JPS5912640B2 - 低転位密度りん化ガリウム単結晶の製造方法 - Google Patents

低転位密度りん化ガリウム単結晶の製造方法

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JPS5912640B2
JPS5912640B2 JP5248576A JP5248576A JPS5912640B2 JP S5912640 B2 JPS5912640 B2 JP S5912640B2 JP 5248576 A JP5248576 A JP 5248576A JP 5248576 A JP5248576 A JP 5248576A JP S5912640 B2 JPS5912640 B2 JP S5912640B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体カプセル引上法によって製造されるGa
P単結晶の改良を目的としており、シリコンなどの強還
元性不純物がドープされた低転位密度のGaP単結晶の
製造方法に関するものである。
GaP単結晶は液体カプセル引上法(以下LEC法と記
す)の応用により大型の結晶が得られるようになったが
、約1500℃という高温に加えて、約50気圧という
高圧ガス雰囲気のために大きな熱対流が生じ、B2O3
カプセル剤の中の温度勾配は約500°C/Cmにも達
する。
従ってこれらの雰囲気を経験する成長単結晶は、結晶の
中心部と周辺部の大きな温度差に起因する強い熱応力を
受けこの熱応力が著しい場合には結晶はクラックを生じ
、この熱応力が比較的小さい場合でも、結晶は塑性変形
を引き起し、多数の転位が導入あるいは増殖される。
これらのクラックの発生や転位の導入あるいは増殖を抑
えるために考えられるひとつの方法は、結晶の熱環境を
改善すること、すなわちB2O3に代表される結晶周囲
の温度勾配を小さくして結晶中の熱応力を緩和する方法
である。
この方法は確かにクラックの発生を抑える方法としては
効果的であるが、転位の導入あるいは増殖を抑えるため
にはより一層小さな温度勾配が必要であり、高圧ガス雰
囲気という特殊環境のもとてこのような状態を作り出す
ことは至難である。
従って従来のGaP単結晶の転位密度は、結晶直径が小
さな結晶を例外として結晶直径が3’−OwIt以上と
いうような大きな結晶の場合には、1×105〜1×1
06crrL−2と非常に高く、5X10’cIrL−
2以下の低転位密度結晶を安定して成長させることは殆
んど不可能であった。
例えば、日本産業技術振興協会新材料技術委員会線[化
合物半導体デバイス]株式会社日本産業技術振興協会(
1973−9−1,5)の第25頁(図2.22)には
、LEC法によって製造したGaP単結晶の転位密度は
、直径が15麿までは約5×104cIrL2になる得
るが、直径が約177/aを越えると約10’CTrL
−2を越えることが示されている。
本発明は上述の難点を解消するもので、転位の導入ある
いは増殖を抑えるために、より好ましい熱環境のもとで
も、成長結晶が塑性変形を起さぬような高温強度を増加
させた新規な低転位密度GaP単結晶の製造方法を提供
せんとするものであり、結晶の高温強度を低下させてい
るひとつの原因と考えられる、ドーパントを含む不純物
の酸化物、あるいは上記酸化物又は酸素と点状欠陥との
複合体などを強還元性不純物の添加によって取り除き、
結晶の高温強度を増加させて低転位密度GaP単結晶を
安定して成長させることを特徴とするものである。
上記還元性不純物の他の効果として、単結晶本体とは格
子定数や化学結合力が異なる微細な領域を単結晶中に分
散せしめて高温強度を増加させることも考えられる。
又B2O3中の温度勾配としては、前述のように小さい
方が望ましいが、一般には約500℃/CrILに達す
るので、熱応力による塑性変形を起さない程度例えば約
200℃、にできる限り小さく設定すべきである。
本発明は、液体カプセル引上法により、りん化ガリウム
単結晶を製造する方法において、りん化ガリウム中で電
気的に活性な少くとも一種のドーパントがドープされ又
はドープされない状態で、ボロンと同等又はそれ以上の
還元性を有する強還元性不純物を、単結晶中の該不純物
濃度が少くとも1×1016crrL−8以上となるよ
うにドープすることによりりん化ガリウム単結晶の高温
強度を増加させるとともに、直径30麿以上の単結晶が
熱応力により塑性変形を起さない程度に液体カプセル剤
の中の温度勾配を低減することを特徴とする、直径が3
