JPS589106B2 - フクソカンシキカゴウブツノセイホウ - Google Patents
フクソカンシキカゴウブツノセイホウInfo
- Publication number
- JPS589106B2 JPS589106B2 JP4435775A JP4435775A JPS589106B2 JP S589106 B2 JPS589106 B2 JP S589106B2 JP 4435775 A JP4435775 A JP 4435775A JP 4435775 A JP4435775 A JP 4435775A JP S589106 B2 JPS589106 B2 JP S589106B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- reaction
- compound
- thiadiazole
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一般式
(式中Xはハロゲン原子を意味する)で示される5−ハ
ロゲノ−1・2・3−チアジアゾールの新規な製法に関
するものである。
ロゲノ−1・2・3−チアジアゾールの新規な製法に関
するものである。
従来、上記一般式(■)で示される5−ハロゲノ−1・
2・3−チアジアゾールの製法としては、たとえば5−
アミノ−1・2・3−チアジアゾールからザンドマイヤ
ー反応によって、5−クロルー1・2・3−チアジアゾ
ールが収率9%で得られることが知られている。
2・3−チアジアゾールの製法としては、たとえば5−
アミノ−1・2・3−チアジアゾールからザンドマイヤ
ー反応によって、5−クロルー1・2・3−チアジアゾ
ールが収率9%で得られることが知られている。
(D.L.Pain他;J.C.S.1965、516
6参照) しかしながらこの公知製法において、原料として使用さ
れる5−アミノ−1・2・3−チアジアゾールを得るた
めには、高価な原料と、しかも長い繁雑な工程を必要と
する。
6参照) しかしながらこの公知製法において、原料として使用さ
れる5−アミノ−1・2・3−チアジアゾールを得るた
めには、高価な原料と、しかも長い繁雑な工程を必要と
する。
すなわち5−アミノ−1・2・3−チアジアゾールの製
法としては、原料にエチルブロムアセタールを使用し、
これにフタルイミドのカリウム塩を反応させてフタルイ
ミドアセトアルデヒド ジエチルアセタールとし、これ
をギ酸または酢酸と加熱してフタルイミドアセトアルデ
ヒドまたはその水和物とし、これにカルバジン酸エチル
エステルを反応させてフタルイミドアセトアルデヒドエ
トキシカルボニルヒドラゾンとし、これに塩化チオニル
を作用させて5−フタルイミド−1・2・3−チアジア
ゾールに導き、ついでこれを抱水ヒドラジンと加熱する
ことによって得られており、次の反応式で示される通り
である。
法としては、原料にエチルブロムアセタールを使用し、
これにフタルイミドのカリウム塩を反応させてフタルイ
ミドアセトアルデヒド ジエチルアセタールとし、これ
をギ酸または酢酸と加熱してフタルイミドアセトアルデ
ヒドまたはその水和物とし、これにカルバジン酸エチル
エステルを反応させてフタルイミドアセトアルデヒドエ
トキシカルボニルヒドラゾンとし、これに塩化チオニル
を作用させて5−フタルイミド−1・2・3−チアジア
ゾールに導き、ついでこれを抱水ヒドラジンと加熱する
ことによって得られており、次の反応式で示される通り
である。
(特開昭47−42796号;ドイツ特許第92871
1号;D.L.Pain他:J.C.S.1965、5
l73参照)このようにこの公知製法においては、原料
の5−アミノ−1・2・3ーチアジアゾールの製造は容
易でなく、しかも最終工程におけるザンドマイヤー反応
も甚だしく低収率であるなどの欠点を有し、特に工業的
生産に適さない。
1号;D.L.Pain他:J.C.S.1965、5
l73参照)このようにこの公知製法においては、原料
の5−アミノ−1・2・3ーチアジアゾールの製造は容
易でなく、しかも最終工程におけるザンドマイヤー反応
も甚だしく低収率であるなどの欠点を有し、特に工業的
生産に適さない。
本発明者らはこれらの欠点を考慮し、さらに簡明でしか
も工業的生産可能な製法を検討した結果、一般式 XCH2CH=NNHCO2R(■) (式中Xは前記の意味を有し、Rは低級アルキル基を意
味する)で示されるハロアセトアルデヒドヒドラゾン誘
導体にチオニルハロゲニドを反応させると容易に、しか
も良好な収率で目的の式(■)の化合物が得られること
を見出し、本発明を完成した。
も工業的生産可能な製法を検討した結果、一般式 XCH2CH=NNHCO2R(■) (式中Xは前記の意味を有し、Rは低級アルキル基を意
味する)で示されるハロアセトアルデヒドヒドラゾン誘
導体にチオニルハロゲニドを反応させると容易に、しか
も良好な収率で目的の式(■)の化合物が得られること
を見出し、本発明を完成した。
さらに本発明の利点は、原料である式(■)の化合物は
ハロアセトアルデヒドの水溶液にカルバミン酸アルキル
エステルを作用させるのみで極めて容易に得られる点に
