JPS5881640A - 意匠効果を有する強撚調特殊加工糸 - Google Patents

意匠効果を有する強撚調特殊加工糸

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JPS5881640A
JPS5881640A JP17806481A JP17806481A JPS5881640A JP S5881640 A JPS5881640 A JP S5881640A JP 17806481 A JP17806481 A JP 17806481A JP 17806481 A JP17806481 A JP 17806481A JP S5881640 A JPS5881640 A JP S5881640A
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twist
twisting
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北島 光雄
義信 古川
奥村 正勝
梅原 勉
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は強撚糸様の繊細なシャツ感、ドレープ性1重量
感及び弾力性のある風合等の強撚効果とスラブ糸様の意
匠効果とを有する特殊加工糸に関するものであ、る。更
に詳しくは糸条に積1的な非定常操作を施すことにより
糸条の長手方向に集束細化された未解撚部と通解撚部と
を交互に形成せしめた糸条であって、糸条の未解撚部か
ら通解撚部への撚方向変換部には無、撚部が実質的に袢
在せ、    − ず、一方、通解撚部から未解撚部への撚方向変換部には
無撚嵩高部が不規則な間隔でしかも不規則な長さで存在
しており、かつ未解撚部及び通解撚部はいずれも低い初
期弾性率である意匠効果會有した強撚調特殊加工糸に関
するものである。
従来、仮撚加工において積極的な非定常仮撚操作な維し
て未解撚部と通解撚部とを交互に形成せしめる技術とし
ては、特公昭49−8414号公報、特開昭49−10
8353号公報、特開昭51−49949号公報、特開
昭53−61745号公報等に提案されている。これら
の撚糸加工技術は撚の伝播の過渡現象を利用したもので
あり、糸速と仮撚施撚の間歇周期に応じて未解撚部及び
通解撚部の長さが1〜2m又はそれ以上にも及ぶ交互撚
糸を形成することができるが、しかしこれらの従来技術
によるものは、いずれも相当の長さの無撚部を有し、し
かも未解撚郎女び通解撚部の撚密度が低くこのため高度
の強撚効果が得られないのみならず、意匠効果にも乏し
いものであった。
本発明者等はかかる従来の交互撚糸の欠点を改良すべく
積極的な非定常仮撚操作における交互撚糸の形成の現象
の把握と原理の究明を行い、その結果従来の交互撚形成
手段に特殊な加工操作を付加複合することによって、相
乗的に撚糸効果を高め、従来得られることのなかった強
撚糸様のシャリ感、ドレープ性、重量感及び弾力性のあ
る風合等の強撚効果とスラブ糸様の意匠効果を兼ね備え
た交互撚糸を得ることに成功し、本発明に到達したもの
である。
即ち、本発明は熱可塑性合成繊維糸条に仮撚加工の積極
的な非定常仮撚操作を施して得られる仮撚加熱方向の撚
を有する未解撚部と仮撚解撚方向の撚を有する通解撚部
とを交互番こ形成せしめた糸条であって、未解撚部から
通解撚への撚度換部には無撚部が実質的に存在せず、ま
た通解撚部から未解撚部への撚方向変換部には撚糸構造
の緩んだ無撚嵩高部が、不規則な間隔でしかも不規則な
長さで存在し、艇つ前記未解撚部及び通解撚部は40 
t/a以下の初期弾性率である意匠効果を有する強撚調
特殊加工糸である。
以ド、本発明の具体的内容を更に詳細に説明する。
先づ本発明加工糸は未解撚部から通解撚部への撚方向変
換部には無撚部が実質的に存在せず、一方、通解撚部か
ら未解撚部への撚方向変換部には撚糸構造の緩んだ無撚
嵩高部が不規則な間隔でかつ、不規則な長さで存在する
ことである。ここに無撚部が実質的に存在しないとは未
解撚部と通解撚部との撚の相殺によって撚糸構造が崩れ
て無撚状態若しくは低撚数状態となった部分が本発明の
