JPS5896028A - ヒトIgEの製造法 - Google Patents

ヒトIgEの製造法

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JPS5896028A
JPS5896028A JP56193324A JP19332481A JPS5896028A JP S5896028 A JPS5896028 A JP S5896028A JP 56193324 A JP56193324 A JP 56193324A JP 19332481 A JP19332481 A JP 19332481A JP S5896028 A JPS5896028 A JP S5896028A
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iye
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insoluble carrier
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Hiroshi Sugino
杉野 弘
Shuichi Ikeyama
池山 崇一
Koichi Igarashi
貢一 五十嵐
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒ)IyE(ヒト免疫グロブリンE)の製造法
に関する。
ヒト免疫グロブリンはIyA 、 I、D 、 IyE
 、 IyGおよびIyMの5種類に分類される。これ
らのうちIyG 、 I、AおよびIyMの正常人血清
中での濃度はIyE、IyDにくらべて比較的高い。し
かし、I、Eの正常人血清中での濃度は0.01−0.
07 #/〆lとされ、ryG(1,000−1,4o
oIlv/dJ)などに比較して極めて低く、正常人血
清よ!0 I、Eを精製することは極めて困難であった
。IyE Fi通常肥満細胞および好塩基球に固着して
おシ、抗原と反応することにより、それらの細胞からヒ
スタミンなどの生物活性を有する物質を放出させ■型ア
レルギーなどを引き起こす。このようにして惹起される
アレルギーの予防や治療の研究あるいは診断用試薬の調
製などには高純度のヒ) IyEが必要とされている。
しかしながら、ヒ) IyEはIyEが高濃度に含有さ
れている骨髄腫患者血清から硫安塩析。
イオン交換クロマトグラフィーおよびゲル濾過などを組
み合わせる方法により精製されており、現状では、随時
、同一種の標品を任意の量取得することは不可能である
本発明者らは、株化ヒト骨髄腫細胞の培養により大量の
ヒ) I、Eを生成させ、これを採取することに成功し
、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ヒトIyE産生能を有する細胞を
培養し、培養液中にヒトI、Eを生成蓄積せしめ、これ
を採取することを特徴とするヒ) IyEの製造法であ
る。
本発明に用いるヒトI、E産生能を有する細胞は株化ヒ
ト骨髄腫細胞が好ましく、該株化ヒト骨髄腫細胞は例え
ば、ヒトIyEが検出される骨髄腫患者のヒト血液を材
料に自体公知の方法〔例えば、クリニカルアンドエクス
ベリメンタル・イムノロジー、第7巻、477頁(19
70年)参照〕によシ作製することができる。すなわち
、例えばヘパリンを添加した上記ヒト血液を試験管内に
入れ、垂直に約1.5時間保ち、赤血球を沈澱させた後
、白血球を含む血漿部分を吸引採取し、約1000回転
で約10分間遠心して細胞を集める。この細胞を培地、
例えば10%子ウシつ児血清、ペニシリン100 I 
E / ml 、ストレプトマイシン50μy/W/お
よびアンフォテリシンB1.25μj;’ /vtl 
