JPS5877113A - オイルタペツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特に水平対向型内燃機関におけるＯＨＶ型動
弁機構に用いられてカムの回転運動を水平な直線運動に
麦えるオイルタペットに関し、詳しくは、機関停止時に
プランジャ内油室に所定曇のオイルを確保するものに関
する。

水平対向型内燃機関では第１図に示されるように、クラ
ンク軸１の左右に連接棒２、ピストンピン３を介してピ
ストン４が水平に対向して連結され、且つこのピストン
４が同様に水平設置されたシリンダ５内に挿入されて往
復運動するようになっている。また、クランク軸１の下
にカム軸６が設けられ、このカム軸６の左右に本発明の
主眼とするオイルタペット１がクランクケース側支持部
８の孔９に嵌合してカム軸６のカム１ｏの回転で水平移
動するように対向設置され、このようなオイルタペット
１が略水平に延びるブツシュロッド１１を介してロッカ
アーム１２のバルブ１３と反対側のアジャストスクリュ
ー１４に連結され、これらのオイルタペット１及びブツ
シュロッド１１の移動でロッカアーム１２を揺動してパ
ルプ１３をｎｆｆ１動作するように構成されている。

ここでオイルタペットについては例えば特公昭５２−２
４１６８号公報に記載のものが知、られている。

本発明の課題となる従来のオイルタペットを第２図によ
り詳記すると、水平設置される一端を閉じた筒状のタペ
ット本体１５の内部にプランジャ１６が移動可能に挿入
されており、このタペット本体１５内のカム１０側のプ
ランジャ１６との間に圧力室１７が形成され、圧力室１
１内でタペット本体１５とプランジャ１６の１間にタペ
ットスプリング１８が付勢される。また、プランジャ１
６内の油室１９と圧力室１１がポールチェック弁２１を
介して連通構成され、プランジャ１６の圧力室１７と反
対側にロッドシート２２が取付けられ、このシート２２
に上記ブツシュロッド１１の一端が球面接触する。そし
て更に、タペット本体１５及びプランジャ１６の周壁部
のロッドシート側に油孔２３．２４が連通すべく穿設さ
れて、オイルポンプにより圧送されるメインオイル通路
２０のオイルをプランジャ１６の油室１９及び圧力室１
１に注入するようになっており、ロッドシート２２には
通路２５、規制板２６が設けられて、ブツシュロッド１
１との接触部に所定のオイルを供給することにより潤滑
するようにしである。

これにより、図のようなカム１０の山部によるリフト時
、まずタペット本体１５が押されて圧力室１７の油圧を
上昇することでボールチェック弁２１を閉じ、こうして
タペット本体１５、プランジャ１６が圧力室１７の油圧
を介して一体的に結合して一緒に移動し、ブツシュロッ
ド１１を移動してバルブ１３を開動作する。一方、バル
ブ１３等が加熱により熱膨張すると、プランジャ１６が
圧力室１７側に移行して圧力室１７を収縮することによ
りその熱膨張を吸収するのである。

ところで、このような水平対向型内燃機関で水平設置さ
れたオイルタペット１では、機関停止時にリフト状態に
あると、圧力室１７の両側からカム１０とバルブスプリ
ングの押圧力がかかつて高い油圧を生じているので、そ
の圧力室１７のオイルがタペット本体１５とプランジャ
１６の隙間を通って外に押し出される。そして機関再始
動時のタペット下降の際にタペットスプリング１８によ
り圧力室１１の容積が増大してポールチェック弁２１を
開き圧力室１１が吸引作用するときに、プランジャ１６
の油室１９に充分オイルがないと、空気が圧力室１７に
吸込まれ、バルブ着座音を発生したり、バルブリフト減
少による出力紙下等を招く。

そこでかかる不具合を防止するには圧力室から洩れるオ
イルをプランジャ内に回収すれば良いのであるが、この
先行技術として従来、例えば米国特許第４，１８４，４
６４号公報記載のものがある。しかるに、この先行技術
は機関運転中にプランジャから圧力室にオイルが吸引さ
れる際にプランジャ内が一時的に負圧になることを利用
して、圧力室から洩れるオイルをプランジャに回収する
ものであり、本発明の課題とする機関停止時には適用す
ることはできない。

本発明はこのような事情に鑑み、機関停止時にリフト状
態にある場合は圧力室から洩れるオイルをプランジャの
油室内に、そこの空気を抜きながら確実に導入させて、
プランジャ油室内に所定畿のオイルを確保し、機関再始
動時圧力室に空気を吸込むのを防ぐようにしたオイルタ
ペットを提供することを目的とする。

