JPS59116443A - ポリエステルシツクアンドシンヤ−ンの製造方法 - Google Patents
ポリエステルシツクアンドシンヤ−ンの製造方法Info
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- JPS59116443A JPS59116443A JP22623882A JP22623882A JPS59116443A JP S59116443 A JPS59116443 A JP S59116443A JP 22623882 A JP22623882 A JP 22623882A JP 22623882 A JP22623882 A JP 22623882A JP S59116443 A JPS59116443 A JP S59116443A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリエステルよりなるシンクアンドシ〉/ヤー
ンの製造方法に関する。
ンの製造方法に関する。
ポリエステルシックアンドシンヤーン、即ちla塵が変
化する単糸よりなるポリエステルヤーンは、それによっ
て得られる布帛が特異な風合を呈し、またこの布帛を染
色すると屈降り状を呈することから、特殊なり−ンとし
て知られている。
化する単糸よりなるポリエステルヤーンは、それによっ
て得られる布帛が特異な風合を呈し、またこの布帛を染
色すると屈降り状を呈することから、特殊なり−ンとし
て知られている。
従来より、ポリエステルシックアンドシンヤーンの製造
方法として、ポリエステルヤーンの紡糸中又は延伸中に
、溝付ローラ又はガイドとの接触角を変化させてヤーン
張力を変動させる方法、2成分よりなる複合繊維を、紡
糸する際に2成分の吐出割合を変化させる方法等が知ら
れて〜・る。しかしながら、かかる方法では装置が複緋
になり、しかも生産性が悪いため工業的に実施例 また、ポリエステル未延伸糸を適当な低倍率2次転移点
以下の温度で延伸することによってシンクアンドシンヤ
ーンとする方法も知られている。しかしながら、この方
法では、シックアンドシンは、紡糸直後の未延伸糸を使
用した°のでは発現し難く、数日以上経時した未延伸糸
を使用する必要があり、効率の良い生産が出来な〜・と
〜・う欠点を有していた。オたこの方法では紡糸工程及
び延伸工程の2工程が必要であり経7済的な生産方式で
はないため、工秦的にはワンステップで迅速にシックア
ンドシンヤーンを製造できる方法が望まれていた。また
、最近では直接紡糸延伸装置により2次転移点以下の温
度と低い倍率で延伸しワンステップでシンクアンドシン
ヤーンを製造する方法も提案されている(例えば特開昭
57−117645号公報参照)。
方法として、ポリエステルヤーンの紡糸中又は延伸中に
、溝付ローラ又はガイドとの接触角を変化させてヤーン
張力を変動させる方法、2成分よりなる複合繊維を、紡
糸する際に2成分の吐出割合を変化させる方法等が知ら
れて〜・る。しかしながら、かかる方法では装置が複緋
になり、しかも生産性が悪いため工業的に実施例 また、ポリエステル未延伸糸を適当な低倍率2次転移点
以下の温度で延伸することによってシンクアンドシンヤ
ーンとする方法も知られている。しかしながら、この方
法では、シックアンドシンは、紡糸直後の未延伸糸を使
用した°のでは発現し難く、数日以上経時した未延伸糸
を使用する必要があり、効率の良い生産が出来な〜・と
〜・う欠点を有していた。オたこの方法では紡糸工程及
び延伸工程の2工程が必要であり経7済的な生産方式で
はないため、工秦的にはワンステップで迅速にシックア
ンドシンヤーンを製造できる方法が望まれていた。また
、最近では直接紡糸延伸装置により2次転移点以下の温
度と低い倍率で延伸しワンステップでシンクアンドシン
ヤーンを製造する方法も提案されている(例えば特開昭
57−117645号公報参照)。
しかしながらこの直接紡糸延伸装置を用いる方法では2
次転移点以下に設定された加熱ローラの表面にフィラメ
ントヤーンから析出したスカム等が付着し、更にそれが
