JPH0375417B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の分野） 本発明は、一般的に熱可塑性プラスチツクでコ
ートした厚紙容器に関し、更に詳しくは、改良し
た構造の折曲げた上蓋を含む素材及び容器に関す
る。

（発明の背景） 牛乳、クリーム、その他の酪農製品、果汁その
他の如き飲料の為の容器は、通常熱可塑性プラス
チツクでコートした原紙容器で製作される。これ
らの容器一つのよく知られる型は、屋根縁部に容
器を封止し、そして容器内容物を取出す時には注
ぎ口を簡単に得させるための、縦に突出する封止
部のある折曲げた切妻屋根を持つ上蓋を包含す
る。その様な構造は、米国特許第3270940号に開
示され、説明されている。他の容器には切妻型上
蓋を平面化によつて上面平形構造とした上蓋を有
するものがある。その様な構造の例としては、米
国特許第4206867号がある。内側の未加工縁を無
くしたものとして知られる他の容器には、米国特
許第1586458号に開示され、説明される様な所謂
“フインシール”型の上蓋構造を含むものがある。

その様な容器を製作する為の熱可塑性プラスチ
ツクでコートした厚紙容器素材は、米国特許第
2682208号及び第3731600号に開示される様なもの
と類似の加工機械によつて作られる。作製後、素
材は米国特許第3303761号、第3918236号、第
3398659号或いは第4193833号に開示される様な形
式、充填及び封止機械に送られ、前記米国特許第
3270940号及び第4206867号型の“ピツチヤー注
ぎ”型に開口する、形成され、充填されそして封
止された容器となる。前記米国特許第1586458号
のフインシールトツプは適当な注ぎ口に開口せぬ
ばかりか、注ぎ口を得る為には角部を切るか或い
は破り取るかしなければならない。

これらの容器は一般的に満足出来るものである
が、注ぎ口構造を設け、容器の殺菌の完全性の保
証を補助する為、その特徴を合わせそれによつて
容器内側の未加工縁を無くし、付加的な内側封止
ストリツプを開封ストリツプに関連して取付ける
のが望ましい。

（発明の目的） 従つて、本発明の目的は前述の望ましい特徴を
達成する為の、改良した上蓋手段を有する液体容
器を形成する為の素材を提供することにある。

本発明の他の目的は、液体容器の為の、改良し
た殺菌した注ぎ口構造を提供することにある。

本発明の他の目的は、内部に未加工縁の無い殺
菌した注ぎ口構造を実現する開封ストリツプ及び
分離保護封止ストリツプを有する改良容器を提供
することにある。

本発明の他の目的は、三角形の前及び後蓋控え
を内折りにせず、外折りにし、そしてアルミ箔製
封止ストリツプを、該ストリツプに隣接する開封
ストリツプを提供する役を為す一対の破線状穿孔
線の下側で、屋根側面パネルの一つの内側縁部上
に封止した厚紙容器の為の上蓋構造を提供するこ
とにある。

本発明の他の目的及び利益は、添付した図面を
参照とすることによつて一層明瞭となろう。

（実施例の説明） 図面を参照して説明する。第１図は本発明の主
旨に基く容器素材１０の内表面を例示する。容器
素材１０は、全体を３つの部分即ち上蓋１２、胴
部１４及び平底蓋１５に分割される。平底蓋は米
国特許第3120335号或いは第4341340号に開示さ
れ、説明されているものと同じか或いは第１図に
示す基本的な上蓋１２と実質的に同等で良い。詳
しく説明するに、上部の下方の互い違いの水平折
目線１６或いは第１の折目線が容器素材１０を横
断し、上蓋１２及び胴部１４を分割する。同じ
く、底部の互い違いの水平折目線１７が容器素材
１０を横断し、底蓋１５及び胴部１４を分割す
る。胴部１４は、一体結合する複数の胴パネル、
即ち第１の側パネル或いは側パネル１８、第２の
側パネル或いは後パネル２０、第３の側パネル或
いは側パネル２２及び第４の側パネル或いは前パ
ネル２４及び前パネル２４に隣接する２つの側継
目フラツプ或いは狭幅の第５及び第６パネル２６
及び２７によつて構成される。側パネル１８及び
２２は、図で示した様に、前及び後パネル２４及
び２０よりも幅が広い。所望であれば側パネル１
８、後パネル２０、側パネル２２及び前パネル２
４を実質的に同じ幅とし、正方形断面の容器とす
ることが出来る。容器素材１０は、その長手方向
寸法が縁２８及び３０によつて画定される。側パ
ネル１８、後パネル２０、側パネル２２及び前パ
ネル２４、それに狭幅の第５及び第６パネル２６
及び２７は縦折目線３２，３４，３６，３８及び
３９によつて区画される。