目的とする高度の強撚効果と意匠効果とを減殺しない程
興をいい具体的には撚数1o o T/M以下の部分が
1t′rn未満で、該部分が糸条の繰返し長さの1%未
満の場合を云う。
布帛に制度の強撚効果と優れた意匠効果を付与するため
に重要なことは、糸条が制度の撚密度を有し、しかも゛
この妬撚密度を有する集束細化した撚部が糸条の大部分
を占め、かつ撚糸構造の緩んだ無撚嵩高部が糸条長手方
向にスラブ状に散在することであり、撚方向変換部にお
ける無撚部が多いと制度の強撚効果が得られず布帛にシ
ャリ感がなく、嵩高な布帛1こ近づく。また逆に撚方向
変換部の全部に、無撚部が実質的に存在しない場合は簡
閲の強撚効果は得られるものの意匠効果に乏しくなる。
しかるに本発明Uロエ糸は未解撚部から通解撚部への撚
方向変換部には後述する製造方法により形成された未解
撚部と通解撚部とが容易に崩壊されないので無撚部が実
質的に存在せず、一方、通解撚部から未解撚部への撚方
向変換部には撚糸構造の緩んだ無撚嵩高部がスラブ糸の
スラブ部の如く不規則な間隔で、かつ不規則な長さで存
在しており、しかも嵩高部と撚部との境界は、嵩高部の
際まで高密度の撚が挿入されてるので無撚嵩画部が際立
って明瞭であり、従って、高度の強撚効果と優ねた意匠
効果を併わせで奏することができる。
なお、通解撚部から未解撚部への撚方向変換部は、その
総てに無撚嵩高部が存在していてもよく、又部分的に存
在していてもよい。
第1図はかかる本発明加工糸の側面概略説明図であり、
仮撚加熱方向の撚を有する未解撚部fA)と、仮撚解撚
方向の撚を有する通解撚部fc)と該通解撚部(C)と
後続する未解撚部IA)との間に存在する無撚嵩高部(
Dlとから構成され、未解撚部fA)から後続する通解
撚部(C)への撚方向変換部における無撚部fB1、は
実質的に存在しない状態を示している。
次に前記加工糸における未解撚部及び通解撚部はいずれ
も初期弾性率が4 (J @/d以下である。
編織物布帛のドレープ性は、使用する糸条の切期弾性率
に関係し、布帛のドレープ性を向上させるには低い初期
弾性率の糸条であることが必要であり、糸条の初期弾性
率が40 f/d以下の場合≦こは布帛にドレープ性を
付与させることができる。
従来の交互撚糸ではその初明弾性率を低減せしめて布帛
のドレープ性の向上を図ったものはなかったが本発明加
工糸は後述する如く、その初期弾性率を供給原糸の5U
%以下、例えばポリエステルフィラメント糸の場合は3
 Ll r/a以下、ナイロンフィラメント糸の場合は
20 f/a以下とすることかり能であり、かくして本
発明加工糸は、編織物布帛に優れたドレープ性を付与す
ることができる。
第2図はかかる本発明加工糸の未解撚部及び通解撚部と
供給原糸の初期応力と伸度との関係を示−tグラフであ
り供給原糸(イ)の初期弾性率は9524と洲いのに対
し本発明加工糸の未解撚部(ロ)のそわは2’5f/d
、通解撚部のそれは2 tJ P/dと共に低いことが
判る。
次に上記本発明加工糸の製造方法、原理について説明す
る。
先づ、従来の交互撚糸の無撚部の形成に関して流体の間
歇施撚による仮撚加工の場合について説明すると、糸条
を圧縮流体施撚ノズル(以Fノズルと云う)を用いた仮
撚加工工程に通し、ノズルに流体を間歇的に供給するこ
とによって糸条の旋回、停止を操り返し、糸条に仮撚の
過渡現象を利用した加工を施す。この場合、流体の停止
時には未解撚部が、供給時には通解撚部が形成され、そ
して未解撚部と後続する通解撚部との間には無撚部fB
)が、また通解撚部と後続する未解撚部との間1こは無
撚嵩高部+D)が形成される。
前記無撚部[B)の形成は、ノズルに流体の供給が開始
されると解撚ゾーンにある糸条の未解撚部を解撚し始め
るが、未解撚部は強撚されて・通<固定さねており、こ
の解撚作用では通解撚するに不十分で、未解撚部を解撚
するに留まり無撚部(B)となるためである。
一方、無撚嵩高部(D)の形成は、ノズルへの流体の供
給を停止するとノズル近傍にある撚度侯部を中心として
解撚ゾーンにある糸条は通解撚部、加熱ゾーンにある糸
条は未解撚部となるが、これらの互いに方向の異る撚部