熱によ′りこびり付くため、該加熱ローラから糸条への
熱伝達に錘内及び錘内の斑が生じ、その結果シンクアン
ドシンのコントラストに斑が生じるという欠点があった
。1だ一方直接紡糸、延伸装置を用いる方法ではローラ
間での不均一延伸であるため規則性の強いシックアンド
シンヤーンが得られ、太細部をよりフィラメント間に分
散、混在させたナチュラルなシンクアンドシン・ヤーン
′が(Nられないという問題もあった。
次転移点以下に設定された加熱ローラの表面にフィラメ
ントヤーンから析出したスカム等が付着し、更にそれが
熱によ′りこびり付くため、該加熱ローラから糸条への
熱伝達に錘内及び錘内の斑が生じ、その結果シンクアン
ドシンのコントラストに斑が生じるという欠点があった
。1だ一方直接紡糸、延伸装置を用いる方法ではローラ
間での不均一延伸であるため規則性の強いシックアンド
シンヤーンが得られ、太細部をよりフィラメント間に分
散、混在させたナチュラルなシンクアンドシン・ヤーン
′が(Nられないという問題もあった。
本発明者等は、1工程のみで、安定したコントラストを
持ち且つ天然調のシンクアンドシンヤーンを製造できる
方法について鋭意研究した結果、吐出したポリエステル
糸条を一旦2次転位点以下に冷却した後、特定の温度の
過熱水蒸気でスチームジェット処理を施し高速で捲取る
事により上記目的を達成できることを知り本発明に到達
したものである。
持ち且つ天然調のシンクアンドシンヤーンを製造できる
方法について鋭意研究した結果、吐出したポリエステル
糸条を一旦2次転位点以下に冷却した後、特定の温度の
過熱水蒸気でスチームジェット処理を施し高速で捲取る
事により上記目的を達成できることを知り本発明に到達
したものである。
すなわち、本発明は溶融吐出したポリエステルマルチフ
ィラメントヤーンな2次転移点以下の温度まで一旦冷却
したのち、最初の引取りローラに至るまでの位置におい
て一流体噴射孔な糸条の走行方向に向けて開口させた流
体噴射ノズルにより200〜550℃の過熱水蒸気でス
チームジェット処理を施した後、3,000〜4.50
0m/分の速度で引取る事を特徴とするシックアンドシ
ンヤーンの製造方法である。
ィラメントヤーンな2次転移点以下の温度まで一旦冷却
したのち、最初の引取りローラに至るまでの位置におい
て一流体噴射孔な糸条の走行方向に向けて開口させた流
体噴射ノズルにより200〜550℃の過熱水蒸気でス
チームジェット処理を施した後、3,000〜4.50
0m/分の速度で引取る事を特徴とするシックアンドシ
ンヤーンの製造方法である。
本発明で言うポリエステルとはポリエチレ〉・テレツク
レートを主たる対象とするが、テレフクル酸成分の一部
(通常15モル係以下)を他の二塩基酸成分、例えばイ
ソフタル酸、5−スルホインフクル酸、アジピン酸等で
eき換えてもよく、エチレングリコール成分の一部又は
全部を炭素数3〜10のアルキレ〉′グリコール、特に
ブチレン・グリコールで置き換えても、また一部であれ
ばポリオキシエチレングリコールの如きポリオキシアル
キレングリコールで廿き換夾てもよい。かかるポリエス
テルの重合度は、ポリエステルの種類、製品のシックア
ンドシンヤーンの用途に応じて適宜選定すべきである。
レートを主たる対象とするが、テレフクル酸成分の一部
(通常15モル係以下)を他の二塩基酸成分、例えばイ
ソフタル酸、5−スルホインフクル酸、アジピン酸等で
eき換えてもよく、エチレングリコール成分の一部又は
全部を炭素数3〜10のアルキレ〉′グリコール、特に
ブチレン・グリコールで置き換えても、また一部であれ
ばポリオキシエチレングリコールの如きポリオキシアル
キレングリコールで廿き換夾てもよい。かかるポリエス
テルの重合度は、ポリエステルの種類、製品のシックア
ンドシンヤーンの用途に応じて適宜選定すべきである。
通常ポリエチレンテレフタレート′の場合、35℃の0
−クロルフェノール溶液で測定した値よ°り求めた極限
粘度〔η〕にして0.55〜0.7のものが好ましい。
−クロルフェノール溶液で測定した値よ°り求めた極限
粘度〔η〕にして0.55〜0.7のものが好ましい。
