JPS5842572Y2 - 小型エンジンの排気ガス浄化装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイ等の小型エンジンの排気ガス浄
化装置に関する。

自動車等の大型エンジンでは、排気系に、触媒を設けた
浄化筒を連結し、この触媒の間を排気ガスが通るように
して、排気ガスを酸化反応させて浄化するような浄化装
置が装着されているものがある。

しかし、オートバイ等の小型エンジンで、このような浄
化筒をつけると、背圧が増すために大巾に出力が低下し
、エンジン性能が悪くなる。

又、小型エンジンでは、このような浄化筒を備えること
は、スペース的にも困難であり、浄化筒は高価でもある
ので、小型エンジンに適さない。

この考案は、かかる点に鑑み、小型エンジンに適するよ
うに開発したもので、以下図面に示す本考案の実施例に
ついて説明する。

エンジンの排気孔に連結した排気管１の尾端を、マフラ
２の入口３に挿入して、排気管１にマフラ２を連結する
。

而して本考案は、マフラ２０入口３の内壁に、複数のＵ
字状脚４を有するクリップ片５を固着する。

クリップ片５は、ステンレス鋼板等の耐熱性のある材料
で、プレス打抜きして成型する。

クリップ片５のＵ字状脚４には、円筒状のクロス触媒６
を挿入する。

クロス触媒６は、グラスウール等の耐熱性繊維の布に触
媒剤をコーテングし、これを円筒状に巻いて、形がくず
れないように金網で包んだものである。

作用について説明する。

排気管１内を流れた排気ガスがマフラ２内に入るとき、
一部がクロス触媒６に触れて酸化反応を起して浄化する
。

クロス触媒６は、円筒状で、中央を素通りできる排気ガ
スもあって、背圧を特に高めることもなく、エンジンの
出力ダウンを少くできる。

こうして、或程度排気ガスを浄化しながら、エンジン性
能に与える影響を少くできる。

又、排気管１からマフラ２を外せば、入口３からクロス
触媒６が容易に抜差しして着脱でき、クロス触媒６がマ
フラ２の入口３に装着されるので、別個に浄化筒を設け
るのに比べて、簡単で安価にできる。

以上説明したように、この考案は、排気管に連結するマ
フラの入口の内壁に、複数のＵ字状脚を有するクリップ
片を固着し、該クリップ片のＵ字状脚に円筒状のクロス
触媒を挿入して取着するようにしたので、排気ガスがク
ロス触媒に触れて成程度の排気ガス浄化ができる。

しかも、クロス触媒が円筒状であるので、素通りできる
排気ガスもあって、背圧が高くなることが少（、エンジ
ンに与える影響を少くできる。

こうして、大型エンジンの浄化筒程ではないが、小型エ
ンジンの性能を低下させない範囲で、或程度の浄化がで
きる。

又、浄化筒を用いないで、マフラの入口にクロス融媒を
装着するので、スペースも小さく、構造も簡単で安価に
でき、小型エンジンに適する。

更に、クロス触媒は、抜差しするだけで着陸できて、交
換も容易にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断面図、第２
図はクリップ片の斜視図である。 １・・・・・・排気管、２・・・・・・マフラ、３・・
・・・・入口、４・・・・・・Ｕ字状脚、５・・・・・
・クリップ片、６・・・・・・クロス触媒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気管に連結するマフラの入口の内壁に、複数のＵ字状
   脚を有するクリップ片を固着し、該クリップ片のＵ字状
   脚に円筒状のクロス触媒を挿入して取着するようにした
   ことを特徴とする小型エンジンの排気ガス浄化装置。