を含む栄養培地F−10に浮遊させ、グリッド上に作製
したスポンジ状のゼラチンの上に播種した。増殖した細
胞を50〜100g/容のエーレンマイヤーフラスコ内
の上記培地に移し、RIST法[Radi。
immuno 5orbent test (イムノロ
ジー、第14巻。
265頁(1968年)〕〕によりIyEの産生を観察
しつつ、グリッド培養開始から3〜4力月培養して株化
ヒト骨髄腫細胞を作製する。
本発明のヒ) IyEの製造にはこのようにして作製し
た株化ヒト骨髄腫細胞を用いることができるが、とりわ
け株化ヒト骨髄腫細胞U−266を用いることが好まし
い。なお、U−266は文献記載の株化細胞である(イ
ムノロジー、第38巻、63頁(1979年))。
ヒ) IyE産生能を有する細胞の培養に際して用いら
れる培地は該細胞が生育増殖してヒトI、Eを蓄積し得
るものであればどのようなものでもよい。
望ましくは培地中に抗生物質および緩衝液を添加する。
培地成分としては、例えば種々の動物血清を用いること
ができるが、ウシ胎児血清が好ましく通常5〜20%と
なるように培地に添加する。抗生物質としては、例えば
カナマイシン、ペニシリン。
ストレプトマイシンが挙げられ、これらを通常0605
〜1ダ/譚lの濃度となるように加える。緩衝液として
、例えばN−2−とドロキシエチルピ 5− ペラジン−N’−2−エタンスルホンek5〜100m
Mとなるように加えることもできる。
培養ハ、ローラーボトルやスピンナー7ラスフを用いて
行なうが、ローラーボトルで培養した後スピンナーフラ
スコで培養してこの培養物をヒトIyEの分離、採取に
供するのが好ましい。この方法によれば、細胞の増殖能
およびヒト■yE産生能を低下させることなく有利に継
代培養することができる。
すなわち、例えば、1ず該細胞を05×105〜10 
X 10 / 簿/の細胞濃度でローラーボトル内の培
地に接種し、ボトルを0.5〜5回転/分で回転させ、
2〜10日間培養した後、培養物を同培地により1〜5
倍に希釈し、この一部をスピンナーフラスコに移し、ボ
トル内の回転子を30〜150回転/分で回転させて3
〜12日間培養する。培養温度はいずれの場合も15〜
40℃が好ましい。
ヒ) I、E産生能を有する細胞を培養して得られる培
養物中にはヒ) IyEが生成蓄積される。ヒトI y
 Eは主として培養液中に分泌されるので、培養 6− 液を一旦遠心分離して細胞を除去したあとの上清液から
ヒ)IyEを分離、採取する。遠心上清液からのヒト■
yEの分離、採取は、ヒ) IyEの物理化学的特性に
もとづいて種々の方法を組み合わせることにより行ない
得る。すなわち、例えば硫安塩析。
アミノ酸結合水不溶性担体を用いるアフィニティクロマ
トグラフィー、イオン交換力うムクロマトダラフィー、
ゲルp過および抗ウシ血清抗体結合水不溶性担体を用い
るアフィニティークロマトグラフィーなどの分離、精製
手段から適宜選択し、組み合わせて使用することができ
るが、とりわけ上記記載のこれらの手段をこの順番に用
いるのがよい。
硫安塩析は通常行なわれている手段を適応すればよく、
例えば硫安40〜55%飽和で沈澱する両分を遠心分離
により採取し、リン酸緩衝液−食塩水に溶解した後、同
緩衝液に対して20〜40時間透析する。緩衝液は途中
で交換することが好ましい。これらの操作は通常低温(
0〜10℃)で行なわれる。
アミノ酸結合水不溶性担体を用いるアフィニティークロ
マトグラフィーにおいてはリジン、グリシンなど各種ア
ミノ酸類を用いることができるが、リジンを用い、例え
ばカトレカサスの方法〔プロシーディングスオブザナシ
コナルアカデミーオブサイエンス(Proc、Natj
?、Acad、Sci、U、S、 A、 ) 、第61
