JPS5912544Y2 - 吸引型穀物乾燥機における排塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、揚穀機を備える吸引型穀物乾燥機において、
揚穀搬下部の穀粒すくい上げ部で発生する塵埃を能率よ
く外部に排出排除する吸引型穀物乾燥機における徘塵装
置に関するものである。

従来技術 揚穀機を備える吸引型揚穀機では、被乾燥物中に混入し
ているゴミは空気の流れを悪くし乾燥能率を低下させる
と共に乾燥むらを生じるなど良好な乾燥環境を整える上
で種々の阻害原因となっている。

揚穀機の下部バスケットプーリ一部では、バスケットが
穀粒をすくい上げる際に、穀粒を攪拌し、この部分で多
量の塵埃が発生する。

このため、従来においては、上部に貯留槽を有する乾燥
室の中央に一側にバーナーの吸込み口を有する熱風胴を
設けると共に乾燥室の他側には排気ファンの吸気口を穿
ち、熱風胴の両側には貯留槽に通ずる穀粒流下路を金網
のような多孔板を張設して構威し、その下底にはそれぞ
れロータリーバルブを取付けて下方の排出槽に連通させ
、しかして、排出槽の底面に横設するスクリューコンベ
アを経が昇降機に穀粒を送り、昇降機により再び穀粒を
貯留槽に循環させる穀類乾燥機において、昇降機の下部
付近に一端を開口する通気筒の他端を排気口に連通した
排気徘塵装置が、実開昭５０−９９１６６号公報として
知られているが、このものは、穀類乾燥機に対して昇降
機が乾燥箱の後壁面の外部に設けられているため、排気
ファンを昇降機の下部付近に通気筒で連通させる必要が
あり、このため昇降機が邪魔になって、徘気ラアンの乾
燥室及び昇降機に対する取付け及び取外しが面倒で、構
造も複雑である。

考案の目的 本考案の目的は、この点に鑑みてなしたものであり、乾
燥箱中段に設けた通風乾燥部の外方に形或した排風空間
と、乾燥箱の後壁内面に位置し、揚穀機を収納する揚穀
機枠の内部とをそれぞれ後壁面に設けた穴にて、該後壁
の外部に取付ける、吸引送風機を装備した、集風枠兼用
の吸引送風機取付枠内部に連通させ、通風乾燥部で発生
する塵埃の排除に加え、一時に揚穀機枠内に発生する塵
埃の排除も一つの吸引送風機で積極的に排出し、乾燥箱
に対する吸引送風機の取付け及び取外しが容易に行なえ
、構造も簡単な吸引型穀物乾燥機における排塵装置を提
供することにある。

考案の構或 本考案の吸引型穀物乾燥機における排塵装置は、揚穀機
枠を乾燥箱の後壁面内部に設け、吸引送風機を装備した
吸引送風機取付枠を前記後壁面の外部に取付け、前記揚
穀機枠内部と乾燥箱中段の通風乾燥部外側の排風空間と
を後壁面に設けた穴にて吸引送風機取付枠内部に連通さ
せた構或を有するものである。

実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
と第１図〜第４図において、乾燥箱１５は、上段を貯留
室１、中段を通風乾燥部２とし、該通風乾燥部２の両側
を後壁１６に至る排風空間３とし、該通風乾燥部２の枠
間はほぼ密間された前面壁に至る吸引送風空間１３とし
、前面壁部分には熱風発生装置１３を装備し、下段をホ
ツパ一部１７とする。

そして、通風乾燥部２の下部に繰出ロ−ル７を、下段の
ホッパ一部１７の底にはスクリューコンベア８を設け、
その後端にバスケットプーリ−９を取付け、乾燥箱１５
の後壁１６の内面には揚穀機１１を収納する揚穀機枠１
０を設け、前記バケツトプーリ−９に前記揚穀機のパケ
ットコンベアを巻回する。

