JPS589022B2 - 鉄道車両用換気装置の制御方法 - Google Patents

鉄道車両用換気装置の制御方法

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JPS589022B2
JPS589022B2 JP55134441A JP13444180A JPS589022B2 JP S589022 B2 JPS589022 B2 JP S589022B2 JP 55134441 A JP55134441 A JP 55134441A JP 13444180 A JP13444180 A JP 13444180A JP S589022 B2 JPS589022 B2 JP S589022B2
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JP
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vehicle
outside
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JP55134441A
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奥本剛直
松田紀元
松田和夫
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄道車両用換気装置の制御方法に関するもので
,特に高速でトンネルを走行する車両に使用して好適な
ものである。
従来.高速の鉄道車両における換気装置とじては車両に
給気装置と排気装置を対で設置し,車内の換気を行うと
同時に車両がトンネルを高速で通過するときの車内圧力
の急激な変化を防止しているのが一般であった。
列車が高速でトンネル内を走行するとトンネル内の車外
圧力が急激に変化するが.この車外圧力変化が車内に伝
播すると車内圧が変化する。
この車内圧力の変化か限界をこえると.乗客の耳に不快
感を与えるようになる。
そこで.車外圧力か変化しても車内圧力があまり変化し
ないように特別な性能をもった送風機を給,排気装置に
使用している。
第1図は上述の状況を補足説明するためのものであり.
横軸に風量Q,縦軸Cコ送風機の静圧Psおよび送風機
前後の圧力差の変化量△Pを表わす。
いま.給,排気装置の送風機性能が同一で曲線Aで表わ
され.給,排気装置の通風抵抗特性も同一で曲線Bで表
示されるものとする。
そうすれば.給,排気装置それぞれにおける送風機性能
と通風抵抗の組合せ特性は曲線Aと曲線Bの差すなわち
曲線Cで表示される。
換言すれば.給,排気装置の送風機単体としては.D点
でバランスして運転されているが.給,排気装置全体で
みれば両者ともE点で運転されているとみなすことがで
きる。
このような運転状態のときには,給,排気装置の風量が
等しいので車内の圧力は車外の圧力と同じで.いわゆる
車内圧力の変化は生じない。
いま.このような運転状態のもとて列車が高速でトンネ
ルに突入したときについて検討すると.一般に知られて
いるようにトンネル内の車外圧力は負の方向に急変する
そうすると.いままで給,排気装置とも同じE点で運転
されていたものが.給気装置のバランス点はG点に移り
排気装置のバランス点はF点に移る。
すなわち.車外圧力が負の方向に変化すると給気装置に
とっては送風機前後の圧力差が増すことになり,また排
気装置にとっては送風機前後の圧力差が減少することに
なる。
いま,車外圧力の変化による給気装置の送風機前後の圧
力差の増加量を△P1,排気装置の送風機前後の圧力差
の減少量を△P2 とすれば.給気装置の風量減少は△
Q1 となり.排気装置の風量増加は△Q2 となる。
そこで,車両がトンネルに突入する前の状態E点におけ
る給,排気装置の風量をQ。
とすれば.トンネル走行中の給,排気装置の風量Q1,
Q2はそれぞれ次のようになる。
Q, =Q.−△Q, Q2 =Qo十△Q2 すなわち. Ql <Q2となるため車内の空気量は減
少し.車内圧が低下する。
このとき.△Q1 および△Q2の値がQ。
に比して非常に小さければ問題ないが,そうでないとき
には車内圧の変動が大きくなりそれによりドアの開閉が
困難になたり乗客の耳には不快感を与える。
これを防止するには.給,排気装置の送風機の風量〜圧
力特性としてできるだけ急傾斜のものか望ましい。
すなわち急傾斜の特性であれば送風機前後の圧力差の変
化△Pに対する△Qの値が小さくなるからである。
上記のような作用を行う換気装置において.次のような
問題があった。
すなわち.車内外の温度差力3太きいと給,排気装置の
風量特性に差が生ずるため,トンネル内を走行しなくと
も車内圧力が変化し,トンネル走行中の車内圧の変化が
拡大されることがあった。
以下.具体例によって説明する。
夏季についてみると,外気温度か車内温度よりも高いた
め給気装置では高温の外気を車内に取込み.排気装置で
は車内の低温空気を車外に放出することになる。
一方,送風機によって取込まれたり排出されたりする空
気流量にこでは体積一定の車両の車内圧力に影響を及ぼ
す質量流量を指す)は送風機の吸込側空気温度によって
変化し,空気温度が高いほど質量流量は減少する。
すなわち.送風機の体積流量はほぼ一定であるが空気密
度は温度の上昇につれて低下するので.質量流量は空気
温度の上昇につれて減少することになる。
したがって,夏季には給気装置の空気流量(すなわち質
量流量)が排気装置の空気流量よりも少なくなるため車
内圧力が低下し.冬季には反対に車内圧力が上昇する.
具体的な数値例で示すと,夏季には外気温度が33℃で
車内温度が25℃の場合車内圧力は5mmAq低下し.
冬季に外気温度が7℃で車内温度が21℃の場合車内圧
力は13mmAq上昇する。
これに対して.乗客の耳に対するトンネル走行時の車内
圧力変化の許容値は約200mmAqまた車内圧力変化
速度の許容値は約20mmAq/secといわれている
一方.車両におけるドアの開閉を円滑に行うために許容
される車内圧力変化は約30mmAq程度といわれてい