のトルクによって互いの撚を相殺するために無撚嵩高部
tD)となるものである。
・ ( このようにして形成される無撚部が糸条の相当の長さに
わたって存在すると、強撚効果を著しく阻害するもので
あり、かかる交互撚糸に強撚効果と意匠効果とを兼ね備
えさすには、強撚効果を低減する無撚部の形成を防止し
、意匠効果を有する部分を積極的に存在させるという従
来の交互撚糸の常識を越えた技術が要求されるものであ
った。
本発明者等は、前記無撚部(B)が強撚効果を者しく低
減させると共に無撚部(B)の長さはデリベリローラー
とノズルとの距離に関係しその長さを変化させることが
製造条件的に困難なこと、及び無撚嵩高部(D)をスラ
ブ状に存在させることにより意匠効果が得られまたその
長さを規制し易いことに着目し、仮撚過渡現象を克明に
観察して種々実験を重ねだ結果、従来の技術に特殊の加
工操作を施すことにより、強撚効果と意匠効果を兼ね備
えた本発明特殊7JD工糸が得られることを知見したも
のである。
即ち、本発明加工糸を製造するには例えばノズルを用い
た仮撚加工工程において、供給ローラーとしてノズルへ
の流体の供給及び停止と連動して可変速する機能を有す
るローラーを用い、先づ所定の高オーバーフィード率で
糸条を通し、ノズルへの流体の供給と同時に可変速ロー
ラーの速度を増大させると、糸条はより高いオーバーフ
ィード率で走行し、このため解撚ゾーンではバルーニン
グを伴って撚回する。この場合、解撚ゾーンにおけるバ
ルーニングはノズルとデリベリローラーを弦振動のノー
ド部(節部)として振動するから解撚ゾーンにある未解
撚部は撚の伝播によってノズル近傍から順次デリベリロ
ーラ一部へと解きほぐされていくのではなく、弦振動に
よってデリベリローラー近傍の未解撚部が解きほぐされ
て解撚され易くなるので一気に糸条の撚回がデリベリロ
ーラーまで到達し、解撚ゾーンにある未解撚部を通解撚
部とすることもでき、従って無撚部(B)の形成が防止
される。この場合、撚回付与装置として機械式の仮撚ス
ピンドルとは異り、高圧流体の噴射によるノズルを用い
ているため轡可変速ローラー速度を増大させても安定し
た仮撚加工が可能であり、しかもオーバーフィード率の
増加番こよって糸条の撚回駄が増大するため流体供給時
の加熱中の撚は2重撚または準2重撚となり、高密度に
施撚することができ、高密度の撚数を糸条番こ残存させ
ることができる。従って後述する無撚嵩高部41、その
際まで高密度の撚が挿入される力為ら顕著な意匠効果を
発揮することができる。またこのカロ撚中準 の撚状態が2重撚または92重撚となることもま通常の
仮撚の場合に比して、撚戻し後の糸条の長さ力(著シく
長イので、撚回中の糸条ツノ<ル−ニンクヲ増大させる
という利点もある。
更に、このようにして得られる加工糸lマ高密度の撚数
を有するため、伸長時畠こ伸長応力成分力(剪断すべり
応力に変化し、初期低応力墨ど対して、高伸度歪を呈し
、加工糸の初期弾性牢番マ供給)京糸のそれの50%以
下と大幅盛こ低減せしめること力(できる。
かくして、糸条に高密度の撚数を残留せしめることがで
き、未解撚部から通解撚部へd撚方(句変換部における
無撚部TB)の形成を排除すると共1こ加工糸の初期弾
性率を40 t/a以下盛こ低減することができる。
上記の如くしてノズル晶こ流′体を供給した後、次いで
流体の供給を停止するが、流体の供給停止と同時に可変
速ローラーの速度を減少させる。このようにして、糸条
の撚回の停止番こより高オーツ<−フイード率で走行し
ていた糸条がたるみ、ローラーへの捲付等のために走行
不能となるのを防止する。そして流体供給時に通解撚部
が形成されてG)た糸条は流体停止時に未解撚部が形成
されることとなり、この通解撚部の解撚トルり番とヨッ
テ通解撚部と後続する未解撚部の撚を相殺する。
この相殺作用によって無撚嵩高部(Dlが形成される。
この場合、未解撚部の熱固定が充分すぎると通解撚のト
ルクによっては通解撚部と未解撚部の撚を相殺すること
ができなくなるので熱固定温度は通常の仮撚加工の場合
に設定さね、る温度と同等若しくはそれより低温に設定
