JPS59106389A - 位置依存型フロントフオ−ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアンチダイブ機能を備える位置依存型フロント
フォークに関する。

位置依存型フロントフォークとしては，外筒内底部に植
設されるシートパイプ内に内筒内に植設されたパイプを
摺動自在に嵌合し，ストロークが進むに伴って前記パイ
プがシートパイプ側壁に穿設烙れた油孔を閉塞すること
によって油の流動抵抗を高め，以って発生減衰力を増大
せしめる式のものが知られている。

しかしながら、斯る式のフロントフォークにおいてはパ
イプがシートパイプ側壁に穿設した油孔を通過する毎に
段階的に減衰力が高く々るため。

フィーリング特性が害されるという不都合があった。

又一般に二輪車等において制動をがけると慣性によって
重心が前方へ移動し、これによりフロントフォークが全
屈状態となり，車体前部が沈み込んで操縦安定性が害さ
れるという不都合が生じる。

本発明は上記不都合を同時に解消すべく成されたもので
、その目的とする処は、押行程のストロークが進むに従
って減衰力が連続的に円滑に増大し、車両の乗車フィー
リング特性を改善するとともに、車両の制動時車体前部
の沈み込みを防止して制動時の操縦安定性の低下を防止
し得るようにした位置依存型フロントフォーク全提供す
るにある。

斯る目的を達成すべく本発明は円筒と外筒を摺動自在に
嵌合して成るフロントフォークの外筒側部にケース部材
を固設し、該ケース部材内部を該ケース部材に摺動自在
に嵌合する弁体にて外筒内油室に連通する油路と、内部
に気体と油を封入して成る圧力室とに区画し、前記弁体
を前記油路を閉塞する方向に付勢するとともに、これの
一端を前記圧力室に臨ませ、該圧力室内に前記内筒に固
設されたロッド部材を気密、且つ摺動自在に臨ませ、制
動時前記弁体を強制的に押圧して前記油路への油の流れ
を遮断するオイルロック機構を設けたことをその要旨と
する。

以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づいて詳述
する。

図面は本発明に係るフロントフォークの一部破断側面図
であり、同図中１は外筒であり、該外筒１の内部には上
方より内筒２が摺動自在に嵌合しており、外筒１の上部
内周には内筒２の外周に摺接するオイルシール３が嵌装
され、更に外筒１の上端には同じく内筒２外周に摺接す
るダストシール４が被冠されている。

又外筒１内底部にはシートパイプ５がオイルロックピー
ス６及びボルト７にて植設されており。

該シートパイプ５の拡径先部５ａは図示の如く内筒２内
周に摺接している。そして、上記オイルロックピース６
内部にはシートパイプ５にて区画される油路８が形成さ
れ、核油路８にはシートパイプ５の下部側壁に穿設され
た油孔９・・・が開口している。更にオイルロックピー
ス６には油路６ａが穿設されている。

一方、前記内筒２の上端はフォークボルト１０にて閉塞
され、又これの下部内周にはシートパイプ５外周に摺接
するフリーバルブ１１が嵌装されている。そして、内筒
２内のフォークボルト１０とシートパイプ５の上端との
間にはコイルスプリング１２が張架されている。

而してフロントフォークの内部はシートパイプ内室ＳＬ
、シートパイプ外室Ｓ２及び上部室Ｓ３に区画きれ、夫
々の室３１．３２．　Ｓ３には作動油が封入されており
、特に上部室Ｓ３の上部は気体で占められている。

ところで、外筒１の側部には図示の如くケース部材２０
が固設さね、ており、該ケース部月２０の内部は該ケー
ス部材２０に摺動自在に嵌合する弁部材２１によって油
路２２と圧力室Ｓ４とに区画されている。

そして、上記弁部材２１ｈ外筒１の仙１壁に前記油路２
２に連通すべく穿設された上下の油孔１３゜１４の上方
の孔１３を閉塞する方向にスプリング２３にて付勢され
ている。

一方、前記圧力室Ｓ４には適当な体積割合で空気及び油
が封入されており、該圧力室８４内部には内筒２の側方
に一体に延出するアーム２４にその上端を固着したロン
ド２５が気密、且つ摺動自在に臨んでいる。尚図中２７
はシール部材、２８はエアーパルプである。

又前記弁部材２１には図示の如くロッド部材２９の一端
が摺動自在に嵌合しており、該ロッド部材２９はスプリ
ング３０にて常時外方（図中右方）に弾発付勢されてい
る。向弁部材２１には油抜き孔２１ａが穿設されている
。

ところで、外筒１の側方に一体に突設されるブラケツ）
１ａにはブレーキキャリパ３１を支持するアーム部材３
２の上端°が回動自在に枢着ａこれており、該アーム部
材３２の下端は図示の如く前記ロッド部材２９の他端面
に当接している。尚上記ブレーキキャリパ３１は油圧で
作動し、車輪とともに回転するブレーキディスク３３の
両面をパッドで挾み込んで制動をかけるものであり、そ
の構造は既知のものと同様である。

而してフロントフォークの押行程において内筒２が外筒
１及びシートパイプ５に対して下動すれば、シートパイ
プ外室Ｓ２の作動油は油孔１３を介して弁部材２１の左
端面に作用して該弁部材２１をスプリング２３の弾発力
及び弁部材２１の右端面に作用する油圧に基づく力に抗
して押し開け。

