JPS587276B2 - みりんの製造法 - Google Patents
みりんの製造法Info
- Publication number
- JPS587276B2 JPS587276B2 JP53018153A JP1815378A JPS587276B2 JP S587276 B2 JPS587276 B2 JP S587276B2 JP 53018153 A JP53018153 A JP 53018153A JP 1815378 A JP1815378 A JP 1815378A JP S587276 B2 JPS587276 B2 JP S587276B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glutinous rice
- koji
- steamed
- mirin
- pressed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Alcoholic Beverages (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はもち米麹を用いたみりんの製造法に関する。
もち米はうるち米に比し含有澱粉の老化性が低く、被糖
化性が高いため、みりんの原料として有利であるという
ことは知られている。
化性が高いため、みりんの原料として有利であるという
ことは知られている。
しかしながら、もち米といえども、蒸隋後40時間前後
の製麹工程後に於いては米粒の硬化が進み、これをアル
コール中に仕込んでももち米麹の澱粉利用率は、味淋醪
仕込の配合割合等によっても異なるが、通常20〜60
%程度である。
の製麹工程後に於いては米粒の硬化が進み、これをアル
コール中に仕込んでももち米麹の澱粉利用率は、味淋醪
仕込の配合割合等によっても異なるが、通常20〜60
%程度である。
かかる実情に鑑み、もち米麹の澱粉利用率を向上させる
ことを目的とし、種々検討した結果、製麹前の蒸もち米
又はもち米麹中のもち米を、0.5mm以下に圧扁又は
粉砕することにより、原料利用率を飛躍的に向上させる
ことができるという知見を得、本発明を完成させた。
ことを目的とし、種々検討した結果、製麹前の蒸もち米
又はもち米麹中のもち米を、0.5mm以下に圧扁又は
粉砕することにより、原料利用率を飛躍的に向上させる
ことができるという知見を得、本発明を完成させた。
すなわち本発明は粘着性を喪失させた製麹前の蒸もち米
を0. 5 mm以下に圧扁又は粉砕したのち製麹して
得たもち米麹、又は製麹後0. 5 mm以下に圧扁ま
たは粉砕したもち米麹を掛米と共に仕込み、以下常法に
より糖化熟成させることを特徴とするみりんの製造法で
ある。
を0. 5 mm以下に圧扁又は粉砕したのち製麹して
得たもち米麹、又は製麹後0. 5 mm以下に圧扁ま
たは粉砕したもち米麹を掛米と共に仕込み、以下常法に
より糖化熟成させることを特徴とするみりんの製造法で
ある。
以下本発明を具体的に説明する。
まずもち米を水洗、浸漬、水切りしたのち通常の方法、
例えばこしき法、あるいは連蒸法で蒸飾する。
例えばこしき法、あるいは連蒸法で蒸飾する。
蒸雄は加圧、無圧いずれでもよい。蒸もち米は粘着性が
高く、このままでは製麹することが不可能である故、粘
着性を喪失させる必要がある。
高く、このままでは製麹することが不可能である故、粘
着性を喪失させる必要がある。
そしてその方法としては、蒸血後5〜lO℃で24hr
程度放令する方法、5〜10℃で5〜6時間放置後、凍
結一解凍させる方法、あるいは乾燥及び黴、細菌による
腐敗の防止処置を施し、30℃以上で20〜24hr程
度放置する方法等が挙げられる。
程度放令する方法、5〜10℃で5〜6時間放置後、凍
結一解凍させる方法、あるいは乾燥及び黴、細菌による
腐敗の防止処置を施し、30℃以上で20〜24hr程
度放置する方法等が挙げられる。
尚これらの方法はいずれも蒸もち米の水分の蒸散を防止
しながら処理する方がより好ましい。
しながら処理する方がより好ましい。
又蒸隋前のもち米に粘着防止剤として、例えばとうもろ
こし粉、とうもろこし澱粉、小麦グルテン末、脱脂大豆
粉、うるち米粉等の穀粉を添加混合したのち蒸蛛すれば
、蒸眺後でももち米は団塊化することはないので、崩壊
手段を省略することができる。
こし粉、とうもろこし澱粉、小麦グルテン末、脱脂大豆
粉、うるち米粉等の穀粉を添加混合したのち蒸蛛すれば
、蒸眺後でももち米は団塊化することはないので、崩壊
手段を省略することができる。
こうして製麹可能にした蒸もち米を、0. 5 mm以
下に圧扁又は粉砕したのち種麹を接種し、以下常法通り
製麹するか、上記蒸もち米をそのままの状態で、これに
種麹を接種し製麹し、製麹中、あるいは製麹後から仕込
の間に麹中のもち米を0. 5mm以下に圧扁又は粉砕
する。
下に圧扁又は粉砕したのち種麹を接種し、以下常法通り
製麹するか、上記蒸もち米をそのままの状態で、これに
種麹を接種し製麹し、製麹中、あるいは製麹後から仕込
の間に麹中のもち米を0. 5mm以下に圧扁又は粉砕
する。
要は仕込時にもち米麹中のもち米が、0. 5 mm以
下に圧扁又は粉砕されていればよいのであるが、操作上
からは製麹前、又は製麹後に圧扁又は粉砕した方が好ま
しい。
下に圧扁又は粉砕されていればよいのであるが、操作上
からは製麹前、又は製麹後に圧扁又は粉砕した方が好ま
しい。
そして圧扁又は粉砕の程度は、もち米が0. 5 mm
以下とすることが必要で、なるべく薄くすることが好ま
しく、0. 5 mmより厚いと目的とする効果が得ら