0麿以上で且つ転位密度が5×104CrIr′2以下
の低転位密度りん化ガリウム単結晶の製造方法を提供す
るものである。
この発明において、上記強還元性不純物をボロン(B)
、シリコン(Si)、アルミニウム(A#)、マグネシ
ウム(Mg)のうち少くとも一種とすると良い。
直径が30w1以上の単結晶を引上げる速度は温度勾配
約200℃/crrLの条件のもとて約10績/Hr(
毎時)が好適である。
この発明において、強還元性不純物としてシリコンが1
×1016〜1×1019crrL−3ノ濃度だけGa
P中に残存するようにドープするとよく、さらにドーパ
ントがシリコン自身又はn型ドーパントで、且つ300
°Kにおけるキャリアー濃度が1×1016〜1×10
19crrL?3とすると良イ。
又この発明において、ドーパントが硫黄(S)、セレン
(Se)、テルル(Te )のうちの少くとも一種で、
且つ300°Kにおけるキャリアー濃度が1×1017
〜3×1018CIrL−3とすルト良イ。
サラニ又この発明において、ドーパントがn型ドーパン
トの亜鉛(Zn)で、且つ30QOKにおけるキャリア
ー濃度が1×1017〜5 X 1018CrrL−3
であり、シリコンの濃度が亜鉛の濃度を越えないように
しても良い。
特にシリコンが3×1017〜5×1018CIrL−
3の濃度だけGaP中に残存するようにドープすれば、
本発明の単結晶の直径35〜55靭において、転位密度
が2 X 10’l−2以下のGaP単結晶を製造する
ことができる。
この発明においてドーパントが硫黄で、300°Kにお
けるキャリアー濃度が3×1017〜5×1018cr
IL−3となるようにすると良い。
又この発明において、ドーパントが亜鉛で、300°K
におけるキャリアー濃度が3×1017〜5×1018
CrrL−3で、且ツシリD7(7)濃度が亜鉛の濃度
を越えないようにしても良い。
さらに又この発明において、ドーパントがシリコン自身
で、300°Kにおけるキャリアー濃度が3×10〜5
X10C7[3となるようにしても良い。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例 1: 第1図は本発明の実施例に用いた高温高圧単結晶引上炉
の概略断面図を示す。
第1図において、1は、アルゴンガス、窒素ガスなどの
不活性ガス2を約100気圧まで満たすことのできる耐
圧容器で、その内部にヒーター3が設置され、さらにそ
の内部に黒鉛坩堝4および石英坩堝5が坩堝1駆動軸6
の上に設けられている。
GaP単結晶を成長させる場合には、原料のGaP多結
晶と、液体カプセル剤であるB′203の脱水された円
板状結晶を石英坩堝5に入れて、耐圧容器1の中に設置
し、窒素ガスを約50気圧充填して加熱し、GaPの融
液からなる原料液7をB2O3よりなる不活性液体8の
下に形成する。
次に、引上軸9の下部にとりつけられたGaPの種結晶
10を降下させてGaP融液7になじませたのち、引上
@9を約10 r、p、m、の速度で回転させながら約
10rIL7IL/Hrの速度で上昇させるとGaP単
結晶11が成長する。
第1図において、12は引上軸9および坩堝軸6と圧力
容器1の間の圧力シールである。
第2図は、第1図に示した黒鉛坩堝4、石英坩堝5、G
aP原料融敲7、B2O3不活性液体8からなる部分の
拡大片側断面図および垂直方向温度分布図である。
第2図の温度分布曲線13に示すようにB20中の温度
勾配は約200°C/CrrLであり、一般に知られて
いる温度勾配、例えば米国Be1l研のS、F。
Nygrenによる報告(“L 1quid Enca
psulatedCzochralski Growt
h of 35 mm D iameterS ing
le Crystals of GaF2. J、 o
f CrystalGrowth 19(1973)P
、21〜32)にみられる数値500℃/CrrLと比
較して著しく改善されている。
これは第1図に示されているように、ヒータ3がGaP
融液7のみを加熱するのではなく、黒鉛ルツボ4及び石
英ルツボ5の全体をも加熱するように構成されているの
で、このような低い温度勾配が得られたのである。
本実施例ではGaP多結晶原料150gとともにシリコ
ンを20ttqドープして、結晶直径36mm引上重量
145gのGaP単結晶(引上方位<111>)を成長
させた。
このシリコンをドープしたGaP単結晶中のキャリアー
濃度は、ファンデルパラ法によってホール係数を測定し
て求め、結晶先端部で3×1016cTl−3の値を得
た。
第3図は本実施例により成長させたGaP単結晶の転位