該弁部材２１と外筒１間に形成される隙間、油路２２、
油孔１４．油路６ａ、８及び油孔９・・・を通ってシー
トパイプ内室Ｓｌ内に流入する。

斯くしてシートパイプ外室Ｓ２の作動油が各流路を流れ
る際の流動抵抗によりフロントフォークには所要の減衰
力が発生する。

ところで、押行程のストロークが増大するにつれて、即
ち内筒２が下動するにつれて、該内筒２にその上端を固
着して成るロッド２５も一体に下動し、該ロッド２５は
圧力室Ｓ４の空気部に徐々に進入する。この結果、圧力
室Ｓ４内の空気はロッド２５の進入体積分だけ圧縮せし
められ、該圧力室Ｓ４の内圧は圧縮ストロークの増大に
伴って連続的に増加し、従って弁部材２１の右端面に作
用する力が増加して該弁部材２１を油孔１３を閉塞する
方向に更に強い力で付勢するようになる。これにより弁
部材２１と外筒１間の油が流過する隙間は徐々に減少し
、該隙間を流れる油の流動抵抗が増大し、この結果発生
減衰力も次第に増大する。

斯くして押行程のストロークの増大に伴って発生減衰力
を連続的に円滑に増大せしめることができ、該フロント
フォークを備える車両はその乗車フィーリング特性の改
善が図られる。

尚エアーバルブ２８を介して圧力室Ｓ４内に封入される
空気の圧力を変えることにより該圧力室Ｓ４の内圧を変
え、押側減衰力の絶対値を調整することができる。

一方、該フロントフォークを備える三輪車に制動をかけ
るとブレーキキャリパ３１はブレーキディスク３３の両
面を挾み込み、該ブレーキディスク３３とともにこれの
回転方向、即ち図中時計方向に回動しようとし、これを
支持するアーム部材３２を枢着点ａｉ中心に同じく時計
方向に回動せしめる。この結果、アーム部材３２にその
一端が当接するロッド部材２９は図中左動して弁部材２
１を強制的に押圧し、これにより油孔１３は完全に閉塞
され、シートパイプ外室Ｓ２から油孔１３を経て油路２
２への油の流れは遮断され、内筒２と外筒１との相対圧
線動が阻止でれる。これにより、制動時において慣性に
より車体重心が前方へ移動しても車体前部の沈み込みは
有効に防止きれ。

ここに所謂アンチダイブ機能が発揮される。

斯くして押行程のストロークの増大とともにその発生減
衰力が連続的に円滑に高くなり、又同時にアンチダイブ
機能を備える位置依存型フロントフォークが得られる。

以上の説明で明らかな如く本発明によれば、内筒と外筒
を摺動自在に嵌合して成るフロントフォークの外筒細部
にケース部材を固設し、該ケース部材内部を弁体にて油
路と圧力室とに区画し、前記弁体を前記油路を閉塞する
方向に付勢するとともに、これの一端を前記圧力室に臨
ませ、該圧力室内に前記内筒に固設されたロッド部材を
気密。

且つ摺動自在に臨捷せ、制動時前記弁体を強制的に押圧
して油の流れ全遮断するオイルロック機構を設けたため
、フロントフォークの押行程のストロークが進むに伴い
減衰力を連続的に高めて車両の乗車フィーリングを向上
せしめることができるとともに、制動時車体前部の沈み
込みを防止して操縦安定性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るフロントフォークの一部破断側面図
である。 面図血中１は外筒、２は内筒、５はシート・ζイブ、６
はオイルロックピース、６ａ、８．２２は油路、９．１
３．１４は油孔、２０はケース部材。 ２１は弁部材、２３はスプリング、２５はロッド、２８
はエアーバルブ、２９はロッド部材、３１はブレーキキ
ャリパ、３２はアーム部相、３３はブレーキディスク、
　Ｓｌはシート・ぐイブ内室、　Ｓ２はシートパイプ外
室、Ｓ３は上部室、Ｓ４は圧力室である。 特許出願人　　株式会社　昭和製作所 代理　人　弁理士下田容一部 同　　　　弁理士　大　橋　邦　産 量　　　　　弁理士　小　山　　有

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）内筒と外筒を摺動自在に嵌合して成るフロントフ
   ォークにおいて、前記外筒側部にケース部材全固設し、
   該ケース部材内部を該ケース部材に摺動自在に嵌合する
   弁体にて外筒内油室に連通する。油路と、内部に気体と
   油を封入して成る圧力室とに区画し、前記弁体を前記油
   路を閉塞する方向に付勢するとともに、これの一端を前
   記圧力室に臨ませ、該圧力室内に前記内筒に固設された
   ロッド部材を気密、且つ摺動自在に臨ませ、制動時前記
   弁体を強制的に押圧し、前記油路内への油の流れ全遮断
   するオイルロック機構を設けたことを特徴とする位置依
   存型フロントフォーク。
2. （２）　　前記オイルロック機構は前記弁体にその一端
   が摺動自在に嵌合するロッド部材と、該ロッド部材の他
   端に当接するブレーキキャリパとで構成されることを特
   徴とする特許 項記載の位置依存型フロントフォーク。