JPS59102745A - 長尺状板体の送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、長尺状板体を定寸ずつ送って縦横に整然と並
んだ多数の小孔を打ち抜き加工するパンチング加工装置
等において、長尺状板体を定寸送りする送り装置の改良
に関するものである。

電子レンジのドアスクリーンや音響スヒーカーの前面板
等に使用されるパンチング板は、多数の小孔を等ピッチ
で縦横に整然と打ち抜き加工することがパンチ〉・グ板
の意匠的価値及び電波漏れ防止等の見地から強く要請さ
れる。このように多数の小孔を等ピッチで縦横に整然と
打ち抜き加工する板が各製品単位の短板であると問題は
生じない。ところが、コイル巻きにした長尺状板体に上
記のような多数の小孔を形成する場合に問題が生じる。

長尺状板体にはソリや歪等があって送りに蛇行が生じた
りするからである。このようなソリや歪等があっても長
尺状板体を正確に定寸ずつ送ることができなくてはなら
ない。

しかるに、従来のパンチング加工装置等において長尺状
板体を送る機構は、長尺状板体を一対のローラで挟み、
該ローラを一定角ずつ間欠回転させるといういわゆるロ
ールフィード方式や、１ピツチ送る度にクランプを開閉
しなくてはならないグリッパ−フィード方式等であった
。ロールフィード方式では、ロールの表面と長尺状板体
との間にスベリが起こり所定の送り精度が得難いという
欠点があった。グリッパ−フィード方式では、クランプ
を開閉する度に板体が幅方向に逃げたり変形したりする
から所定の送り精度が得難いという欠点があった。

このように所定の送り精度が得られない原因としては、
板体の慣性、板体表面の粗度や表面に油が付着している
等の表面の状態、板体のソリ、歪、変形等が考えられる
。このようなソリや歪等は板体の端部と中程ではその状
況が異なっており。

板体の送り量の誤差を完全に解消することは困難なので
ある。

従来、このような送り量の誤差を解決するため前回あけ
た細孔を利用してそれと同寸法のパイロ場 ットビンを次回の打ち抜きと同時に挿入して、Ｆｊ。

体を誤差量だけ移動させるという手段を採用しているも
のがあった。しかしながら、この手段は送り量の誤差が
極めて少ない場合等限られた場合しか適用できず、誤差
が大きかったり、板体が極薄のものであったり、高速で
板体の打ち抜き加工をしたりするような場合には、パイ
ロットピンで細孔周辺を再打ち抜きする現象を生じ、か
えって製品を傷つけるという欠点がある。

例えば、送り量３Ｎで１ピンチあたり０．１ｍｍの誤差
が出るとする。３００　ｍｍの長さにパンチング加工し
た製品を得るには１００回の送りを行わなくてはならな
い。そうすると誤差が累積されるため、１０ｍｍの誤差
が生じることになる。

従来、この誤差は避けられないものとして容認されてい
た。ところが最近では、より精度の高い製品が要求され
るようになってきた。

本発明はこのような点に鑑み、長尺状板体を精度高く定
寸ずつ送ることのできる新規一手段を提供するものであ
る。

しかして本発明は、長尺状板体を定寸ずつ送って縦横に
整然と並んだ多数の小孔を打ち抜き加工するパンチング
加工装置等において、長尺状板体を定寸ずつ送る機構を
、ピニオンと噛合されてピニオンの間欠回転によって定
寸ずつ横動するランクと、該ランク上面に設けられた長
尺状板体の載台と、この載台と共働して長尺状板体をク
ランプするクランプ部材とから構成してなることを要旨
としている。

以下本発明を図面に示す実施例により説明する。

第１図は本発明の一実施例としての長尺状板体の送り装
置の側面図を示し２図中（１）は長尺状板体（２）をロ
ール状に巻いた巻出し部、（３）は長尺状板体（２）を
ガイドするガイドロール、（４）は長尺状板体（２）に
パンチング処理するパンチ部である。このパンチ部（４
）は下部に金型（５）が、上部にパンチ（６）が設けら
れており、長尺状板体（２）の送りと同期してパンチ（
６）が下降動し長尺状板体（２）に多数の小孔列を打ち
抜き下降する。パンチ（６）は紙面と垂直の方向に適当
間隔おきに複数個前べられており、−回の下降動によっ
て多数の小孔を列状に穿設する。（７）は長尺状板体（
２）を定寸ずつ送る機構、（８）は長尺状板体（２）が
一定長さ送られる度に該板体（２）を切断する切断刃で
ある。

