JPS589726Y2

JPS589726Y2 - 熱交換型換気扇

Info

Publication number: JPS589726Y2
Application number: JP12503078U
Authority: JP
Inventors: 和好吉見; 鉦治佐野; 傑上田; 宏行武藤
Original assignee: 三洋電機株式会社
Priority date: 1978-09-11
Filing date: 1978-09-11
Publication date: 1983-02-22
Also published as: JPS5541770U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、吸気ファン、熱交換器および排気ファンを
直列配設して小型化を図るとともに、春秋等の外気と室
内との温度差が小さい中間期、熱交換器を通すことなく
換気を行ない、大きな風量を得るようにした熱交換型換
気扇に関する。

従来、室内からの吸気と、室外からの吸気とを、熱交換
器において熱交換する熱交換型換気扇は、第１図に示す
ように、−面と三面とに開口する熱交換素子１ａと、二
面と四面とに開口する熱交換素子１ｂとにより四角柱状
に形成された熱交換器１を、後板を有する箱体２に、各
内面から突設された仕切壁３により各校を支持して内装
し、熱交換器１の各面および各仕切壁３により、箱体２
内を４室２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｃＨ，：：分割し、箱体
２の前面に、フロントカバー４を被覆し、換気時、モー
タにより、吸気ファン５および排気ファンを回転し、室
内空気を、実線矢印のように、フロントカバー４の吸気
口６９箱体２の一室２ａ、熱交換器１（−面から三面）
９箱体２の三基２ｃ、排気ファン、後板の一方の屋外側
換気口に流通して室外へ排出し、外気を、破線矢印のよ
うに、後板の他方の屋外側換気ロア。

箱体２の二車２ｂ、熱交換器１（二面から四面）７箱体
２の凹室２ｄ、吸気ファン５．フロントカバー４の給気
口８に流通して室内へ送り、熱交換器１において、室内
空気と外気とを熱交換し、外気を、室内空気により、冷
暖し、室内の温度変化を少なくしている。

ところで、春秋等の中間期は、外気と室内との温度差が
小さいため、室内へ吸入する外気と室外へ排出する空気
とを熱交換する必要がない。

しかし、前記の従来例は、吸気を熱交換器１に通さずに
給排する切換手段を備えていないため、中間期において
も、熱交換器１により風力が落され、換気能力が低い。

また、前記従来例は、吸気ファン５および排気ファンを
、熱交換器１の側部に配置しているため、不必要に空気
流路が長くなり、換気扇全体が大型になっている。

この考案は、以上の点に留意してなされたものであり、
つぎにこの考案を、その１実施例を示した第２図以下の
図面とともに詳細に説明する。

なお、前記と同一記号は同一物を示す。

第２図および第３図において、９は４角枠柱状の換気扇
の枠体であり、枠体９内に、熱交換器１が各校を枠体９
の各面に密着するように装入される。

１０．１１は熱交換器１の前部および後部にそれぞれ嵌
合された四角枠状の吸気ガイドおよび排気ガイドであり
、吸気ガイド１０は熱交換器１に着脱自在および上下方
向進取付自在になっている。

１２゜１３は両ガイド１０，１１のそれぞれの一辺を部
分切断して形成された開口、１４，１５は各ガイド１０
，１１の側面に固着されガイド１０，１１の側面を遮蔽
する四角板状の仕切板であり、仕切板１４．１５の各辺
は枠体９に密着し、熱交換器１の各面および側仕切板１
４．１５により、枠体９内が４室９ａ、９ｂ、
９Ｃ，９ｄに分割される。

１６．１７は仕切板１４．１５の一角を切断して形成さ
れ開口部となる切欠であり、両切欠１６，１７は枠体９
の１室のみに開口する。

１８．１９は仕切板１４．１５のほは沖央に形成された
通気口、２０．２１は仕切板１４．１５の通気口１８．
１９内に設けられた吸気用モータおよび排気用モータ、
２２．２３は両モータ２０，２１の軸に固着された吸気
ファンおよび排気ファン、２４．２５は仕切板１４．１
５に固着された吸気ファン２２および排気ファン２３の
各ケース、２６は吸気ファン２２のケース２４に固着さ
れ枠体９の前面部に着脱自在に嵌着されるフロントカバ
ーであり、フロントカバー２６には、ケース２４の排気
口２４ａに対応して給気口が形成されているとともに
、仕切板１４の切欠１６に対応して室内側吸気口が形成
されている。

２７は排気ファン２３のケース２５の排気口２５ａに
対応して枠体９の後部に形成された排気口である。

なお、室外側吸気口２８は枠体９の後面開口となり、排
気ガイド１１の開口は一室９ｂに対応し、後面の仕切板
１５の切欠１７は一室９ａに対応させる。

そして、夏冬等の熱交換が必要な季節は、第４図に示す
ように、吸気ガイド１０の開口１２が三基９Ｃに、前面
の仕切板１４の切欠１６が凹室９ｄに対応するように、
熱交換器１に吸気用ガイド１０等を嵌着し、モータ２０
，２１を駆動すると、室内空気が、イ９９ロ、ハ矢印で
示すように、室内側吸気口、切欠１６、凹室９ｄ、熱交
換器１．二室９ｂ、排気ガイド１１の開口１３．排気フ
ァン２３．排気口２７を通って屋外に排出され、一方、
外気が、チ、す、ヌの矢印で示すように、室外側吸気店
切欠１７．−室９ａ、熱交換器１．二車９ｃ、吸気ガイ
ド１０の開口１２．吸気ファン２２．給気口を通って室
内に供給され、熱交換器１において、室内空気と外気と
が熱交換されて外気が冷暖され、室温に近い外気が、室
内に供給され、室温の変化を招くことなく換気が行なわ
れる。