上蓋１２は、カバーパネル４０及び４２を包含
する。カバーパネル４０及び４２は、それぞれ側
パネル１８及び２２の上端部に一体結合してい
る。三角形パネル４４及び４６を含む交互に配置
する２つの控えパネル４３及び４５は、それぞれ
後パネル２０及び前パネル２４に一体結合してい
る。上端部の直線状の水平折目線４８或いは第２
の折目線が、容器素材１０の縁２８から水平折目
線１６に実質的に平行に素材の縁３０の方へ素材
を横断して延長する。

カバーパネル４０は、水平折目線４８によつて
基本的に２つの部分に分割される。第２の四角形
パネル或いは下側蓋パネル５０は、縁２８及び縦
折目線３２によつて区画される。カバーパネル４
０の上側蓋パネル５２は、以下に説明する様に封
止パネルとしての役を成す。ノツチ５３を下側蓋
パネル５０の縁２８に形成すると、その結果とし
て（すなわち素材取りが〓間なく行われるから）
各狭幅の第６パネル２７の縁３０上にタブ、即ち
注ぎリツプ５４が形成される。開封ストリツプ５
６を提供する様にする為に、下側蓋パネル５０に
末広がりの開封用穿孔線５５をノツチ５３の縁端
から延長して形成する。アルミ箔或いは他の適当
な材料製の封止ストリツプ５７を、その外縁が素
材１０の縁２８と整列するようにして、開封用穿
孔線５５の上で下側蓋パネル５０の右半分（第１
図で）に固着する。所望であれば封止ストリツプ
の外縁をノツチ５３の縁部或いは注ぎリツプ５４
の縁部の何れかと同じ形として良い。

カバーパネル４２もまた、水平折目線４８によ
つて２つの部分に分割される。前記カバーパネル
４２の内側部分は、水平折目線１６及び４８及び
縦折目線３４及び３６とによつて区画される第１
の四角形パネル或いは下側蓋パネル５８により構
成される。カバーパネル４２は、下側蓋パネル５
８と一体で、該下側蓋パネル５８から水平折目線
４８によつて分割される上側蓋パネル６０を有す
る。

三角形パネル４４は、斜め折目線６６及び６８
によつてそれぞれ一対の内側屋根パネル、即ち折
返しパネル６２及び６４に結合している。折返し
パネル６２及び６４は三角形パネル４４を下側蓋
パネル５８及び５０のそれぞれに結合する。一対
の外曲げリツプ７０及び７２が、それぞれ折返し
パネル６２及び６４に一体結合している。そして
これらは水平折目線４８の一部分、縦折目線３４
及び３２及び中間縦折目線７４によつて区画され
る。三角形パネル４４の三角形の基本角度は通常
等しくなる様形成される。

三角形パネル４６は、一対の内側屋根パネル即
ち折返しパネル８２及び８４に、斜め折目線８６
及び８８によつてそれぞれ一体結合する。折返し
パネル８２は、三角形パネル４６を狭幅の第５パ
ネル２６に一体結合させる。一対の外曲げリツプ
９０及び９２が、折返しパネル８２及び８４にそ
れぞれ結合する。そしてそれらは、その下縁が水
平折目線４８によつて、またその外縁が縦折目線
３８及び３６のそれぞれによつて区画される。外
曲げリツプ９０及び９２は、縦折目線９４によつ
て互いに分割される。三角形パネル４６の基本角
度は、通常等しくなる様形成される。