密度分布図であり、分布曲線14.15はそれぞれ上記
GaP単結晶の上部および下部の転位密度分布を示す。
転位密度は、GaP単結晶の引上方向に垂直な断面(1
11)P面を、硝酸銀水溶液:HNO3:HF=4:
3 : 2から成るエツチング液を用いて60℃で、3
分間エツチングし、生じるエッチビットを測定して求め
た。
第3図かられかるように、単結晶の外周部5mmを除け
は、殆んどの部分で5 X 10’l”−”以下に入っ
ている。
第4図は第3図に示した分布曲線15上の一点16の近
傍のエツチングパターンを示す写真であり、シャープな
形の転位ビット18とともに、いわゆるSビットなどの
ない、きれいな地肌17が現われている。
本発明の効果を明らかにするために、本発明によらない
従来の方法でGaP単結晶を成長させる比較を試みた。
装置は本発明の場合と同様第1図に示すものを用いた。
すなわちGaP多結晶原料投入量150gに、ガリウム
サルファイド(Gas)2.4mグをドープして、結晶
直径36澗、140gの単結晶を成長させ、結晶先端部
のキャリアー濃度1.5X 1017(m−3の値を得
た。
第5図はこの結晶の転位密度分布図であり分布曲線19
.20はそれぞれ結晶の上部および下部の転位密度分布
を示す。
第6図は第5図の分布曲線19上の一点21の近傍のエ
ツチングパターンを示す写真であり、いわゆるSビット
を含んだ地肌の中に多くの転位ビット(転位密度2.5
X 10’l ” )が存在していることが判る。
この従来法では、本発明の場合と同じ装置を用いている
ため、第2図の温度分布曲線13にみられる改善された
B2O3中の温度勾配が得られていたにもかかわらず、
上記のように転位密度の減少はみられなかった。
本実施例でドープしたシリコンの効果は、いわゆるSビ
ットのないきれいな地肌のエツチングパターンから明ら
かなように、結晶の弱点を形成している結晶中の酸素あ
るいは酸化物をとり除き、結晶の高温強度を増加させた
ことにあると思われる。
また他の効果としては、単結晶本体と格子定数や化学結
合力の異なる微細な領域を単結晶中に分散せしめて、同
様に結晶の高温強度を増加させたことも考えられる。
例えば、熱環境が本実施の程度に改良されておらず、B
2O3中の温度勾配が500℃/cIrLにも達する前
記のS、F、 Nygrenの報告では、直径35敲の
単結晶において、その単結晶周辺の転位密度は10Cr
rL にも達している。
しかし、このような500℃/Crr1.にも達する温
度勾配においても、シリコンを多量にドープすれば、転
位密度を成る程度低下させ得ることが本発明者等によっ
て確認された。
すなわち、□シリコンの濃度が多い方が低転位密度結晶
は得やすく、このことは結晶の高温強度を増加させる微
細な領域のシリコン濃度が増加したことによるものと考
えられる。
ただし、シリコン量を単に多くしただけでは直径が30
關以上もの大型のGaP単結晶の転位密度を5X10’
crIL−2以下にすることは極めて困難ないしは不可
能であるので、本発明においてはシリコン濃度を単結晶
中に残留する濃度で1×1016crrL−3以上とす
ると共に、温度勾配を上記径を有するGaP単結晶の熱
応力による塑性変形を起さない程度に低減するのである
なお、上記シリコンのような効果を持つ物質としてシリ
コンの他にボロン(B)、アルミニウム(AOマグネシ
ウム(Mg)などの強還元性不純物をあげられる。
これらの物質のうち、ボロンとアルミニウムは、あまり
多量にドープすると、GaPの構成元素であるガリウム
と置き代わって格子定数を乱すし、マグネシウムは発光
ダイオードにしたときの効率を落とす原因を作るので、
いずれもドーピング量の確実なコントロールが必要であ
る。
シリコンについてはこのような悪影響が全く見受けられ
ず、かなりの広い濃度範囲にわたって有効であり、最も
使い易いドーパントといえる。
なお、J、B、 Muffin他の報告“L 1qui
d Enca−psulat ion Crystal
Pul l ing at High P ress
u−res 、 Journal of Cryst
al Growth 3 、4(1968)P、281
−285によれば、石英坩堝またはガラス状カーボン坩
堝を用いて、LEC法によってGaP単結晶を成長させ
た所意識的にシリコン(Si )やボロン(B)をドー
プしなくても、成長結晶中にシリコンが最大100 p
pma (すなわち約5×1018c1018c、ボロ
ンが最大2000ppma (すなわち約9.9X 1
