JPS5910784Y2 - シ−ケンスコントロ−ラ−用入出力ユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシーケンスコントローラー用入出力ユニット
に関する。

シーケンスコントローラーは一般に第１図のブロック図
に示すように外部諸機器より入力信号を受ける入カユニ
ツ｝Ａと、その人力信号を受けて予め設定された値に基
いて所定の演算を行うメモＪＢＩ及びコンピューターＢ
２等を内蔵した演算ユニツ｝Ｂと、この演算ユニツ｝Ｂ
内での演算値に基いて外部出力諸機器に操作信号を送る
出力ユニットＣと、さらにこれらの各ユニットに作動用
電源を供給する電源ユニツ｝Ｄから構或されている。

しかし、これらの要素をもつ従来のシースンスコントロ
ーラーはその制御能力等に応じて各ユニットのサイズや
数量等が個別的に異り、ユニット数の増減調節等が不可
能でユニット自体の汎用性も乏しいこと等から、この考
案の考案者等はユニット数の増減調節を可能とし且つユ
ニットを含めた各種部品が汎用性に富みさらに組立の作
業性、製造コスト等多くの面で利点を生じる新規なシー
ケンスコントローラーを開発した。

この考案は上記シーケンスコントローラーの開発に伴い
それをより有効に実現させる一要素として考案したもの
で、特に従来この種の機器に用いられる人出力ユニット
における回路の作動表示に不正確な面があった点に鑑み
、この回路作動の表示を正確に行うシーケンスコントロ
ーラー用入出力ユニットを提供することを目的としてい
る。

以下図示するこの考案の実施例について詳細に説明する
。

第２図はこの考案に係るシーケンスコントローラーの組
立状態を示す斜視図で、このシーケンスコントローラー
は後に説明する制御用諸部品をユニット化できるように
載置するフレーム１と、そのフレーム１の上面に多数並
べて敷設するように係合載置される分割形或されたベー
スブロック２と、ベースブロック上面に載置されるプリ
ント基板よりなるマザーボード３及びスペース力バー４
、そのスペース力バー４を介してベースフ゛ロツク２上
に載置される電源ユニット５及び演算ユニット６、これ
らの各ユニット５，６と同様にベースブロック２上に並
べて載置される入力又は出力用ユニット（入出力ユニッ
ト）７等を主な構戊部品としている。

このうちベースブロック２はフレーム両側の折曲端８，
８に挾持されるように嵌合され、且つその両端面に突設
した保合突起１０がフレーム両側及びその折曲端８，８
に穿設された係合孔９，９と各係合して固定されている
。

ベースブロック２自体はその両端上面が中央部より一定
寸法高くなっていてその中間位置には溝状の凹部１１，
１１が形威され、各入出力ユニット７両端の取付用突起
１２をそれぞれここに収容しビスにより締着固定する構
造となっている。

電源ユニット５及び演算ユニット６も上記入出力ユニッ
ト７と同様な取付構造によりベースブロック２上に固着
されるが、その幅は図のように一般には入出力ユニット
７よりも内蔵諸部品の大きさ等に応じて広くなっている
。

このようにして電源ユニット５と演算ユニット６とそれ
に続いて必要数の入出力ユニット７が連続的に順次フレ
ーム１上に並べて載置されており、しかも図示されるよ
うに入出力ユニット７及びそれを取り付けるベースブロ
ック２が均一幅の同形製品なので、必要数に応じた入出
力ユニット７の増減が可能となる。

第３図は入出力ユニット７の構造を示す分解斜視図で、
１３は内部が中空の直方体に形或された函状のケースで
゛、その内部には入出力回路（インターフェース回路）
がプリントされた基板１４が固定的に収容され、さらに
ケース１３の開口部には閉塞用のカバー１５が取付けら
れる。

１６はケース１３内に収容された基板１４の下部接続端
２１を挾持するように差込まれる前述のマザーボード３
に固着されたコネクターで、ケース１３の下端にはこの
コネクター１６を差込むためのコネクター挿通孔１７が
形或されている。

１８は同様にケース１３内の基板１４の上端に差込まれ
て基板１４の上部接続端２２のプリント回路と接続され
る基板コネクターで、その上部には端子台１９が一体的
に且つ互に回路接続を行われた状態で取付けられている
。

２０は上記基板コネクター１８を差込むためにケース１
３の上部に形或されたボックス状の四部で、ここに上記
基板１４の上部接続端２２が突出する。

２３は基板１４上端の前記上部接続端２２と並んだ部分
に作動回路数に対応して多数連設されている発光ダイオ
ードよりなる表示ランプで、各回路が正常に作動してい
るか否かを点滅によって示すものである。

上記表示ランプ２３に対し、ケース１３の上端面には表
示ランプ２３の点滅光を受けてケース外部にこれを表示
する表示板２４が取付けられ、この表示板２４にはラン
プ取付ピッチに対応した表示部２５がランプの数だけ並
設されている。

２６は前記表示ランプ２３の散光を防止する不透明のラ
ンプケースで、その内部は各ランプ２３をすべて個別に
収容するように区画壁２６ ａによって多連状に区切ら
れて、その上端面にはランプ数に応じた透孔２７が穿設
されている。

上記ランプケース２６は各表示ランプ２３を収容した状
態で基板１４に固着される。

２８はランプケース２６が臨む透孔である。

第４図は入出力ユニット７の内部構造及びその組付状態
を示す正面縦断面図で、基板１４は第３図に示すように
ケース１３の内部形状に適合するようにその外形が形威
されている。

