JPS5819547B2 - 緩衝材を備えた紙箱 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は緩衝材を備えた紙箱に関し、梱包作業を容易に
することを目的とする。

テレビジョン受像機を例にとり、以下説明すも。

テレビジョン受像機は大別して受像管、電気回路を含む
シャーシ、エスカッション、キャビネット等により組み
立てられるものであり、通常、キャビネットは別途製造
され、包装箱に収納されて運送され、受像管、電気回路
を含むシャーシ、エスカッション等を組み込む工場に移
される。

一旦包装箱から出されたキャビネットは、完成したテレ
ビジョン受像機に組み立てられた後、再びこの包装箱に
収納され、出荷販売されるものである。

第１図、第２図、第３図ａ、ｂにおいて１は段ボール紙
等より成る包装箱であり、上面に４つのフラップ２，３
，４．５を開閉自在に有する。

テレビジョン受像機等のキャビネット６がこの包装箱内
に収納された後、角部を保護する発泡スチロール製等の
緩衝材７，８が圧入され、保管、運搬による振動から内
部を保護する。

なお上記テレビジョン受像機のキャビネットの下方にも
同様の緩衝材が存在する。

この緩衝材７，８は一部分が欠落し、テレビジョン受像
機のキャビネット６と嵌合する部分９を設けである。

しかしながらこのような梱包装置では、キャビネット製
造工場では梱包箱１ヘキヤビネツトを収納した後、緩衝
材７，８を装着する作業を行ない、電気回路を組み込む
工場に運ばれると緩衝材７゜８とキャビネットとを取り
出した後、空の包装箱１へ一旦緩衝材７，８を入れてお
き、さらにテレビジョン受像機が完成すると再び、上記
空の包装箱１から緩衝材７，８を取り出しテレビジョン
受像機を収納し、緩衝材７，８をあてる作業が必要であ
った。

このような作業はきわめて非能率であり、コストアップ
の要因の一つとなっていた。

本発明はこのような欠点を除去したものであり、以下本
発明の一実施例を図面とともに説明する。

第４図ａ、ｂに示すように発泡スチロール等で形成され
た直方体状の緩衝材１０の一部には包装箱の包装物に収
納される収納物の上方角部を覆うように嵌合する嵌合用
凹部１１が設けられている。

この緩衝材１０の一面１２にはコ字状に割り溝１３が形
成されている。

第５図に梱包装置全体を示す。

包装箱１４内にテレビジョン受像機のキャビネット１６
を収納し、このテレビジョン受像機のキャビネット１６
の両端部の隙間に緩衝材１０を矢印入方向に挿入する。

このとき割り溝１３を有する面１２が上方を向くように
位置させる。

かつこの緩衝材１０の局面には接着剤１７，１８．１９
を塗布しておく。

接着剤１９は割り溝１３で囲まれた部分に塗布する。

上記包装箱１４には上面開口部全体を覆う一枚の開閉自
在なフラップ１５が設けられているので、このフラップ
１５を閉成することにより、第６図に示すように接着剤
１７．１８．１９により緩衝材１０は包装箱１４の内側
面およびフラップ１５の内面に強固に固着するものであ
る。

一旦封口したフラップ１５を開くと、第７図のように緩
衝材１０は割り溝１３の部分で二つに分離され、面１２
の部分のみがフラップ１５の内面に付着したまま持ち上
がる。

嵌合用凹部１１はテレビジョン実像機のキャビネット１
６の外形とほぼ等しい形状であるため、このままテレビ
ジョン受像機キャビネット１６を上方へ持ち上げて取り
出すことが可能である。

再び、キャビネット１６を収納する場合も緩衝材１０の
嵌合用凹部１１の間を通して収納でき、フラップ１５を
閉成すれば面１２の部分はキャビネット１６の上面と当
接呟従来とかわらない緩衝作用を得ることができるもの
である。

第８図には他の実施例の包装箱を示す。

この包装箱２０は上面開口部を二枚の開閉自在なフラッ
プ２１．２２で覆うものである。

この包装箱２０には第９図に示す緩衝材１０を用いる。

この緩衝材１０が第４図ａ、ｂのものと異なる点はコ字
状の割り溝１３の中間部にもう１本の割り溝２３を形成
してヨ字状の溝とした点にある。

第１０図のように緩衝材１０に接着剤を付して装着し、
必要時にフラップを開けば、両フラップ２１．２２にそ
れぞれ小さい緩衝材が付着したまま広がるものである（
第１１図）。

上面フラップの中央部分に補強が必要な場合には第１２
図に示す補助緩衝材２４を用いればよい。

直方体状のこの緩衝材２４は中央部分に割り溝２５を形
成しであるので、この補助緩衝材２４を接着剤でフラッ
プ２１．２２に貼付すればよく、このフラップ２１．２
２を広げれば上記溝２５で割れ第１３図に示すように両
フラップの中央部２１．２２にそれぞれ緩衝材を付すこ
とができるものである。

以上のように本発明によれば、緩衝材は包装箱に接着さ
れ、しかもフラップの開成とともに何ら特別の配慮をす
ることなく緩衝材は所望の形状に分割するため、再梱包
も容易である。

しかもフラップが種々の形状のものに用いることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装箱の斜視図、第２図は同開梱した状態の斜
視図、第３図ａ、ｂは従来の緩衝材の斜視図、第４図ａ
、ｂは本発明の一実施例における緩衝材を備えた紙箱の
緩衝材の斜視図、第５図は同紙箱の分解斜視図、第６図
は同紙箱の断側面図、第７図は同紙箱の開梱状態の斜視
図、第８図は他の実施例における緩衝材を備えた紙箱の
包装箱の斜視図、第９図は同紙箱に用いる緩衝材の斜視
図、第１０図は同紙箱の展開斜視図、第１１図は第１０
図の開梱状態の斜視図、第１２図は同地の実施例におけ
る紙箱の緩衝材の斜視図、第１３図は第１２図の緩衝材
を用いた紙箱の斜視図である。 １０・・・・・・緩衝材、１１・・・・・・嵌合用凹部
、１２・・・・・・面、１３・・・・・・割り溝、１４
・・・・・・包装箱、１５・・・・・・フラップ、１６
・・・・・・キャビネット、１７，１８゜１９・・・・
・・接着剤。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上面に開閉自在なフラップを有する包装箱を設け、
   この包装箱に収納される収納物の相対向する上方角部を
   覆うように嵌合する嵌合用凹部を有する直方体状の緩衝
   材を一対設け、これらの緩衝材の上記フラップと接する
   面にこの面の大部分を上記緩衝材より分割できるように
   割り溝を形成し、上記緩衝材の上記フラップに接する面
   であって上記割り溝で囲まれた部分に接着剤を塗布し、
   上記緩衝材の上記包装箱の側板の内面に接する部分に接
   着剤を塗布した緩衝材を備えた紙箱。 ２ 上記フラップを二枚設け、上記割り溝によって囲ま
   れる上記緩衝材の側板を二分割する割り溝を上記割り溝
   と連続して設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の緩衝材を備えた紙箱。