巻、636頁(1968年)〕によりリジン結合水不溶
性担体が調製される。クロマトグラフィーは公知の手段
によって行なわれるが、用いる緩衝液に10〜40チの
糖類、例えばデキストロース、マルトースなどを含有さ
せてもよい。得られたと) I、Eを含む画分け、通常
の手段、例えば限外濾過膜を用いる方法、あるいは凍結
乾燥により濃縮すれば容易に後処理、例えばトリス−リ
ン酸緩衝液に対する透析、に付すことができる。
イオン交換カラムクロマトグラフィーにおいて1DEA
E−セルロースなど市販のクロマトグラフィー担体を用
いることができる。緩衝液としてはトリス−リン酸緩衝
液などを用い、得られたヒト■yEを含む両分の濃縮に
は限外濾過膜などを用いることができる。
ゲル済過は、例えばセファクリルカラムを用いて公知の
手段を適用して実施される。ヒト■yEを含む両分を、
例えば限外濾過膜を用いる方法により濃縮後さらに濃縮
液を、例えばセファクリルカラムにかけ、リサイクリン
グクロマトグラフィーを実施することが好ましい。しか
し、上記のゲル濾過において長いカラム(3〜4m)を
用いることによりこのリサイクリングクロマトグラフィ
ーを省略することもできる。
抗ウシ血清抗体結合水不溶性担体を用いるアフィニティ
ークロマトグラフィーにおいては、例えばカトレカサス
の方法(前記した同著者の文献参照)により調製した抗
つシ血清つサギIyG結合セファロースカラムなどを用
いることができる。溶出に用いる緩衝液、とじてはリン
酸緩衝液−食塩水などが挙げられるが、同緩衝液に糖類
、例えばマルトース、デキストロースなどを10〜40
9!+となるように添加して用いることが好ましい。得
られたヒ) IyEを含む画分は限外ν過膜などにより
 9− 濃縮する。必要に応じてこのクロマトグラフィーを2〜
5回繰り返す。なお、用いたカラムは公知の手段により
再生することができる。
本発明により得られるヒト■yEを含む画分を凍結乾燥
することにより、ヒトIyEを長期間安定に保存するこ
とができる。本操作を実施するに際し、ヒ) I、Eを
含む両分に糖類、例えばマルトース。
デキストロースなどを添加することが好ましい。
以上、ヒトI、E産生能を有する細胞を大量に培養し、
得られた培養液からヒ) IyEを分離、採取するヒト
IyEの製造法について詳述した。
本発明によって得られる高純度のヒ) I、Eは公知の
方法によりヒト血清から得られるヒトI y Eと同様
に血中1yE濃度を測定するだめのキットの標準品とし
て使用でき、また、アレルギーの予防や治療に関する研
究にも広く応用できる。さらに、本発明によって得られ
るヒ) I、Eを免疫原として抗と)IE抗血清あるい
は抗ヒトIyEモノクローナル抗体を作製することもで
きる。
すなわち、該ヒ) I、Eを公知の方法〔例えば、−1
〇− イムノロジー、第13巻、381頁(1967年)参照
〕に上り哺乳動物に接種、免疫することにより抗ヒ) 
IyE抗血清を製造することができる。
とりわけ、本発明によシ得られるヒ) IyEでヤギを
免疫することにより高力価の抗ヒ) I、E抗血清を得
ることができる。
また、抗ヒトIyEモノクローナル抗体は次のようにし
て作製できる。
すなわち、例えば該ヒトIyEを必要によりアジュバン
ト、例えばフロイント コンプリートアジュバントと共
に、マウスに2〜6週間にわたって、3〜4回皮下に接
種する。但し、最終免疫はヒトI、Hの・みを静脈内に
接種することが望ましい。免疫されたマウスの牌細胞を
とり出しこの細胞と8−アサ゛グアニン抵抗性マウスミ
エローマ細胞株、例えばP 3−X63・Ay8−Ul
などとをポリエチレングリコール、例、tはボりエチレ
ンクリコール6000などを用いて融合させる。常法に
従い、得られた細胞懸濁液の一定量をHAT(ヒボキサ
