JPS5871847A - 稚魚用配合飼料の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各種魚類およびその他の水産動物類のふ化直後
からの稚魚用初期配合飼料に関するものである。その目
的とするところは、Ｆ魚の成長がよく、生残率が高く、
しかも保存性がよく取扱い簡便な稚魚用配合飼料を提供
するもので、反応性のある水溶性蛋白を含む水産動物の
飼料に適する稚魚用栄養成分と、化学成分中硫酸基８％
以上含有の紅藻類粘質物を配合してなる稚魚用配合飼料
に関するものである。

最近、魚貝類の人工種苗生産技術が発達し、アユ、マダ
イ、クルマエビ、ヒラメなど各種有用魚貝−の大量人工
種苗生産が実施されて完全養殖が行なわれている。

しかし、これらもふ化直後からの種苗である稚仔魚の量
産化いかんにかかつており、稚仔魚の成長がよく１歩留
（生残率）のよい健全な種苗の育成に影響される。

現在、魚貝−の種苗生産において、初期飼料の大部分は
生きた動物プランクトンのりオミズツボワムν、アルテ
ミア、その他の微細プランクトンおよび甲殻類、またク
ロレラ、珪藻などのいわゆる生物飼料に依存している。

しかし、これら生物初期飼料は大量確保が不安定であり
、培養には施設、経費、労力など管理面でＩ４１ｍがあ
るだけでなく、生産した生物飼料が栄養的な欠陥から奇
形や大量へい死なひき起す場合も多い、また、魚貝類ミ
ンチの撒餌、ねり餌なども使われているが、これらを使
用した場合、溶解して水質の悪化などを招くことが多い
、稚仔魚の植菌の計画的量産のためには、培ｌＩ！庄物
飼料にかわる稚仔魚用初期人工配合飼料の使用が望まれ
るわけであるが、現在の人工配合飼料は生物飼料に比較
して、特に初期は成長、生残率、物性、摂餌などの点で
劣り間融がある。

一般の、配合飼料は魚粉や小麦粉などを主原料とした固
型のペレット、クランプル、フレーク或いはマツシュで
あるが、稚仔魚用の初期飼料としては２０〜５００声程
度の微細粒子とすることが必須条件である。そのため、
これら一般配合飼料を粉砕して微粒子化したものなどが
考えられるが、これらはその栄養成分が急速に溶出して
しまい水質の悪化を招くし、また適切な微細粒子に造粒
化できても水中での溶解性もしくは膨潤性に間融がある
。また、粒子が硬丁ぎて摂餌性にも開動がある。

そのため、保形性を維持し栄養成分の溶出を防止するた
めにマイクロカプセル化法などがこころみられるが、摂
餌が悪かったり、物性的に硬化され丁ぎたり、消化吸収
が不良であったり。

製造法などに欠点も多く８−が多い。

本発明者らは、これらを改良のため鋭意研究の結果。

後述の粘質物との反応性に富む水溶性蛋白を含−む稚魚
用配合飼料として必要なる飼料原料および栄誉成分と、
これに化学成分中硫酸基８％以上含有の紅ａｍ粘質物を
配合し、加水、必要に応じてｐＨ１ｌ整、陽イオン処理
をして乾燥、粉砕等調製したＩＩｋ−粒子の稚魚用配合
飼料は水中における保形性（不溶性）、分散沈降性、摂
餌性などに丁ぐれた特性を有することを見出した。

特に、水中において養分が溶出し難いモイストペレット
様微粒子杖を保ち、摂餌がよく、生物飼育試験において
も生物初期飼料に匹敵するＴぐれた成績を示すものであ
る。

紅り類粘質物で、且つその化学成分中硫酸基を８％以上
含有の粘質物を配合してなる稚魚用配合飼料はその粘質
物の蛋白質との反応性と、水溶液にカリウム、カルシウ
ムイオンを添加すると強力なゲルを形成する特異な性質
などのため、稚魚用配合飼料としてすぐれた特長を示す
ものである。ａち、水中において難溶保形性で、グル様
物質で包まれたモイストベレブト橡黴粒子の摂餌しやす
い物性はこれらの粘質物の配合によるものである。

本飼料を水に入れた場合、水と接した微粒子面はもとの
ゲルに復元し、ゲルの母体の中に栄養成分等が包まれた
難溶保形状を保ち、稚魚にとって擬餌りやすい物性にな
ることを見出したものである。

紅藻類から抽出される粘質物で、その化学成分中硫酸基
８％以上含有するものを配合することを特徴とするが、
それの工業的に抽出生産されているものには、ファーセ
レランとカラギーナンなどがある。ファーロレランは硫
酸基の含有量は８〜１６％で、紅藻類フルセラヲァから
製造される多糖類でデンマーク寒天とも呼ばれているも
のであり、ｊＩＦラギーナンは硫酸基の含有量は２０〜
４０％で、主としてスギノツ科。

