JPS587534B2 - ダンボ−ル梱装箱 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はダンボール梱装箱に関する。

更に詳細には本発明は家具や住宅機器、建材など比較的
大型な重量物を梱包するのに適した緩衝部を有するダン
ボール梱装箱に関する。

従来、ダンボール梱装箱は単一厚さの広幅ダンボールを
梱包物の寸沃に合わせて切断して折曲げることにより作
られるのが一般的であった。

そこで比較的大型で重量の大きな物を梱包する場合には
ダンボールが破れ易いため全体の厚さを厚くするととも
に箱の両端部又は両側部に発泡ポリスチロールやダンボ
ールなどの隅当を入れるなどして運搬時などの梱包物の
傷付きを生ずるのを防止していた。

ところが梱包物は運搬や保存の面からはできるだけ場所
を取らない様に立てるのが一般的だから梱包箱の正面や
背面あるいは側面などは比較的傷つきにくく、むしろ梱
装箱の上、下面に傷や破れが発生しやすいので、全体を
同一厚さのダンボールで梱包することは無駄が多かった
。

又石油製品の値上りから隅当の発泡ポリスチロールも高
価になり単に梱包の緩衝材として用いるには高価すぎる
材料である。

本発明の目的は、ダンボール梱装箱の両端部又は両側部
に衝撃緩衝材を用いなくても充分に緩衝効果を有し且つ
不必要な部分のダンボールをできるだけ省略した安価で
梱包物の出し入れが容易なダンボール梱装箱を提供する
にある。

本発明は、所定の寸法に裁断された角形ダンボールの対
向する２辺に夫々平行に２本の第１内折曲げ線を入れ、
夫々の辺と第１内折曲げ線との間に第１内折曲げ線に平
行に外折曲げ線を入れ、上記２辺を横切ってこれらの折
曲げ線と交差する４本の第２内折曲げ線を入れ、且つ夫
々の第２内折曲げ線の両端部に外折曲げ線に達する切込
みを入れ、第１内折曲げ線に沿って内向きに夫々１８０
度折曲げて且つ外折曲げ線に沿って外向きに夫々９０度
折曲げて立縁を形成すると共に第２内折曲げ線に泊って
内向きに夫々９０度折曲げることにより形成される一面
が解放した箱状体と、蓋の役目をするダンボール１ｂよ
り成ることを特徴とするダンボール梱装箱である。

次に本発明を図面によって詳細に説明する。

第１図は従来のダンボール梱装箱で全体が同一厚さのダ
ンボールが使用されている。

図中１６は鋲である。

第２図及び第３図は本発明のダンボール梱装箱の１例を
示すもので、角形に裁断されたダンボール１の対向する
２辺２，３に夫々平行に第１内折曲げ線６，７を入れ、
辺２と第１内折曲げ線６との間には外折曲げ線８を入れ
、辺３と第１内折曲げ線７の間には外折曲げ線９を入れ
てある。

又２辺２，３を横切ってこれらの折曲げ線８，６．７９
と交差する４本の第２内折曲げ線１０，１１，１２，１
３が入れられ、上記４本の折曲げ線の両端部には夫々切
込み１０ａ，１０ｂ，１１ａ，１ｌｂ，１２ａ，１２ｂ
が入れられている。

第１内折曲げ線６，７を内向きに夫々１８０度折曲げ、
外折曲げ線８，９を外向きに夫々９０度折曲げることに
より立縁１４，１５が２辺２，３に沿って形成される。

更に他の２辺４，５に平行に入れられた第２内折曲げ線
１０，１１，１２，１３を利用して夫々９０度づつ内向
きに折曲げることで１面が解放した箱状体が完成する。

形成された立縁１４，１５は上記梱装箱の端部をめぐっ
ており、緩衝部として働く。

図中Ａ１７は梱包用バンド、１８．１９は外折曲げ線８
，９に平行に入れられた内折曲げ線で８−１８．９−１
９間の距離は第２内折曲げ線１０−１１．１２−１３間
の距離に等しい。

ダンボール１ｂは蓋の如き役目をする。

本発明においてはダンボールは常用の厚さ約５一程度の
シングルタイプでも約１０ｍｍのダブルタイプでも使用
することができる。

本発明のダンボール梱装箱は、それの両端部や両側部な
ど梱包物の運搬や保存時に衝撃を受けやすい部分のダン
ボールを２重に折曲げて厚さ数儂程度の立縁を形成した
ので緩衝部として満足に作用する。

又、梱包された物品の出し入れは蓋状のダンボールを着
脱するだけてダンボール箱の広い開放部分から行えるの
で従来のダンボール梱包箱に比べ著しく容易である。

なお本発明によれば、梱包物の出入れが容易であり、傷
ややぶれが発生しゃすい梱装箱の上、下面等の端部をダ
ンボールの２重構造を有する立縁に形成したので梱包物
の損傷が少く且つダンボール材料を節約できるという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のダンボール梱装箱を示す１例斜視図、第
２図は本発明のダンボール梱装箱を示す１例斜視図、第
３図は第２図に示したダンボール梱装箱の展開平面図で
ある。 １．１ａ，１ｂ・・・裁断された角形ダンボール、１ａ
′・・・箱状体、２，３，４．５・・・ダンボールの辺
、６，７・・・第１内折曲げ線、８，９・・・外折曲げ
線、１０，１１，１２，１３・・・第２内折曲げ線、１
０ａ １０ｂ １１ａ １１ｂ １２ａ １２ｂ１３ａ
，１３ｂ・・・切込み、１４，１５−・・立縁、１６・
・・・鋲、１７・・・梱包用バンド、１８．１９・・・
内折曲げ線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所定の寸法に裁断された角形ダンボール１ａの対向
   する２辺２，３に夫々平行に２本の第１内折曲げ線６，
   ７を入れ、夫々の辺２，３と第１内折曲げ線６，７との
   間に第１内折曲げ線６，７に平行に外折曲げ線８，９を
   入れ、上記２辺２，３を横切ってこれらの折曲げ線８，
   ６，７．９と交差する４本の第２内折曲げ線１０，１１
   ，１２．１３を入れ且つ夫々の第２内折曲げ線１０，１
   １１２．１３の両端部に外折曲げ線８，９に達する切込
   み１０ａ，１１ａ，１２ａ，１３ａ，１０ｂ１ｌｂ，１
   ２ｂ，１３ｂを入れ、第１内折曲げ線６，７に沿って内
   向きに夫々１８０度折曲げ且つ外折曲げ線８，９に沿っ
   て外向きに夫々９０度折曲げて立縁を形成すると共に第
   ２内折曲げ線１０１１，１２．１３に沿って内向きに夫
   々９０度折曲げることにより形成される一面が解放した
   箱状体１ａ′と、蓋の役目をするダンボール１ｂより成
   ることを特徴とするダンボール梱装箱。