前記長尺状板体（２）を定寸ずつ送る機構（７）は、第
２図に示すようにピニオン（９）と噛合されてピニオン
（９）の間欠回転によって定寸ずっ横動する長尺状板体
（２）の下部にラック００１を設けた載台（１１）と。

この載台（１１）と共働して長尺状板体（２）をクラン
プするクランプ部材（１２）とから構成されている。前
記載台（１１）は長尺状板体（２）の前面を載置する幅
広のテーブル状とすることもできるが、パンチング処理
した部分（２ａ）をクランプするとその部分を損傷する
おそれがあるため１通常はパンチング処理されていない
両側部分（２ｂ）を載せるだけの幅狭なものを用いるの
が望ましい。クランプ部材（１２）は、クランプ時に長
尺状板体（２）のスベリをなくすため摩擦係数の大きな
部材を用いるのがよい。クランプ部材（１２）の数は図
示例では前後左右に合計４個設けているが、その数は板
体の送り量等を勘案して設定するとよい。このクランプ
部材（１２）で長尺状板体（２）を載台（１１）上にク
ランプするには、クランプ部材（１２）をエヤーシリン
ダ（１３）等によって圧接するようにすればよい。その
場合、エヤーシリンダ（１３）は、載台（１１）の外側
面から延出した支持杆（図外）等に取付けられ、載台（
１１）の横動に伴って移動できるようになしている。

上記構成によれば、クランプ部材（１２）によって長尺
状板体（２）を載台（１１）上にクランプして後、ピニ
オン（９）を所定角ずつ間欠回転させると、ピニオン（
９）と噛合するう・７り（１０）が横動し、それに伴っ
て載台（１１）にクランプされた長尺状板体（２）が定
寸ずつ送られる。この場合−回の送り量は、ピニオン（
９）の回転角によって決まる一定寸法である。

図中（２１）は、ラック００）が正確に定寸ずつ横動で
きるようになした補正機構である。この補正機構（２１
）はランク（１０１と対向する補正歯（２２）と。

この補正歯（２２）をラック００）に噛合させる昇降装
置（２３）とからなる！昇降装置（２３）は例えば次の
ような構成とする。補正歯（２２）を支える支杆（２４
）の下端部にカム（２５）を設け、該カム（２５）をラ
ックＱＯ）を動かせるピニオン（９）の回転、停止に応
動して回転せられるギヤ（２６）に設けたカム（２７）
と接続している。（２８）は補正歯（２２）を下降させ
るばねである。ギヤ（２６）の回転によってカム（２７
）及び（２５）が働き、補正歯（２２）をう・ツク００
）に強制的に噛合させる。この噛合によってランクθＯ
）の進行誤差を解消することができるのである。ラック
００）とピニオン（９）との噛合は精密に行われるよう
に設定しているが、どうしてもバックラッシュ等による
誤差が生じる。この誤差を補正するのである。したがっ
て、補正歯（２２）はラック００１に形成している歯と
正確に噛合できるように形成されてなくてはならない。

なお、補正機構（２１）の作動はピニオン（９）の停止
直後に瞬時に行われる。

送り機構（７）によって長尺状板体（２）が一定量送ら
れると、ピニオン（９）の回転が停止し、クランプ部材
（１２）が上昇してクランプ解除し、その後ラック００
）が後退する。そしてラック００１が後退し終わると、
再び、クランプ部材（１２）によって長尺状板体（２）
が載台（１１）上にクランプされてランクの横動に伴い
定寸ずつ間欠送りされる。以後上述の動作を繰り返し、
長尺状板体（２）の間欠送りが行われる。この間欠送り
機構（７）においては、上記のように長尺状板体（２）
を載台（１１）とクランプ部材（１２）とによってクラ
ンプした状態でラック０ωの横動に伴って間欠送りする
ものである。従って、長尺状板体に縦横に整然と並んだ
多数の小孔を等間隔で形成することができる。

次に、パンチング処理を行わないブランク部の早送りに
ついて述べる。第１図の（１４）が早送り機構である。

この早送り機構（１４）は、クランプ部材（１５）とこ
のクランプ部材（１５）と共働して長尺状板体（２）を
クランプする載台（１６）とからなる。クランプ部材（
１５）は長尺状板体（２）の上面を押さえるもので、エ
ヤーシリンダ（１７）等にょって昇降する。載台（１６
）はクランプ部材（１５）で押圧される長尺状板体（２
）を下から受けるもので。