本発明を更に詳しく説明すると、第1図は本発明の一実
施態様を示すもので、1工程のみで所望のシックアンド
シンヤーンを製造する装置を示す。第1図において1口
金(図示せず)より溶融押出されたのち冷却紡糸筒Cに
より2次転位点以下まで冷却されたポリエステルマルチ
フィラメントヤーン1は、オイリングローラ2により油
剤を伺与され引続き流体噴射ノズル3により高温の過熱
水蒸気でスチームジェット処理を施され、続いて下流の
最初の引取りローラ4及び引をローラ4と同一の周速度
で回転する第2の引取りローラ5により引取られ、次い
で必要に応じて交絡処理ノ゛ズル6に、よって交絡を付
与され、ワインダー7に捲取られる。
施態様を示すもので、1工程のみで所望のシックアンド
シンヤーンを製造する装置を示す。第1図において1口
金(図示せず)より溶融押出されたのち冷却紡糸筒Cに
より2次転位点以下まで冷却されたポリエステルマルチ
フィラメントヤーン1は、オイリングローラ2により油
剤を伺与され引続き流体噴射ノズル3により高温の過熱
水蒸気でスチームジェット処理を施され、続いて下流の
最初の引取りローラ4及び引をローラ4と同一の周速度
で回転する第2の引取りローラ5により引取られ、次い
で必要に応じて交絡処理ノ゛ズル6に、よって交絡を付
与され、ワインダー7に捲取られる。
ここで重要なことは、先ず流体噴射ノズル3に導かれる
糸条1は、それ迄に2次転移点以下の温度まで一旦冷却
されている事である。糸条1の温度が流体噴射ノズル3
に導入される時に2次転移点より高温の場合は、流体噴
射ノズル3内でフロー延伸が起り、得られた糸の強度低
下が大きく、布帛とした場合の伸び回復性が著しく不良
で実用に耐えないものとなる。次に流体噴射ノズル3は
、流体噴射孔を糸条の走行方向に向けて傾斜して開口さ
せた構造である事が必要である。
糸条1は、それ迄に2次転移点以下の温度まで一旦冷却
されている事である。糸条1の温度が流体噴射ノズル3
に導入される時に2次転移点より高温の場合は、流体噴
射ノズル3内でフロー延伸が起り、得られた糸の強度低
下が大きく、布帛とした場合の伸び回復性が著しく不良
で実用に耐えないものとなる。次に流体噴射ノズル3は
、流体噴射孔を糸条の走行方向に向けて傾斜して開口さ
せた構造である事が必要である。
第2図及び第3図は、本発明において使用する流体噴射
ノズル3の一例を示す平面図及び縦断面図であり、該ノ
ズルには長手方向に矩形断面の糸条通過孔8が設けられ
、との糸条通過孔8には、糸条1の走行方向に向けて傾
斜させた加熱流体噴射孔9が開口している。流体噴射孔
9が糸条1の走行方向に向けて傾斜して開口していない
場合、例えば通常のインターレースノズルの如く流体噴
射孔が糸条の走行方向に直角に開口している場合は〜単
に糸条に交絡が付与されるのみで、繊度斑が生ぜず、所
望のシックアンドシンヤーンは得られ々い。′流体噴射
孔9と糸条通−尚孔8のなす角度αは60°以下、好ま
しくは45°以下がよく、60°を越えると糸条入口方
向に逆流する加熱流体が増加しシックアンドシン延伸効
′果が劣ったものとなる。10は糸条通過孔8内におい
て、流体噴射孔9が対面する側の入口に近い位置に設け
た開繊用のビン状ガイドで、糸条通過孔8と直交するよ
うに同着されている。11は流体噴射ノズルへの糸掛用
スリットである。
ノズル3の一例を示す平面図及び縦断面図であり、該ノ
ズルには長手方向に矩形断面の糸条通過孔8が設けられ
、との糸条通過孔8には、糸条1の走行方向に向けて傾
斜させた加熱流体噴射孔9が開口している。流体噴射孔
9が糸条1の走行方向に向けて傾斜して開口していない
場合、例えば通常のインターレースノズルの如く流体噴
射孔が糸条の走行方向に直角に開口している場合は〜単
に糸条に交絡が付与されるのみで、繊度斑が生ぜず、所
望のシックアンドシンヤーンは得られ々い。′流体噴射
孔9と糸条通−尚孔8のなす角度αは60°以下、好ま
しくは45°以下がよく、60°を越えると糸条入口方
向に逆流する加熱流体が増加しシックアンドシン延伸効
′果が劣ったものとなる。10は糸条通過孔8内におい