0 cllL−3)検出されたことが報告されている
しかしこれらのシリコン、ボロンがGaP結晶の高温強
度を増加させたかどうかについては全く記載がなく、又
同報告第284頁の第3図によれば、成長したGaP結
晶の直径は約15皺にすぎなかったことが分るので、本
発明のような直径3011gIt以上の太型GaP単結
晶(断面積で4倍以上)に対して、このような汚染によ
って混入したシリコンやボロンが有効かどうかは全く示
唆されていない。
しかもGaPの出発原料としてカーボン不純物が150
ppma(7,4X 1018CrrL−3)も含マ
レタ結晶ヲ用イテいるため全ての結晶中に大量のカーボ
ン汚染が見られる。
これらカーボン不純物がGaPの結晶欠陥(転位等)に
どの様な影響を与えるかについても記載されていない。
実施例 2: 本実施例では、実施例1と同様に第1図に示す高温高圧
単結晶引上炉を用い、第2図に示す温度分布図の熱還境
の中でGaP単結晶を成長させた。
GaP多結晶原料投入量は400gとし、シリコンを2
677IIg、ガリウムサルファイドを21772?ド
ープして380gの単結晶を成長させた。
結晶直径は最小部35M、最大部467/g/lであっ
た。
ファンデルパラ法によってホール係数を測定して求めた
キャリアー濃度は、結晶先端部で5.5X 10171
3であった。
また結晶先端部を質量分析した結果、シリコンが5.5
wt、 P (すなわち4.9×1017CrrL−
3)、硫黄が7.5 wt、 1)INn (すなわち
5.8x 1017cm−” )検出され、キャリアー
濃度の測定値と良い一致を示している。
第7図は本実施例により成長させられたGaP単結晶の
結晶先端部(結晶直径35m)の中心部のエツチングパ
ターンを示す写真である。
転位密度はこの部分で約3 x 10’cx−2である
本実施例ではn型ドーパントとしてシリコンと共に硫黄
をダブルドープした例を示したが、他のn型ドーパント
としてセレン、テルルなどが使えることは明らかである
また結晶中の濃度範囲については、本実施例で示した値
を越えた範囲、すなわち1×1016〜1×1019C
rrL−3ノ濃度範囲内で有効テあることは明らかであ
る。
なおSビットのないきれいな地肌を得るには硫黄の濃度
は1×1017〜3×1018CrrL−3であること
が望ましい。
実施例 3: 本実施例ではシリコンとともにn型ドーパントである亜
鉛をドープしてGaP単結晶を成長させた。
結晶成長に用いた装置は実施例1および実施例2に示し
たのと同様のもので、GaP多結晶原料400gにシリ
コンを2671Q、亜鉛を33.4ηドープし、結晶直
径36〜45′I/gIt1引上重量−360gの単結
晶を成長させた。
結晶先端部のキャリアー濃度は2.4X 1017に7
[3とほぼ計算通りの値を得た。
第8図は本実施例により成長させられたGaP単結晶め
結晶先端部(結晶直径37wl1)の中心部のエツチン
グパターンを示す写真である。
転位密度はこの部分で1×104CrrL−2である0 なお亜鉛の濃度範囲としては1×1017〜5×101
8CIrL−3カ好適テアル。
更にシリコンの濃度範囲としては、3×1017〜5X
1018(]、 3だけドープすると、単結晶の直径
が35〜55檎でも転位密度が2 x 104cE”以
下になり易いことが分った。
従ってキャリアー濃度としては、やはり3×1017〜
5X1018crrL−3の範囲が好適である。
以上詳述した実施例1.2.3の他にも、本発明はいろ
いろの変形が可能であり、実施例1でも一部述べたよう
に、シリコンと同様の効果をあげうる物質としてボロン
、アルミニウム、マクネシウム等の強還元性不純物を単
独にあるいはシリコンと同時にドープしても良いし、n
型ドーパントとしても実施例2で述べた硫黄以外にセレ
ン、テルルも有効であり、これらn型ドーパントと上記
強還元性不純物との組み合わせも種々考えられる。
以上詳述したように、本発明は、液体カプセル引上法に
よって製造されるGaP単結晶にシリコンなどの強還元
性不純物をドープして結晶中の酸素あるいは酸化物をと
り除きかつ結晶の高温強度を増加させるとともに、直径
30′IIgI1.以上の単結晶が熱応力により塑性変
形を起さない程度に液体カプセル剤の中の温度勾配を低
減させることにより、結晶直径が30綻以上でかつ転位
密度が5X10’cfrL−2以下である大型低転位密
度GaP単結晶の製造を可能とするものであり、赤色又
は緑色発光素子の効率向上に太いに貢献するものである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に使用する高温高圧単結晶引上