エヤーシリンダ（１８）等によって長尺状板体（２）の
送り方向に横動させられるようになしている。（１９）
は載台（１６）の案内杆、　　（２０）はストッパーで
ある。前記エヤーシリンダ（１７）はこの載台（１６）
の働きに伴って横動するようになしている。

この早送り機構（１４）が作動されるときは、一定長さ
のパンチング処理が行われてラック００１　ｆＪ＜後退
する間である。長尺状板体（２）には製品単位の一定長
さ分ずつパンチング処理（２ａ）が行われる。このパン
チング処理部間（２ｃ）はブランクとなっている。この
ブランク部分を早送りするのである。

したがって、パンチング処理部（２ａ）の最後列の孔が
あけられた瞬間に早送り機構（１４）が作動をはじめる
。そしてクランプフリーとなったラック０φが後退する
間にエヤーシリンダ（１日）の作動により載台（１６）
及びクランプ部材（１５）が横動され、長尺状板体（２
）がブランクの長さ分早送りされ。

る。

上記実施例はパンチング加工装置についテ述べているが
、その他の加工装置に本発明に係る長尺０ 状板体の送り装置が適用できることはいうまでもない。

本発明に係る長尺状板体の送り装置は以上説明した如く
、板体を載台上にクランプしたままランクと噛合したピ
ニオンの間欠回転によって送られるように構成したので
１機械的精度を高めておけば、板体の歪やソリ等に関係
なく長尺状板体を精度高く定寸ずつ送ることができ、従
って、縦横に整然と並んだ多数の小孔が所定の等間隔で
形成された商品価値の高いパンチ板を得ることができる
という効果がある。

第３図（Ａ）は従来の装置によってパンチング処理した
長尺状板体を示し、第３図（Ｂ）は本発明装置によって
パンチング処理した長尺状板体を示したものである。こ
れらの図中（３３）が切断線で（３０）は抜き取り線で
あり、パンチング処理を行った（２ａ）の部分が製品と
なる。

第３図（Ａ）は、縦横に整然と並んだ多数の小孔（３１
）・・・を長尺状板体（２）に打ち抜き加工すべきとこ
ろ、長尺状板体（２）のソリに沿って小孔があけ１ られている。図中（３４）はパイロットピンが挿入され
る孔であり、この孔も長尺状板体（２）のソリにそって
あけられるため、正確な送りや抜き取りができない。

第３図（Ｂ）は、長尺状板体（２）のソリ等に関係なく
多数の小孔（３１）・・・が平行直角に整然と並んで形
成されている。長尺状板体（２）は４点（３２）・・・
にて確実にクランプされて送られるから、ソリ等にはな
んら影響されない送りができる。したがって、抜き取り
も正確に行うことができ、精度の高いパンチング処理を
施した製品を得ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は全体側面図、第
２図は要部詳細斜視図、第３は］（Ａ）は従来の装置に
よってパンチング処理を行った長尺状板体を示す図、第
３図（Ｂ）は本発明装置によってパンチング処理を行っ
た長尺状板体を示す図である。 （４）・・・パンチ部、（７）・・・間欠送りする機構
。 ２ （９）・・・ピニオン、　（＋０１・・・ランク。 （１１）・・・載台、　　（１２）　　・・・クランプ
部材。 （１４）・・・早送り機構、　　（２１）　　・・・補
正装置。 （２２）・・・補正歯 ３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）長尺状板体を定寸ずつ送って縦横に整然と並んだ多
   数の小孔を打ち抜き加工するパンチング加工装置等にお
   いて、長尺状板体を定寸ずつ送る機構を、ピニオンと噛
   合されてピニオンの間欠回転によって定寸ずつ横動され
   るランクと、該ランク上面に設けられた長尺状板体の載
   台と、この載台と共働して長尺状板体をクランプするク
   ランプ部材とから構成してなることを特徴とする長尺状
   板体の送り装置。 ２）ランクを正確に横動させるため、静止状態のラック
   の歯に正確に噛合させる補正歯を備えた補正装置をラン
   クの下部に設けた特許請求の範囲第１項記載の長尺状板
   体の送り装置。 ３）パンチ部の前方に長尺状板体を早送りする早送り機
   構を設けてなる特許請求の範囲第１項乃至第２項記載の
   長尺状板体の送り装置。