JPS6037340Y2 - 梱包装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は十分な緩衝効果を得つつ外形寸法を小さくする
ようにした梱包装置に関するものである。

従来より直方体状の物品たとえばスピーカボックスを梱
包する場合には、第１図、第２図に示すように、物品１
の隅に発泡スチロール等で構成した緩衝材２を当接し、
この状態で段ボール紙等で構成した包装箱３内に収納す
るようにしている。

ところが、このようにすると、物品１を収納する際に緩
衝材２が外れ易く、梱包作業が困難になる。

また物品１の外側には、第３図に示すように緩衝材２の
厚さＢと包装箱３の厚さＡとを加えただけのスペースが
必要になるため、梱包時の外形寸法が大きくなり、輸送
、保管等のスペースの点で不利になる。

また緩衝材２のない部分は、物品１の表面と包装箱３の
間に隙間があくため、包装箱３が変形したり破断したり
することも多いという問題がある。

本考案はこのような従来の問題を解決するようにした梱
包装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例について第４図〜第６図とともに
説明する。

第４図〜第６図のものは、段ボール紙、厚紙等で構成し
た包装箱４の各隅を切抜き、ここに互に直交する３つの
平面からなる発泡スチロール等の緩衝材５を面一に貼り
付けるようにしたものである。

このようにすれば、緩衝材５によって物品１の隅を確実
に保護することができ、しかも物品１の外側は実質的に
包装箱４の厚み分だけのスペースになるから、梱包時の
外形寸法を小さくすることができる。

この時、物品１と包装箱４とが直接後することとなるが
、流通過程で落下等の衝撃により問題となるのは包装箱
の角部の保護であり、本考案の構成で十分その目的は遠
戚している。

また、従来のものは包装箱と物品の間に空間があるが、
空間には緩衝作用がなく、本考案の構成と同等の物品の
保護作用しかないものである。

また、予め包装箱４に緩衝材５を取付けておけば、単に
包装箱４内に物品１を収納するだけでよいから、従来の
ように収納時に緩衝材が外れる等の問題はなく、シたが
って梱包作業も容易にすることができる。

なお、フラップのある隅については、第６図に示すよう
に、緩衝材４の一部をテーパ面５ａ、５ａで分割してお
き、フラップ４ａを閉じることによってテーパ面５ａ、
５ａが密着するようにしてもよいし、梱包後に緩衝材５
を取り付けるようにしてもよい。

また、包装箱４と緩衝材５の結合強度を大きくするため
には、緩衝材５に第７図、第８図に示すような突部５ｂ
を設け、この突部５ｂを包装箱４の肉厚内に差し込んで
接着したり、第９図のように接着面を斜めにして接着面
積を大きくすることも有効である。

また接着した上でタッカ−等の固定具を用いて固定する
ことも有効である。

なお、包装箱と緩衝材の結合強度を向上させるためには
他にも、包装箱全体を熱収縮フィルムで覆う等、種々考
えられるが、ここでは省略する。

以上のように本考案によれば、梱包装置の外形寸法を小
さくすることができ、しかも緩衝力については従来のも
のに比べて何ら遜色のないものにすることができる。

また、緩衝材を包装箱と面一に取付けるため緩衝材を包
装箱で位置決め固定することができ、梱包作業性を向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例の斜視図および分解斜視図、第
３図は第１図のＨ−ａ’−ａ“断面図、第４図は本考案
の一実施例の分解斜視図、第５図は第４図のｂ−ｂ’−
ｂ“断面図、第６図は上記実施例の要部の斜視図、第７
図〜第９図は本考案の他の実施例の断面図である。 １・・・・・・物品、４・・・・・・包装箱、４ａ・・
・・・・フラップ、５・・・・・・緩衝材、５ａ・・・
・・・テーパ面、５ｂ・曲・突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 包装箱の隅に互に直交する３つの面からなる緩衝材を包
   装箱の外面と面一に取付けた梱包装置。