ンチン、アミノプテリンおよびチミジン)含有培地を含
むマルチディッシーの各ウェルに播種して、融合細胞の
みを選択的に増殖させる。増殖のみられたウェルの培養
上清の抗ヒトIyE抗体産生量をラジオラムノアッセイ
法等により測定して、高い抗体価を示したウェル中のハ
イブリドーマ細胞を限界希釈法によりクローニングする
。単一細胞由来の細胞群として増殖させた後、再び抗体
価の測定を行い、抗体価の高いクローンを選ぶことがで
きる。得られた・・イブリドーマ細胞を同系マウス腹腔
内に接種し、細胞を腹水中で増殖!させることにより、
腹水中に抗ヒ) IyE抗体を 生成蓄積させる。採取
した腹水から硫安塩析、DEAE−セルロースカラムク
ロマトグラフィーなどにより抗ヒトI、Eモノクローナ
ル抗体を容易に取得できる。
以上のようにして得られる抗ヒトIyE抗血清および抗
と) IyEモノクローナル抗体はアレルギー診断用試
薬の材料として使うこともできるが、さらに以下に述べ
るように、これらを水不溶性担体に化学的に結合させる
ことによりヒトIyEの精製にも利用できる。
すなワチ、抗ヒト■yEモノクローナル抗体を、例えば
水不溶性担体に結合させ、抗ヒトIyEモノクローナル
抗体結合水不溶性担体カラムを調製して、通常のアフィ
ニティークロマトグラフィーによりヒ) IyE含有物
、例えばヒ) IyE産生能を有する細胞株の培養物か
らのヒ) I、Eの分離、精製に供することができる。
クロマトグラフィーの溶出溶媒としては酢酸−食塩水、
プロピオン酸−食塩水、グリシン−塩酸−食塩水などが
通常用いられるが、該溶媒は必要により糖類、例えばマ
ルトース、デキストロースなどを含んでいてもよい。
抗ヒ) IyEモノクローナル抗体結合水不溶性担体カ
ラムによるアフィニティークロマトグラフィーによれば
、手軽に高純度のヒトIyEが得られ、抗ヒ)IEモノ
クローナル抗体はヒトIyEの分離。
精製に極めて有効に利用できる。
以下に本発明を実施例および参考例により具体的に説明
する。
実施例 (1)株化ヒト骨髄腫細胞U−266を40本の13− ローラーボトルRC−94(長さ50α、直径11礪、
 N、 B、 S、社〔米国〕製)内のN−2−ヒドロ
キシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸2
5mM、カナマイシン(明治製菓製)100μy/ml
およびウシ胎児血清(ミクロバイオロジ力ルアソシェー
ト社〔米国〕製)10%を含むRPMI−1640培地
〔ジャーナルオブアメリカンメデカルアソシエーション
、第199巻、 519頁(1967年) ) 500
 mlに2.OX 10〜2.5X105/mlの細胞
濃度となるように接種して37℃で1分間当り1回転ボ
トルを回転させながら4〜5日間培養した。細胞濃度が
4×10〜5×105/ w、lに達した時上記の培地
で約2倍に希釈して、細胞数を2.0X10〜2.5 
X 10 /dとした。得られた細胞懸濁希釈液のうち
、207は細胞の継代に使用するために再びローラーボ
トルを用い同一条件で培養した。残りの20/は培養容
量81および15/のスピシナーフラスコ(ペルコグラ
ス社〔米国〕製)に移し、ボトル内の回転子を75回転
/分で回転させて5〜6日間37℃で培養し14− た。培養物をトミ一連続遠心機を用いて連続遠心(3,
000回転/分;流量120m//亦)してヒトIyE
を含む培養上清を得た。
(2)前記2回の培養で得られた培養上清40I!の硫
安塩析(硫安40〜55%飽和)は5℃で行ない、生じ
た沈澱をベックマン遠心機J−6Bを用いて遠心分離(
J、S−4,2ローター: 4,000回転/分:60
分)することにより採取した。沈澱物をリン酸緩衝液−
食塩水CPBS ; 8.1 mMNaH2po4. 
