JPS5911657B2 - 遠心力鋳造複合ロ−ル - Google Patents

遠心力鋳造複合ロ−ル

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JPS5911657B2
JPS5911657B2 JP55177653A JP17765380A JPS5911657B2 JP S5911657 B2 JPS5911657 B2 JP S5911657B2 JP 55177653 A JP55177653 A JP 55177653A JP 17765380 A JP17765380 A JP 17765380A JP S5911657 B2 JPS5911657 B2 JP S5911657B2
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less
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roll
hardness
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JP55177653A
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義弘 中川
隆 橋本
淳 船越
博彰 片山
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、構成簡素にして、優れた耐摩耗性、耐肌荒性
、耐事故性及び形状制御に優れた高い剛性等を備えた遠
心力鋳造複合ロールの提供に関する。
周知の如く、熱間連続薄板圧延機(通称ホットストIJ
ツブミル)に於ける仕上圧延機用や、冷間連続圧延機用
等のワークロールは、圧延材と接する該ワークロール胴
部に対し次の特性が要求される。
即ち、:)耐摩耗性:圧延材の表面性状、板厚制御に関
係する重要な要因である。
II)耐肌荒性二ロール表面形状は圧延材の品質に大き
な影響を与える。
111)耐事故性:異常圧延に対して充分なる強靭性が
要求される。
また、この他、最近の用延動向としては、板厚制御技術
が発達し、ロールのより高い剛性が要求されるに到った
而して、従来から、上記特性を持たせた材質としては、
アダマイト、Niグレン材、ダクタイル材、チルド材、
鋳鋼材及び鍛鋼焼入材等が挙げられ、一般に遠心力鋳造
法で製造されるロール胴部の外殻はこれら特性を有する
種々の材料で形成され、且つロール芯材は一般に、残留
応力の軽減及び鋳造のし易さ、コスト面から鋳鉄系の材
質が使用されている。
然し乍ら、この芯材の材質とされる鋳鉄材は剛性が低い
ことからロール全体としての合成弾性限が単体鋳造のロ
ールに比して低下し、形状制御の応答性が低くなる欠点
がみられた。
本発明はかかる従来の問題点に鑑み、鋭意創成されたも
のであり、以下、本発明の詳細な説明する。
まず、遠心力鋳造複合ロールの外殻1、並びに芯材2の
化学成分範囲及び目標の材質特硅を下記第1表に示す。
次に上記第1表の化学成分範囲等の数値限定理由を、ま
ず外殻1につき示すと次の如くである。
C2,0〜3.2係 この重量係は、(Fe 、Cr )T Cs型カーバイ
トを安定にする範囲内としてCrとのバランスをとって
目標の炭化物量を決定するもので、この重量係が、2係
以下の範囲では炭化物の量が少く耐摩耗性の点で劣り、
3.2%以上の場合は炭化物量が多すぎ機械的性質の劣
化をきたす。
SiO,5〜1.5係 この重量係は溶湯の脱酸のため0.5%以上は必要であ
るが、1.5%を越えると機械的性質の劣化をきたし、
またA r 1変態点を下げ熱処理で硬度が出にくくな
る。
Mn0.5〜1.5% この重量係はSiの補助脱酸として0.5係は必要であ
ると共に、Sの悪影響をMnSとして防止するのに有効
であるが、1.5係を越えると機械的性質のうち特に靭
性の点で劣化が著しい。
よって、Mnの含有量は0.5〜1.5係とする。
Po、08%以下、80.06係以下 Pの重量係はロール材質においては少い程望ましく、材