一方、春秋等の中間期で、室温と外気温とに差が少ない
場合、第５図に示すように、吸気ガイド１０゜仕切板１
４．フロントカバー２６の上下を逆、すなわち、吸気ガ
イド１０を、熱交換器１に第４図の状態と上下方向に逆
取付し、吸気ガイド１０の開口１２を一室９ａに、前面
の仕切板１４の切欠１６を一室９ｂに対応させ、モータ
２０，２１を駆動すると、切欠１６が一室９ｂに対応し
ているため、室内空気は、１１口の矢印で示すように、
熱交換器１を通ることなく、室内側吸気口から直接二車
９ｂに流入し、排気ガイド１１の開口１３．排気ファン
２３．排気口２７を通って室外に排出され、一方、吸気
ガイド１０の開口１２が一室９ａに対応しているため、
外気は、−室９ａから開口１２を通って直接吸気ファン
２２に吸気され、吸気ファン２２．給気口を通って室内
に供給される。

したがって、熱交換器１を、外気および室内空気が通ら
ないため、風量が多くなり、換気性が向上される。

なお、前記実施例は、吸気ガイド１０を熱交換器１に着
脱自在としたか、排気ガイド１１を熱交換器１に着脱自
在とし、排気ガイド１１の開口１３および後面の仕切板
１５の切欠１７を、一室９ｂおよび一室９ａに、または
凹室９ｄおよび三基９Ｃに対応自在としても本考案の効
果を得ることができる。

また、前記実施例は、仕切板１４．１５の一角を切断し
、切欠１６，１７により開口部を形成しているが、切欠
１６．１７のかわりに、−角に空気孔を透設して開口部
を形成してもよい。

以上のように、この考案の熱交換型換気扇によると、−
面と三面とに開口する熱交換素子と、二面の四面とに開
口する熱交換素子とにより四角柱状の熱交換器を構成し
、熱交換器を枠体に内装し、熱交換器の前部および後部
に、それぞれ−辺に開口の形成された四角枠状の吸気ガ
イドおよび排気ガイドを設け、両ガイドの側面に、それ
ぞれ仕切板を固着して遮蔽し、枠体内を、熱交換器の各
面および両仕切板により４室に分割し、両仕切板に、そ
れぞれ吸気ガイドおよび排気ガイドの開口を通して吸気
する吸気ファンおよび排気ファンを備え、吸気ファンの
ケースの排気口を、枠体の給気口に連通ずるとともに、
排気ファンのケースの排気口を、枠体の排気口に連通し
、両仕切板に、１室のみに開口する開口部を形成し、両
開口部を、それぞれ枠体の室内吸気口および室外吸気口
に連通ずることにより、吸気ファン、熱交換器、排気フ
ァン等が直列配設されるため、薄型にすることができ、
製品の小型化を図ることができる。

さらに、吸気ガイドまたは排気ガイドを、熱交換器に着
脱自在とするとともに、上下方向進取付自在とすること
により、とくに特別な装置を必要とせず、熱交換換気と
無熱交換換気を切換えることができ、春秋等の中間期の
換気性の向上を図ることができる。

なお、枠体に、熱交換器を着脱自在とすれば、枠体内お
よび熱交換器の掃除が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱交換型換気扇の一部切断斜視図、第２
図以下の図面はこの考案の熱交換型換気扇の１実施例を
示し、第２図は概略切断正面図、第３図は一部除去分解
斜視図、第４図は夏冬等の熱交換換気時の空気流通説明
用斜視図、第５図は春秋等の中間期の無熱交換換気時の
空気流通説明用斜視図である。１・・・・・・熱交換器、ｌａ、ｌｂ・・・・・・熱交
換素子、９・・・・・・枠体、９ａ・・・・・・−室、
９ｂ・・・・・・二車、９Ｃ・・・・・・三基、９ｄ・
・・・・・凹室、１０・・・・・・吸気ガイド、１１・
・・・・・排気ガイド、１２．１３・・・・・・開口、
１４．１５・・・・・・仕切板、１６．１７・・・・・
・切欠、２２・・・・・・吸気ファン、２３・・・・・
・排気ファン、２４゜２５・・・・・・ケース、２４
ａ、２５ａ・・・・・・開口、２７・・・・・・排
気口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 ■ −面と三面とに開口する熱交換素子と、二面と四面
とに開口する熱交換素子とにより四角柱状の熱交換器を
構成し、前記熱交換器を枠体に内装し、前記熱交換器の
前部および後部に、それぞれ−辺に開口の形成された四
角枠状の吸気ガイドおよび排気ガイドを設け、前記両ガ
イドの側面に、それぞれ仕切板を固着して遮蔽し、前記
枠体内を、前記熱交換器の各面および前記両仕切板によ
り４室に分割し、前記両仕切板に、それぞれ前記吸気ガ
イドおよび排気ガイドの開口を通して吸気する吸気ファ
ンおよび排気ファンを備え、前記吸気ファンのケースの
排気口を、枠体の給気口に連通ずるとともに、前記排気
ファンのケースの排気口を、枠体の排気口に連通し、前
記両仕切板に、前記ｌ室のみに□開口する開口部を形成
し、前記両開口部を、それぞれ枠体の室内側吸気口およ
び室外側吸気口に連通した熱交換型換気扇。 ■ 吸気ガイドまたは排気ガイドを、熱交換器に着脱自
在とするとともに上下方向進取付自在とした実用新案登
録請求の範囲第１項に記載の熱交換型換気扇。