以下、図面を参照して本発明の一実施例を具体的に説明
すると、第３図と第４図において、タペット本体１５、
プランジャ１６、圧力室１１、油室１９、ボールチェッ
ク弁２１．０ツドシート２２等は第２図と同様に構成さ
れ、更にプランジャ１６の圧力室１７側の外周部に溝２
１が環状に形成されて、この満２７内に内外に貫通した
多数のオイル戻し孔２８が穿設しである。またプランジ
ャ１６の０ツドシート２２側において例えばロッドシー
ト２２の端部の上記オイル戻し孔２８と同一軸線上の位
置に多数の空気抜き孔２９が形成され、タペット本体１
５とプランジャ１６との隙間ａに対しタペット本体１５
とロッドシート２２どの部間すの方が空気が抜は易いよ
うに若干大きくなっている。

ここで、＊ｍａは小さくとも、圧力室１７の油圧が＾い
のでオイルは洩れるが、隙間すは油室１９内のヘッド差
だけであるので若干大きくしてもオイルは洩れず、空気
のみを上方から逃すことができ、種々のテストにより、
隙間すの値は０．１１ｍ程度の値を得ている。また、オ
イル戻し孔２８と空気抜き孔２９とを同一軸線上に設け
たのは、もし両者が同−軸線上にないとすると、ずれた
分だけ・オイルと空気の１換が十分行われず、若干の空
気が抜けないという理由による。

このように構成されることで、機関停止時にはプランジ
ャ１６の油室１９内で、機関運転中オイルに含まれてい
た小さい気泡がオイルから分離し大きな泡となって上方
に溜っている。またこのとき図のようなリフト状態にあ
る場合は、圧力室１１が一方からタペット本体１５を介
してカム１０により押圧され、同時に他方からプランジ
ャ１６を介してバルブスプリングにより押圧されて高い
油圧を生じているため、圧力室１７のオイルがタペット
本体１５とプランジャ１６との隙間ａを経て洩れ、この
オイルがプランジャ１６外局部の溝２７で捕捉される。

そして、この溝２１からオイル戻し孔２８を経てプラン
ジャ１６の油室１９内にオイルが導入され、これと同時
に同じ８曇の油室１９内の空気がオイル戻し孔２８と同
じ軸線上の位置にある空気抜き孔２９からタペット本体
１５とロッドシート２２どの隙間すを経て外部に排出さ
れるのであり、こうして圧力室１７から洩れるオイルの
ほとんどすべてがプランジャ１６の油室１９に回収され
てその油室１９内に所定量のオイルが溜まることになる
。

一方、このような圧力室１７からのオイル洩れによりそ
この油圧がなくなってプランジャ１６は図の最も左側に
移動位冒しており、この後機関再始動時カム１０の回転
によりそれとバルブスプリングによる押圧が解除して圧
力室１１の容積がタベツにスプリング１８により増大同
情するのに伴い、油室１９からそこに貯留するオイルの
みが吸込まれて、始動直後から圧力室１１に所定の油圧
を生じ正規のリフト作用を行い得るのである。

尚、本発明は上記実施例のみに限定されるものではなく
、第５図のように空気抜き孔２９をプランジャ１６の一
部に設けたり、または第６図のように溝３０を形成して
そこに空気抜き孔２９を穿設しても良い。また、ラッシ
ュ・アジャスタ等に適用することも可能である。

以上の説明から明かなように本発明によると、プランジ
ャ１６の油室１９内には常に充分なオイルが溜っている
ので、いかなる始動条件においても圧力室１７へ空気が
入ることはなく、バルブ着座音の発生、出力低下等の不
具合を防止し得る。また、圧力室１７内の気泡の少ない
オイルを運転中でもプランジャ１６に供給することにな
り、この結果プランジャ１６内の空気が減って圧力室１
１への気泡の吸込みもなくなる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明が適用される水平対向型内燃機関の一例
を示す断面図、第２図は従来のオイルタペットの一例を
示す断面図、第３図は本発明によるオイルタペットの実
施例を示す断面図、第４図は要部の斜視図、第５図、第
６図は他の実施例を示す要部の斜視図である。 ７・・・オイルタペット、１５・・・タペット本体、１
６・・・プランジャ、１１・・・圧力室、１９・・・油
室、２２・・・ロッドシート、２７・・・溝、２８・・
・オイル戻し孔、２９・・・空気抜き孔。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水平に設置されるタペット本体内に移動自在に挿入され
   ているプランジャの圧力室側外周部に溝を環状に形成し
   て、該溝内に上記プランジャの内外に貫通した多数のオ
   イル戻し孔を穿設し、上記プランジャのロッドシート側
   において上記オイル戻し孔と同じ軸線位置に多数の空気
   抜き孔を穿設すると共に、タペット本体とプランジャと
   の１ｍｌを、圧力室側端部から溝までの部分よりも空気
   抜き孔からロッドシート側端部までの部分を大きくした
   ことを特徴とするオイルタペット。