て、流体噴射孔9が対面する側の入口に近い位置に設け
た開繊用のビン状ガイドで、糸条通過孔8と直交するよ
うに同着されている。11は流体噴射ノズルへの糸掛用
スリットである。
次に該流体噴射ノズル3にて使用する流体は一200〜
550°Cの過熱水蒸気である事が必要である。即ち、
流体温度が200℃未漣の場合には噴射ノズル3内での
糸温度が十分上らないため−ノズル内での流体による延
伸が行われず、得られた糸条には繊度斑がなく所望のシ
ックアンドシンヤーンは得られず、更に水蒸気の結露が
起こって却扱い性に問題が生じる。また、布帛にした場
合の伸び回復性が悪く、いわゆる「ヒザヌケ」現象が起
るので不適当である。逆に流体温度が550℃より高温
の場合には、水蒸気処理中にポリエステル繊維が融着、
切断するという問題が生じる。この場合の過熱水蒸気の
蒸気圧は、0.5〜1.5に!7/dG程度Ω範囲が好
適である。
550°Cの過熱水蒸気である事が必要である。即ち、
流体温度が200℃未漣の場合には噴射ノズル3内での
糸温度が十分上らないため−ノズル内での流体による延
伸が行われず、得られた糸条には繊度斑がなく所望のシ
ックアンドシンヤーンは得られず、更に水蒸気の結露が
起こって却扱い性に問題が生じる。また、布帛にした場
合の伸び回復性が悪く、いわゆる「ヒザヌケ」現象が起
るので不適当である。逆に流体温度が550℃より高温
の場合には、水蒸気処理中にポリエステル繊維が融着、
切断するという問題が生じる。この場合の過熱水蒸気の
蒸気圧は、0.5〜1.5に!7/dG程度Ω範囲が好
適である。
また、同時に、流体噴射ノズル3は最初の引取りローラ
4に至るまでの位置に設置する事が重要であり一該位置
において上記限定された範囲内の温度の鍋熱水蒸気によ
り流体噴射処理な糸条に施すと、糸温度が十分高温とな
りポリエステル分子の可動性が高揚し、かかる状態で糸
条の走行方向に加熱流体噴射処理を受けると、糸条は流
体の引っ張り力により延伸が行われる。
4に至るまでの位置に設置する事が重要であり一該位置
において上記限定された範囲内の温度の鍋熱水蒸気によ
り流体噴射処理な糸条に施すと、糸温度が十分高温とな
りポリエステル分子の可動性が高揚し、かかる状態で糸
条の走行方向に加熱流体噴射処理を受けると、糸条は流
体の引っ張り力により延伸が行われる。
その際、流体臼らが有する振動効果により、糸条の張力
が変動し、そのため、流体噴射ノズル内での糸条の延伸
点が激しく変動を起こし、また一方糸条の張力変動が上
流迄塑及し吐出ポリマー流の固化点にまで及ぶため一層
張力変動が拡大され、糸条の不均一延伸が極めて円滑と
なり、フントラストの良好な所望のシックアンドシンヤ
ーンが得られるのである。従って上記流体噴射ノズルの
位置は口金面から第1引取りローラ4に至るまでの位置
に配設することがM要であり、その他の場合、例えば第
1引取りp−ラ4と第2引増ローラ5の間や、あるいは
第2引増りローラ6の下流の場合には噴射流体による張
力変動が同化点にまで及ばないため、十分なシックアン
ドシンヤーンが得られず、均一な繊度のものしか得られ
ない。
が変動し、そのため、流体噴射ノズル内での糸条の延伸
点が激しく変動を起こし、また一方糸条の張力変動が上
流迄塑及し吐出ポリマー流の固化点にまで及ぶため一層
張力変動が拡大され、糸条の不均一延伸が極めて円滑と
なり、フントラストの良好な所望のシックアンドシンヤ
ーンが得られるのである。従って上記流体噴射ノズルの
位置は口金面から第1引取りローラ4に至るまでの位置
に配設することがM要であり、その他の場合、例えば第
1引取りp−ラ4と第2引増ローラ5の間や、あるいは
第2引増りローラ6の下流の場合には噴射流体による張
力変動が同化点にまで及ばないため、十分なシックアン
ドシンヤーンが得られず、均一な繊度のものしか得られ
ない。
次に重要なのは、該糸条な3,000〜4,500m/
分という限られた範囲で、且つ高速で引取る事である。
分という限られた範囲で、且つ高速で引取る事である。
引取り速度が3.ooomZ分未泗の場合は、流体噴射