i、 5 mM KH2PO4,2゜7 mM MCI
 、 137mMNaC/、 pH7,2) 1.00
0w/  に溶解したのち、溶解液の硫安を除くために
同緩衝液10I!に対して5℃で40時間透析した。な
お、途中で1回緩衝液を交換した。
(3)  カトレカサスらの方法(前記した同著者の文
献参照)によ!ll調製したりジン−セファロース4B
カラム(3,6X 25.5cm )を0.1 % T
ween 20を含むPBSにより平衡化して、(2)
で得られた透析内液の1/6量(200d)を同カラム
にかけたのち、同緩衝液400y/および20チデキス
トロースを含む同緩衝液2.OOO鰐/ を用いてカラ
ムからヒトIyEを溶出した。ついで、ヒトIyEを含
む両分を限外r過膜(ダイアフロー膜PM−10,アミ
コンーファ〜・イースト社〔米国〕製)により濃縮した
この操作を6回繰り返して得られた全濃縮液340m1
を4.000g/の60mM)リス−リン酸緩衝液(p
H8,0)に対して5°Cで40時間透析した。なお、
途中で1回緩衝液を交換した。
(4)  (3)で得られた透析内液340*/を蒸留
水で6倍に希釈し、希釈液の半量1020+17をあら
かじめ10mM)リス−リン酸緩衝液(pH8,0)で
平衡化したDEAE−セファセルカラム(4,8X 2
8cm)にかけた。カラムを1.600g/ の同緩衝
液で洗浄(PH3,Oル 両液2,400ヨl を入扛て作製した直線濃度勾配に
よりヒトIyEを溶出した。ヒ) IyEを含む両分2
.000g+/をすみヤカに集め、10倍m K (/
、) P B 8100g/を加え限外濾過膜(ダイア
フロー膜PM−10)を用いて30*/に濃縮した。残
りの希釈液を同様に処理して合計60m1の濃縮液を得
た。
(5)  あらかじめPBSで平衡化したセファクリル
S−300カラム(5X95cm)に(4)で得られた
濃縮液60g/をかけ、同緩衝液を用いてヒ) IyE
を溶出した。ヒ) IyEを含む溶出画分を限外濾過膜
(ダイアフロー膜PM−10)を用いて40m1K濃縮
した。
(6)  (5)で得られた濃縮液40 vtlを再度
(5)で用いたセファクリルS−300カラムにかけた
。カラムからの溶出液の280nmにおける吸光度を紫
外線検出器(ユビコードS紫外線吸収計、 LKB社〔
ス工−デン〕製)を用いてモニターしながら、溶出液を
カラムに2回循環させたのち、ヒトIyEを含む両分を
フラクションコレクターにより集めた(リサイクリング
クロマトグラフィー)。ヒトIyEを含む画分は限外濾
過膜(ダイアフロー膜PM−10)により26 vtl
に濃縮した。
(7)  カトレカサスらの方法(前記した同著者の文
献参照)により調製した抗つシ血清つサギI、G結合セ
ファロース4Bカラム(1,8X30cm)を17− PBSで平衡化して(6)で得られた濃縮液26 ar
tをカラムにかけた。カラムを素通りする画分を集め、
さらに20%マルトースを含む同緩衝液300g+/で
カラムを洗浄した。ヒ) IyEを含む両分を集めて、
限外濾過膜(ダイアフロー膜PM−10)により15m
1に濃縮した。この吸収操作を3回繰り返した。
本カラムは5 M Na5CN 150 ml 、つい
でPBS 200 mで洗浄することにより再生した。
(8)精製したヒ) IyEを長期間安定に保存するた
め(7)で得られた濃縮液を2胃l容のバイアルピンに
1露jづつそのまま分注して凍結乾燥を行なった。
溶媒としで用いた緩衝液にマルトース20%を含ませた
(9)  (8)で得られたヒl−1,Hの純度をドデ
シル硫酸ナトリウムを含むポリアクリルアミドゲル電気
泳動〔ラエムリの方法〔ネーチャー、第227巻。
680頁(1970年)〕〕により調べた結果、99%
以上であった。本標品中に含まれるウシI、G 、ウシ
I、Aなどの培地由来の夾雑蛋白質はオフタロニー法〔
グログレスインアレルギー、第518− 巻、11頁(1958年)〕および−元平板拡散法〔イ
ムノケミストリー、第2巻、235頁(1965年)〕
などの免疫化学的方法で検出限度以下(0,2チ以下)
であった。なお、培養上溝液からのヒトI、Eの収率は
29 % (RIST法)であった。得られたヒ) I
