JPS5911681Y2 - コンパクト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はコンパクトに関する。

従来、この種コンパクトにおいては簡単な構造で、かつ
ワンタッチ操作により確実に開蓋できるものがなかった
。

この考案は上記のような従来の実情に鑑みてなされたも
ので、ワンタッチ操作で確実に開蓋でき、しかも構造が
簡単なコンパクトを提供することを目白勺とする。

この考案を図面に示した実施例を参照して説明する。

第１図に示すようにこの考案に係わるコンパクト１は全
体が略四角形に形或され、下蓋２、フック部材３、中枠
４及び上蓋５を具えている。

下蓋２は第５図に示すように、後端部に上蓋５の後端部
を結合する枢支部１１が形戊されるとともに、前端部に
該下蓋の前端面に開口し、フック部材３の操作部１２を
嵌合する切欠部１３が形威されている。

切欠部１３を除く下蓋周壁には中枠４の周縁部を嵌着す
る段部１４が形戊され、また底壁の後端部にはフック部
材３を移動可能に規制する縦向突起１５が、前端部には
横向突起１６がそれぞれ１対ずつ設けられている。

フック部材３は第６図に示すように、下蓋２の後端部近
くまで延び、突起１５によって位置決めされる１対の縦
向片１７と、この縦向片の前端と前記操作部１２を一体
に連結した横向片１８とを見えている。

縦向片１７の後端縁は下向テーパ面１９に形戊され、ま
た横向片１８は操作部１２の後部で折曲げられ、この折
曲部２０に係止突起２１が設けられている。

折曲部２０の両側には後方に延びる付勢部２２が突設さ
れ、この付勢部２２はその先端部を突起１６に係合して
フック部材３を常時前方に付勢し、操作部１２の前端面
が下蓋２の前端面と面一となるようにしている。

２３は補強部である。中枠４は表面に頬紅や口紅などの
化粧材を色ちがいに各種収納する複数の化粧材収納部２
６と、化粧材を使用するときに用いる筆などの付着具を
収納する収納部２７が囲片２８によって形威されている
。

また中枠４の前端部には前記フック部材の折曲部２０の
形状と対応する切欠部２９が形威されるとともに、後端
部両側に前記縦向片１７のテーパ面１９を臨み、かつ上
蓋５の後端部両側に設けた突起片３０が挿入可能な大き
さの透孔３１が穿設されている。

突起片３０の下端は丸形に形或されていて、開蓋時前記
縦向片１７の移動によってテーパ面１９に係合して持ち
上がり易くなっている。

上蓋５は後端部に下蓋２の枢支部１１に枢支ピン３３を
介して枢支される結合突部３４が形威され、また前端部
のフック部材３の折曲部２０と対応する位置は下向片３
６が設けられ、この下向片に前記下蓋の係止突起２１と
係止可能な係止突起３７が設けられている。

３８は上蓋５の内面に形威した凹部３９に取付けられた
鏡である。

前記各部材を組立てるには、下蓋２にフック部材３をそ
の縦向片１７が突起１５に位置決めされ、付勢部２２が
突起１６に係合され、かつ操作部１２が切欠部１３に嵌
合するように装着する。

次に下蓋２の段部１４に中枠の周縁部を透孔３１が後方
に位置するように嵌合して固定する。

そして最後に上蓋５の突部３４を下蓋２の枢支部１１に
嵌め込んだ後、両蓋を枢支ピン３３で結合する。

このようにして組み立てられたコンパクトの作用につい
て説明する。

まず、第２図の閉蓋状態から上蓋５を開くにはフック部
材３の操作部１２を後方に押す。

するとフック部材３は第４図に示すように付勢部２２の
付勢力に抗して下蓋２の後方に変位し、上蓋５の係止突
起２０と下蓋２の係止突起３７の係止状態を解除すると
ともに、縦向片１７のテーパ面１９が突起片３５の下端
にくさび状に嵌め込んで係合し持ち上げるので、上蓋５
は第７図のように開放される。

また、この状態から上蓋５を閉じるには操作部１２の押
圧をやめて、操作部を付勢部２２によって元の位置に戻
した後、上蓋を上から押圧すればよく、これにより上蓋
５は突起片３５が縦向片１７のテーパ面１９に係合する
ことなく下蓋２内に収納されるとともに、係止突起２０
が係止突起３７と係止して閉鎖される。

この考案は前記のようであって、操作部への押圧として
ワンタッチ操作より第１係止突起と第２係止突起の係止
状態を解除して確実に開蓋でき、しかもこの間蓋に際し
フック部材の縦向片の後端部で上蓋の突起片を持ち上げ
るので、開蓋が円滑に行なわれる。

また構造も簡単で製作が容易であるなど優れた効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係わるコンパクトの上蓋を開放した
状態を示す全体斜視図、第２図は第４図ＩＩ − ＩＩ
線に沿う同上の断面図、第３図は第４図ＩＩＩＩＩＩ線
に沿う同上の１部断面図、第４図は上蓋を取外した同上
の平面図、第５図は下蓋の平面図、第６図はフック部材
の平面図、第７図は第２図と対応する作用説明図である
。 １・・・・・・コンパクト、２・・・・・・下蓋、３・
・・・・・フック部材、４・・・・・・中枠、５・・・
・・・上蓋、１２・・・・・・操作部、１５・・・・・
・切欠部、１７・・・・・・縦向片、１８・・・・・・
横向片、２１．３７・・・・・・係止突起、２２・・・
・・・付勢部、２６．２７・・・・・・収納部、３０・
・・・・・突起片、３１・・・・・・透孔、３６・・・
・・・下向片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下蓋の後端部にその後端部が揺動自在に結合された上蓋
   の前端部に第１係止突起を有する下向片を設けるととも
   に、後端部両側に下向突起片を設け、前記下蓋の前端部
   に該下蓋の前端面に開口する切矢部を形或し、この切矢
   部に第２係止突起を有する操作部が嵌合するようにフッ
   ク部材を下蓋内に装着し、このフック部材は下蓋の後端
   部近くまで延び、かつ下蓋の両側内壁に沿って移動可能
   な縦向片と、該縦向片と前記操作部を結ぶ横向片とを具
   え、この横向片に前記操作部を常時前方に付勢する付勢
   部を設け、また表面に収納部を形戊した中枠を下蓋の上
   面に嵌着し、この中枠の後端部両側に前記縦向片の後端
   部を臨み、かつ前記上蓋の突起片が挿入可能な透孔を設
   け、閉蓋時前記第１係止突起と第２係止突起を係止して
   上蓋を下蓋にロックし、開蓋時前記操作部を押圧してフ
   ック部材を下蓋の後方に弾性的に変位させることにより
   第１係止突起と第２係止突起の係止状態を解除するとと
   もに、縦向片の後端部で突起片を持ち上げて上蓋を下蓋
   から開放するように構威したことを特徴とするコンパク
   ト。