質を脆うくするという点から上限を0.08係以下とし
た。
SについてもPと同様の意味から0.06係を上限とし
た。
Ni1.O〜2.0係 Niは焼入性を向上させるために積極的な硬度調整を目
的さして添加されるが、硬度Hs 70〜85の範囲で
はN1の重量係は1.0〜2.0%が良く、2.0係以
上になれば残留オーステナイ1〜が増え硬度はかえって
低くなる。
Cr10〜25係 Crは10%以下ではM3C型ノ欠化物が多く晶出し、
強靭性の低下及び炭化物の微細均一化が得られず、また
25係以上になるとM23C6型炭化物の量が増え、こ
の炭化物はM7C3型炭化物に比して硬度が低いため、
充分な耐摩耗性が得られない。
MOo、5〜2.51% Moは焼入焼戻し抵抗を高めると共に炭化物中に入り、
炭化物硬度を高めると共に焼戻し軟化抵抗を増すために
有効であるが、0.5係以下ではこの効果はうすく、か
つ2.5係以上では本発明の硬度70〜85Hsの範囲
を越えるため不必要となる。
Nb1.0係以下 Nbについては鋳造組織の微細化に効果があり、Nb添
加により析出硬化が促進され、耐摩耗性が向上する。
この効果は1.0係の上限で飽和し、コスト的にも高く
なるため、1.0%以下とする。
■1.0%以下 ■もNbと同様、鋳造組織の微細化の目的で添加し、特
に硬度70〜85Hsの範囲では■は1.0係以下を含
有すれば良く、1.0係以上を含有させてもその効果は
飽和すると共にコスト的にも高くなる。
よって1.0%以下とする。硬度70〜85H5 一般に、熱間及び冷間圧延の仕上ワークロールの耐摩耗
性は硬度との相関が強く、硬度70 Hs以下になると
耐摩耗性は急激に低下する。
また以上圧延に対するロールの局部的発熱による耐事故
、耐クラツク性に対する抵抗性は85Hs以上になると
急激に増加する傾向にある。
従って、優れた耐肌荒性、耐摩耗性、耐事故性及び耐ク
ラツク性を確保するためには高クロムのロールの場合、
70〜85 Hsの範囲が最適である。
次に、芯材2の化学成分範囲等の数値限定理由を示すと
次の如くである。
高クロムの複合ロールの場合、外殻1のCrが芯材2に
まで拡散、混入してくるため、このCrの重量%の増加
分を考慮に入れて芯材2の化学組成を選定する必要があ
る。
C1,0〜2.3% この重量係が1.0係以下の場合は、凝固温度が高く、
その分たけ鋳込み温度も高くなる。
従って、外殻1内へ芯材2を鋳込んだ際の外殻1の洗ワ
レ量が多くなり、Crの混入拡散も多くなり低炭素量に
したにも拘らず、Crの重量係の高い脆い材質となる。
また、この重量係が2.31以上ではセメンタイト量が
多くなり、芯材の強度不足、特に靭性の点で劣化が著し
くなるので上限を2.3%とした。
Si0.5〜2.0係 この重量係は脱酸のため0.5%以上は必要で、かつC
rの含有量につれて多い程望ましいが、2.0係以上に
なると脆くなり、機械的性質の劣化をきたす。
よって、0,5〜20係の範囲とする。Mn0.5〜1
.5% MnはSと結合し、Sの悪影響を消すが、0.5係未満
てはこの効果がなく、かつ1.51以上では逆にSの悪
影響を防止するよりも、むしろ材質の劣化作用が著しく
、よって1.5%以下とした。
PO11%以下、80.06%以下 Pは溶湯の流動性を増加させるが材料を脆弱にするため
低い程望ましく、0.1係以下とする。
SはPと同様、材料を脆弱にするため低い程望ましいが
、工業的な面を考慮して0.06%以下とする。
Ni2.0係以下 Niは材質の強靭性確保の面から積極的に添加すべきで
あるが、2.0係を越えると芯材の基地が硬くなり、靭
性を劣化させると共に原価的な面を考えて2.0係以下
とする。
Cr1.5係以下 この重量係は材質の機械的性質から考えて低い程良いが
、外殻が高クロムであるため、ある程度の混入拡散は避
けられず、1.5係以下とした。
この場合、外殻1からの混入量を勘案して、芯材2を鋳
込む溶湯Cr量を定めなければならない。
Mo1.0係以下 Moは材質の機械的性質確保のため、この重量係を1.
