JPS5832354B2 - 計数機能を有する電子腕時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スイッチの操作回数を計数する計数機能を有
する電子時計に関する。

従来、特に電子腕時計にあっては、時、分、秒などの時
間情報の他に月、日、曜日などのカレンダ情報をも付加
したものが知られている。

しかし、常に携帯する電子腕時計に、上記時間情報、カ
レンダ情報の時刻情報のような連続した計時動作を行う
機能以外に、常時は使用されないが使用価値が比較的高
く、前記計時動作とは全く独立して動作する数を数える
計数機能が設けられるならば電子腕時計を効果的に使用
でき非常に便利なものとなる。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、スイッチの
操作回数を計数する計数機能を組み込んだ電子時計を提
供するものである。

以下、図面に基づいて本発明の一実施例を詳細に説明す
る。

図中１は基準信号を発生する発振回路であり、該発振回
路１で発生した基準信号は、分周及びタイミング発生器
２で毎秒１回の割合で出力される秒信号に分周されて、
刻時用計数回路３に供給される。

該刻時用計数回路３は時、分、秒等の時刻を計数し、そ
の計数内容はアンド回路４、オア回路５及びデコーダ・
ドライバ回路６を介して表示部Ｉで表示される。

訂正スイッチ８の操作信号は、アンド回路９を介して訂
正制御部１０に供給される。

この訂正制御部１０は、時、分、秒の各カウンタ桁を指
定する訂正桁指定スイッチ１１の操作信号及び前記分周
及びタイミング発生器２から供給されるタイミング信号
によって、訂正スイッチ８の操作信号に対し、訂正桁及
び訂正タイミングの制御を行っている。

該訂正制御部１０の出力信号は訂正スイッチ８の操作回
数に応じて前記刻時用計数回路３の計数内容のカウント
アツプを行う様構成されている。

図中１２はフリップフロップ回路（以後ＦＦ回路と称呼
する）で、切替スイッチ１３からの操作信号によりその
つと出力状態の反転を行なうものである。

該ＦＦ回路１２の一方の出力端Ｑからの出力信号は、前
記アンド回路４及び９に供給され、他方の出力端Ｑから
の出力信号は、アンド回路１４及び１５の各々一方の入
力端に供給されている。

アンド回路１４の他方の入力端には、前記訂正スイッチ
８の操作信号が供給されており、該アンド回路１４の出
力信号はディレードＦＦ回路１６に供給される。

このティレードＦＦ回路１６の出力信号は、直接アンド
回路１７の一方の入力端に供給されると共にディレード
ＦＦ回路１８、インバータ回路１９を介して前記アンド
回路１７の他方の入力端に供給されている。

前記ディレードＦＦ回路１６及び１８は、分周及びタイ
ミング発生器２より供給されるクロックパルスφ１ 、
φ２に同期して読み込み及び読み出し動作を行うもので
ある。

ディレードＦＦｌ０１６、ティレードＦＦ回路１８、イ
ンバータ回路１９及びアンド回路１７で構成されるこの
回路は、ティレードＦＦ回路１６に訂正スイッチ８の操
作信号が供給されるとその前縁でワンショットパルス信
号を発生する所謂ワンショット回路である。

アンド回路１７の出力信号は計数器用計数回路２０に供
給されて訂正スイッチ８の操作回数を計数するようにな
る。

計数器用計数回路２０の計数内容は、前記アンド回路１
５、オア回路５及びデコーダドライバ回路６を介してＦ
Ｆ回路１２のＱ側出力時に表示部Ｉに表示される。

図中２１は入力端りに常時・・ｌ〃信号が供給されてい
るＦＦ回路で、このＦＦ回路２１は端子Ｃに供給される
前記刻時用計数回路３からの２秒に１回の割合で出力す
る信号（ｌＰ／２Ｓ信号）の後縁に同期して、入力端り
に供給されている信号即ちａｔ ｌ ｎ信号を出力しア
ンド回路２２の第３入力端に供給している。

またリセット端子Ｒには前記アンド回路１７の出力信号
が供給されている。

アンド回路２２の第１及び第２の入力端には、前記１
ｐ／２ Ｓ信号及びＦＦ回路１８の出力信号が夫々供給
されており、このアンド回路２２の出力信号が計数器用
計数回路２０に、計数内容のクリア信号として供給され
るものである。

次に上記構成の動作を説明する。

通常は、ＦＦ回路１２の出力端Ｑからの出力信号により
刻時用計数回路３の計数内容が表示部Ｉに表示されてい
る。

この時、訂正スイッチ８の操作信号は訂正制御部１０に
供給され時刻訂正が出来る状態となっている。

切替スイッチ１３を操作すれば、今まで出力していたＦ
Ｆ回路１２の出力端豆は出力を停止し替って出力端Ｑか
ら信号が出力される。

従ってアンド回路４及び９は閉じて刻時用計数回路３の
計数内容の表示及び訂正動作は禁止され、アンド回路１
４及び１５が開放可能状態に設定される。

この状態で訂正スイッチ８を短時間例えば第２図Ｂに示
す様に１秒間投入すれば、その操作信号Ｂはアンド回路
１４を介してティレードＦＦ回路１６に供給される為テ
ィレードＦＦ回路１６及びディレードＦＦ回路１８は第
２図Ｃ及びＤに示す波形を出力する。

