JPS5944256B2 - 容器ブランク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般に液体を収容する板紙容器のためのブラン
クに関するものであり、特に新規な折り込み式底部閉鎖
部を有した容器のためのブランクに関するものである。

ミルク及びジユーズ用容器に使用される板紙を熱又は圧
力感応熱可塑性プラスチツク物質によつて経済的に被覆
することができることは周知である。

このような物質は包装される物質に対して化学作用を起
さないものであるべきであり、更に強く、耐久性があり
、低廉で且つシート状の板紙容器に塗布し易いものでな
ければならない。酪農製品を包装するのに使用される適
当な熱可塑性プラスチツク物質の一例はポリエチレンで
ある。容器を形成するための板紙素材は最初はロールの
形態で供給される。該素材は製造時に、その両側面に所
定厚さのポリエチレン層がコーテイングされる。次で、
このようにして製造処理された板紙ロールからブランク
が切断され、次で容易に折曲げることができ且つ封着自
在の洩れのない頂部及び底部閉鎖部を持つた管形状に折
立てるときに使用される折線が形成される。一般に、最
終仕上げされた底部閉鎖部ｌことつて、谷底部角部領域
には少なくとも三層（フライ）の素材を有し、容器の内
部に、従つて容器の内容物に露呈される生の（切断され
たままの）縁部の長さを最小限度に抑えることが望まし
い。極めて満足のいく、従つて広く使用されている容器
及び折り込まれた底部閉鎖部は米国特許番号第３１２０
３３５号に例示し説明されるものである。

今日の世界の市場においてミルク及びジユーズを包装す
るために極めて多量の熱可塑性プラスチツク被覆板紙が
使用されているという事実を考慮すると、今日の高品質
の、洩れのない且つ衛生的な容器を効率よく製造する高
い標準規格を維持しながら出来るだけ多く板紙を節約す
ることが望まれている。

従つて、本発明の一般的目的は、従来の板紙より重なり
部分を相当少なくした折込パネルから成り、同時に洩れ
のない改良された底部閉鎖部を備えた液体収容のための
加熱シールすることのできる容器ブランクを提供するこ
とである。

本発明の他の目的は、底部閉鎖部を作る４つのパネルが
、隣接するブランクの底部閉鎖パネルと重なり合いそれ
によつて二例をなすブランク用の板紙ロールの幅を出来
るだけ狭くすることのできるような形状とされた容器ブ
ランクを提供することである。

本発明の更の目的は、今日の成形、充填、封着機械の改
造を最小限とし、該通常の諸機械に設けられた通常の折
込み及び接合装置ｉこ適用することのできる、改良され
た板紙を節約した底部閉鎖部を有した容器のためのブラ
ンクを提供することである。

本発明の更に他の目的は、平らに折曲げられた後通常の
ガス加熱、電気又は超者波方法によつてシールすること
のできる改良された底部閉鎖部を有した容器のためのブ
ランクを提供することである。

本発明の上記及び他の諸目的及び利益は以下の説明にて
明らかとなるであろう。

次に図面について詳しく説明する。

第１図は第２図〜第４図に図示される管状体１２に形成
されるブランク１０の一部を表わす。管状体１２の一端
には米国特許番号第３２７０９４０号に示される切妻型
の頂部のような適当な頂端閉鎖部（図示せず）が設けら
れる。第４図及び第５図の扁平な底端部閉鎖部１４は第
１図のブランク１０にて形成される。

該ブランク１０は段違いに形成された折線１６によつて
二つの群のパネルに分離される。折線１６を図示される
ように互い違いに形成する目的は閉鎖部が折り立てられ
て該折線に沿つて曲げられるときシート材料の厚みを受
容し、従つて各折線の集まる隅部にシート材料が密集し
ないようにすることである。このようにすることによつ
て最終製品である容器の強度及びめ観がよくなるだけで
はなく自動機械による容器の折立及び閉鎖作業が容易に
行なわれる。第１図の折線１６の上方の材料は底部閉鎖
部の群１４であり、折線１６の下方に示される材料は本
体の群１８である。本体部分１８は四つの側パネル２０
，２２，２４及び２６並びに側部接合パネル又はフラツ
プ２８から成る。本体部分の両側部は縁部３０及び３２
によつて画定され、谷パネルは折線３４，３６，３８及
び３９によつて分離される。底部閉鎖部１４は本体パネ
ル２０，２２，２４及び２６に隣接した閉鎖パネル４０
，４２，４４及び４６と、側部接合フラツプ２８の延長
部分４８とから成る。