あり、これは前述の公知製法の原料である5−アミノ−
1・2・3−チアジアゾールの繁雑な製法に比し、さら
に本発明を有利にするものである。
ハロアセトアルデヒドの水溶液にカルバミン酸アルキル
エステルを作用させるのみで極めて容易に得られる点に
あり、これは前述の公知製法の原料である5−アミノ−
1・2・3−チアジアゾールの繁雑な製法に比し、さら
に本発明を有利にするものである。
原料の式(■)の化合物のRとしては、たとえばメチル
、エチル、イソプロピルなどがあげられ、次の反応式に
よって製造される。
、エチル、イソプロピルなどがあげられ、次の反応式に
よって製造される。
XCH2CHO+NH2NHCO2R→(■)+H2O
(式中XおよびRは前記の意味を有する)本発明の製法
をさらに説明すれば、式(■)の化合物をチオニルハロ
ゲニドと攪拌すれば、始め不溶の式(■)の化合物は次
第にチオニルハロゲニドに溶解し、ついでガスの発生が
認められる。
(式中XおよびRは前記の意味を有する)本発明の製法
をさらに説明すれば、式(■)の化合物をチオニルハロ
ゲニドと攪拌すれば、始め不溶の式(■)の化合物は次
第にチオニルハロゲニドに溶解し、ついでガスの発生が
認められる。
反応は発熱を伴うため、適宜冷却し、反応の終結はガス
の発生終了によって確認される。
の発生終了によって確認される。
この場合の化学反応は次のように考えられる。
(■)+2SOX2→(■)+3HX+SO2+CO2
+RX(式中XおよびRはそれぞれ前記の意味を有する
;目的の式(■)の化合物は一般に低融点を示し、減圧
蒸留によって精製されるため、反応終了後、反応液より
過量のチオニルハロゲニドを留去したのち、残留液をさ
らに減圧蒸留すれば容易に得ることができる。
+RX(式中XおよびRはそれぞれ前記の意味を有する
;目的の式(■)の化合物は一般に低融点を示し、減圧
蒸留によって精製されるため、反応終了後、反応液より
過量のチオニルハロゲニドを留去したのち、残留液をさ
らに減圧蒸留すれば容易に得ることができる。
この反応における反応物質のモル比は式(■)の化合物
1モルに対し、チオニルハロゲニドは3.5〜4.5モ
ルが使用され反応温度は0〜40℃、特に好ましくは1
5〜30℃である。
1モルに対し、チオニルハロゲニドは3.5〜4.5モ
ルが使用され反応温度は0〜40℃、特に好ましくは1
5〜30℃である。
反応温度が40℃を越えると種々の副生物を生じ、収率
が低下する。
が低下する。
このように本発明の反応では式(■)の化合物を直接チ
オニルハロゲニドと反応させてもよいが、この反応の際
かなりの発熱があり、とくに大量反応のときは反応温度
を調整するのが実際上困難であるため、通常は有機溶媒
を用いて反応させる。
オニルハロゲニドと反応させてもよいが、この反応の際
かなりの発熱があり、とくに大量反応のときは反応温度
を調整するのが実際上困難であるため、通常は有機溶媒
を用いて反応させる。
この反応の際に、第三級塩基を添加すれば、さらに収率
が増大し、しかも使用するチオニルハロゲニドも式(■
)の化合物1モルに対し、2.7〜2.8モルまで減少
することができる利点を有する。
が増大し、しかも使用するチオニルハロゲニドも式(■
)の化合物1モルに対し、2.7〜2.8モルまで減少
することができる利点を有する。
すなわち式(■)の化合物を有機溶媒中懸濁攪拌し、こ
れに第三級塩基を加えれば、始め不溶の式(■)の化合
物は直ちに溶媒に溶解する。
れに第三級塩基を加えれば、始め不溶の式(■)の化合
物は直ちに溶媒に溶解する。
これにチオニルハロゲニドを滴下反応させれば20℃附
近よりガスの発生が認められ、30℃前後でガスの発生
は終了する。
近よりガスの発生が認められ、30℃前後でガスの発生
は終了する。
反応時間は非常に短い。反応後有機溶媒を留去し、残留
液を減圧蒸留して式(■)の化合物が得られる。
液を減圧蒸留して式(■)の化合物が得られる。
第三級塩基としてはピリジン、ピコリンなどのピリジン
塩基、トリエチルアミンなどのトリアルキルアミンが使
用され、いづれも原料の式(■)の化合物に対し同モル
が使用される。
塩基、トリエチルアミンなどのトリアルキルアミンが使
用され、いづれも原料の式(■)の化合物に対し同モル
が使用される。
また有機溶媒としては、塩化メチレン、塩化エチレン、
ジオキサン、ベンゼン、アセトンなどチオニルハロゲニ
ドに不活性な溶媒が用いられる。
ジオキサン、ベンゼン、アセトンなどチオニルハロゲニ
ドに不活性な溶媒が用いられる。
本発明によって得られる式(■)の化合物は、たとえば
1・2・3−トリアゾール−4−チオール製造の中間体
として有用である。
1・2・3−トリアゾール−4−チオール製造の中間体
として有用である。
本発明をさらに実施例によって説明する。
実施例1
クロルアセトアルデヒド エトキシカルボニルヒドラゾ
ン16.5g(0.1モル)を塩化メチレン40mlに
懸濁攪拌し、ピリジン7.9g(0.1モル)を加える
。
ン16.5g(0.1モル)を塩化メチレン40mlに
懸濁攪拌し、ピリジン7.9g(0.1モル)を加える
。
発熱を伴い、始め不溶の原料は完全に溶解する。
ついで反応液を氷冷し、10℃以下で塩化チオニル20