yE最終標品の物理化学的性質は下記のとおりであった
■)分子量: 220.000±30.000 分子量は前述のラエムリのポリアクリルアミドゲル電気
泳動法により測定した。なお、分子量測定用標準蛋白質
としてパイオーラッド(Bio−Rad)社(米国)製
の5DS−PAGEスタンダード、ハイモレキヱラーウ
ェイトを使用した。ヒトIyEは標準蛋白質ミオシン(
分子量200.000 )よりも相対易動度の小さい位
置に単一バンドあるいは泳動条件によっては2本のバン
ドとして検出された。
旧 紫外部吸収スペクトル: 吸収極大は280nmに、また吸収極小は251 nm
に存在した。
■)等電点ニ ア、4付近 等電点はタロマドフォーカシング法により測定した。
■)アミノ酸組成(表1): ヒ) I、Eに定沸点塩酸を加え、110℃で24時間
加水分解したのち、日立製835型高速アミノ酸自動分
析装置によりアミノ酸分析した。シスチンおよびシステ
ィンの定量はハースの方法〔メンドインエンサ゛イモロ
ジー、第11巻、197頁(1967年)〕により、ヒ
トIyEを過ギ酸酸化しシスティン酸として定量した。
表  1 ■)糖組成(表2〕: フェノール硫酸法〔アナリティカルケミストリー、第2
8巻、350頁(1956年)〕により一21= 測定したヒ) IyEの中性糖含有量は、ガラク) −
スに換算して4.8±0.6%であった。中性糖およと
>π びアミノ糖の個別定量ビ箱守 の方法〔ジャーナルオプ
バイオロジカルヶミストリー、第246巻。
1192頁(1971年)〕 により日立製に一53型
ガスクロマトグラフを用いて分析した。シアル酸は過ヨ
ウ素酸レゾルシノール法〔ジャーナルオブバイオロジカ
ルケミストリー、第246巻、43゜頁(1971年)
〕により測定した。
表  2 参考例1 (1)抗ヒ) IyEモノクローナル抗体産生ハイブリ
ドーマの作製 22− 実施例で得られたヒトIyE 50μyを70インドコ
ンプリートアジユバントと混合し、6〜7週令の雌性B
ALB/Cマウスの皮下に接種した。2週後、ヒトIy
E 50μyをフロイントインコンプリートアジュバン
トと混合して再度皮下に接種した。
さらに2週間後、ヒ)I、E35μyを生理食塩水に溶
解し、静脈内に接種して、3日後常法に従って肺細胞を
採取した。得られた肺細胞1×lO個およびBALB/
Cマウス由来の8−アザグアニン抵抗性ミx a −−
q細胞株P3−I63 hy8yu11x107個を4
5チポリエチレングリコール6000(PEG6000
)を含むMEM培地(日永製薬製) 0.3 ml中、
37℃で7分間静置して反応させた。PEG6000を
希釈するため細胞懸濁液にMEM培地をできるだけゆっ
くりと滴下して加え、最終的に1’)、wlとした。遠
心分離によシ細胞を集め、細胞を37℃であらかじめ保
温した10チウシ胎児血清含有RPMI−1640培地
50譚1に懸濁した。得られた細胞懸濁液を1111づ
つマルチディッシ8−(リンプロ社〔米国〕製)の48
ウエルに播種した。24時間後に上清を半分すて、37
℃に保温しておいたHAT培地を加え、以後同様の操作
を2〜3日ごとにくり返した。マルチディツシュに細胞
を播種し14日後、各ウェルの上清の抗ヒ) IyE抗
体活性を測定した。抗ヒトIyE抗体陽性を示したウェ
ルの細胞を限界希釈法によりウェル当90.2個の割合
でマルチディツシュに播種(、非糞肴辻堆クローニング
して、抗ヒl−IyE抗体産生・・イブリドーマ細胞3
1株を得た。
(2)抗ヒトIyEモノクローナル抗体の精製上記のよ
うにして得られた抗ヒ) IyE産生ノ・イブリドーマ
(E235  I63株)IXIO個を6週令の雌性B
ALB/Cマウスの腹腔内に接種して、14日後に腹水
を採取した。5匹のマウスより得られた腹水18 W/
に硫安を47チ飽和となるように添加して、遠心分離に
より沈澱物を集めた。得られた沈澱物を20mM)リス
−塩酸緩衝液(pH7,9) −0,05M食塩6 w
lに溶解し、溶解液を同緩衝液21に対して5℃で16
時間透析した。透析内液15 weを、あらかじめ同緩
衝液で平衡化したDEAE−セルロースカラム(1,6
