JPS587193B2 - トケイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は閏年に対するカレンダ修正機能を備えたカレン
ダ付の時計装置に関する。

近年、時計の多様化に伴って従来のテンプ式機械時計の
外に電子式のディジタル時計が開発され、実用化されて
いる。

この種電子式の時計装置の中には、カレンダ機能つまり
時刻と共に日付け及び曜日を表示するようにしたものが
ある。

このカレンダ機能を備えた時計装置においては、閏年に
対するカレンダ修正を考慮する必要があるが、一般の時
計装置においては閏年のためのカレンダ修正機能を備え
ていない。

このため従来では閏年の２月２９日に日付け修正機能に
よって日付けを修正するようにしている。

このように従来の時計装置では、必らず閏年の当日つま
り２月２９日に日付け修正操作を行なわなければならず
、修正時点が規制されてしまうと共に、修正操作を忘れ
たりする等の問題があった。

また、一方、内部に４進のカウンタ、及び、この４進カ
ウンタに閏年をセットする内部セット端子を備え電池交
換時に閏年をセットし閏年における日付け修正を自動的
に行うようにした時計装置が考えられているが、その駆
動電源として用いられる電池の寿命が２年程度であり、
電池交換の際に上記４進カウンタの内容がクリアされて
しまうので再び閏年をセットする必要があり４進カウン
タとしての機能を充分に果たすことができない。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、閏年に対す
る日付け修正機能を備え、閏年の２月２８日以前の一定
期間内の任意時点で上記閏年日付け修正機能をセットす
ることにより、確実に閏年の日付け修正を自動的に行な
わせることができる時計装置を提供することを目的とす
る。

以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。

第１図において１は時刻計数部で、この時刻計数部１は
２ｎの基準パルス信号を発生する発振器２，この発振器
２から出力される基準信号を分周して１ｐ／１ｓ信号（
周期１秒のパルス信号）を得る分周回路３、この分周回
路３から出力される１ｐ／１ｓ信号を計数して秒情報及
び１ｐ／１Ｍ信号（周期１分のパルス信号）を得る６０
進の秒カウンタ４、この秒カウンタ４から出力される１
Ｐ／１Ｍ信号を計数して分情報及び１Ｐ／１Ｈ信号（周
期１時間のパルス信号）を得る６０進の分カウンタ５、
この分力ウンタ５から出力される１Ｐ／１Ｈ信号を計数
し時情報を得る１２進の時カウンタ６、この時カウンタ
６から出力される１Ｐ／１２Ｈ信号（１２時間周期の信
号）を計数して午後の表示信号及び２４時間周期のパル
ス信号を得る２進のＡＭ／ＰＭカウンタ７からなってい
る。

そして、このＡＭ／ＰＭカウンタ７から出力される２４
時間周期のパルス信号、つまり１日周期のパルス信号は
カレンダ計数部８へ送られる。

このカレンダ計数部８は上記ＡＭ／ＰＭカウンタ７から
出力される１日周期のパルス信号を計数して曜日情報を
得る７進の曜日カウンタ９、前記ＡＭ／ＰＭカウンタ７
から出力される１日周期のパルス信号を計数して日情報
及び１月周期のパルス信号を得る３１進の日カウンタ１
０、この日カウンタ１０から出力される１月周期のパル
ス信号を計数して月情報を得る１２進の月カウンタ１１
からなっている。

そして、上記日カウンタ１０および月カウンタ１１には
日付け補正回路１２が接続される。

この日付け補正回路１２は、月カウンタ１１の情報によ
り月末が２８日あるいは２９日の２月、月末が３０日の
４月、６月、９月、１１月、月末が３１日の１月、３月
、５月、７月、８月、１０月、１２月を検出して、月替
り時の日付け補正・動作を行う。

この場合閏年の２月２９日に対する日付け補正は後述す
る閏年修正記憶回路１３からの信号が日付け補正回路１
２に与えられることによって行なわれる。

しかして、上記各カウンタ４〜７，９〜１１の計数内容
は詳細を後述する表示切替回路１４へ送られる。

この表示切替回路１４は、スイッチＳ１，Ｓ２，Ｓ４の
操作に応じて前記各カウンタからの出力を選択し、その
選択出力をデコーダ・ドライバ回路１５へ送って表示部
１６を駆動し、時刻系あるいはカレンダ系に対する表示
を行なわせる。