閉鎖パネル４０，４２及び４６は同じ形状及び総面積を
有し、パネル４４は面積及び高さが大きくされる。パネ
ル４０，４２及び４６は切妻屋根形状とされ、短い垂直
側部と、本体パネルの幅の半分の高さ位置にある頂点へ
とのびる傾斜しため縁部とから成る。短い垂直側部は縁
部５０及び５２並びに両パネル４０／４２，４２／４４
，４４／４６及び４６／４８間に位置した折線５４，５
６，５８及び６０から成る。パネル４０，４２及び４６
は同一の傾斜縁６２及び６４を具備する。又パネル４４
はより傾斜した傾斜縁６６及び６８を有し、該傾斜縁は
本体パネルの幅の半分より大きい所定の高さ位置にある
頂点へとのびる。最も大きな端部パネル４４の両側部に
接合された二つの対向配置された端部パネル４２及び４
６は各々一対の斜向折線７０及び７２によつて分割され
、傾斜縁６２及び６４を備えた二つの男側三角形部７４
及び７６が形成される。

斜向折線７０は折線１６．３４及び５４の接合部からパ
ネル４２の頂点へとのび、他方の斜向折線７０は折線１
６，３８及び５８の接合部からパネル４６の頂点へとの
びる。斜向折線Ｒ２は折線１６，３６及び５６の接合部
からパネル４２の頂点へとのび、他方の斜向折線７２は
折線１６，３９及び６０の接合部からパネルの頂点へと
のびる。この点において、ブランク１０は幅広の板紙ロ
ールから切取られるので、隣り合つたブランク１０″（
第１図）はその底端部閉鎖パネル４０″，４２″，４４
″，４６″及び４８″が隣り合つた閉鎖パネル４８，４
６，４４，４２及び４０と夫々当接するように配夕１ル
得ることを理解されたい。

このような当接配列により、第１図に国で示される、最
大の閉鎖パネル４４の傾斜縁６６及び６８の垂直高さに
等しい紙幅の節約となる。板紙ロールが四つのブランク
を並行に並べるに十分の幅を持つているようにした実施
態様においては、節約される板紙の幅は高さ閤の２倍と
なることが明らかであろう。第４図に図示される容器底
部閉鎖部を作るためには、先ずブランク１０自体を折り
曲げ、側部接合フラツプ２８とその延長部４８とを周知
の例えば加熱、超者波又は光等のプラスチツクシーリン
グ方法を使用してパネル２０及び４０の側面にシール（
封着）することによつて平らな側部が接合されたブラン
クが形成される。

このように折り畳まれたブランクは次でマンドレル（図
示せず）上にて管状本体１２（第２図）へと形成される
。この時、底部閉鎖パネルはマンドレルの面から男方向
へと突出している。この作業の後、容器底部は折り込ま
れ（第３図）、そしてシールされる（第４図及び第５図
）。第３図に図示されるように、パネル４２及び４４の
内側三角形部分は互いの方へと押し込まれ、め側の三角
形部分１４及び７６は折線７０及び７２のまわりに力方
向へと内側三角形部の方向に折り曲げられる。

該折曲工程が完了すると、内側三角形部分子４及び７６
は第５図に図示されるように内側パネル４２／４６及び
外側パネル４０／４４の間に閉じ込まれ、且つ長い方の
パネル４４が対向配置されため側パネル４０の端部分に
重ね合せられる。このようにして形成された平らな端部
形状は例えばガス加熱又は超箸波を利用した任意の適当
な方法によつて実質的に『Ｘ」の字形状に、即ち、各角
部から底部閉鎖部の中心へとのびる４つの斜向した三層
構成のセグメントに沿つてシールされる。第６図におい
て、容器の内側ではパネル４２及び４６の頂点は容器の
中心で合致し、一方パネル４０の頂点は直ぐ下方に位置
している。