するのがよl/1゜このようにして形成される無撚嵩高
部(Diの長さ6まjJI]工条件即ちノズルに流体を
供給する時間(08時間と云う)、ノズルへの流体の供
給を停止する時[川(OFF時間と云う)、周期(08
時間とOFF時間の和)、08時間のOFF時間に対す
る比率、糸速、IJ1ロ撚ゾーン長さ、解撚ゾーンの長
さ等により決り、仮撚の定常状態が出現しない範囲内で
、08時間のOFF時間に対する比率が小さくなる程、
また周期が短くなる程、または糸速か大きくなる程無撚
嵩高部(D)の長さは長くなる。無撚嵩高部(D)の長
さと上記加工条件との関係については、未だ不明な点も
多いが、加熱中の撚糸状態が08時間。
OFF時間1周期、08時間のOFF時間に対する比率
によって変化するため通解撚部の解撚トルクの大きさと
、未解撚部の撚密度等解撚され易さが変化し、このため
通解撚部と未解撚部の相殺される距離が変化するものと
考えられる。
上記の如く無撚嵩高部ID)の長さは加工条件と関係す
るから例えばランダムパルス発信装置を用い流体の供給
及び停止を流体供給弁により操作することによって、適
宜間隔で、かつ、適宜長さの無撚嵩高部(I))を形成
させることができる。
か<′シて、未解撚部から通解撚部への撚方向変換部に
は無撚部が実質的1と存在せず、通解撚部から未解撚部
への撚方向変換部には無撚嵩高部が存在し、かつ未解撚
部及び通解撚部の初期弾性率が40 r/d以下の本発
明加工糸が得られる。
なお、上記本発明加工糸の製造に使用されるノズルとし
ては、糸条を高速旋回させて撚回を与える作用を有する
ものであればよく、円筒形の糸通路の内周に流体の流れ
を指向するように位置した1個又は多数個の流体導管と
を組合わせたもので、該糸通路の内周に対して実質的に
切線方向に向けるような位置に設けたものであればいか
なるものでもよい。また糸通路の長手軸に対して、流体
導管が実質的に垂直な平面内にあるか若しくはそれ以外
のものでもよいが、糸条に前進作用を与えるように垂直
な平面から傾斜させたものが好ましい。
また、本発明加工糸はノズルを用いた仮撚加工工程にち
いて、糸条供給装置として糸条の走行張力によって回転
する消極糸条供給装置C以下フィーダーと云う)を用い
、ノズルへの流体供給時には低荷重負荷となり、流体の
供給停止時には高荷重負荷となるように流体供給弁の開
閉とフィーダーの荷重変化を電気信号によって連動させ
ることによっても製造することができる。即ち、この場
合は、先づ所定の高オーバーフィード率で糸条を走行さ
せ、ノズルへの流体の供給と同時にフィーダーの荷重を
軽荀重として解撚ゾーンにおける糸条がバルーニングを
伴って旋回するようにする“。
との解撚ゾーンにおけるバルーニングはノズルとデリベ
リローラーを弦振動のノード部C節部)として振動する
ため、デリベリローラー近傍にあった未解撚部を解きほ
ぐし、解撚され易くするので。
糸条の旋回が一気にデリベリローラー迄到達し過の撚糸
状態と異り2重撚又は準2重撚を形成しているので得ら
れる交互撚糸は高度の撚密度を有しており、その初期弾
性率は供給原糸のそれの50%以下に低減したものとな
る。
次いで、ノズルへの流体の供給停止と同時にフィーダー
の荷重を高荷重に変更し、糸条撚回の停止によって張力
が極゛端に低下し糸条の走行不能となるのを防止する。
そして流体供給時に通解撚部が形成されていた糸条は、
流体停止時に未解撚部が形成されることとなり、この通
解撚部の解撚トルクによって通解撚部と後続する未解撚
部の撚を相殺することによって無撚嵩高部(D)が形成
される。
この場合、未解撚部の熱固定が充分過ぎると通解撚部の
トルクによっては通解撚部と未解撚部の撚を相殺するこ
とができなくなるので、熱固定温度は通常の仮撚加工の
場合に設定される温度と同等若しくはそれより低温に設
定することは前述した通りである。このようにして形成
される無撚嵩高部ID)の長さは加工条件即ちON時間
、 OFF時間。
ON −OFF時間の周期、ON時間のOFF時間に対
する比率、糸速、加熱ゾーンの長さ、解撚ゾーンの長さ
等により決ることは前述と同様であり、この場合も仮撚
