JPS5814986Y2 - 排気ガス浄化等に用いる触媒体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車のエンジンの排気ガス浄化等に用い
るハニカム型の触媒体の改良に関する。

エンジンの排気ガスを触媒に触れさせて、酸化反応を起
させて浄化することが知られている。

般に、この装置では、浄化筒内に触媒体を装着しテ用い
、触媒体はハニカム状のものとベレット状のものがある
。

そして、浄化性能は、排気ガスが如何に触媒によく触れ
るかによって変ってくる。

・・ニカム型触媒の場合は、一般に多数の小孔の大きさ
によって、排気ガスの触媒への触れ具合を決めているが
、十分でない。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

ハニカム型触媒体は、多数の小孔１を設けたセラミック
製の担体２に、触媒剤を塗布して設ける。

担体２は、型を用いて押出し成形し、焼成している。

而して本考案は、担体２を押出し成形するとき、捩りな
がら押出す。

そうすると、小孔１は、第２図に破線で示すようにカー
ブ３する。

このように、小孔１をカーブ３させたまま焼成して固め
、これに触媒剤を付する。

作用について説明する。

排気ガスは、多数の小孔１を一側から他側へ通る間に、
塗付された触媒剤に触れて酸化反応を起す。

そして、多数の小孔゛１のカーブ３によって、排気ガス
の流れが曲げられることになり、小孔１へ排気ガスが触
れ易くなる。

こうして、触媒剤によく触れることができて、酸化反応
が促進され、浄化効率が向上する。

又、排気ガスの流れが曲げられることによって、流路抵
抗が若干増；Ｊ（］−、Ｔるが、エンジンの排気ガスの
場合、放出口に、邪魔板等を設けたマフラによって消音
して放出するもので、邪魔板を減らして調節でき、マフ
ラも小さくできるので、かえって好都合である。

以上説明したように、この考案は、多数の小孔を設けた
セラミック製担体に触媒剤を塗付したハニカム型触媒体
に於て、担体を捩って、多数の小孔をカーブさせたので
、小孔のカーブに従って、排気ガスの流れが曲げられ、
小孔壁に排気ガスがよく接触するようになるので、浄化
効率が向上できる。

こうして、触媒体を小型にできる。又、多数の小孔をカ
ーブさせるのは、担体の押出し成型時に、捩るだけでよ
く、コストアップも少い。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２図
は斜視図である。 １・・・小孔、２・・・担体、３・・・カーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数の小孔を設けたセラミック製担体に触媒剤を塗付し
   た・・ニカム型触媒体に於て、担体を捩って、多数の小
   孔をカーブさせたことを特徴とする排気ガス浄化等に用
   いる触媒体。