JPS5912545B2 - 平行六面体包装容器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は包装材料からなるチユーブより製造される型式
の平行六面体包装容器に関するもので、該チユーブは内
容物を充填された後互いに距離をなして位置する領域に
沿つてチユーブを引続き平坦化かつ横断方向にシールす
ることにより個々の包装容器へと分割される。

前記領域内において包装材料はそれが内側同士重なるよ
うに、又包装容器は該領域内を切断することによりチユ
ーブから分離される。本発明は特に例えばブラスチツク
フイルムであるとかプラスチツクの積層シートであると
か紙とアルミニウムの積層シートであるとか、ブラスチ
ツクと紙の積層シートの如き可Ｓｔ！！Ｅ包装材料から
製造される型式の平行六面体包装容器に関するものであ
る。

本発明の目的とするところは今日迄使用されてきた包装
容器よりも大きな剛性を有する包装容器を実現すること
にあり、この意味するところによればより薄い包装材料
従つてより安価な包装材料を使用しても該包装容器を使
用した時に変形しなくてすむという効果が得られる。

本発明が提案する平行六面体包装容器は包装材料のウエ
ブから形成され、容器を空にする時は内容物を包装容器
の一つの端部表面から注出すれば良く、一方包装容器の
該端部表面と実質的に直角をなす包装容器側壁の少なく
とも２個は包装容器が作られている材料の重なり合う層
が該側壁に沿つて設けられるという意味において強化さ
れている。

本発明に係る容器は包装材料ウエブをチユーブに形成し
、該チユーブを適当な位置の助けを借りて例えば液体の
如き所望の内容物により充填し、最終的にチユーブから
横断方向シールを介して分割し、かくて形成された包装
物を横断方向のシール領域内に切れ目を入れることによ
り互いに引き離すことにより製造される。この型式の包
装物の製造方法は英国特許第１０１２８６７号明細書内
に記載されている。本発明に係る包装物の製造方法を実
際に実現するためには、チユーブ形成装置及び包装形成
装置は包装容器の長手方向側面がチユーブ軸線に直角を
なすように、又チユーブの横断方向シール領域が完成さ
れた包装物の２個の相対する側壁の中央部分に沿つて延
び、一方長手方向の好ましくは重なり型式のチユーブ形
成シールが完成包装物の３つの側壁のまわりを少なくと
も部分的に延びるように配設されている。

シール工程において形成された包装容器の側壁に沿う長
手方向フインは近接する包装容器が互いに分離される時
同時に切り込まれ、かくて形成されたフインは包装容器
を強化させるために包装容器の側壁に対して折り下げら
れ、シールされる。

この際シールフインが突出するという望ましくない不具
合も解消される。この結果が得られることを保証するた
めに、前記折下げられるフインには適当な巾が与えられ
ており、該巾はフインが折り下げられ固定される容器の
側壁の巾の半分に相当している。フインが得られる前記
平坦化領域は、円形乃至長方形断面を備えた包装材料チ
ユーブをシール爪の間で平坦化し、内側と内側が重なり
合うように互いに押し付けられた前記包装材料は互いに
平坦化領域の限定端乃至基線に近い巾狭の２個のシール
領域に沿つて熱シールされ、一方該平坦化領域の中間領
域は非シール状態に保持される。

形成された包装容器が近接する包装容器又はチユーブか
ら分離される時には、二重壁かつ非シール状態の平坦化
領域内の一層部分が該シール領域の一方に極めて近接す
るよう切込まれ、一方反対側の材料層部分は反対側のシ
ール領域に実質的に近い所が切込まれ、これらシール領
域間に位置するシールフイン部分は原則的に互いに分離
される。しかしながら、包装容器を分離するためには、
フインも又該切れ目間で切りとられなければならず、該
切れ目は両方とも材料の一層中を走行しているから一つ
の切れ目はシール領域の中央内にある２個の最初の切れ
目間において材料の一層中を走行するフインの１側から
入れてやらねばならない。かくして、フインは各包装物
上に形成されるが該フインは原則的にシール領域の実質
的に全長に沿い単一材料層厚味を有している。かくて形
成された実質的に単一材料厚味を有するフインは次に包
装容器の近接する側壁に対し折り下げられ、かつ固定さ
れ、該フインはこの側壁において包装容器の全長にわた
り延びている２重材料層厚味を有する強化領域を形成す
ることになる。包装容器をチユーブから形成する際には
包装物の隅部において三角形をなした２重壁突起が突出
しており、これらの突起はそれぞれ包装物の側壁及び一
つの端部壁へと折り下げられかつシールされる一万、該
包装物の端部壁の一方は完全に自由かつ平面状に残され
ている。