の定常状態が出現しない範囲内でON時間のOFF時間
に対する比率が小さくなる程、周期が短くなる禅、また
糸速か大となる程嵩高捲縮部(D)の長さは長くなる。
従って例えばランダムパルス発信装置を用い、流体の供
給及び停止を流体俳給弁により操作することによって適
宜の間隔で、かつ適宜の長さで無撚嵩高部(D)を形成
させることができる。
かぐして上記の加工操作によっても本発明加工糸を得る
ことができる。なお、本発明加工糸の製造方法としては
上記の方法に限定されるものでないことは云う迄もない
以上の如く特定の加工操作により得られる本発明加工糸
は、未解撚部及び通解撚部において特徴のある撚数分布
を示すものである。即ち、通常。
未解撚部と通解撚部の最大撚数は両撚部を形成する時間
により異るものであるが、本発明加工糸においては流体
供給による糸条撚回の時間と流体の供給停止による糸条
撚回停止の時間が等しい場合でも、第3図暴こ示す如(
未解撚部の最大撚数(T。
Max )(流体供給停止時)の方が通解撚部の最大撚
数(T2Max ) (流体供給時)よりも常1ζ大(
TlMax ) T、 Max )となるものである。
ここに最大撚数とは糸条し平方向に沿って交互撚糸1c
rn毎に撚数を倹撚器又は顕微鏡で測定し1m当りの撚
数に換算した値を云う。
この理由としては、流体供給時間と流体供給停止時間が
等しくても実質的な給糸量は通解撚部形成時の方がチい
ため通解撚部の糸長が長いこと、また流体供給時、に解
撚ゾーンにある未解撚となるべき部分を一挙に通解撚部
とするため通解撚部が長(なることから通解撚部の単位
長さ当りの平均撚数は未解撚部のそれに比して少くなる
ためである。
またヒ紀撚数分布は第3図に示す如く、その形状は未解
撚部が山形の分布曲線を示すのに対して通解撚部が台形
状の分布曲線を呈する。即ち、未解撚部は流体供給時に
加熱された糸条が、流体の供給停止時に解撚されること
なくノズルを通過し、一方、通解撚部は流体供給時に形
成されて、加熱゛ゾーンで熱固定され、解撚ゾーンにお
いて、加熱ゾーンでの撚を越えて通解撚される。このた
め理論的には、未解撚部、通解撚部共指数関数で表わさ
れる最大値をイする山形の分布曲線を呈する筈であるが
、本発明加工糸の場合は、上述した如(特殊の加工操作
を施すため流体供給時の解撚状況は前記の場合と異り、
通解撚部の撚数分布の形状が台形状となるものである。
本発明加工糸における未解撚部及び通解撚部の撚密度と
しては、撚の効果が風合に顕著に作用するには、その平
均撚数が80υO/fi(’/M) (D蓚繊度)以上
であることが必要である。また両撚部の長さは無撚嵩高
部ID)の長さにもよるが略500〜200UIIJ+
が強撚効果の点からして有効であり、無撚嵩高部(Di
の割合は20%以下好ましくは3〜15%である。なお
ここにいう平均撚数とは各撚部の分布している撚数を検
撚器又は顕微鏡により実測して平均し、1m当りの撚数
に換算したものである。
上記本発明加工糸における熱可塑性合成繊維としては、
ポリエステル、ポリアミド等のポリマー及ヒこれらのコ
ポリマー、ブレンドポリマー等から得られる合成繊維等
が包含される。
以上述べた如く本発明加工糸は従莱の仮撚加工に特定の
加工操作を施すことによって上記構成をなすものである
から以下の如き特有の効果を奏する。
即ち1本発明加工糸はメートルオーダーの長さにも及ぶ
高撚密度の未解撚部と通解撚部とを有し、数副〜十数備
の嵩高部が不規則な間隔で、かつ、不規則な長さで存在
するため、嵩高部は際立って目立ち、強撚による高度の
シャリ感と優れた意匠効果を発揮することができる。
また1本発明加工糸は無撚嵩高部以外の撚方向変換部に
は実質的に無撚部が存在せず、未解撚部及び通解撚部の
高度な撚密度によって細化集束されているため、見掛は
布帛の厚さが薄くなり、重量感が得られる。
史に本発明加工糸はその未解撚部及び通解撚部の初期弾
性率が41J P/a以下と低いものであるから得られ
る織編物布帛にドレープ性を付与することができる。ま
たこの初期弾性率が低いことは撚Bが高密度を有するこ
とと相俟って良好な可撓性含有しかつ弾力□社のある布
帛を得ることができる。
