JPH04500052A - 自動車用の空調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用の空調装置 本発明は、請求項１の前提部に記載しであるような自動車用の空調装置に関する 。

西ドイツ公開公報第３．３０４．５７５号によって公知になっている自動車用の 空調装置では、自動車がもともと備えている通常の暖房・通気装置の送風機のほ かに、空気排出口の領域に追加の送風機が設けられている。この送風機は車内空 気の吸出による、より迅速な空気交換を達成しようとするものである。好ましく は追加の送風機は客室の後部領域にある空気排出口に取付けられる。

同じく２台の送風機により作動する自動車用の空調装置が、西ドイツ公開公報第 ３．０４３．９３４号から公知である。第１の送風機がそれ自体は公知の方法で ダツシュボードの裏側に収容されているに対して、第２の送風機は後部座席の後 にある。この構成によって客室内の均等な空気循環が得られる。

本発明の根底となる課題は、騒音減少の観点からこの種の空調装置を再構成する ことにある。

この課題は、自動車用の空調装置を、請求項１の特徴部分に記載したような構成 とすることによって解決される。

本発明は、送風機の騒音が特に激しくなるのは、送風機が高い回転数でその出力 限界付近で駆動されている時である、ということに着目してなされたものである 。１台の送風機の代りに、出力の合計がその１台の出力と等しくなる２台の送風 機を使用すると、送風機の騒音が著しく減少する。この場合、第２の送風機のた めに要する余分の費用のうち、少なくとも一部は、両送風機の各々に上記の１台 よりも少ない出力を持たせるように設計しさえすればよいことによって、埋め合 わされる。

本発明の１つの構成として、第１と第２の送風機を直接前後させて配置すること もできる。第１の送風機を例えば暖房・通気ケーシングへの入口のしずく受けの 中に設置し、第２の送風機を空調装置のケーシング内に設置するような実施例も 、この構成に属する。

第１の送風機を車両の前部領域に取り付けて空気を客室へ加圧流入させ、第２の 送風機は、客室から空気を吸引排出するために車両の後部領域に取り付ける、と いう配置が好ましい。第２の送風機については、後面ガラスの下縁またはトラン クルーム壁の領域にある空気排出口のすぐ近くに配置することも考えられる。こ の配置の場合、第２の送風機をトランクルーム内に設置することが客室の騒音レ ベルを下げる効果を持っているほか、乗員と第２の送風機との間の距離が大であ ることも、客室の騒音レベルを下げる効果を持っている。

ドア、窓、スライディングルーフがしまっている時、客室内の空気圧が常に車外 の空気圧よりやや高くなるように、調整装置を用いて第１と第２の送風機を調整 することができる。客室内の空気圧を車外の空気圧よりやや高くしておくと、車 両の隙間や継目を通して外気が流入するのを防ぐことができる。

両送態様の出力の調整のためには、適切な調整器と、室内と車外の圧力差を測定 する装置が必要なだけである。

請求項２に記載した空調プログラムにより、送風機の空気吐出し量が決定される ばかりでなく、たとえば窓を開くことによことも保証される。

次に本発明を、図面に示した実施例に基ついて更に詳細に説明する。

略図で示したボディ１は、ダツシュボードのところに空調装置のケーシング３を 備えている。ケーシング３は、モータ７によって駆動することができる送風機５ を支持している。送風機５によって空気が吸入され、図示されていない配分シス テムを通じて、また場合により暖房装置を通じて客室９の中へ加圧流入される。

客室９には後にトランクルーム１１が接続しており、その中に第２の送風機１３ が配置されている。送風機１３は側方のボディ開口部を通じて外部と連通してい る。後面ガラスの下縁の領域にあるスリット１５を通じて空気は客室９からトラ ンクルーム１１の中へ吸入され、ここで送風機１３を通じて外に出る。

調整装置１７による送風機５および１３の制御は、客室９内を（空気調整器１９ によって）どのような空調状態にすることを欲するのかに応じて、また、客室９ の内部と車外との間にどれだけの圧力差を生じさせることを浴するのかに応じて 、行われる。

客室９の内部と車外との間の圧力差を検出するため、それ自体は公知の差圧計２ １が取り付けられている。差圧計２１は、圧力差を検出すると、調整装置１７に 対して検出信号を出力する。

空調装置のスイッチを入れると、空気調整器１９は調整装置１７に、選択された 空調プログラムが必要とする空気量を伝送する。

これにしたがって調整装置１７は送風機５および１３のモータを駆動する。その 結果、（ドア、窓、サンルーフがしまっていると仮定すると）客室９の内部に一 定の圧力が生ずる。客室９の内部と車外との間の圧力差は差圧計２１によって検 出され（実際値）、調整装置へ伝達される。調整装置１７には目標値が記憶され ており、これはその時の外部圧力より一定量だけ高い。そうしておくことによっ て、気密でないところから空気が車内に吸入されないようにしようとするもので ある。

客室９の中の圧力が目標値を越える場合、これは送風機５があまりに多くの空気 を客室９の中へ加圧流入させているか、あるいは送風機１３が客室９から吸引排 出する空気が少なすぎることを意味する。したがって調整装置１７は空調プログ ラムにより指定された空気流量と一致させるため、送風機５の回転数の減少、お よび（または）送風機１３の回転数の上昇を起こさせる。

逆の場合、すなわち客室９の中の圧力が目標値以下にある場合、調整装置１７は 逆の方向で回転数を適合させる。

上記のような制御は、車両の走行中、ずっと続ける必要がある。これは客室９の 中の圧力状況が主として車両の速度によって左右されるためである。したがって 、たとえば走行速度が増加し、送風機５の回転数か一定である場合、動圧が増大 するため、客室９の中の圧力が上昇する。

車両において窓の一つあるいはスライディングルーフなどが開かれた場合には、 本発明による空調装置で望み通りの高い圧力を作り出すことはできない。しかし それでも、希望する圧力レベルを達成するため送風機５を最大回転数で運転する 、というような制御の仕方はしない。すなわち調整装置１７よりも空調プログラ ムの方が優先するため、送風機５はこのプログラムに”従って働く。この場合も 後部座席空間からの空気抜きが良好に行われるようにするため、送風機１３をも 作動させることが適切であろう。

調整装置１７と組み合わせて２台の送風機を取付けること１こより、客室９の暖 房あるいは通気が改善され、またとりわｌす通常運転で通気装置の騒音が著しく 減少する。

国際調査報告

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．直列に接続された２台の送風機を備える自動車用の空調装置において、窓、 ドア、スライディングルーフ、幌などがしまっている時、暖房または換気のため の正常運転条件のもとで、あらかじめ設定しておいた空気流量のうちの一部分ず つを、第１および第２の送風機（５，１３）が分担して生じさせるように、かつ 、客室内の空気圧が常に車外の空気圧よりやや高くなるように、調整装置（１７ ）が上記の各送風機（５，１３）を制御することを特徴とする、自動車用の空調 装置。
2. ２．客室内の空気圧と車外の空気圧との間の圧力差とは無関係に、上記送風機（ ５，１３）によって生じさせられるべき空気流量を決定する空調プログラムの方 が、上記送風機（５，１３）のための上記調整装置（１７）よりも優先すること を特徴とする、請求項１に記載の自動車用の空調装置。
3. ３．第１の送風機（５）は車両の前部領域に配置されるとともに、客室（９）に 空気を加圧状態で流入させるように構成され、第２の送風機（１３）は車両の後 部領域に配置されるとともに、客室（９）から空気を吸引排出するように構成さ れていることを特徴とする、請求項１に記載の自動車用の空調装置。