この自由かつ平面状の端部壁には容器から内容物を注出
するための注出孔を設けるのが便利である。この注出孔
は引き裂きストリツブによりシールされており、該シー
ルはそれが注出孔のまわりのシールとして作動する一方
、容器内容物が取出す際には引きはがすことが可能なる
様配設されている。本発明によれば、例えばブラスチツ
クを各側に被覆した紙の層から成る包装材料のウエブを
該ウエブの端部が互いに重なり合うようにせしめてチユ
ーブへと形成され、次に該重なり合う部分が熱シールさ
れる。

本例の場合重なり合い領域１は例えば３０１１又はそれ
以上の巾を有しており、この領域は包装容器の側面の効
果的なつかみ領域及び強化領域を形成している。しかし
ながら、本発明を実現する上においてはこの重なり合い
領域をそんなに巾広く選ぶ必要はなく、単に数Ｍｊｌの
重なり合い領域で十分である。包装材料ウエブから形成
されたチユーブは例えば牛乳の如き内容物により充填さ
れ、例えばスウエーデン国特許第３２４１３２号、第３
２４９８６号各明細書に記載の方法で平行六面体の包装
容器へと形成される。

第１図には包装材料ウエブから形成されるチユーブ１５
の断面が示されており、該チユーブの端部は長手方向の
重なり合い結合部１として結合されている。チユーブ１
５が形成される包装材料ウエブにはチユーブ形成の以前
に穿孔された注出孔１６が設けられる。該孔１６も又チ
ユーブ形成の前に引き裂きカバーストリツブ１１により
覆われ、該ストリツブは孔１６のまわりにおいて緊密な
シールジョイントをなし包装材料へと固定される。第２
図にはチユーブ１５が例えばスウエーデン国特許第３２
４１３２号及び第３２４９８６号各明細書に記載の型式
とすることが出来る方法の助けを借りて平行六面体包装
容器へと形成される有様が示されている。

第２図に示される如く、三角形突起１７が包装物の隅部
に形成されており、該突起は平坦化部分１８へと接続さ
れている。向部分１８も又包装容器の全側壁に沿つて延
びている。平坦化部分１８の端部１９において、互いに
押し付けられた包装材料は巾狭のシール領域１９内にお
いて内側と内側が向い合つてシールされており、一方中
間に位置する部分１８は非シール状態にある。第２図か
ら明白なる如く、前記平坦化部分１８は比較的に巾広で
あり、平坦化部分１８の巾は好ましくは包装容器の平坦
化部分が接続される側壁の巾の半分に等しいのが良い。
本発明によれば、完成された包装容器は本発明の特徴を
なし、第３図に明らかにされている特別の方法によりシ
ール済みチユーブより切り離されている。

本方法によれば、原理的に言つて、非シール部分１８は
２重壁状態であり、一方の壁厚は平坦化領域の直上に位
置する包装容器に対応しており、他方の壁厚は平坦化領
域の直下に位置する包装容器に対応している。このよう
な特性を得るには非シール部分１８中を該部分の両側か
ら切れ目を入れて切り進めば良く、一方の切れ目は平坦
化部分の一方の側から上側シール領域１９近くへと設け
られており、他方の切れ目は平坦化部分の反対側に向け
て下側シール領域１９近くへと設けられている。このよ
うな切れ目を入れても包装容器を互いに分離せしめるこ
とはまだ不可能である。何故ならばこれらの容器は互い
に原チユーブの長手方向端部即ち平坦化部分１８の側端
に沿つて互いにつながつているからである。従つて第３
図に示す如く、平坦化領域１８内に上述の切れ目を入れ
る外に切れ目５，７をも一方の側から入れるのが望まし
く、かくすれば包装容器は互いに分離されることが可能
となる。第３図には互いに分離された形成済み包装容器
２，３が示されており、容器２，３ともにその底部には
突出フイン９を設け・ており、該フインの巾は横断方向
シールに接続された包装容器の側の巾の半分であるのが
好ましいが、第３図からもわかるように前記フイン９は
三角形突起１７の頂点に迄は延びておらず、むしろ切れ
目５，７の存在によりフイン９は途切れて結果的に相対
する三角形突起１７の頂点間の距離よりも短かくなつて
いる。他方もちろんのことであるが、シール領域１９は
三角形突起１７の頂点間の全距離にわたつて延びており
、かつ包装容器の側面の全長にわたつて延びている。包
装容器２，３の上側フイン１０も又実質的に単一の材料
厚味を有しているが、フイン１８の両側から実施された
切れ目６，８の間に延びている前述の横断方向切れ目５
，７の存在により、フイン１０の前記三角形２重壁パネ
ル１７頂点付近に位置する部分は２倍の材料厚味を有し
ている。フイン９はフイン１０内の切欠き内に適合され
、上述の如くして包装容器の相対する外側壁の各々にお
いて巾広いフイン９，１０が容易に得られることが理解
されよう。向この巾広フインは第４図に示す如き方法で
包装容器の側壁へと折り下げかつ固定させることが可能
であり、かくて包装容器の側壁を実質的に補強すること
が可能となり、一方同時に包装容器の取扱いに邪魔な存
在ともなり得る突出したシールフインを防止することが
出来、包装容器の側壁は滑らかなものとなるであろう。
フイン９，１０を折り下げて固定する工程が完了すると
、三角形突起１７は第４図に示される如くそれぞれ包装
容器の両側及び底部に折り下げられ、この位置に固定さ
れる。かくて包装容器に対して完全に平面状の上側端部
表面が得られ、該上側端部表面内には注出孔１６及び引
き裂きカバーストリツプ１１が設けられる。包装容器の
側壁を補強かつ強化するということは該容器の取扱い時
において特別の価値を有している。