れない。
以下とすることが必要で、なるべく薄くすることが好ま
しく、0. 5 mmより厚いと目的とする効果が得ら
れない。
圧扁又は粉砕は、上記厚さ以下にすることができればい
かなる方法で行なってもよく、例えば圧扁ローラー、高
速回転刃粉砕機等を用いることができる。
かなる方法で行なってもよく、例えば圧扁ローラー、高
速回転刃粉砕機等を用いることができる。
こうして得られた麹を、通常の方法で蒸蛛したもち米を
掛米とし、これと共にアルコール中に仕込み、以下常法
により糖化熟成させてみりんを得ることができる。
掛米とし、これと共にアルコール中に仕込み、以下常法
により糖化熟成させてみりんを得ることができる。
次に実験例により本発明の効果を示す。
尚以下の実1験例及び実施例における成分分析は「国税
庁所定分析法」に従った。
庁所定分析法」に従った。
実験例
水洗、浸漬、水切りしたもち米に、粘着防止剤としてコ
ーンスターチを5重量%、小麦グルテン末を3重量%添
加し、こじき法により蒸飾した。
ーンスターチを5重量%、小麦グルテン末を3重量%添
加し、こじき法により蒸飾した。
この蒸眺もち米を、圧扁ローラーで(イ)0. 1 m
m、(口)0. 3mm,(ハ) O、5 mm,(ニ
)0. 8mmに圧扁処理したもの、及び対照として(
ホ)圧扁しない蒸もち米(厚さ約2. 0 mm )を
、それぞれ0.42kgずつ用い、これに市販種麹(今
野もやし)0.4gを添加混合し、麹蓋で30℃、43
時間の製麹を行ない。
m、(口)0. 3mm,(ハ) O、5 mm,(ニ
)0. 8mmに圧扁処理したもの、及び対照として(
ホ)圧扁しない蒸もち米(厚さ約2. 0 mm )を
、それぞれ0.42kgずつ用い、これに市販種麹(今
野もやし)0.4gを添加混合し、麹蓋で30℃、43
時間の製麹を行ない。
もち米麹を得た。
このもち米麹と、通常の方法で蒸11強放令した蒸もち
米(掛米)2.7kgとを、40%のアルコール1.4
l中に仕込み、30℃、30日間の糖化熟成を行なった
後圧搾し、みりんを得た。
米(掛米)2.7kgとを、40%のアルコール1.4
l中に仕込み、30℃、30日間の糖化熟成を行なった
後圧搾し、みりんを得た。
結果を第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、0. 5 mm以下
に圧扁したものは、対照に比し澱粉利用率の大巾な向上
が見られた。
に圧扁したものは、対照に比し澱粉利用率の大巾な向上
が見られた。
以ト詳細に説明した如く、本発明は製麹前の蒸もち米又
は麹中のもち米を、0. 5 mm以下に圧扁又は粉砕
し、これを掛米と比に仕込み、以下常法により糖化熟成
させるという簡単な方法で、もち米麹の澱粉利用率を大
巾に向上させることができる。
は麹中のもち米を、0. 5 mm以下に圧扁又は粉砕
し、これを掛米と比に仕込み、以下常法により糖化熟成
させるという簡単な方法で、もち米麹の澱粉利用率を大
巾に向上させることができる。
工業的に非常に有利なみりんの製造法である。
以下実施例を示す。
実施例 J
もち米0.334kgを水洗、浸漬、水切りしたのち無
圧30分の蒸脇を行なった。
圧30分の蒸脇を行なった。
得られた蒸もち米をビニール袋に入れ、5℃の室に24
時間放置したのち、もみほぐして米粒をぼらばちにし、
これをローラー間隔0. 3 mmのローラーで圧扁し
た。
時間放置したのち、もみほぐして米粒をぼらばちにし、
これをローラー間隔0. 3 mmのローラーで圧扁し
た。
これに市販種麹今野もやし{今野もやし■}0.4gを
添加混合し、30℃、4 3 hrの麹蓋製麹を行ない
、もち米麹を得た。
添加混合し、30℃、4 3 hrの麹蓋製麹を行ない
、もち米麹を得た。
得られた麹と、常法により得た蒸もち米2. 6 kg
とを、40%アルコール1.4l中に仕込み、30℃、
30日間糖化熟成後、圧搾してみりんを得た。
とを、40%アルコール1.4l中に仕込み、30℃、
30日間糖化熟成後、圧搾してみりんを得た。
結果を第2表に示す。
尚対照は麹用蒸もち米を圧扁しない以外は、試験区と全
く同様にして得たものである。
く同様にして得たものである。
実施例 2
もち米0.334kgを水洗、浸漬、水切りしたのち無
圧、30分の蒸飾を行なった。
圧、30分の蒸飾を行なった。
得られた蒸もち米をビール袋に入れ、5℃で6時間放置
後、−20℃で6時間凍結処理し、これを室温で解凍(
6時間)後、もみほぐしてばらばらにした。
後、−20℃で6時間凍結処理し、これを室温で解凍(
6時間)後、もみほぐしてばらばらにした。
次いでこれに実施例1で用いたと同様の種麹0,4gを
添加混合し、30℃、43hrの麹蓋製麹を行ない、も
ち米麹を得た。
添加混合し、30℃、43hrの麹蓋製麹を行ない、も
ち米麹を得た。
得られた麹をローラー間隔0.1mmのローラーで圧扁
し、これを掛米としての蒸もち米2.80kgと共に、
40%アルコール1.4l中に仕込み、30℃、30日
間糖化熟成させた後、圧搾してみりんを得た。
し、これを掛米としての蒸もち米2.80kgと共に、
40%アルコール1.4l中に仕込み、30℃、30日
間糖化熟成させた後、圧搾してみりんを得た。
結果を第3表に示す。
尚対照は麹を圧扁しない以外は、試験区と全く同様の方
法で行なったものである。
法で行なったものである。
Claims (1)
- 1 粘着性を喪失させた製麹前の蒸もち米を0.5mm
以下に圧扁又は粉砕したのち製麹して得たもち米麹又は
製麹後0. 5 mm以下に圧扁または粉砕したもち米
