JPS588931Y2 - 気化器のプランジャ−型自動始動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は気化器のプラノジャー型始動装置１こおいて機
関温度による感温作動装置１こよって始動用プランジャ
ーを自動開閉調節させる自動始動装置（こ関するもので
ある。

従来この種始動装置は機関温度１こ応じて始動用プラン
ジャーが開閉されるので、機関の始動後機関が充分暖機
される迄（感温作動装置が働く迄）は、始動時の濃混合
気がその優供給されるので、暖機用混合気としては過濃
混合気となっていて、機関の円滑運転上もまた排気浄化
対策上も真番こ好ましいものではない。

本考案は機関温度（こよる感温作動装置１こよって始動
用プランジャーを開閉調節する自動始動装置１こおいて
、始動用プランジャー上部に負圧遅れ装置を介して機関
吸入管と連通ずる負圧室を設け、該負圧室内負圧（こよ
って作動されるダイヤフラム１こよって上記プランジャ
ーを作動し、該プランジャーには一次押上げはね（始動
用混合気通路を全開させるはね）とプランジャーが始動
用混合気通路を一部閉じた状態で押上げ作用を行う二次
押上げばねとを具えること１こよって、上記従来のこの
種始動装置の不具合を解消する自動始動装置を提供する
もので、次に図面を参照して本考案を説明する。

第１図は本考案１こ係る気化器のプランジャー型自動始
動装置ｏ実施例断面図で始動装置部分のみ］こついて示
したものである。

１は一般に気化器本体と一体］こ形成される始動装置本
体、２は始動用空気路３（気化器空気吸入口より通ずる
）及び始動用混合気供給路４（気化器絞弁二次側（こ連
通する）並に始動用燃料路５（気化器燃料室より通ずる
）を開閉する始動用プランジャーで、該プラノジャーの
上部にプランジャーの一次押上げはね６と二次押上げは
ね７を受けるはね受け８を固定する。

図示の如く上記−次押上げはね６は始動装置本体とはね
受け８との間に挿設されるか、二次押上げばね７はプラ
ンジャー２の中間位置に取付けられた下部ばね受け９と
上記ばね受け８との間］こ挿設され、該下！［ね受け９
は図示の如くプランジャー２の全開位置で始動装置本体
１のプランジャー受は部上面１０との間に若干の間隔を
持って取付けられる。

則ちプランジャー２が若干下げられた時（プランジャー
が始動用混合気供給路４を若干閉じた時）、下部はね受
け９がプランジャー受は部上面１０に当接するようにさ
れる。

１１は負圧室でその上部（こダイヤフラム１２が装置さ
れ、上記始動用プランジャー２の全開位置（こおいて該
ダイヤフラム１２を一杯１こ押上げている。

１３は大気室、１４は機関温度による感温作動装置２０
から誘導されるダイヤフラム１２の作動ワイヤーである
。

感温作動装置２０において、２１は感温ワックス、２２
・２３は機関の冷却水又は冷却風（温風）の流人出路で
ある。

又上記負圧室１１は負圧連通路１５（こより吸入管ｌこ
連通され、その途上（こ負圧遅れ装置３０が設けられる
。

３１は小径オリフィス、３２は傘形チェック・バルブで
ある。

以上のように構成されるので、機関冷態時は始動用プラ
ンジャー２は一次押上げはね６會こより押上げられて始
動用混合気供給路４を全開１こして居り、機関が暖機さ
れて後は機関温度に従って作動ワイヤー１４がダイヤフ
ラム１２を押圧してプランジャー２を閉じて行く訳であ
るが、機関の完爆後暖機迄の間即ち暖機用緩速運転時は
、吸入管負圧が負圧室１１（こ作用してダイヤフラム１
２を弓下げ従ってプランジャー２を下げて供給混合気を
薄める。

そして上述の如く負圧遅れ装置３０を具えているので（
小径オリフィス３１を備えているので）、負圧度の非常
（こ高い始動直後の吸入管負圧（こよっても負圧室１１
内の負圧度が急激に高くされ、プランジャー２が急下降
するようなことがなく除々（こ下降するので供給混合気
は除々に薄められて円滑運転を損うようなことがない。

又負圧室１１には二次押上げはね７を具えるので、プラ
ンジャー２がある程度下降した位置を保持され、この位
置が暖機用運転の適正混合気供給位置１こなるように二
次押上げはね定数が設定される。

そして上記負圧遅れ装置３０（こはチェック・バルブ３
２も備えているので、機関停止後は直ち１こ負圧室１１
内の負圧は吸入管負圧（大気圧）（こ戻りダイヤフラム
１２は上位Ｉこ戻るので、機関の充分暖機前（こ始動を
繰り返す場合でも始動性を害することかない。

又機関が暖機されてはいるが感温作動装置２０は未だ作
動状態１こはないような場合（こは機関始動後供給混合
気を除々（こ薄める必要はなく、直ちに暖機用緩速運転
混合気（こ薄めた方が好ましいものであるが、上記の負
圧遅れ装置３０を第２図（こ示す如き感温負圧路開閉装
置付負圧遅れ装置とすれば、上記の状態時の始動（こも
対応させ得るものである。

第２図１とおいて３０は上記第１図と同一の負圧遅れ装
置で、４０は該負圧遅れ装置３０の負圧連通路１５に対
するバイパス３３（こ設けられた機関温度感温負圧略開
閉装置である。

４１は感温ワックス、４２・４３は機関冷却水又は冷却
風（温風）の流人出路、４４は感温ワックス（こよる負
圧導通路４５の開閉弁である。

即ち機関の冷態時）とはバイパス３３は閉じられている
ので機関始動後のプランジャー２の作動は上述（第１図
）の場合と全く同一であるが、感温作動装置４０の開閉
弁４４が僅かでも開いていれば負圧室１１と吸入管とは
連通状態となるので、機関の始動と同時１こプランジャ
ー２は暖機用混合気供給位置１こされる。

尚上記実施例では感温作動装置２０又は４０は機関より
冷却水又は温風を導いて感温ワックス２１又は４１を加
温する如く示しであるが、感温作動装置を機関冷却水路
１こ直接取付けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案（こ係る気化器のプランジャー型自動始
動装置の一実施例の断面図で始動装置部分のみ１こつい
て示したもの、第２図は第１図（こ示す始動装置の負圧
遅れ装置の他の実施例を示すものである。 ２・・・始動用プランジャー ４・・・始動用混合気供
給路、６・・・−次押上げばね、７・・・二次押上げば
ね、１１・・・負圧室、１２・・・ダイヤフラム、２０
・・・感温作動装置、３０・・・負圧遅れ装置、４０・
・・感温負圧路開閉装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機関温度による感温作動装置２０（こよって始動用プラ
   ンジャー２を開閉調節する気化器の始動装置１こおいて
   、始動用プランジャ−２上部に負圧遅れ装置３０又は感
   温負圧路開閉装置４０付負圧遅れ装置を介して機関吸入
   管と連通ずる負圧室１１を設け、上記始動用プランジャ
   ー２は該負圧室１１内負圧によって作動するダイヤフラ
   ム１２によって作動され、始動用混合気供給路４を全開
   させる始動用プランジャーの一次押上げはね６と始動用
   プランジャーが始動用混合気供給路を一部閉じた状態で
   始動用プランジャーの押上げ作用を行う二次押上げはね
   ７とを具えることを特徴とする気化器のプランジャー型
   自動始動装置。