更にまた本発明加工糸は、強撚されているから、織編物
中の糸は扁平にならず、織編物中の糸の交錯点における
接触面積は小さくなり、とのため交錯点での糸間のスベ
リが容易で、ドレープ性を有する布帛が得られる等の特
長もあり、本発明加工糸を使用することにより従来の交
互撚糸では得られなかった強撚糸様の強撚効果とスラブ
糸様の意匠効果を有する織編物布帛を得ることができる
形断面形状、セミダル糸、初期弾性率96 f/a ’
)を第4図に示す如き加工工程に供給し、第1表に示す
如き加工条件で加工を行い第2表に示す如き加工糸を得
た。
第1表 第2図 得られた加工糸は無撚嵩高部の長さが最大14m1最小
2mの種々の長さで不規則に存在しており、無撚部は撚
方向変換点としてのみ存在し、実質的な長さはみられな
かった。この加工糸を経糸留度90本/吋、緯糸密度5
8本/吋で経緯2本交互に用いて製繊し、この織物を通
常のポリニスに交叉し、スラブ糸様の布帛表面状態を呈
すると共に、強撚糸様の繊細な感覚のシャリ感、ドレー
プ性、重量感及び弾力性のある優れた風合の織物が得ら
れた。
実施例 2゜ ポリエステルフィラメント75d/48f(三角断面形
状、ブライト糸、初期弾性率9 Ll t/d )を電
磁的に荷重を可変し得る給糸装置、第1ヒーター、ノズ
ル第1デリベリローラー、弛緩熱処理を施す第2ヒータ
ー、第2デリベリローラー及び捲取装置から構成される
加工工程に供給し、第3表に示す如き加工条件で加工を
行い、第4表に示す如き加工糸を得た。
第3表 第4表 得られた加工糸は、無撚嵩高部の長さが最大14crn
最小IIynの種々の長さで、不規則な間隔で存在して
おり、無撚部は撚方向変換点としてのみ存在し、実質的
な長さはみられなかった。この加工糸を36ゲージシン
グルニツトにて天竺組織に編成し、染色、仕上加工を行
なったところ、無撚嵩高部が編地中に散在し、スラブ糸
様の外観形態を呈すると共に、繊細な感覚のシャリ感、
ドレープ性、重量感及び弾力性のある優れた強撚効果を
有する風合の編物が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明加工糸の側面概略説明図、第2図は本発
明加工糸の未解撚部、通解撚部及び供給原糸の初期応力
と伸度との関係を示すグラフ、第3図は本発明加工糸の
撚数分布を示す説明図である。 fAl・・・・・・・・・・・未解撚部。 1B)・・・・・・・・・・・・未解撚部から通解撚部
への撚方向変換部における無撚部。 (C)・・・・・・・・・・・・通解撚部。 fD)・・・・・・・・・・・高高部。 (T、Max’)・・・−・未解撚部最大撚数。 (T2Max)・・・・・通解撚部最大撚数。 特許出願人   ユニチカ株式会社 華2目 (

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. L 熱可塑性合成繊維糸条に仮撚加工の積極的な非定常
    仮撚操作を施して得られる仮撚加熱方向の撚を有する未
    解撚部と仮撚解撚方向の撚を有する通解撚部とを交互に
    形成せしめた糸条であって、未解撚部から通解撚部への
    撚方向変換部には無撚部が実質的−こ存在せず、一方、
    通解撚部から未解撚部への撚方向変換部には無撚嵩高部
    が不規則な間隔でしかも不規則な長さで存在しており、
    かつ前記未解撚部及び通解撚部は40 t/a以下の初
    期弾性率であることを特徴とする意匠効果を有する強撚
    調特殊加工糸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5270143A (en) * 1975-12-03 1977-06-10 Toray Industries Processed yarn and its manufacture
JPS5691018A (en) * 1979-08-13 1981-07-23 Tore Textile Production of melange yarn

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