従って、計数器用計数回路２０には第２図Ｅに示される
ワンショットパルスがアンド回路１７より供給され、そ
の計数内容は＋１加算される。

この時ＦＦ回路２１は第２図Ｆに示す様に前記ワンショ
ットパルスＥの後縁でリセットされ、その直後に印加さ
れるＩＰ／２Ｓ信号Ａ（信号図Ａ参照）の後縁で再びセ
ットされる。

しかして、以後のＩＰ／２Ｓ信号Ａの信号図にはディレ
ードＦＦ回路１８から信号は出力されず、第２図Ｇに示
す様にアンド回路２２から出力信号は得られず、計数器
用計数回路２０にクリア信号は供給されない。

従って訂正スイッチ８の短時間操作では計数器用計数回
路２０の計数内容は、訂正スイッチ８の操作毎に＋１加
算されるだけで、その計数内容はアンド回路１５、オア
回路５及びデコーダ・ドライバ回路６を介して表示部Ｔ
に表示される。

次にスイッチ８を長時間例えば第３図Ｂに示す様に３．
５秒間投入した場合について述べる。

訂正スイッチ８の操作信号Ｂにより、ディレードＦＦ回
路１６及びティレードＦＦ回路１８は第３図Ｃ及びＤに
示す波形を出力する。

前述の訂正スイッチ８の短時間投入時と同様に、計数器
用計数回路２０はワンショットパルス（第３図Ｅ参照）
により計数内容は＋１加算される。

また第３図Ｆに示される如く、ＦＦ回路２１も同様にワ
ンショットパルスＥの後縁でリセットされ直後のＩＰ／
２Ｓ信号Ａの信号図再びセットされる。

そして該ＦＦ回路２１の再セツト後の最初のＩＰ／２８
信号Ａの信号出力時には、依然訂正スイッチ８が投入さ
れている為ティレードＦＦ回路１８から出力信号が発生
しており、従ってアンド回路２２から信号即ちクリア信
号（第３図Ｇ参照）が出力される。

このクリア信号Ｇは、計数器用計数回路２０に供給され
計数内容をクリアするようになる。

よって表示部Ｉは零表示となる。

そして、訂正スイッチ８の解離はこの表示を確認した後
行う。

この装置を再び時計として使用する場合は、切替スイッ
チ１３を再び操作すれば良い。

この操作によりＦＦ回路１２は出力が反転されてアンド
回路１４及び１５は出力が禁止され、替ってアンド回路
４及び９が開放可能状態に設定されるので、表示部Ｉに
は刻時用計数回路３の計数内容である時刻表示がなされ
訂正スイッチ８は本来の時刻訂正が行える様になる。

なお、本実施例では計数動作を行うスイッチとして訂正
スイッチ８を兼用したが、これのみに限定されるもので
はなく例えば訂正桁指定スイッチ１１を兼用させること
も可能である。

この場合訂正スイッチ８とアンド回路１４との接続線及
びアンド回路９を除去して、訂正スイッチ８の操作信号
を直接訂正制御部１０に供給する様にする。

そして、訂正桁指定スイッチ１１の接続線を前記アンド
回路１４に結合すると共にＦＦ回路１２の出力端Ｑの信
号が供給されるアンド回路を介して訂正制御部１０に結
合する様に構成すれば良い。

その他兼用可能なスイッチとしては、電源スイツチ以外
のスイッチ例えば時、分、秒の時刻系計数回路と月、日
、曜日のカレンダ系計数回路の内容を同一表示体に切替
えて表示する表示切替スイッチ、安全スイッチ、アラー
ム付時計に於けるアラームセットスイッチ、アラームリ
セットスイッチ、ストップウォッチ用のスタートスイッ
チ、ストップスイッチ等積々のスイッチが考えられる。

計数器を電子時計に組み込むことにより、計数器用のＦ
Ｆ回路１６，１８，２１及び計数器用計数回路２０等の
制御に必要な所望のタイミング信号を分周及びタイミン
グ発生器２或いは刻時用計数回路３かも容易に得ること
が出来る。

しかも、計数器の表示部及び操作スイッチは電子時計の
表示部及びスイッチを兼用することが可能となるので、
機構上の繁雑性を供わず時計装置に計数機能を付加する
ことが出来る。

その他事発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更
が可能である。

以上詳述した如く本発明によれば電子腕時計にスイッチ
の操作回数の計数機能を備ることにより、電子時計の機
能向上に役立つばかりか、常時計時動作を行う時刻系に
何ら影響を与えることなく表示を切替えるだけで容易に
計数機能を組み込むことができ、使用者に有益な機能を
提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は電子時計に組み込まれた本発明の計数器の回路
ブロック図、第２図はカウントアツプ動作を説明する為
の波形図、第３図はクリア動作を説明する為の波形図で
ある。 ７・・・・・・表示部、１２，２１・・・・・・フリッ
プフロップ回路、１３・・・・・・切替えスイッチ、１
６，１８・・・・・・ディレードフリップフロップ回路
、２０・・・・・・計数器用計数回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 基準クロック信号を計数し時刻情報を得る時刻計数
   手段と、この時刻計数手段で計数された時刻情報を訂正
   する訂正スイッチ手段と、前記時刻計数手段で得られる
   時刻情報を表示する表示手段と、前記時刻計数手段とは
   独立して設けられた計数器用計数手段と、前記表示手段
   に表示された時刻情報にかえて前記計数器用計数手段の
   内容を表示させる第１の切替手段と、前記訂正スイッチ
   手段を前記計数器用計数手段の入力操作に切替える第２
   の切替手段とを具備したことを特徴とする計数機能を有
   する電子時計。