JPS5842573Y2 - 排気管の触媒取着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのような小型エンジンに適する
排気管の触媒取着装置に関する。

最近は、内燃機関の排気ガスによる大気汚染を防止する
研究が進んでおり、自動車等の大型エンジンを搭載した
ものでは、排気管にペレット状やハニカム状の触媒を設
けた浄化筒を装着したものがある。

ところが、オートバイ等の小型エンジンでは、排気ガス
量も少く、又、浄化筒を設けることもスペース的に困難
で、浄化装置が装着されていない。

この考案は、かかる点に鑑み、小型のエンジンに触媒が
装着できるようにしたもので、以下図面に示す本考案の
実施例について説明する。

環状の鍔１の周囲に、数本のバネ板２の一端を溶着する
。

バネ板２は内側に彎曲させて撓んだ形状にしてあって、
′他端を排気管３の口金４に溶着し、バネ板２と鍔１に
よって籠体５を構成する。

クロス触媒６は、グラスウール等の布に触媒剤をコーテ
ングし、金網等で変形しないように押えたもので、円筒
状に構成する。

作用について説明する。

クロス触媒６は、口金４の開放端から、液体５内に押込
むと、バネ板２の弾力で止る。

尚、口金４はエンジンの排気孔に連結する。

排気管３内を流れる排気ガスは、クロス触媒６に触れて
、酸化反応を起し浄化する。

クロス触媒６は、円筒状で排気管３の長さ方向に沿って
いるので、排気の抵抗になることが少く、エンジンの出
力低下が少い。

又、クロス触媒６は、抜き差しすることによって、交換
が容易にできる。

以上説明したように、この考案は、環状の鍔の周囲に内
側に撓んだバネ板の一端を取着し、バネ板の他端を排気
管の口金に固着してバネ板と鍔によって籠体を設け、該
液体内に、円筒状のクロス触媒を挿入し、バネ板によっ
て弾着するようにしたので、排気管内にクロス触媒が装
着でき、排気ガスが浄化できると共に場所をとらず小型
エンジンに適する。

そして、クロス触媒が円筒状で排気ガス流れに沿ってお
り、排気抵抗が少くてエンジンの出力低下を少くできる
。

又、クロス触媒は、バネ板の弾力で保持されており、交
換も容易で、製作上の精度もラフでよく、安価にできる
。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断面図、第２
図は第１図Ａ矢示側面図、第３図はクロス触媒を取着し
た状態の縦断面図である。 １・・・・・・鍔、２・・・・・・バネ板、３・・・・
・・排気管、４・・・・・・口金、５・・・・・・籠体
、６・・・・・・クロス触媒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環状の鍔の周囲に内側に撓んだバネ板の一端を取着し、
   バネ板の他端を排気管の口金に固着してバネ板と鍔によ
   って籠体を設け、該液体内に、円筒状のクロス触媒を挿
   入し、バネ板によって弾着するようにしたことを特徴と
   する排気管の触媒取着装置。