JPS588242Y2 - 超音波探触子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は超音波診断装置用の超音波探触子に関するもの
である。

超音波診断装置の超音波探触子（以下単に探触子と記す
）は、その用途上、患者の身体に直接触れるため、洗浄
や消毒が必要となり、防水性、密閉性が要求される。

第１図は、一般的な探触子の外観を示す図である。

第１図において、１はゴムカバーでこの内側には超音波
振動子などの機能素子が設けられている。

２は探触子のケースで一般にプラスチックなどの樹脂で
構成される。

３はケーブルコードで前記した機能素子の入出力信号を
超音波診１断装置の本体（図示せず）に伝えるケーブル
より構成される。

ゴムカバー１とケース２とは、それぞれ密閉性を妨げる
ものはないような構造となっているが、ゴムカバー１と
ケース２との接合部を如何に気密性良く接合するかが従
来問題であった。

この接合を示す従来例を第２図に示す。

第２図は第１図におけるＡ面で切断した場合の接合部の
断面を主に示した図である。

第２図において、１は前記したゴムカバーでその前面の
１ａは音響レンズの機能を兼ねるものである。

２は探触子のケース、４は超音波振動子などで構成され
る機能素子である。

第２図に示す探触子は、ゴムカバー１とケース２とを５
で示す部分にて接合することにより密閉ケースを構成す
るが、従来この接合を接着剤で接着することにより行な
っていた。

しかし、ゴム製のゴムカバー１は、材質的に接着性が悪
く、接着に要する作業時間を多く必要とするばかりでな
く、その接着部に外力が加わった場合において密閉性の
低下など好ましくない面があった。

本考案は、ゴムカバーの一部に凸部を設けるとともに探
触子のケース部でこのゴムカバーの凸部を機械的に押え
（圧接）密閉性を図り、従来の接着によるものより、よ
り強固の接合を、より簡単に行なえるようにしたもので
ある。

第３図は本考案の一実施例の探触子を示す断面図である
。

すなわち第３図は、第１図のＡ面で切断した場合のゴム
カバーと探触子のケースとの接合状態を示した図である
。

第３図において、１はゴムカバーで第２図と同様、前面
の１ａ部は音響レンズの機能を兼ねるものである。

更にゴムカバー１には、１ｄで示す開口部の周囲に１ｂ
で示す凸部と１Ｃで示す凹部が設けられている。

２は探触子のケースでプラスチックなどの樹脂で構成さ
れ、一端にゴムカバー１と機能素子を設けるため長方形
の開口部２ｂを有し、他端は後述する押えブロックなど
を挿入するために開口しているが、押えブロックなどが
ケース２内に設けられた後は、カバ一部材（図示せず）
で、この他端の開口部は密閉される。

また前記したケース２の長方形の開口部２ｂのエッヂに
は第３図に示す如く内側に突起２ａが設けられ、ゴムカ
バー１の凹部１Ｃへ嵌合される。

４は超音波振動子などで構成される機能素子、６は前記
した押えブロックで、第３図に示す如く、ケース２の突
起２ａと該押えブロック６とでゴムカバー１の凸部１ｂ
を機械的に押え密閉性を得ている。

第４図はゴムカバー１の外観を示す図である。

第４図に示す如くゴムカバー１は機能素子４をカバーす
るようにケース状をなし、開口部１ｄ近くの周囲に凸部
１ｂを有する。

このように本考案によれば、従来のような作業時間を多
く要するゴムの接着を行なうことなく、単にゴムカバー
に凸部を設け、この凸部を利用して機械的に圧接するだ
けの簡単な作業により密閉性の良い探触子を得ることが
でき、かつ接合部に外力が加わっても、従来の接着によ
るものより優れた密閉性を有するなど、その効果は大な
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な探触子の外観を示す図、第２図は従来
の探触子を示す断面図、第３図は本考案の一実施例を示
す断面図、第４図はゴムカバーの外観を示す図である。 １・・・・・・ゴムカバー、１ａ・・・・・・音響レン
ズ、１ｂ・・・・・・凸部、１Ｃ・・・・・・凹部、１
ｄ・・・・・・開口部、２・・・・・・ケース、２ａ・
・・・・・突起、２ｂ・・・・・・開口部、４・・・・
・・機能素子、６・・・・・・押えブロック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機能素子をカバーし開口部１ｄの周囲に凸部を有するゴ
   ムカバーと、開口部２ｂおよび該開口部２ｂのエッヂに
   突起２ａを有するケースと、前記凸部を前記突起２ａへ
   機械的に圧接する押えブロックとを備えたことを特徴と
   する超音波探触子。