上記表示部１６は時単位及び月単位の表示を行う時／月
表示部１７、分単位及び日単位の表示を行う分／日表示
部１８、上記時／月表示部１７と分／日表示部１８との
間を区分する区分表示部１９、上記時／月表示部１７及
び分／日表示部１８の上方部位に設けられ、１０秒単位
の秒表示及び曜日を表示する秒／曜日表示部２０からな
っている。

この場合秒／曜日表示部２０は、土曜日を表示する表示
体２０ａによって午前と午後を区分する表示、及び閏年
修正の確認表示を行わせている。

しかして、前記スイッチＳ１は月及び時修正用のスイッ
チ、Ｓ２は日及び分修正用スイッチ、Ｓ４は時刻系の表
示とカレンダ系の表示を切換えるスイッチである。

このスイッチＳ４は非操作時に時刻系の表示、操作時に
カレンダ系の表示を行わせる。

また、上記スイッチＳ１，Ｓ２，Ｓ４の他に曜日及び秒
修正用のスイッチＳ３が設けられている。

そして、上記スイッチＳ１の操作出力はアンド回路２１
ａ，２２ａに、スイッチＳ２の操作出力はアンド回路２
１ｂ，２２ｂに、スイッチＳ３の出力はアンド回路２１
ｃ，２２ｃに加えられる。

また、スイッチＳ４の操作出力はカレンダ系のアンド回
路２１ａ〜２１ｃに直接加えられると共に、インバータ
２３を介して時刻系のアンド回路２２ａ〜２２ｃに加え
られる。

さらに、上記アンド回路２１ａ〜２１ｃ，２２ａ，２２
ｂには分周回路３から１Ｐ／１Ｓ信号が与えられ、アン
ド回路２１ａ〜２１ｃ，２２ａ，２２ｂから１秒毎に修
正信号が出力されるようにしている。

そして、上記アンド回路２１ａの出力は月カウンタ１１
に月修正信号として、アンド回路２１ｂの出力は日カウ
ンタ１０に日修正信号として、アンド回路２１ｃの出力
は曜日カウンタ９に曜日修正信号として送られる。

また、アンド回路２２ａの出力は時カウンタ６に時修正
信号として、アンド回路２２ｂの出力は分力ウンタ５に
分修正信号として、アンド回路２２ｃの出力は秒カウン
タ４に０秒規正つまりホールド信号として送られる。

上記アンド回路２１ａ〜２１ｃ，２２ａ，２２ｂの出力
によって各カウンタの修正が行われる場合は、修正カウ
ンタから次段カウンタへのキャリー信号の入力はカウン
タ７を除いて、禁止され、また，月カウンタ１１の修正
を行う場合は、日付け補正回路１２の動作が禁止される
ようになっている。

しかして，前記月カウンタ１１に任意の月例えば３月に
おいてキャリー信号を出力するように設定され、そのキ
ャリー出力に閏年修正記憶回路１３内のアンド回路２４
，２５に加えられる。

また、アンド回路２４にはスイッチＳ１，Ｓ４の操作出
力がアンド回路２６を介して加えられる。

一方、アンド回路２５には、アンド回路２６の出力がイ
ンバータ２７を介して与えられると共に記憶回路例えば
フリツプフロツプ２８の出力が与えられる。

そして、上記アンド回路２４，２５の出力にオア回路２
９を介してフリツプフロツプ２８に計数信号として送ら
れる。

このフリップフロツプ２８は入力信号が与えられる毎に
反転動作するもので、その出力は日付け補正回路１２へ
閏年補正指令として送られると共に、表示切替回路１４
へ閏年表示信号として送られる。