炉の概略断面図、第2図は第1図の一部拡大片側断面図
および垂直方向温度分布図である。 第3図は本発明の実施例のシリコンドープ低転位密度G
aP単結晶の転位密度分布図、第4図は同じ結晶のエツ
チング写真である。 第5図は従来の硫黄ドープGaP単結晶の転位密度分布
図、第6図は同じ結晶のエツチング写真である。 第7図は本発明の他の実施例のシリコン、硫黄ダブルド
ープ低転位密度GaP単結晶のエツチング写真、第8図
は本発明の他の実施例のシリコン、亜鉛ダブルドープ低
転位密度GaP単結晶のエツチング写真である。 図においてjは耐圧容器、2は不活性ガス、3はヒータ
ー、4は黒鉛坩堝、5は石英坩堝、6は坩堝駆動軸、7
はGaP融液、8はB2O3よりなる不活性液体、9は
引上軸、10はGaP種結晶、11はGaP成長結晶、
12は圧力シール、13は垂直方向温度分布曲線、14
,15,19.20は転位密度分布曲線、16.21は
測定点、17は転位ビット、18は結晶の地肌である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液体カプセル引上法によりりん化ガリウム単結晶を
    製造する方法において、りん化ガリウム中で電気的に活
    性な少くとも一種のドーパントがドープされ又はドープ
    されない状態で、ボロンと同等又はそれ以上の還元性を
    有する強還元性不純物を単結晶中の該不純物濃度が少く
    とも1×1016CrrL−3以上となるようにドープ
    することによりりん化ガリウム単結晶の高温強度を増加
    させるとともに、直径30′IIg1.以上の単結晶が
    熱応力により塑性変形を起さない程度に液体カプセル剤
    の中の温度勾配を低減することを特徴とする直径が30
    龍以上で且つ転位密度が5×104CrrL−2以下の
    低転位密度りん化ガリウム単結晶の製造方法。 2 直径が30wl1以上の単結晶が液体カプセル剤の
    中の温度勾配を約200℃/crrLの条件の下に約1
    0W7X/Hrの速度で引上げられる特許請求の範囲第
    1項記載の低転位密度りん化ガリウム単結晶の製造方法
    。 3 強還元性不純物がシリコンであり、且つシリコンの
    濃度が1×1016〜1×1019CrfL−3テある
    特許請求の範囲第1項記載の低転位密度りん化ガリウム
    単結晶の製造方法。 4 ドーパントが、シリコン自身又はn型ドーパントで
    、且つ300°Kにおけるキャリアー濃度がI X 1
    016〜I X 1019CriL−である特許請求の
    範囲第3項記載の低転位密度りん化ガリウム単結晶の製
    造方法。 5 ドーパントが、硫黄、セレン、テルルのうちの少く
    とも一種で、且つ300°Kにおけるキャリアー濃度が
    1×1017〜3×1018crrL−3である特許請
    求の範囲第3項記載の低転位密度りん化ガリウム単結晶
    の製造方法。 6 ドーパントが、n型ドーパントの亜鉛で、且つ30
    0°Kにおけるキャリアー濃度がI X 1017〜5
    ×1018CrrL−3であり、シリコンの濃度が上記
    亜鉛の濃度を越えない特許請求の範囲第3項記載の低転
    位密度りん化ガリウム単結晶の製造方法。 7 シリコンの濃度が3×1017〜5×1018Cr
    rL−3であり、単結晶の直径が35〜55皺、且つ転
    位密度が2X10(] 以下である特許請求の範囲第
    3項記載の低転位密度りん化ガリウム単結晶の製造方法
    。 8 ドーパントが、硫黄で、300°Kにおけるキャリ
    アー濃度が3×1017〜5×1018CrrL−唸あ
    る特許請求の範囲第7項記載の低転位密度りん化ガリウ
    ム単結晶の製造方法。 9 ドーパントが、亜鉛で、且つ3000Kにおけるキ
    ャリアー濃度が3X1017〜5XIQ18CrrL−
    3であり、シリコンの濃度が上記亜鉛の濃度を越えない
    特許請求の範囲第7項記載の低転位密度りん化ガリウム
    単結晶の製造方法。 10 ドーパントが、シリコン自身で、且つ3000
    Kにおけるキャリアー濃度が3×1017〜5×101
    80WL−3である特許請求の範囲第7項記載の低転位
    密度りん化ガリウム単結晶の製造方法。
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