JPS591045Y2 - 小型エンジンの排気ガス浄化装置

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【考案の詳細な説明】この考案は、オートバイ等の小型エンジンの排気ガス浄
化装置に関する。

自動車等の大型エンジンでは、排気系に、触媒を設けた
浄化筒を連結し、この触媒の間を排気ガスが通るように
して、排気ガスを酸化反応させて浄化するような浄化装
置が装着されているものかある。

しかし、オー１へパイ等の小型エンジンで、このような
ものをつけると、背圧が増す為に大巾に出力が低下し、
エンジン性能が悪くなる。

又、小型エンジンでは、このような浄化筒を設けること
は、スペース的にも困難で、浄化筒は高価でもあるので
、小型エンジンに適さない。

この考案は、かかる点に鑑み、小型エンジンに適するよ
うに開発したもので、以下図面に示す本考案の実施例に
ついて説明する。

エンジンの排気孔に連結する排気管１の尾端２をマフラ
３の入口に挿入するようにし、排気管１の尾端２に、籠
体４の保持縁５をビス６によって取着する。

そして、籠体４内に、円筒状のクロス触媒７をマフラと
同心的に挿入する。

籠体４は、ステンレス鋼板等の耐熱性のもので作る。

又、クロス触媒７は、グラスウール等の耐熱性繊維の布
に触媒剤をコーテングし、これを円筒状に巻いて、形が
くずれないように金網で包んだものである。

作用について説明する。

排気管１内で流れた排気ガスがマフラ３内に入るとき、
一部がクロス触媒７に触れて酸化反応を起して浄化する
。

クロス触媒７は、円筒状で、中央を素通りできる排気ガ
スもあって、背圧を特に高くすることか゛なく、エンジ
ンの出力ダウンを少くできる。

こうして、或程度排気ガスを浄化しながら、エンジン性
能に与える影響を少くできる。

又、マフラ３を抜けば、クロス触媒７を挿入した籠体４
の着脱が容易にでき、クロス触媒７は、排気管１の尾端
２に取着されて、マフラ３内に挿入されるので、別個に
浄化筒を設けることもなく、安価にできる。

以上説明したように、この考案は、エンジンの排気孔に
連結した排気管の尾端をマフラ内に挿入するようにし、
該排気管の尾端に籠体の保持縁を取着し、籠体内に円筒
状のクロス触媒をマフラと同心的に挿入したので、排気
ガスがクロス触媒に触れて或程度浄化できる。

しかも、クロス触媒が円筒状であるので、素通りできる
排気ガスもあって、背圧が高くなることが少く、エンジ
ン性能に与える影響を少くできる。

こうして、大型エンジンの浄化筒柱ではないが、小型エ
ンジンの性能を低下させない範囲で、或程度の浄化がで
きる。

又、浄化筒を用いないで、マフラ内に装着するので、構
造も簡単で安価にでき、着脱交換も容易にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第図、第２図は籠体の斜視図である。１図は縦断面１・・・排気管、２・・・尾端、３・・・マフラ、５・
・・保持縁、７・・・クロス触媒。４・・・籠体、

【実用新案登録請求の範囲】

エンジンの排気孔に連結した排気管の尾端をマフラ内に
挿入するようにし、該排気管の尾端に籠体の保持縁を取
着し、籠体内に円筒状のクロス触媒をマフラと同心的に
挿入したことを特徴とする小型エンジンの排気ガス浄化
装置。