次に上記表示切替回路１４の詳細について第２図により
説明する。

表示切替回路１４は、アンド回路３１〜３９及びオア回
路４０〜４３を主体として構成しており、アンド回路３
１には曜日カウンタ９からの日曜日ないし金曜日に対す
る曜日情報、アンド回路３２には秒カウンタ４からの秒
情報、アンド回路３３には曜日カウンタ９からの土曜日
に対する曜日情報、アンド回路３４にはフリツプフロツ
プ２８からの閏年に対する信号、アンド回路３５にはＡ
Ｍ／ＰＭカウンタ７から午後に対する表示信号ＰＭ、ア
ンド回路３６には日カウンタ１０からの日情報、アンド
回路３７には分カウンタ５からの分情報、アンド回路３
８には月カウンタ１１からの月情報、アンド回路３９に
は時カウンタ６からの寺情報が与えられる。

上記アンド回路３１〜３９はスイッチＳ１，Ｓ２，Ｓ４
によって切替制御されるもので、スイッチＳ４の信号が
アンド回路３１，３３，３４，３６，３８に、スイッチ
Ｓ４の信号をインバータ４４で反転した反転信号がアン
ド回路３２，３５，３７，３９に、スイッチＳ１の信号
をインバータ４５で反転した反転信号がアント何路３６
，３７に、スイッチＳ１，Ｓ２の信号がオア回路４６を
介してアンド回路３４に、さらにオア回路４６の出力が
インバータ４７を介してアンド回路３１，３３に加えら
れる。

しかして、アンド回路３１，３２の出力はオア回路４０
を介して秒／曜日表示部２０の日曜日ないし金曜日に対
する表示体の表示情報として、また、アンド回路３３〜
３５の出力はオア回路４１を介して秒／曜日表示部２０
の土曜日に対する表示体２０ａの表示情報としてデコー
ダ・ドライバ回路，１５へ送られる。

そして、アンド回路３６， ３７の出力はオア回路４２
を介して分／日表示部１８に対する表示情報として、ま
た、アンド回路３８，３９の出力はオア回路４３を介し
て時／月表示部１７に対する表示情報としてデコーダ・
ドライバ・回路１５へ送られる。

次に上記のように構成された本発明の全体の動作を説明
する。

時刻計数部１は発振器２からの基準パルスを分周回路３
で分周して１Ｐ／１Ｓ信号を得ると共にこのパルス信号
をカウンタ４〜７で順次計数して「秒」，「分」，「時
」に対する時刻情報を得ている。

また、カレンダ計数部８はＡ Ｍ／ＰＭカウンタ１から
出力される１日周期のパルス信号をカウンタ９〜１１で
計数して「曜日」，「日」，「月」に対するカレンダ情
報を得ている。

しかして、切替スイッチＳ４を開放しているすなわち操
作されない状態では、第２図におけるインバータ４４の
出力が“１”となってアンド回路３２，３５，３７，３
９のゲートが開かれ、秒カウンタ４、ＡＭ／ＰＭカウン
タ７、分カウンタ５、時カウンタ６の出力がアンド回路
３２，３５，３７，３９で選択されてデコーダ・ドライ
バ回路１５へ送られ、時間系に対する表示が行われる。

また、切替スイッチＳ４を投入すると、スイッチＳ４の
出力が“１”となってアンド回路３１，３３，３６，３
８のゲートが開かれ、曜日カウンタ９、日カウンタ１０
、月カウンタ１１の出力がアンド回路３１，３３，３６
，３８で選択されてデコーダ・ドライバ回路１５へ送ら
れ、カレンダ系に対する表示が行われる。

しかして、時刻系に対する修正を行う場合は、切替スイ
ッチＳ４の非操作状態でスイッチＳ１〜Ｓ３を選択操作
する。

まず、スイッチＳ１を投入すると，アンド回路２２ａの
ゲートが開かれ、分周回路３から与えられているＩＰ／
ＩＳ信号がアンド回路２２ａから時カウンタ６へ送られ
て、時カウンタ６の内容が順次「１」ずつカウントアッ
プされる。