第１図に例示する容器素材１０を、先ず狭幅の
第６パネル２７を縦折目線３９を軸に回転させ第
１図の紙面の方へ折曲げることによつて、側継ぎ
目素材に形成し、狭幅の第６パネル２７の外表面
を狭幅の第５パネル２６の外表面に封止する。次
に前パネル２４及び封止した狭幅の第５及び第６
パネル２６及び２７を一体として縦折目線３６を
軸に回転する。そして前パネル２４の内表面及び
狭幅の第５パネル２６が側パネル２２の内表面と
接触する様にする。次いで側パネル１８を縦折目
線３２を軸に回転し、その内表面を後パネル２０
の内表面及び狭幅の第６パネル２７と接触させ
る。上蓋１２及び底蓋１５の種々の部分は同じ様
に動くであろう。次に、容器素材１０を、第２図
に示す通り、側パネル１８の内側部分が狭幅の第
６パネル２７の内表面と接触する所で封止する。

側継目素材を第３図に示す様な四角状に開口し
た後、底蓋１５を通常の方法にて形成し、そして
牛乳或いは果汁の様な製品を容器に入れる。その
後、上蓋構造を形成する為に、上蓋１２の種々の
部分を以下の様にして種々の折目線を軸にして折
る。三角形パネル４６を水平折目線１６を軸にし
て充填容器の端部を越し、その中心から外側方向
へ動かす。同時に、三角形パネル４４を水平折目
線１６を軸に、充填容器の中央から外側方向へ動
かす。この手順では、外曲げリツプ９０及び９２
と外曲げリツプ７０及び７２の内表面を、それぞ
れの縦折目線９４及び７４を軸に互いの方向に回
転する。上部蓋パネル５２及び６０のそれぞれの
内表面は互いに接触する。

上蓋１２の前述の上側蓋パネル部分５２及び６
０の封止は、音波或いは高周波振動封止手段の如
き通常の手段によつて達成されるが、その様な封
止は防水封止をもたらす。前述の種々の上蓋構成
要素の封止もまた、所望であればガス加熱の如き
他の手段によつて達成しうる。

その後で、封止した上側蓋パネル５２及び６０
を水平折目線４８を軸にして下側蓋パネル５８の
方に押し、上側蓋パネル６０と下側蓋パネル５８
とを接触させる。同時に、外曲げリツプ７０及び
９２をそれぞれ折返しパネル６２及び８４と接触
せしめる。その結果、三角形パネル４６、折返し
パネル８２，８４、外曲げリツプ９０及び９２の
第１の１組が前パネル２４の上端部で、水平折目
線１６から外側方向へ延長し、そして三角形パネ
ル４４、折返しパネル６２，６４、外曲げリツプ
７０及び７２の第２の一組のパネルが後パネルの
上端部で、水平折目線１６から外側方向へ延長し
た平らな形が出来る。

最終的な封止操作として、タブ即ち注ぎリツプ
５４が箔製の封止ストリツプ５７の下側から延長
している第４図に示す様に、第１の１組のパネル
部分を加熱して下方に折曲げ、前パネル２４と封
止的に接触させ、第２の１組のパネルを加熱して
下方に折曲げ、後パネル２０と封止的に接触させ
る。

開封手順は、下側蓋パネル５０の開封用穿孔線
５５同志の間に在る開封ストリツプ５６を、第５
図に示す様に手で剥ぎ、下層の箔製の封止ストリ
ツプ５７を出現させることによつて構成される。
次に箔製の封止ストリツプ５７を、ストローを挿
入する為或いは注ぎリツプ５４から液状の内容物
を注ぐ為の図示しない開口を設ける為にこわす。

本発明が容器の内表面沿いに未加工縁を無くす
為の、また開封するまで容器上蓋の殺菌の完全さ
を保証する為の改良した手段を提供し、一方、容
器を容易に且つ簡単に開封する手段を提供するこ
とが知れよう。