ｔｙｙ科の紅藻類に存在する多１１類で、一般ににはカ
ッパ、ラムダ、イオタの３成分からなるといわれている
。

これらの紅凍類帖質物と反応性のある水溶性蛋白として
は、卵アルブミン、ラクトアルブミン、ラクトグロブリ
ン、プロタミンなど、またこれらを含むミルク蛋白製品
などがあげられる。

紅磯類粘質物で、その化学成分中硫酸基を８％以下含有
のものでは、例えば寒天、フノリなどあるが　、その粘
質物は蛋白質との反応性はなく、稚魚用配合飼料とした
場合、水中における保形性のめ、摂餌に関する点、硬さ
など物性の点で劣るものである。

本発明の稚魚用配合飼料の製造は反応性のある水溶性蛋
白を含む稚魚として必要なる各檀飼料原料（微粉）およ
び栄誉成分を配合し、水を加えてｐＨを紬軽し、約７０
℃以上に加熱、次に紅４１Ｉｌ粘ＩｊＩ＠でその化学成
分中硫酸基８％以上含有の１例えばカラギーナン又はフ
ァーセレランなどを加えて混合し、必要に応じて塩化カ
リウムなどを加えて処理し、乾燥、粉砕などにより微分
化、歇粒子とする。蛋白質源としては、カゼイン、ゼラ
デン、卵黄蛋白、卵アルブミンミルク蛋白、魚粉、その
他動植物性蛋白源が使用できる。

乾燥は真空凍結乾燥、噴霧乾燥、流動乾燥など考えられ
る。本性では溶剤、変性剤などを使用する必要はない、
粘質物と蛋白質との反応性を利用したもので、原料成分
中に粘質物を入れこませ反応化して固まらせた（ｂｉｎ
ｄ）ものを粉砕等して、５００１１下の各サイズに微分
化したマイクロパインジング（ｍｉｃｒｏｂｉｎｄｉｎ
ｇ　）飼料である。

紅藻類粘質物の飼料への配合量は、粘質物の種類、一度
、硫酸基含量、また蛋白質の種類、ｐＨなどにより異な
るが、大凡配合飼料原料に対して１−１０％の量であれ
ばよい。なお、他の＾分子物質を併用配合してもよく、
特にローカストビンガムは相乗的効果がある。

反応性を有する水溶性蛋白の配合飼料原料に対する量は
特に限定されるものではないが５〜７５％の範囲で自白
に使用し得る。

以下、実施例、試験例によって本発明を説明する。

実施例１ スキムミルク５２％、卵黄粉末ｌＯ１卵アルブミン２０
％、アミノ峻混合＠５％、大豆レンテン１．５％、タラ
肝油５．５％、ビタミン混合５％、ミネラル混合１％の
混合物に４倍量の水を加えｌ）Ｈな、７．０に調整し、
′攪拌しながら７５′Ｃ以上に加熱、−酸基２５％含有
のカラゲーナンＶ腺料混合物の５％宛加え、Ｋｃｌｔ−
添加処理して冷却後真空凍結乾燥し、粉砕して５００Ｍ
以下のサイズに歓分イヒして、クルマエビ、ガザミ、ヒ
ラメなどの稚魚用配合飼料を得た。

実施例２ カゼイン３５％卵アルブミン１５％、シヨ軸ｌＯ％、グ
ルコース５．５％、澱粉４％％脂質８％、ミネラル混合
８５％、ビタミン混合３．２％その他、１０．８％の混
合物に対して硫酸基２８％含有のカラゲーナンを１５％
５％宛加実施例１と同様の処理をして、クルマエビ、ガ
ザミ、ヒラメなどの稚魚用精製配合飼料を得た。

実施例３ イカミール２２．６％、魚粉１２％、卵黄粉末１５．５
％、ラクトアルブミン１０％、カッオニキス末９．２％
、ア量すエキス末１０．７％、アミノ酸混合物４％、ビ
タミン混合５％、ミネラル混合５％、脂質６％の混合物
に加水、ｐＨを６８−７．０に調整し、７０℃以上に加
熱、硫酸基１６％含有のファーセレランを原料混合物の
７％宛加え、Ｋｃｌを５％宛添加調整して、噴霧乾燥し
、マダイの稚魚用配合飼料を得た。

実施例４ カゼイン３５％、卵アルブミン１７％、ゼラチン９％、
デキストリン８％、アミノ酸混合物８％、ビタミン混合
６％、ミネラル混合８％、脂質９％の混合物に対して硫
酸基１２％含有のファーセレランを８％宛加え、実施例
１と同様の処理をしてアユの稚魚用配合飼料を得た。