この時カウンタ６のカウントアップ動作によって「時」
単位の表示時刻が正しい時刻に一致した時点でスイッチ
Ｓ１を開放する。

次にスイッチＳ２を投入すると同様にしてアンド回路２
２ｂから１Ｐ／１Ｓ信号が分力ウンタ５へ送られ、その
内容を「１」ずつカウントアップする。

そして「分」単位の表示時刻が正しい時刻より１分進ん
だ状態でスイッチＳ２を開放する。

次いでスイッチＳ３を投入するとアンド回路２２ｃから
ホールド信号が出力され、秒カウンタ４の内容をクリア
してその状態を保持する。

このスイッチＳ３を投入したまま正しい時刻が表示時刻
に一致するのを待ち、一致した時点でスイッチＳ３を開
放して秒カウンタ４の動作を開始させる。

上記の時刻修正操作に、「時」，「分」，「秒」の全て
を修正する場合について説明したが「時」，「分」，「
秒」の何れに対しても対応するスイッチＳ１〜Ｓ３を選
択操作することにより単独で時刻修正を行うことができ
る。

また、カレンダ系の修正を行う場合には、切替スイッチ
Ｓ４を投入した状態でスイッチＳ１〜Ｓ３を選択操作す
ることにより前記時刻修正の場合と同様にしてカウンタ
９〜１１の内容が修正され、曜日，日，月に対する修正
が行われる。

しかして、閏年に対する修正を行わせる場合には、閏年
の２月２８日からその前年の３月までの間において閏年
修正記憶回路１３におけるフリツプフロツプ２８をセッ
トする。

このフリツプフロツプ２８のセットは前記した月修正操
作により月カウンタ１１の内容を一巡させることによっ
て行う。

すなわち、切換スイッチＳ４を投入した状態でスイッチ
Ｓ１を閉じ、アンド回路２１ａより１Ｐ／１Ｓ信号を月
カウンタ１１へ送ってその内容をカウントアップさせる
。

この月カウンタ１１は、３月になった時にキャリー信号
を出力するように設定されているので、上記のカウント
アップ動作によりその内容が「３」になると月カウンタ
１１よりアンド回路２４，２５にキャリー信号が送られ
る。

この際スイッチＳ１，Ｓ４が投入操作されているので、
アンド回路２６より“１”信号が出力されてアンド回路
２４のゲートが開かれており、月カウンタ１１から出力
されるキャリー信号はアンド回路２４及びオア回路２９
を介してフリツプフロツプ回路２８に加えられ、このフ
リツプフロツプ２８をセットする。

このフリツプフロツプ２８のセツト出力は日付け補正回
路１２へ送られ、閏年の２月において２月２９日の表示
が行われるように日付け補正回路１２を設定する。

また一方、前記スイッチＳｌ，Ｓ４が投入操作されると
、第２図におけるアンド回路３４のゲートが開かれてフ
リツプフロツプ２８がセットされた際にその出力がアン
ド回路３４及びオア回路４１を介してデコーダ・ドライ
バ回路１５へ送られ、表示部１６における秒／曜日表示
部２０の土曜日表示体２０ａを表示駆動する。

この表示体２０ａの表示によって閏年に対する設定が行
われた事が確認できる。

上記閏年修正記憶回路１３の設定終了後は、月カウンタ
１１のカウントアップ動作を更に進め、その内容が修正
時点における正しい月に一致した際にスイッチＳ１，Ｓ
４を開放し、操作を完了する。

上記閏年修正記憶回路１３の設定終了後、その設定を確
認したい場合は、スイッチＳｌ，Ｓ４あるいけスイッチ
Ｓ２，Ｓ４を投入操作する。

このスイッチ操作によって第２図のアンド回路３４のゲ
ートが開かれ、フリツプフロツプ２８の出力がアンド回
路３４及びオア回路４１を介してデコーダ・ドライバ回
路１５へ送られる。

従ってフリツプフロツプ２８がセットされていれば表示
部１６の土曜日表示体２０ａが表示駆動され、閏年修正
記憶回路１３の設定を確認できる。

この場合、上記スイッチ操作によって月カウンタ１１あ
るいは日カウンタ１０の内容が進められるので、上記の
確認操作後は月カウンタ１１あるいは日カウンタ１０の
内容を修正する。