る。
これらのことを考え合せると.車内を冷暖房することに
より車内圧力の変化量が増大するためドアの開閉を困難
にするのみでなく.時には乗客の耳に対する不快感を増
大するという欠点があった。
本発明の目的は,車内圧力の変動を最少限に抑え.良好
なるドアの操作性を維持し.乗客に快適な居住空間を与
える鉄道車両用換気装置の制御方法を提供することにあ
る。
本発明の特徴とするところは.冷暖房運転時の車内温度
および外気温度との温度差に応じて給,排気装置のどち
らか片方,または両方の風量を調節することにより,車
内圧力の変動を最少限に抑えるようにしたことにある。
次に.第2図を参照して本発明の一実施例である換気装
置の制御方法について説明する。
第2図において.1は車両の屋根〜天井間に設置された
給気装置で.2は新鮮外気取入れグリル.3は給気装置
1の送風機.4は給気装置1の入日付近に装着された給
気風量調節用のダンパー.5はダンパー4を駆動するダ
ンパーモートル.6はタンパーモートル5をコントロー
ルする制御装置.7は外気温度検出センサー.8は車内
温度検出センサー.9は空調ダクト.10は吐出グリル
.11は客室,12は車内の汚染空気を車外に排出する
ための排出グリル.13は排出ダクト.14は床下ダク
ト,15は車両の床下に設置された排気装置で.16は
排気装置15の送風機.17は排気風量調節用のダンパ
ー.18はダンパー17を7駆動するダツパーモートル
でアル。
作用を説明すると,まず換気装置の運転開始とともに外
気温度検出センサー7および車内温度検出センサー8に
よって外気温度と車内温度の測定を行う。
もし.車内温度の方が外気温度よりも一定温度差(例え
ば5℃)以上高ければ,制御装置6によって給気装置1
の入口付近に装着された給気風量調節用のダンパー4の
開度を減らす方向にダンパーモートル5を動作させる。
また,逆に外気温度の方が車内温度よりも一定温度差以
上高ければ制御装置6によって排気風量調節用のダンパ
ー17の温度を減らす方向にダノパーモートル18を動
作させる。
すなわち.上述したように車内温度の方が外槃温度より
も高いときには車内圧力が上昇するので給気風量を絞る
ことによって車内圧力の上昇を防ぎ,外気温度の方が車
内温度よりも高い、ときには車内圧力が低下するので排
気風量を絞ることによって車内圧力の低下を防ぐように
したものである本実施例によれば,車内温度に対する外
気温度の高低に応じて給気風量または排気風量を調節で
きるので.車内外の温度差による車内圧力の変動が大き
くなることはなく、したがつて車内圧力の変動にともな
うドア開閉の困難さや,乗客の耳に対する不快感の増大
を防止できる。
第3図は本発明の他の実施例を示すもので.給排気風量
の調節をダンパー4,17の開度変更で行わずに送風機
3および16の代りに可変速送風機3′および16′を
採用したものである。
本実施例における作用も基本的には上述の場合と一様で
.車内温度の方が外気温度よりも一定以上高くなると制
御装置6によって給気装置1の可変速送風機3′の回転
数を低下させ.逆に外気温度の方が車内温度よりも一定
以上高くなると制御装置CCよって排気装置15の可変
速送風機16′の回転数を低下させるようにしたもので
ある。
本実施例によれば.風量調節のためのダンパーやダンパ
ーモートルを別に設ける必要がないので構造が簡単にな
り.そのうえ回転数低下のときには運転動力も少くてす
むため省エネルギーにもなるという効果がある。
これまでの説明では,車内温度と外気温度との温度差に
応じてダンパーモートル5,18.または可変速送風機
3’,16’を制御する場合について述べたのj,もと
もと空調装置を備えた車両では車内温度は年中ほぼ一定
に調節されているので.外気温度単独の高低に応じてダ
ノパーモートル5,18.または可変速送風機3’,1
6’を制御しても同様な効果が得られる。
本発明によれば,車内温度に対する外気温度の高低に応
じて給気風量または排気風量を調節できるので,車内外
の温度差による車内圧力の大きな変動がなく、したがっ
て.車内圧力の変動にともなうドア開閉の困難さや乗客
の耳に対する不快感を増大させることなく換気が行える
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は車両の換気装置に使用される送風機の性能,空
気流路の通風抵抗特性ならびに両者の組合せ特性を説明
するための線図.第2図は本発明の一実施例を示す鉄道
車両用換気装置の制御系統図.第3図は他の実施例の制
御系統図である。 1……給気装置.3……送風機.4……ダンパー.5…
…ダンパーモートル.6……制御装置,7……外気温度
検出センサー.8……車内温度検出センサー.15……
排気装置.16……送風機.17……ダンパー,18…
…ダンパーモートル.3’,16’……可変速送風機。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車内に新鮮外気を供給するための給気装置と車内の
    汚染空気を車外に排出するための排気装置とによって構
    成される車両用換気装置において,車内温度と外気温度
    を検出し,外気温度の方が高い場合は給気風量を増大さ
    せるか排気風量を絞るように風量調整し.外気温度の方
    が低い場合は給気風量を絞るか排気風量を増大させるよ
    うに風量調整するようにしたことを特徴とする鉄道車両
    用換気装置の制御方法。
JP55134441A 1980-09-29 1980-09-29 鉄道車両用換気装置の制御方法 Expired JPS589022B2 (ja)

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JP2004136804A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車両の換気制御方法および換気制御装置

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