試験例１ ３０１水糟にシェア１期幼生のクルマエビな３００尾放
要し、実施例１の稚魚用配合飼料を１日ｌ幼生当り約０
．１６１１１Ｆ投与して８日間飼育し、生物飼料のキー
トセラスとアルテミアを投与したものと比較試験した。

生物飼料の対照飼料とともに、本発明飼料はシェア（１
〜３期）、ミνス（１〜３期）と変態成長し、８日でボ
′ストラーバの成長し、生残率も８５％と高い値を示し
た。

また、同様ｌニー実施例２の精製配合飼料を投与し、８
日間でボストラーパに成長し、生残率は９０％であった
。

試験例２ ５００ノパンライト水槽にシェア１期幼生のガザミを１
００００尾ずつ収容し、実施例１の稚魚用配合飼料を１
６日間投与して対照の生物飼料（ワムシ−アルテミア−
オキアミ、アナリ肉ジュース）と卵黄、配合飼料（市販
クルマエビ用）併用およびナイロン・タンパク被膜でカ
プセル化した飼料（２）と比較試験した。生残率な表１
に示す。

表１　各成長ステージの生残率（％） （注）　　ｃｈａｎｇらの方法（１９６６）を改良した
マイクロカプセル飼料（卵黄４９％、アルブミン２０％
イカミール１０％、タラ肝油ｌＯ％、ビタミン混合５％
、ミネラル混合５％、大豆しシチン１％を含む）。

試験例３ ５００１　／（ンライト水槽にシェア１期幼生のガザミ
な１００００尾ずつ収容し、各区ともシェア１期〜４期
はワムシを投与し、シェア２期〜メガロバ期にワムシと
併用して、実施例１の稚魚用配合飼料を投与しｌＯ日間
飼育して、同様に対組の生物飼料区（ワムシとアルテミ
ア、アサリ）および同様にナイロン・タンパク被膜飼料
のものと比較試験した。

生残率な表２に示す。

表２　生残率（％） 試験例４ ３０ｊ水檜に３．３諺のヒラメ稚魚を１５００尾ずつ収
容し、ワムシを投与し、７日目から実施例１の稚魚用配
合飼料と併用投与する区と７日目から実施例１の飼料に
−切りかえる区で１６日間飼育して、対照のワムシ主体
の区および無給飼の区と比較試験した０表３−１に示す
、また、同様に３．３１ヒラメ機魚にて実施例１の飼料
を単独投与して１４日間飼育し、対照のワムシ主体のも
のおよびツエイン（Ｚｅｉｍ）コーティングの配合飼料
、無給餌のものと比較試験した６表３−２に示す。

表３−１　　飼育結果 表３−２　飼育結果 試験例５ １００ｊパンライト水槽にワムＶ給与の１０日令マダイ
機魚を１０００尾ずつ収容し、実施例３のマダイの稚魚
用配合飼料を２６日令まで１６日間投与し、対照の生物
飼料およびナイロン・タンパク被膜飼料のものと比較試
験した。

表４に示す。

表４　飼育結果 試験例６ ５００ｊパンライト水槽に７ｍのアユ稚魚を２０００尾
ずつ収容し、ワムシを投与し％１０日目から実施例４の
アユの稚魚用配合飼料と併用投与する区と、Ｎｏ０日目
ら実施？４４の飼料に切りかえる区で３０日間飼育して
、対照のワムシ、生餌併用の区と比較試験した。褒ＳＣ
示す。

表５　飼育結果 昭和５６年１２力２日 特許庁長官　島田妻構　殿 １、事件の表示 昭和５６年特許１１１Ｊ１６９７８３号λ　発明の名称 稚魚用配合飼料 ３？Ｉ正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住　所　　　東京都千代田区西神田３丁目８番１ｏ号名
称　　理研ビタミン株式会社 ４、代理人 住　所　　　東京都千代田区神田北乗物町１６番地〒１
０１英ビル３階 補正の内容 １、　明細書率５頁１３行目に「ファーロレラン」とあ
るな「ファーセレラン」と訂正。

２、明細書率７頁８行目に「５００ＭＪとあるを「５０
０声」と訂正。

３、明細書Ｉ８８頁２行目に「卵黄粉末１０Ｊとあるを
「卵黄粉末１０％」と訂正。

４、同頁９打目に［５００ＭＪとあるな「５００μ」と
訂正。

５、＃＠頁１３行目において「カゼイン３５％」と「卵
アルブミン」との間に「、」を加入。

６、　同頁１６行目において「その他」と１１０．８％
」との間にある「、」を削除。

７、　明細書ＩＪ１０頁５行目に「ポストラーバの」と
あるな「ポストラーパに」と訂正。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 反応性のある水溶性蛋白を含む稚魚用栄養成分と、紅藻
   類粘質物で、且つその化学成分中硫酸基８％以上含有の
   粘質物を配合してなる稚魚用配合飼料。