以上本発明について具体的に説明したが、本発
明の内で多くの変更を為しうることを銘記された
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に基く上部封止及び注ぎ口構
造の上蓋を有する容器を製作するのに用いる熱可
塑性プラスチツクコートした厚紙容器素材の内表
面の展開図、第２図は、第１図に例示した容器素
材を、側継ぎした後の容器構造の外表面の展開
図、第３図は、第２図で例示した側継ぎした容器
素材の、本発明の上蓋構造に閉合する以前の、開
口した上部を示す部分斜視図、第４図は、第２図
の側継素材から作つた封止状態の容器を示す部分
拡大斜視図、そして第５図は、注ぎ口の開封手順
の中間段階にある容器を示す部分斜視図であり、
図中主な番号の名称は以下の通りである。 ２６，２７：側継目パネル、４４，４６：三角
形パネル、５４：注ぎリツプ、５５：開閉用穿孔
線、５６：開封ストリツプ、５７：封止ストリツ
プ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 液体用厚紙容器形成のための素材にして、相
   隣接する第１、第２第３及び第４の４枚の側パネ
   ルと 該４枚の側パネルの前記第４の側パネルの最外
   縁に一体的に結合し、その長手方向の全長中心線
   沿いに形成した折目線を有する側継ぎ目フラツプ
   と、 前記第２及び第４の側パネルの各々の端部に第
   １の折目線によつて結合された三角形パネルにし
   て、三角形パネルと一対の折り返しパネルとを区
   分する各一対の斜め折目線及び、各折り返しパネ
   ルと外曲げリツプとを区分する第２の折目線によ
   つて区画される三角形パネルと、 隣接する折り返しパネルに折目線によつて結合
   され且つ前記第１の折目線によつて前記第３の側
   パネルに結合され、その全幅を横断し且つ前記第
   ２の折目線に整列する折目線によつて区画される
   第１の四角形パネルと、 その一方側に於て、隣接する折り返しパネルに
   折目線によつて結合され且つ前記第１の側パネル
   の端部に前記第１の折目線によつて結合され、そ
   の全幅を横断し且つ前記第２の折目線に整列する
   折目線によつて区画され、そしてその側方自由縁
   に形成したノツチ及び、該ノツチからそのほぼ中
   央を延長して開封ストリツプを形成する開封用穿
   孔線を有する第２の四角形パネルと、 前記側継ぎ目フラツプの自由縁上に前記ノツチ
   と整列状態で形成したタブと、 前記開封用穿孔線に重複する状態で前記第２の
   四角形パネルに固着される、アルミ箔で形成され
   た無孔の分離保護用の封止ストリツプと によつて構成される液体用厚紙容器形成のための
   素材。 ２ 上下平形の容器にして、 第１、第２、第３及び第４の側パネル及び該第
   １及び第４の側パネルを交互に結び付ける半折の
   側継ぎ目フラツプと、 相対向して配置され、前記第２及び第４の側パ
   ネル端部に夫々結合される外折の控えパネル及び
   相対向して配置され、前記第１及び第３の側パネ
   ルの端部に夫々結合される第１及び第２のカバー
   パネルにして、前記第１のカバーパネルがその一
   端に於て前記第２の側パネルの前記控えパネルに
   結合され、前記第２のカバーパネルが各前記控え
   パネルに結合されている前記第１及び第２のカバ
   ーパネルと、 前記第１のカバーパネルの側方自由縁に形成し
   たノツチと、 前記第１のカバーパネルに形成され、前記ノツ
   チから前記半折の側継ぎ目フラツプの最内縁を通
   り前記第１のカバーパネルのほぼ中央へと伸延
   し、開封ストリツプとしての役を為すようにした
   開封用穿孔線と、 前記半折の側継ぎ目フラツプの自由縁に前記ノ
   ツチと整列して形成され、注ぎリツプの役を為す
   ようにした露出タブと、 前記開封用穿孔線及び前記ノツチの下側にある
   前記第１のカバーパネルに固着した孔付けされな
   い分離保護用の封止ストリツプと、 前記開封ストリツプ及び前記封止ストリツプに
   容易に取り付くために前記第１及び第２のカバー
   パネル及び外折の控えパネルの外縁に沿つて形成
   及び封止され、前記第２のカバーパネル及び第２
   及び第４の側パネル上に折り曲げたフインシール
   にして、前記開封ストリツプが後方に剥されるに
   際して前記封止ストリツプをして破除可能ならし
   め、開口を提供させる前記フインシールとを有す
   る上蓋パネルと によつて構成される前記上下平形の容器。 ３ 分離保護用の封止ストリツプはアルミ箔で形
   成される特許請求の範囲第２項記載の上下平形の
   容器。