x12cM)にかけ、同緩衝液により溶出して、抗ヒト
■yEモノクローナル抗体65ダを得た。
参考例2 抗ヒトIyE抗体結合水不溶性担体を用いるアフィニテ
ィークロマトグラフィーによるヒトIyEの精製 参考例1(2)で得られた抗ヒトエyEモノクローナル
抗体15qを水不溶性担体アフィ・ゲル10(バイオ−
ラッド社(米国)製)1m?に結合させ抗ヒトIyEモ
ノクローナル抗体−アフィ・ゲル10を調製した。結合
方法は、公知のアフィ・ゲル10に蛋白質を結合させる
際に用いられている方法に従った。あらかじめPBSで
平衡化した抗ヒ) I、Eモノクローナル抗体−アフィ
・ゲル10カラム1mlに実施例(2)で得られた透析
内液10w1をかけた。
20チテキストロースを含むPB560g+/を用いて
カラムを洗浄し、ついで0.2 M酢酸−0,15MN
acl!10ゴを用いてヒ) I、Eをカラムから溶出
し、溶出液をただちに中和したのちPBSI/に対して
525− ℃で40時間透析した。但し、途中で1回緩衝液を交換
した。得られた透析内液をドデシル硫酸ナトリウムを含
むポリアクリルアミドゲル電気泳動法によシ分析したと
ころ、本標品の純度は90%以上であり、実施例で得た
ヒ) I、Eと同一の易動度を示した。アフィニティー
カラムクロマトグラフィーでのヒ) IyEの回収率は
70チであった(RIST法)。
26一

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ヒ) IPE産生能を有する細胞を培養し、
    培養液中にヒ) IyEを生成蓄積せしめ、これを採取
    することを特徴とするヒトI、Eの製造法。
  2. (2)  ヒ) I、E産生能を有する細胞が株化ヒト
    骨髄腫細胞である特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  3. (3)  ローラーボトル培養装置およびスピンナ=7
    うλコ培養装置を用いて培養することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の製造法。
  4. (4)  ウシ胎児血清含有培地で培養することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  5. (5)  ヒ) I、Eを分離、採取するに際し、アミ
    ノ酸結合水不溶性担体を用いるアフィニティークロマト
    グラフィーを行なうことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の製造法。
  6. (6)  ヒ) I、Eを分離、採取するに際し、硫安
    塩析、アミノ酸結合水不溶性担体を用いるアフィニティ
    ークロマトグラフィー、イオン交換カラムクロマトグラ
    フィー、ゲル濾過ついで抗ウシ血清抗体結合水不溶性担
    体を用いるアフィニティークロマトグラフィーを行なう
    ことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の製造法。
  7. (7)  と)IyEを分離、採取するに際して実施す
    るアフィニティークロマトグラフィーにおいて、糖類添
    加緩衝液を用いることを特徴とする特許請求の範囲第6
    項記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011256205A (ja) * 1995-07-27 2011-12-22 Genentech Inc タンパク質の処方
JP2014148555A (ja) * 1995-07-27 2014-08-21 Genentech Inc タンパク質の処方

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JP2011256205A (ja) * 1995-07-27 2011-12-22 Genentech Inc タンパク質の処方
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