又内容物にさわるべく該容器を開口する場合にも大きな
効果を発揮する。何故ならば側壁を強化することにより
該容器を一方の手でつかんだ場合側壁が座屈することを
防止出来、従つて座屈にともなつて内容物が取り出し難
くなることも防止出来るからである。本発明に関するこ
れ迄の記載は単に本発明の概念を例示するためのもので
あり、もちろん本発明の上述の実施例を修整する事は可
能である。

即ち例えば三角形かつ２重壁の突起の折り込み方とかフ
インの設計を種々変更することは全て本発明の範囲内に
含まれるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はウエブ材の端部領域を互いに重なり合う結合部
へと結合することにより形成される包装材料チユーブの
一部の斜視図、第２図は第１図のチユーブを包装容器へ
と成形する方法を例示した図、第３図は本発明に係る包
装容器を２個部分的に形成したものの斜視図にして、該
容器は形成されシールされた後第１図に示す型式のチユ
ーブから互いに切り離される斜視図、第４図は本発明に
係る完成品包装容器の斜視図をそれぞれ示す。 １５・・・・・・チユーブ、９・・・・・・フイン、１
９・・・・・・シール領域。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 包装材料のチューブに所望の内容物を充填した後に
   、該チューブの長手方向に隔置された複数の区域におい
   て面対面の関係でチューブの壁と壁を横方向にシールす
   ることによつて該チューブを相互に連結された個々の容
   器に分離し、各該区域が一対の隔置された横方向シール
   と該一対の横方向シールの間の非シール部分とを有する
   ようにしておき、個々の容器を平行六面体形状に形成し
   た後に、前記各区域の、前記一対の横方向シールの間に
   位置する部分を切断して、容器の対向する側壁に沿つた
   密封フィンと、容器の頂部と底部において側壁を越えて
   延びている三角形突起とが形成されている個々の容器に
   分割することにより形成される平行六面体包装容器にし
   て、前記包装容器が、平行六面体の本体と、該本体の２
   つの対向側壁に沿つて配置される密封フィンとを含み、
   各フィンは該側壁の幅の半分にほゞ等しい幅を有し且つ
   前記各区域の横方向シールの対の一方と、その横方向シ
   ールから突出する包装材料の単一の壁でなるフィン状部
   分とを含み、一つのフィン状部分は横方向シールの両端
   に達することなく途中で終つており、他のフィン状部分
   はその両端の間における単一の壁でなる部分を有してお
   り、この部分は前記一つのフィン状部分と寸法及び形状
   において一致しており、前記他のフィン状部分のうちの
   単一の壁でなる部分の両端を越える部分は包装材料の二
   重の壁を有しており、各該フィン状部分は関連する側壁
   に対して折り重ねてシールされており、もつて、包装容
   器の側壁の堅さが増大されていて包装容器取扱時におけ
   る包装容器に対する締めつけに抗するようになつている
   ことを特徴とする平行六面体包装容器。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の包装容器において、該
   包装容器の頂部にある前記一つのフィン状部分の端部の
   三角形突起であつて、関連する横方向シールの対応する
   端部を含む三角形突起と、該包装容器の頂部にある前記
   他のフィン状部分の端部の三角形突起であつて、関連す
   る横方向シールの対応する端部を含む三角形突起とが、
   該包装容器の対向する側壁に対して折り曲げてシールさ
   れていることを特徴とする包装容器。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の包装容器において、該
   包装容器の底部にある前記一つのフィン状部分の端部の
   三角形突起であつて、関連する横方向シールの対応する
   端部を含む三角形突起と、該包装容器の底部にある前記
   他のフィン状部分の端部の三角形突起であつて、関連す
   る横方向シールの対応する端部を含む三角形突起とが、
   該包装容器の底部に折り曲げてシールされていることを
   特徴とする包装容器。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の包装容器において、包
   装容器の頂部において包装容器を開くための装置を含ん
   でいることを特徴とする包装容器。