従つて、底部閉鎖部の内側に生の（切断したままの）縁
部が露呈されることはない。次に第７図について説明す
ると、ブランク１０〃の本体パネル２０，２２，２４，
２６及び２８は第１図の実施態様の本体パネルと同じで
あるが、底部閉鎖パネル４０１′，４２〃，４４″，４
６〃及び４８〃は隣り合つた傾斜縁の間の角度が９０４
となるように形成されている。

このようにすることにより、底部閉鎖パネル４０１！，
４２″，４４〃，４６Ｉ及び４８Ｉの傾斜縁を形成する
ために板紙ロールを切断することが、叉想像線で示され
る隣接したブランクの底部閉鎖パネルの傾斜縁を形成す
ることとなり、両ブランク間のスクラツプを最小限とす
ることができる。第８図に図示されるように、第７図に
例示される実施態様のブランク１０Ｉは底部閉鎖部に形
成されるが、この時先ずパネル４２〃及び４６Ｉの内側
三角形部分が互いの方へと押し込まれ、斜向折線７０及
び７２によつて形成された例側不等辺四辺形部分子４〃
及び７６〃は折線７０及びＲ２のまわりにめ方向へと三
角形部分の方に折り曲げられる。

このようにすることによつて、男側不等辺四辺形部分は
内側三角形部分と、各パネル４０Ｉ及び４４１の隣接し
た縁部分との間に閉じ込められる。長い方のパネル４４
〃が対向配置されたパネル４０の端部分を通り越して突
出する。このようにして形成された平らな端部形状は第
５図の実施態様の場合と同じように実質的に［ＸＩ字形
状に、即ち、谷角部から底部閉鎖部の中心へとのびる４
つの斜向した三層構成のセグメントに沿つてシールされ
る。この実施態様において、最終的に完了した時底部閉
鎖部を期待通りにしつかりとシールするための手段を設
けることができる。

これは不等辺四辺形部分７４〃及び７６Ｉの横方向切断
縁を、底部閉鎖部の完了前に互いに確実に当接係合する
ように構成することによつて達成される。更に詳しく言
えば、パネル４２〃及び４６１はこれらの合計長さが折
線１６に沿つて測つた各側部パネルの幅より幾分大きく
なるような寸法に構成される。従つて、板紙は閉鎖作業
時に密に寄り集まり、これによつて底部シールの緊密性
が極めて向上せしめられる。本発明は従来使用されてい
る通常のブランクに比較して、液体収容板紙容器用の効
率よく迅速に機械にて成形することのできる底部閉鎖部
を提供し、且つブランクの形成を板紙ロールから行なう
場合には経済的にも有利な底部閉鎖部を提供するという
ことが明らかであろう。