ノズル3に入る前の糸条1の配向が低いため高温のノズ
ル部で融着断糸が発生しやすく、また得られた繊維の配
向も当然低いため、残留伸度が100係以上と高く布帛
とじぢ場合伸び回復性に劣り、いわゆる「ヒザヌケ」現
象が起り、衣料用として実用上問題がある。一方引仰り
速度が4,500m/分を越える場合は、太細部の繊度
差が小さくなってくるためコントラストが薄れ、所望の
シックアンドシンヤーンを得る事が出来ない。その理由
を第4図により説明をする。第4図(1)は引取速度が
3.5007i/分の場合の本発明の方法により得られ
たシックアンドシンヤーンの複屈折率(△n)の分布を
示す図、第4図(2)は引取速度が4,800m/分の
場合の複屈折率(△n)の分布を示す図である。まず、
引取速度が3,500’m 7分の場合は、特別な処理
を施さないと糸の複屈折率(△n)は0.05であるが
、本発明による特殊な高温流体噴射処理を行うと第2図
(1)の如く複屈折率(△n)は0.05から0.15
までの極めて広い分布を持った糸が得られている事がわ
かる。
ノズル3に入る前の糸条1の配向が低いため高温のノズ
ル部で融着断糸が発生しやすく、また得られた繊維の配
向も当然低いため、残留伸度が100係以上と高く布帛
とじぢ場合伸び回復性に劣り、いわゆる「ヒザヌケ」現
象が起り、衣料用として実用上問題がある。一方引仰り
速度が4,500m/分を越える場合は、太細部の繊度
差が小さくなってくるためコントラストが薄れ、所望の
シックアンドシンヤーンを得る事が出来ない。その理由
を第4図により説明をする。第4図(1)は引取速度が
3.5007i/分の場合の本発明の方法により得られ
たシックアンドシンヤーンの複屈折率(△n)の分布を
示す図、第4図(2)は引取速度が4,800m/分の
場合の複屈折率(△n)の分布を示す図である。まず、
引取速度が3,500’m 7分の場合は、特別な処理
を施さないと糸の複屈折率(△n)は0.05であるが
、本発明による特殊な高温流体噴射処理を行うと第2図
(1)の如く複屈折率(△n)は0.05から0.15
までの極めて広い分布を持った糸が得られている事がわ
かる。
従って極めて低い配向の部分(△n = 0.05 )
と高い配向の部分(△n −= 0.15 )の差が非
常に太き(コントラストの良好なシックアンドシンヤー
ンが得られるのである。この場合、糸の平均複屈折率(
△n)は0.10と十分太きいため、該シックアンドシ
ーj)ヤーンは引続き延伸機などで延伸する必要もなく
、第1図に示した如き紡糸機のみで製造が可能である。
と高い配向の部分(△n −= 0.15 )の差が非
常に太き(コントラストの良好なシックアンドシンヤー
ンが得られるのである。この場合、糸の平均複屈折率(
△n)は0.10と十分太きいため、該シックアンドシ
ーj)ヤーンは引続き延伸機などで延伸する必要もなく
、第1図に示した如き紡糸機のみで製造が可能である。
一方、引’i速度が4.800 m7分の場合は、特別
な処理を施さないと糸の複屈折率(△n)は0.1であ
るが、高温流体噴射処理を行うと第2図(2)の如く複
屈折率(△n)は0.1から0.15までの分布を持っ
た糸が得られるが、△n −△”minの差はだがだ
が0.05であり、この程度の斑ではコ〉・トラストの
良好なシックアンドシンヤーンは得られないのである。
な処理を施さないと糸の複屈折率(△n)は0.1であ
るが、高温流体噴射処理を行うと第2図(2)の如く複
屈折率(△n)は0.1から0.15までの分布を持っ
た糸が得られるが、△n −△”minの差はだがだ
が0.05であり、この程度の斑ではコ〉・トラストの
良好なシックアンドシンヤーンは得られないのである。
以上の如く、本発明は、紡出ポリエステルマルチフィラ
メントヤーンを特定の位饅で一特定の流体噴射ノズルに
より限られた範囲の温度の過熱水蒸気によりスチームジ
ェット処理し、更に特定範囲の引取り速度で引取るもの
であり。
メントヤーンを特定の位饅で一特定の流体噴射ノズルに
より限られた範囲の温度の過熱水蒸気によりスチームジ
ェット処理し、更に特定範囲の引取り速度で引取るもの