乾燥箱１５の後壁１６の外部には、吸引送風機５を取付
けた吸引送風機取付け枠６をボ／Ｕ｝等により固定する
。

この吸引送風機本付栂６．は集風ダクトの形状で集風を
兼ねるもので、排風空間３とこの揚穀機枠１０の内部と
は、前記排風空間ｊ及び前記揚穀機枠１０に相当して樟
壁１６にそれぞれ設けた穴４友び１２により吸引溝皐機
取付枠６？内部と連通させる。

したがって本考案の実施例における作用を説四すると、
今、貯留室１内に適当量の穀粒を張込み、装置を作動す
ると、熱風発生装置１３により通風乾燥部２で乾燥され
た穀粒は、繰出しロール７で下方に放出され、ホッパ一
部．１７を滑って底に溜り、ついでスクリューコンベア
８で後部の揚穀機１１に運ばれ、パケットですくい上げ
られて再ｖ７崎留室１に戻るという循環を行なう。

この間、吸引送風機５は、乾燥箱１５内に空気流を強制
的に起生させ、吸引送風空間１４の乾燥加湿空気を通風
乾燥部２を通過させて排風空間３に導き出し、かつ、穴
４を通じて取付枠６内に吸引し、ついには外部に排出す
る。

このとき、通風乾燥部２で発生する塵埃も排出される。

さらに一方、揚穀機枠１０内部の？気もまた、吸引送風
機５により穴１２及び吸引送風機取付枠６を通じて強力
に吸引され、揚穀機１１下部のバケツトプーリ−９部で
発生する多量の塵埃も共に排出される。

この排出は、穴１２が吸引送風機５に近く強力であり、
乾燥箱１５の後壁１６の内面に揚穀機１１を収納する揚
穀機枠１０を設けたため、吸引送風機５を装備する吸引
送風機取付枠６をボルト等で乾燥箱１５の後壁１６の外
部に容易にボルト等により固定できる。

考案の効果 以上に述べたように、本考案の吸リ１型穀物乾燥機にお
ける排塵装置によれば、塵埃が多量に発生するバケツト
プーリー付近の空気を集中的かつ強力に排出でき、循環
する穀粒中の塵埃除去能率がよく、これは穀粒乾燥の能
率化、乾燥むらの発生の原因除去につながる。

そして、乾燥箱の後壁に設けた穴をカバーする一つの吸
引送風機取付枠により、従来どおりの吸引送風機一個で
上記の機能を発揮でき、格別に揚穀機部分排風用の吸引
送風機を必要とせず、揚穀機を”装備した揚穀機枠を乾
燥箱の後壁の内面に設けたため、揚穀機に邪魔されずに
吸引送風機取付枠を乾燥箱の後壁面の外部に容易に装着
でき、しかも、この装着によって、吸引送風機取付枠内
部は揚穀機枠内部と通風乾燥部外側の排風空間とに同時
に連通され、．構造も簡単であり、揚穀機部分の塵埃は
循環することなくダイレクトに外部へ排出される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による乾燥箱全体の横断正面図、第２
図は、同上縦断側面図、第３図は、第１図のＡ−Ａ線に
沿う水平断面図、第４図は、吸引装置取付部の斜視図で
ある。 １・・・貯留室、２・・・通風乾燥部、３・・・徘風空
間、４，１２・・・穴、５・・・吸引送風機、６・・・
吸引送風機取付枠、７・・・繰出しロール、８・・・ス
クリューコンベア、９・・・バケツトプーリー、１０・
・・揚穀機枠、１１・・・揚穀機、１３・・・熱風発生
装置、１４・・・吸引送風空間、１５・・・乾燥箱、１
６・・・後壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 揚穀機枠を乾燥箱の後壁面内部に設け、吸引送風機を装
   備した吸引送風機取付枠を前記後壁面の外部に取り付け
   、前記揚穀機枠内部と乾燥箱中段の通風乾燥部外側の排
   風空間とを後壁面に設けた穴にて吸引送風機取付枠内部
   に連通させた吸引型穀物乾燥機における排塵装置。