ml(0.278モル)を滴下する。
ml(0.278モル)を滴下する。
約20分で滴下し、滴下後室温で攪拌する。
内温次第に上昇し、20℃を越える頃よりガスの発生が
認められ、24〜5℃より急激に温度上昇し、32〜3
3℃となり、ガスの発生は烈しい。
認められ、24〜5℃より急激に温度上昇し、32〜3
3℃となり、ガスの発生は烈しい。
反応は1〜2分で終了し、後次第に反応温度は下り始め
る。
る。
さらに30分攪拌しガスの発生終了を確認し反応物を水
中にあけて、塩化メチレンを分取し、水層はさらに塩化
メチレンで3回抽出する。
中にあけて、塩化メチレンを分取し、水層はさらに塩化
メチレンで3回抽出する。
塩化メチレンを合併し、乾燥後濃縮し、残留物を減圧蒸
留すれば、5−クロロ−1・2・3−チアジアゾールが
得られる。
留すれば、5−クロロ−1・2・3−チアジアゾールが
得られる。
b.p.58〜64℃/30〜32mmHg.収量9.
6g(収率79.2%) クロルアセトアルデヒド メトキシカルボニルヒドラゾ
ンまたは、クロルアセトアルデヒドイソプロポキシカル
ボニルヒドラゾンを使用し、同様に反応させれば、それ
ぞれ収率73%、63%で同様化合物が得られる。
6g(収率79.2%) クロルアセトアルデヒド メトキシカルボニルヒドラゾ
ンまたは、クロルアセトアルデヒドイソプロポキシカル
ボニルヒドラゾンを使用し、同様に反応させれば、それ
ぞれ収率73%、63%で同様化合物が得られる。
実施例2
クロルアセトアルデヒドエトキシカルボニルヒドラゾン
82.5gをジオキサン160mlと攪拌し、10〜1
5℃で塩化チオニル165mlを滴下する。
82.5gをジオキサン160mlと攪拌し、10〜1
5℃で塩化チオニル165mlを滴下する。
滴下とともに幾分発熱があり、ガスの発生が認められる
。
。
滴下後15℃で1時間、さらに室温で2時間攪拌し溶媒
を留去後残留物を減圧蒸留すれば、実施例1と同様化合
物34g(収率56.2%)が得られる。
を留去後残留物を減圧蒸留すれば、実施例1と同様化合
物34g(収率56.2%)が得られる。
実施例3
クロルアセトアルデヒドエトキシカルボニルヒドラゾン
825gを氷水で冷却し予め冷却した塩化チオニル13
mlを加えて攪拌する。
825gを氷水で冷却し予め冷却した塩化チオニル13
mlを加えて攪拌する。
始め不溶のヒドラゾンは次第に溶解し、内温15℃附近
でガスの発生が認められる。
でガスの発生が認められる。
同温で1時間攪拌し、さらに室温に放置後反応液を減圧
蒸留すれば、実施例1と同様化合物3g(収率50%)
が得られる。
蒸留すれば、実施例1と同様化合物3g(収率50%)
が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Xはハロゲン原子、Rは低級アルキル基を意味す
る)で示されるヒドラゾン誘導体にチオニルハロゲニド
を0〜40℃で作用させることを特徴とする、一般式 (式中Xは前記の意味を有する)で示される複素環式化
合物の製法。 2 一般式 XCH2CH=NNHCO2R (式中Xはハロゲン原子、Rは低級アルキル基を意味す
る)で示されるヒドラゾン誘導体に第三級塩基の存在下
にチオニルハロゲニドを0〜40℃で作用させることを
特徴とする、一般式 (式中Xは前記の意味を有する)で示される複素環式化
合物の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4435775A JPS589106B2 (ja) | 1975-04-14 | 1975-04-14 | フクソカンシキカゴウブツノセイホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4435775A JPS589106B2 (ja) | 1975-04-14 | 1975-04-14 | フクソカンシキカゴウブツノセイホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51122066A JPS51122066A (en) | 1976-10-25 |
JPS589106B2 true JPS589106B2 (ja) | 1983-02-18 |
Family
ID=12689247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4435775A Expired JPS589106B2 (ja) | 1975-04-14 | 1975-04-14 | フクソカンシキカゴウブツノセイホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS589106B2 (ja) |
-
1975
- 1975-04-14 JP JP4435775A patent/JPS589106B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51122066A (en) | 1976-10-25 |
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