であり。
かかる条件の組み合せによって、はじめてコ〉/トラス
トの良好なシンクアンドシンヤーンを低コストで得るこ
とに成功したもつである。本発明により、従来紡糸工程
、延伸工程の2工程で製造していたシックアンドシンヤ
ーンが紡糸工程のみで製造可能となり、大巾なコストの
低減を達成することができる。
トの良好なシンクアンドシンヤーンを低コストで得るこ
とに成功したもつである。本発明により、従来紡糸工程
、延伸工程の2工程で製造していたシックアンドシンヤ
ーンが紡糸工程のみで製造可能となり、大巾なコストの
低減を達成することができる。
尚、1工程のみでシックアンドシンヤーンな製造する方
法としては、前述した直接紡糸延伸法によるものが提案
されているが、従来の直接紡糸延伸法によるものに比較
して本発明では高速回転する加熱ローラやセパレートロ
ーラが不要であるという点、及び紡糸吐出量が多いとい
う点ではるかに低コストで製造が可能ど守った。
法としては、前述した直接紡糸延伸法によるものが提案
されているが、従来の直接紡糸延伸法によるものに比較
して本発明では高速回転する加熱ローラやセパレートロ
ーラが不要であるという点、及び紡糸吐出量が多いとい
う点ではるかに低コストで製造が可能ど守った。
1だ本発明では、流体噴射ノズル内で各単糸が個々に不
均一延伸を受けるため、太細部がフィラメント間により
分散したナチュラルなシックアンドシンヤーンが伊られ
るという利点もあり、この様な天然調のシックアンドシ
ンヤーンは従来の紡糸−延伸法や直接紡糸延伸法では得
られないものであった。
均一延伸を受けるため、太細部がフィラメント間により
分散したナチュラルなシックアンドシンヤーンが伊られ
るという利点もあり、この様な天然調のシックアンドシ
ンヤーンは従来の紡糸−延伸法や直接紡糸延伸法では得
られないものであった。
以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例
極限粘度(η) = 0.64のポリエチレ〉Iテレ7
グレートを溶融温度285℃にて口金より押出し、第1
図に示した装置により温度28°C9湿度67係の冷却
風を30ぼ7秒の線速度で長さ’1000#II+の冷
却筒から吹付は急冷し、オイリングローラにより油剤を
付与したのち、流体噴射ノズルに導き種々の温度の水蒸
気でスチームジェット処理を施し、引続いて一対の引取
りローラにより引取速度を種々変更して引取り捲取りを
行った。捲つつた糸条は75デニール、36フイラメン
トであった。実験条件及び得られたフィラメントの物性
のうち、残留伸度と複屈折率(△n)分布を第1表に示
した。砂質伸度は衣料用途としては90φ以下である事
が必要であり、複屈折率(Δn)分布は、十分なシック
アンドシン効果を得るためには0.07以上が必要であ
る。尚、ここでいう複屈折率(△n)分布とは伊られた
繊維の複屈折率(Δn)をランダムに各20点測定し、
その中の複屈折率(△n)の最高値と最低値の差を持っ
て複屈折率(Δn)分布とした。
グレートを溶融温度285℃にて口金より押出し、第1
図に示した装置により温度28°C9湿度67係の冷却
風を30ぼ7秒の線速度で長さ’1000#II+の冷
却筒から吹付は急冷し、オイリングローラにより油剤を
付与したのち、流体噴射ノズルに導き種々の温度の水蒸
気でスチームジェット処理を施し、引続いて一対の引取
りローラにより引取速度を種々変更して引取り捲取りを
行った。捲つつた糸条は75デニール、36フイラメン
トであった。実験条件及び得られたフィラメントの物性
のうち、残留伸度と複屈折率(△n)分布を第1表に示
した。砂質伸度は衣料用途としては90φ以下である事
が必要であり、複屈折率(Δn)分布は、十分なシック
アンドシン効果を得るためには0.07以上が必要であ
る。尚、ここでいう複屈折率(△n)分布とは伊られた
繊維の複屈折率(Δn)をランダムに各20点測定し、
その中の複屈折率(△n)の最高値と最低値の差を持っ
て複屈折率(Δn)分布とした。
次に該繊維を織物とし、得られた紗布に通常の染色、仕