麹を掛米と共に仕込み以下常法により糖化熟成させるこ
とを特徴とするみりんの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53018153A JPS587276B2 (ja) | 1978-02-21 | 1978-02-21 | みりんの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53018153A JPS587276B2 (ja) | 1978-02-21 | 1978-02-21 | みりんの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54113497A JPS54113497A (en) | 1979-09-05 |
JPS587276B2 true JPS587276B2 (ja) | 1983-02-09 |
Family
ID=11963659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53018153A Expired JPS587276B2 (ja) | 1978-02-21 | 1978-02-21 | みりんの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS587276B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0419645Y2 (ja) * | 1985-03-18 | 1992-05-06 | ||
JPH0583988B2 (ja) * | 1983-11-17 | 1993-11-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104928108B (zh) * | 2015-06-25 | 2017-12-05 | 安徽古南丰实业股份有限公司 | 一种富硒黄酒生产方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4922715A (ja) * | 1972-06-26 | 1974-02-28 |
-
1978
- 1978-02-21 JP JP53018153A patent/JPS587276B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4922715A (ja) * | 1972-06-26 | 1974-02-28 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0583988B2 (ja) * | 1983-11-17 | 1993-11-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPH0419645Y2 (ja) * | 1985-03-18 | 1992-05-06 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54113497A (en) | 1979-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5114730A (en) | Process for making dark cocoa | |
US2733147A (en) | Quick cooking rice and process therefor | |
JPH03240472A (ja) | 半発酵杜仲茶の製造方法 | |
JPS6031464B2 (ja) | 即席麺類の製造法 | |
JPS587276B2 (ja) | みりんの製造法 | |
CN110093226A (zh) | 一种青稞调味酒的生产工艺 | |
US2947667A (en) | Malt of improved properties, fermented malt beverages, and process of making same | |
KR102186374B1 (ko) | 발효누룩 소금을 이용한 숙성마늘의 제조방법 | |
JPS6016224B2 (ja) | 製麹用加工原料の製造法 | |
JPS6040824B2 (ja) | 醸造調味料の製造法 | |
US1564181A (en) | Manufacture of bran food | |
JP2012115249A (ja) | 糯米麹の製造方法、およびこれを用いた酒精含有甘味調味料の製造方法 | |
JP3101901B2 (ja) | 杜仲茶の製造方法 | |
JPH0465670B2 (ja) | ||
CN112358929A (zh) | 一种红曲白酒的酿造方法 | |
JPH0244506B2 (ja) | ||
KR20010037778A (ko) | 엿 제조방법 | |
JPS59227292A (ja) | 焼酎製造法 | |
JPS59187774A (ja) | 低品位酒造原料米の品質改良法 | |
JPS61139357A (ja) | 納豆の製造法 | |
JPS644743B2 (ja) | ||
US1391161A (en) | Food product and process of preparing | |
JPS59175855A (ja) | 麺類の凍結乾燥方法 | |
CN114903095A (zh) | 一种皖5茗片红茶的制备方法 | |
JPH0220259A (ja) | 手軽に煮もどしができる乾燥豆の製造方法 |