又、改良された底部閉鎖部から形成された容器は底部閉
鎖部の中心又は交差部分に生の縁部内側を露呈しないと
いうことも明らかである。

以上二つの本発明に係る実施態様について説明したが、
他の変更態様も可能であることを理解されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るブランクの一部分の展開図であり
、該ブランクのめ側表面を示し、且つ板紙ロールから切
断される前の隣り合つたブランクの当接配置状態を想像
線で示す。 第２図、第３図及び第４図は底部閉鎖部を形成する際の
連続工程を説明する概略斜視図である。第５図は容器底
部のめ側を表わす図である。第６図は第４図の線６一６
の平面に沿つて取つた横断面図で、容器底部の内側を示
す。第７図は本発明の他の実施態様に係るブランクの一
部分の展開図で、該ブランクの男側表面を示し、且つ板
紙ロールから切断する前の隣り合つたブランクの当接配
置状態を想像線で示す。第８図は第ｒ図の容器底部の列
側を表わす図面である。１０：ブランク、２０，２２，
２４，２６：側パネル（本体パネル）、４０，４２，４
４，４６：閉鎖パネル、６２．６４，６６，６８：傾斜
縁、ＲＯ，γ２：斜向折線、Ｒ４，γ６：三角形部、７
４Ｉ，ｒ６〃：不等辺四辺形部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 全表面が加熱により粘着性を帯びる熱可塑性プラス
   チック物質にて被覆された折曲自在のシート材料にて形
   成される容器のためのブランクであつて、複数の側パネ
   ルと、各々が複数の底部閉鎖パネルから成る第１及び第
   ２組の底部閉鎖パネルとを有し、前記第１及び第２組底
   部閉鎖パネルは前記側パネルの延長体として交互に該各
   側パネルに連結されており、且つ該各底部閉鎖パヌルは
   互いに折線によつて所定の高さ部分にわたつて各側部に
   おいて連絡しており、又前記第１組の各底部閉鎖パネル
   の外周縁部には折曲自在の重ね合せ部が形成され、更に
   前記第１及び第２組の各底部閉鎖パネルは前記折線の端
   部から当該底部閉鎖パネルの中心線の方へと所定の形状
   でのびる自由切断線を有し、該自由切断縁の形状は、隣
   り合つたブランクの各パネルが側パネルの幅の半分だけ
   ずれ且つ隣り合つたブランクが切断分離される前は隣り
   合つたブランクの、少なくとも前記第２組の底部閉鎖パ
   ネルの少なくとも１つの自由切断縁が互いに当接し合う
   ように形成されたことを特徴とする容器ブランク。 ２ 折曲自在の重ね合せ部は第１組及び第２組の底部閉
   鎖パネルの間に折込まれそして該底部パネルと実質的に
   Ｘ字形状にて封止されるようにされ、こゝで該Ｘ字形状
   封止部は三層の厚さとされ且つ各底部閉鎖パネルの該三
   層の厚さにて封止された封着部を除いた他の部分は一層
   だけの厚さとされて成る特許請求の範囲第１項記載の容
   器ブランク。 ３ 全表面が加熱により粘着性を帯びる熱可塑性プラス
   チック物質にて被覆された折曲自在のシート材料にて形
   成される容器のためのブランクであつて、４つの実質的
   に等幅の側パネルと、各々が二つの底部閉鎖パネルから
   成る第１及び第２組の底部閉鎖パネルとを有し、前記第
   １及び第２組底部閉鎖パネルは前記４つの側パネルの延
   長体として交互に該各側パネルに連結されており、且つ
   該各底部閉鎖パネルは互いに折線によつて所定の高さ部
   分にわたつて各側部において連結しており、又各底部閉
   鎖パネルは前記折線と当該底部閉鎖パネルの中心線との
   間に延在しそして終端は横方向にのびた自由縁を有し、
   少なくとも二つの前記パネルの前記横方向にのびる自由
   切断縁の高さは側パネルの幅の概略半分に等しくされ、
   又少なくとも一つのパネルの前記横方向にのびる自由縁
   の高さは側パネルの幅の半分より所定量だけ大きくされ
   、更に又二つの斜向折線が交互に配置された二つの底部
   閉鎖パネルの各々に形成され、このとき該斜向折線は実
   質的に各底部閉鎖パネルと側パネルとの接合部から該底
   部閉鎖パネルの中心線位置にて横方向にのびた自由切断
   縁へと、隣接する自由切断縁と同じ角度で該切断縁と実
   質的に平行に延在するようにしたことを特徴とする容器
   ブランク。 ４ ４つの側パネルと、各々が二つの底部閉鎖パネルか
   ら成る第１及び第２組の底部閉鎖パネルとを有し、前記
   第１及び第２組底部閉鎖パネルは前記４つの側パネルの
   延長体として水平折線によつてそれぞれ側パネルに交互
   に連結されており、又一対の斜向折線が前記水平折線と
   協働して直角三角形を形成するようにして前記第１組の
   底部閉鎖パネルの各底部閉鎖パネルに形成され、更に第
   １組の自由切断縁が前記対の斜向折線に対し実質的に平
   行に前記第１組の底部閉鎖パネルの各底部閉鎖パネルに
   形成され、更に又第２組の自由切断縁が隣接した前記第
   １組の自由切断縁に対して実質的に直角にて前記第２組
   の底部閉鎖パネルの各底部閉鎖パネルに形成されたこと
   を特徴とする熱可塑性被覆板紙容器ブランク。 ５ 第１組の底部閉鎖パネルに形成された一組の斜向折
   線は各側部折線及び第１組の自由切断縁と協働して台形
   状の重ね合せ部を形成して成る特許請求の範囲第４項記
   載の容器ブランク。