上げ処理を施し得られた製品のシンクアンドシンのコン
トラストについて評価した。
上げ処理を施し得られた製品のシンクアンドシンのコン
トラストについて評価した。
濃淡差の大きい霜降調のものが得られた場合は○、濃淡
差の不十分なものについてはとで第1表のコントラスh
fJK示した。また織物の引張り試験を行い、伸びが回
復しないいわゆる「ヒザヌケ」と同様の現象が観察され
た場合は×−良好な場合は○をそれぞれ伸び回復性の欄
に示した。
差の不十分なものについてはとで第1表のコントラスh
fJK示した。また織物の引張り試験を行い、伸びが回
復しないいわゆる「ヒザヌケ」と同様の現象が観察され
た場合は×−良好な場合は○をそれぞれ伸び回復性の欄
に示した。
糸条の流体噴射ノズルに導入される直前での糸条温度の
変更は、該流体噴射ノズルの設置位置を口金面側へ接近
させる事により行った(実験陽18〜22)。
変更は、該流体噴射ノズルの設置位置を口金面側へ接近
させる事により行った(実験陽18〜22)。
また、該流体噴射ノズルの設置場所を第1゜第2引取p
−ラの中間に移した場合を実験陽23として、また第2
引取ローラより下流に設置した場合を実験陽24として
あわせて第1表に示した。
−ラの中間に移した場合を実験陽23として、また第2
引取ローラより下流に設置した場合を実験陽24として
あわせて第1表に示した。
尚、実敗阻3〜8.13〜16.18〜20は本発明に
よる実施例であり、実験陽1〜2゜9〜12,17.2
1〜24は本発明によらない場合の比較例でおる。
よる実施例であり、実験陽1〜2゜9〜12,17.2
1〜24は本発明によらない場合の比較例でおる。
第1表からも明らかなようK、本発明方法によった場合
(実験tね3〜8,13〜16 、18〜20)は、複
屈折率(八〇)分布の値が大きく、染色布のコ)′トラ
ストも十分でちり、残留伸度も小さく、染色布の伸び回
復性も良好である。
(実験tね3〜8,13〜16 、18〜20)は、複
屈折率(八〇)分布の値が大きく、染色布のコ)′トラ
ストも十分でちり、残留伸度も小さく、染色布の伸び回
復性も良好である。
しかし、過熱水蒸気温度が200℃未満である場合(実
験N[11,2)は、複屈折率(△n)分布の値が小さ
くて、残留伸度が大きく々り一染色布のコントラスト、
伸び回復性が共に劣ったものとなる。一方一過熱水蒸気
温度が550℃を越える場合(実験陽9)は、紡糸中に
断糸が多発して、満足な紡糸が行なえない。また、紡糸
引取速度が3,000771/分未満で′ある場合(実
験mll、12)は、残留伸度が大きくなりすぎて、染
色布の伸び回復性が不良となろう特に引取速度2,00
07117分のように低い場合(実験階10)は、紡糸
中に断糸が多発して紡糸不能である。一方、引取速度が
4,5QOm/分を越えると複屈折率(△n)分布の値
が小さくなり染色布のコントラストが不良となる。更に
、紡出マルチフィラメントの湿度が2次転移点以下の温
度まで下らないうちにスチームジェット処理を施した場
合(実験N!1121.22)は、残留伸度が大きくな
りすぎて、染色布の伸び回復性が不良となる。また、流
体噴射ノズルを?P、1引皐ローラよりも下流側に設け
た場合(実験陽23.24)は、残留伸度が大きくなり
、拶屈折率差はほとんど認められず、染色布のコントラ
スト、伸び回復性共に不良である。
験N[11,2)は、複屈折率(△n)分布の値が小さ
くて、残留伸度が大きく々り一染色布のコントラスト、
伸び回復性が共に劣ったものとなる。一方一過熱水蒸気
温度が550℃を越える場合(実験陽9)は、紡糸中に
断糸が多発して、満足な紡糸が行なえない。また、紡糸
引取速度が3,000771/分未満で′ある場合(実
験mll、12)は、残留伸度が大きくなりすぎて、染
色布の伸び回復性が不良となろう特に引取速度2,00
07117分のように低い場合(実験階10)は、紡糸
中に断糸が多発して紡糸不能である。一方、引取速度が
4,5QOm/分を越えると複屈折率(△n)分布の値
が小さくなり染色布のコントラストが不良となる。更に