また基板コネクター１８を差込むボックス状凹部２０の
底部には基板１４の上部接続端２２の厚みと幅に対応し
たスリット２９が形或され、しかも上部接続端２２の上
端面はこのスリット２９に最深部まで挿入された状態で
ケース１３の上面と殆んど同一高さ若しくはそれより僅
かに低い位置にあり、他方このとき下部接続端２１もケ
ース１３の下面以下には突出しない形状である。

３０はケース右側壁の適当位置に複数個突設されたボス
で、基板１４を収容した場合の右側スペース（間隙）を
決めるスペーサーの機能を果すほか、基板１４に設けら
れたビス孔３１よりビスを通してこのボス３０に基板１
４を固着せしめる際の固着部にもなる。

このように基板１４はケース１３の内部形状とこれに対
応したそれ自体の形状とによってケース１３への収納と
同時に基板１４の方向に沿った上下及び左右方向の位置
決めが自然に行われるので、実質的なケース１３への固
着手段としては下部中央付近のボス３０ ａのみにビス
止めすれば十分である。

コネクター１６の構造は第４図に示すように上部より差
込まれる基板１４を両側から一定の弾力下に押接される
ような端子金具３２ ．３２が埋設されており、その下
端はマザーボード３のプリント配線に接続されるように
固着されるものである。

また上部の基板コネクター１８は端子台１９と一体をな
し、その内部にも前記同様に基板１４の上部接続端２２
を差込んだときに一定の弾力下に押接される端子金具３
３が差込まれている。

第５図は前述した入出力ユニットの回路表示部における
主要な構或部分の一つであるランプケース２６の構造例
を示す斜視図で、既に述べたようにランプケース２６は
区画壁２６ ａによって各ランプ２３をそれぞれ収容又
はその下部開口端に臨ませるように多連状に区切られ、
基板１４に接する側面は図のように開口していてもよく
、あるいはここに側壁（図示しない）を形威せしめても
よい。

２６ ｂはランプケース２６の基板１４に接する側面側
の両端部に設けた固着部で、第５Ａ図のものはビス又は
ピン等で基板１４に締着する構造のもの、同第５Ｂ図の
ものは固着部２６ ｂ自体か゛第３図に示すような差込
孔３４に差込まれて固着される突起となっている。

この固着方法は上記例のほか基板１４の面に沿ったスラ
イド差込みにする方法や基板１４に接着剤等で接着する
方法等任意に選片できる。

第６図はランプケース２６の下部開口端に各ランプ２３
を一部臨ませてケースを基板１４に固着した状態の要部
抽出一部断面図で、この状態ではランプ２３の光はラン
プケース２６の区画壁２６ ａによって互に遮断されて
他に影響を及ぼすことはなく、シたがって各表示ランプ
２３の光はランプケース２６のそれぞれのランプに対応
した透孔２７を通じてのみ外部に放射され、その放射光
を受けて表示板２４の表示部２５においてランプの点滅
表示が行われる。

しかもこの場合表示部２５の面積及び径は透孔２７を十
分収容し、さらに基板１４の取付位置が若干のずれを生
じた場合でも、なお透孔２７と表示部２５の所定の対応
関係がずれない寸法に形或されるので、表示部２５は他
の表示部に対応すべきランプの光を受けることはない。

以上のようにこの考案によれば人出力ユニットがコンパ
クトに取扱い易くまとめられた上に、その内部の回路作
動も正確で、作動状態のチェックも非常に信頼性の高い
ものになるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はシーケンスコントローラーの基本的な構或部分
と作動系統を示す説明用ブロック図、第２図はシーケン
スコントローラーの組立構造を示す一部破断斜視図、第
３図は入出力ユニットの構戒部品及びその内部構造を示
す分解斜視図、第４図は入出力ユニットの組付状態を示
す正面縦断面図、第５図Ａ，Ｂはこの考案の要部をなす
インターフェース回路作動表示部の部品の構造例を示す
斜視図、第６図は同じくその組付け状態を示す一部破断
側面図である。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・ベースブロッ
ク、３・・・・・・マザーボード、４・・・・・・スペ
ース力バー、５・・・・・・電源ユニット、６・・・・
・・演算ユニット、７・・・・・・入出力ユニット（入
力又は出力用ユニット）、８・・・・・・折曲端、９・
・・・・・係合孔、１０・・・・・・係合突起、１１・
・・・・・凹部、１２・・・・・・取付用突起、１３・
・・・・・ケース、１４・・・・・・基板、１５・・・
・・・カバー１６・・・・・・コネクター、１７・・・
・・・コネクター挿通孔、１８・・・・・・基板コネク
ター、１９・・・・・・端子台、２０・・・・・・ボッ
クス状凹部、２１・・・・・・下端接続端、２２・・・
・・・上部接続端、２３・・・・・・表示ランプ、２４
・・・・・・表示板、２５・・・・・・表示部、２６・
・・・・・ランプケース、２６ａ・・・・・・区画壁、
２６ ｂ・・・・・・固着部、２７ ．２８・・・・・
・透孔、２９・・・・・・スリット、３０，３０ ａ・
・・・・・ボス、３１・・・・・・ビス孔、３２ ．３
３・・・・・・端子金具、３４・・・・・・差込孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回路数に応じた回路作動表示用ランプを付設したプリン
   ト基板を、上記表示用ランプの点滅を表示する表示板を
   付設した函状のケースに収容固定した構造において、内
   部を表示ランプ数とその取付ピッチに応じて区画壁で仕
   切り、上面に上記取付ピッチに応じた放射用透孔を形威
   したランプケースの開口側より上記各表示ランプを挿入
   せしめてこのランプケースを上記基板に固着し、上記ケ
   ースの表示板の表示部の面積及び径を前記透孔のものよ
   り大きく形威してなるシーケンスコントローラー用入出
   力ユニット。