なお、スイッチＳ１〜Ｓ３により時間系あるいはカレン
ダ系の修正を行う場合、一般にはスイッチ操作後一定時
間例えば２秒間程度の時間をおいて修正動作が開始され
るように構成されるので、こめように構成した場合には
上記の２秒の間に閏年修正記憶回路１３の設定状態の確
認を行うようにすれば、月カウンタ１１あるいは日カウ
ンタ１０の内容が不必要に進められることはなく、その
後のカウンタ修正操作は不必要となる。

また、閏年設定期間以前、すなわち閏年の３月以前に、
月カウンタの修正操作により、フリツプフロツプ２８が
セットしてしまうことがあるが、この場合も上記手段に
よりフリツプフロツプ２８の内容を表示体２０ａでチェ
ックし、月カウンタ１１を一巡することによりフリツプ
フロツプ２８をリセットさせることができる。

しかして、閏年修正記憶回路１３の設定終了後、閏年の
２月になると日付け修正回路１２は、フリツプフロツプ
２８からの信号に従って月カウンタ１１及び日カウンタ
１０を制御し、２月２９日が表示されるように閏年に対
する日付け補正動作を行う。

そして、２月２９日を過ぎて月カウンタ１１の内容が「
３」になると、月カウンタ１１からキャリー信号が出力
され、アンド回路２４，２５に加えられる。

この時点ではスイッチＳ１，Ｓ４は操作されておらず、
アンド回路２６の出力が“０”でインバータ２７の出力
が“１”となっていると共に、フリツプフロツプ２８の
セット出力がアンド回路２５に与えられてアンド回路２
５のゲートが開かれている。

従って月カウンタ１１から出力されるキャリー信号はア
ンド回路２５及びオア回路２９を介してフリップフロツ
プ２８へ送られ、このフリツプフロツプ２８をリセット
する。

このため閏年の翌年からは２月の月末表示は２月２８日
となり、平年の表示状態に戻る。

上記実施例では３月において月カウンタ１１からキャリ
ー信号が出力されるように設定したが、その他の月に設
定してもよいことば勿論である。

この場合月カウンタ１１のキャリー信号出力月と翌年の
２月２８日との間が、閏年修正回路１３の設定可能日な
る。

また、前記実施例では時刻系の情報とカレンダ系の情報
を修正スイッチで切替えて同一表示部に表示したが、こ
れは、時刻系の情報とカレンダ系の情報を夫々別の表示
部に表示するようにしてもよい。

さらに、前記実施例では閏年修正記憶回路１３の設定確
認表示を土曜日表示体２０ａを利用して行ったが、その
他の表示体を利用してもよいことは勿論であり、要は本
発明の要旨を変更しない範囲で種々変形し得るものであ
る。

以上述べたように本発明によれば、閏年に対する日付け
修正機能を備え、閏年の２月２８日以前の一定期間内の
任意時点で上記閏年日付け修正機能を設定することによ
り、確実に閏年の日付け修正を行わせることができ、電
池の交換を行った場合でも特に影響を受けず必要により
閏年日付け修正機能を再設定することによって所期の目
的を達成でき、また、２進のカウンタを使用することに
より回路が簡素化されるなどきわめて有用な時計装置を
提供し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図、第２図は同実
施例における表示切替回路を示す構成図である。 １・・・時刻計数部、８・・・カレンダ計数部、１３・
・・閏年修正記憶回路、１６・・・表示部、２８・・・
フリツプフロツプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 基準発振信号を計数し時刻情報を得る時刻計数部と
   、前記時刻計数部の出力信号を計数しカレンダ情報を得
   るカレンダ計数部と、上記時刻計数部及びカレンダ計数
   部の情報を表示する表示部と、上記カレンダ計数部の「
   月」カウンタの修正操作を行う「月」修正スイッチと、
   該「月」修正スイッチの操作に伴う前記「月」カウンタ
   の特定計数値信号でセットされ、通常の計数状態での前
   記特定計数値信号で自動的にリセットされる記憶回路と
   、該記憶回路の出力により閏年の２月に対する日付け補
   正を行う日付け補正回路とを具備したことを特徴とする
   時計装置。