、紡出マルチフィラメントの湿度が2次転移点以下の温
度まで下らないうちにスチームジェット処理を施した場
合(実験N!1121.22)は、残留伸度が大きくな
りすぎて、染色布の伸び回復性が不良となる。また、流
体噴射ノズルを?P、1引皐ローラよりも下流側に設け
た場合(実験陽23.24)は、残留伸度が大きくなり
、拶屈折率差はほとんど認められず、染色布のコントラ
スト、伸び回復性共に不良である。
第1図は本発明のを実施するに適した装置の一例な示す
概略図、第2図は本発明で使用する流体噴射ノズルの一
実施態様を示す平面図、第3図は第2図のA−A矢視断
面図、第4図(])は本発明により得られた糸条の複屈
折率(△n)の分布図−第4図(2)は比較例における
糸条の複屈折率(Δn)の分布図である。 1・・・ポリエステルマルチフィラメントヤーン3・・
・流体噴射、−ズル 4・・・第1引増p−ラ 9・・・流体噴射孔 第1図 倒 搦 ・寝特 247−
概略図、第2図は本発明で使用する流体噴射ノズルの一
実施態様を示す平面図、第3図は第2図のA−A矢視断
面図、第4図(])は本発明により得られた糸条の複屈
折率(△n)の分布図−第4図(2)は比較例における
糸条の複屈折率(Δn)の分布図である。 1・・・ポリエステルマルチフィラメントヤーン3・・
・流体噴射、−ズル 4・・・第1引増p−ラ 9・・・流体噴射孔 第1図 倒 搦 ・寝特 247−
Claims (1)
- 溶融吐出したポリエステルマルチフィラメントヤーンを
2次転移点以下の温度まで一旦冷却したのち、最初の引
取りローラーに至るまでの位置において、流体噴射孔を
光栄の走行方向に向けて傾斜して開口させた流体噴射ノ
ズルにより200〜550℃の過熱水蒸気でスチームジ
ェット処理を施した後、3,000’−4,500m7
分の速度で引取る事を特徴とするシックアンドシンヤー
ンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22623882A JPS59116443A (ja) | 1982-12-24 | 1982-12-24 | ポリエステルシツクアンドシンヤ−ンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22623882A JPS59116443A (ja) | 1982-12-24 | 1982-12-24 | ポリエステルシツクアンドシンヤ−ンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59116443A true JPS59116443A (ja) | 1984-07-05 |
Family
ID=16842052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22623882A Pending JPS59116443A (ja) | 1982-12-24 | 1982-12-24 | ポリエステルシツクアンドシンヤ−ンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59116443A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62141118A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-06-24 | Teijin Ltd | ポリエステル繊維の製造方法 |
-
1982
- 1982-12-24 JP JP22623882A patent/JPS59116443A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62141118A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-06-24 | Teijin Ltd | ポリエステル繊維の製造方法 |
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