0%までの添加とすることは望ましいが、1.0%を越
えると焼入性が良くなり、通常の冷却速度でも基地が硬
くなり脆くなるため1.0係を上限とした。
Ti0.1%以下、zro、1%以下 これらは芯材2の材質の脱酸のため、脱酸材として必要
であるが、これ以上含むと脱酸効果よりもTi、Zrの
材質改善の効果が出てくるため、今回の発明の目的に合
致しない。
縦弾性係数19000 kg/ma以上 一般に複合ロールは外殻1と芯材2の材質が異なるのが
普通である。
そのためロール全体の剛性は各々の材質の縦弾性係数と
その部分の占める面積や、厚さにより変わり、複合ロー
ルの縦弾性係数としては、これらの条件を勘案して合成
縦弾性係数として表わされる。
第2図には、芯材2の材質が夫々、Fc(縦弾性係数1
2000kg/mi)、DCI(同係数16000 k
g/xi )及び本発明の一実施例である芯材(同係数
1900 okg/m4)と、曲げ計算用の合成縦弾性
係数との関係を示す。
図示する前二者の如き芯材のように、縦弾性係数が低い
と、ロール全体の合成縦弾性係数は低下する。
これに対し、芯材2の縦弾性係数が19000kg/−
の場合、外殻1(例えば外径600φ、内径480φ程
度)の高クロム材質(縦弾性係数21000 kg/m
a )の縦弾性係数と合成すれば、その合成縦弾性係数
は20000kg/maとなり、これは、従来の単体鋳
造で製作した鋼糸ロールのものと略同値となり、板厚制
御、形状制御の面で制御のしやすいロールとなるのであ
る。
次に、遠心力鋳造複合ロールの製造工程を説明する。
先ず、遠心力鋳造機上で回転し、内面に耐火物を被覆し
た金属製鋳型の中に外殻1を形成すべき鉄溶湯を鋳込む
そして、この溶湯を回転する鋳型内で凝固させた後、鋳
型を垂直に立てて上部から芯材2を鋳込み、この三者1
,2を冶金学的に(結合させて一体のロールとする。
尚、この場合、傾斜型遠心力鋳造機を用いて、外殻1が
完全に凝固し終らなくても、その内面の一部が未凝固の
状態で芯材2の溶湯を鋳込んでも良い。
次に、より具体的実施例である実験例を下記すると、製
品胴径600φ、胴長145M、全長370Mのロール
を製造する例として、各々の鋳込時の溶湯組成は種々次
の通りである。
上記溶湯組成として、まず、外殻1肉厚が80關となる
ように1850kgの高クラム溶湯を遠心力鋳造機上で
回転する金型1400°Cの鋳込み温度で鋳込んだ。
外殻1を鋳込み始めてから23分後に外殻1は完全に凝
固し、この凝固後、鋳型を垂直に立て上部から軸心部溶
湯を1430℃で鋳込み、鋳型を完全に満たした後、溶
湯保温材でカバーする。
機械加工後、胴部の超音波テスト及び破断調査の結果、
外殻1の厚さは芯材により洗ワレ68〜72朋になった
外殻1と芯材2は完全に結合し、組織的な連続性も認め
られた。
又、硬度については焼入、焼戻し、熱処理後で夫々79
.76 Hsが得られた。
芯材2の縦弾性係数については19200〜19500
に9/−が得られた。
ロール製品の化学組成は種々次の通りである。
本発明によれば、外殻1、芯材2に夫々適切な材質を選
定したことから、優れた耐摩耗性、耐肌荒性等を発揮し
得たのであり、しかもその合性弾性限が単体鋳造のロー
ルに比して低下しないことから形状制御の応答性も高く
維持できたのである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示し、第1図は遠心力鋳造複合ロ
ールの部分断面図、第2図はロール外殻外形と合成縦弾
性係数の関係を示すグラフ図である。 1・・・・・・外殻、2・・・・・・芯材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外殻は、その材質が重量%でC2,0〜3.2係、
    Si 0.5〜1.5%、Mn0.5〜1.5%、p
    o、o s%以下、So、06%以下、Ni 1.0〜
    2.0%、0rlO〜25チ、Mo0.5〜2.5%、
    残部実質的にFesから成り、かつ硬度70〜85Hs
    とされ、一方芯材は、その材質が重量係で01.0〜2
    .3係、slo、5〜2.0%、Mn 0.5〜1.5
    %、Po、1%以下、80.06%以下、Ni2.0%
    以下、Cr 1.5 %以下、MOl、0%以下、残部
    実質的にFeから成り、かつ縦弾性係数19000 k
    g/mi以上とされ、上記外殻内に芯材が溶着一体化さ
    れたことを特徴とする遠心力鋳造複合ロール。 2 外殻は、その材質が重量係で02.0〜3.2係、
    Si0.5〜1.5%、Mn 0.5〜1.5%、Po
    、08%以下、80.06%以下、Ni 1.0〜2.
    0%、Cr10〜25%、Mo 0.5〜2.5、■と
    Nbの一種又は二種の2.0係以下、残部実質的にFe
    から成り、かつ硬度70〜85Hsとされ、一方芯材は
    、その材質が重量係でC1,0〜2.3%、Si0.5
    〜2.0係、Mn0.5〜1.5%、PO11%以下、
    5O106%以下Ni2.o%以下、crl、s%以下
    、Mo1.0以下、TiとZrのいずれが一種の0.1
    %以下、残部実質的にFeから成り、かつ縦連・性係数
    19000kg/−以上とされ、上記外殻内に芯材が溶
    着一体化されたことを特徴とする遠心力鋳造複合ロール
JP55177653A 1980-12-13 1980-12-13 遠心力鋳造複合ロ−ル Expired JPS5911657B2 (ja)

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