JPS586803Y2 - 鰹節自動供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動鰹節削り機等に附設して、この削り機等
のホッパーに鰹節を自動的に供給する鰹節自動供給装Ｍ
ｖｃ関し、鰹節投入口内に投入した多数の鰹節を急角度
に傾斜させて備えたチェーンコンベアにより正確に１本
ずつ取り出して上方へ移送し、その上端から前記削り機
等のホッパーへ鰹節を落下させて供給するようにしたも
のである。

これを図示の実施例に基づいて詳細に説明するト、図に
おいて１はコンベアで、このコンベア１は両側を図示し
ないフレームにより支持されて急角度に傾斜して立設さ
れ、図面ではこれにスラットチェーンコンベアを用いた
例が示されている。

これは適宜の伝動機構を介してモータにより回転される
駆動軸２と、両端を前記フレームの軸承部に支持される
従動軸３、および両軸２，３の両端部に備えたスプロケ
ットホイール４＃４ならびに５，５と、上下のスプロケ
ットホィール４＃５間に夫々無端的に装架したチェーン
６．６、そして前記両チェーン６．６間にベルト７．７
を介して装架した断面矩形状のスラット８．８・・・と
により構成され、前記スラツ）８．８・・・には−足側
数置きにその一つを除去し、あるいは図示のようにこれ
に偏平な板状のものＣを用いてここに鰹節搬送用の凹溝
９．９・・・を設けている。

筐た１０．１０・・・は上記スラット８の上面の端部に
一足側数置きに左右交互させて設けた姿勢制御用の突条
である。

なお、上記スラット８．８・・・について図面では鰹節
の凹溝９への落ち込みをスムーズに行なわせ、筐た搬送
途中におけるその脱落を防止するため、凹溝９の上隣り
のスラット８はその下側面８ａを傾斜面とし、下隣りの
スラット８は上側面８ｂの高さをやや大にして作ってい
る。

１１．１１は上記コンベア１の上部両側面を塞ぐ側板で
、前記した図示しないフレームに支持すれており、この
両側板１１．１１間の下部には鰹節をランダムに投入す
るための鰹節投入箱１２が固定され、鰹節投入箱１２は
その底面の開口縁に側板１１．１１間の下端を塞ぐ底板
１３を取付けている。

１４．１４は上記鰹節投入箱１２の上方に位置して取付
板１５．１５を介して側板１１ｊ１１に固定した容量規
制バーで、ピアノ線等の弾性のある材料により作られて
おり、夫々コンベア１０進行方向に延びる腕部１４ａ、
１４ａを介してその先端にスラット８の上面に接近して
コンベア１の進行方向と直交方向に延びる突肢１４ｂ、
１４ｂを設けている。

この考案は以上のような構成よりなり、鰹節投入箱１２
内に鰹節を投入し、コンベア１を矢印方向に循環すせる
と、鰹節投入箱１２内の鰹節は自重によりコンベア１の
スラット８上に落下し、あるものはその１１、また他の
ものも他の鰹節によって向きを変えることを妨げられな
い限りはやがて順次に凹溝９内に落ち込み、この状態で
１本ずつコンベア１により上方へ運ばれる。

そして、このコンベア１の上端から鰹節を落下させて、
これを自動鰹節削り機等のホッパーに供給するのである
。

もしこのとき凹溝９内に２以上の鰹節が重なって落ち込
んでいれば、上に重なっている余分な鰹節は容量規制バ
ー１４．１４のいずれか、またはその両側にぶつかって
その先端の突肢１４ｂ、１４ｂにより下方へ弾き落とさ
れる。

一力、スラット８上の鰹節が他の鰹節のため凹溝９をま
たぐ姿勢を変えることができない場合、これには先ずス
ラット８上の鰹節が重なり合って最下部の鰹節が上部の
鰹節の重さに押されて身動きがとれない場合が考えられ
るが、このときは通常、左右いずれかの姿勢制御用の突
条１０がこの最下部の鰹節とぶつかることにより、これ
に振動を与えてこの積層を崩すとともにこの一端を持ち
上げて横転させ、これを凹溝９内に落し込むのである。

なお、これは鰹節は堅くかつ細長い形状を有している特
性に基づく。

また第２のケースとして底板１３上に複数の鰹節が直立
し、互いに他が邪魔となって倒れることができないとい
う場合もあるが、この場合は突条１０が両端に位置する
鰹節の下面を押して上方へ抜は出させ、抜は出た鰹節は
横転してその１１、あるいは上記第１の場合のように更
に突起により向きを変えられてこれも結局は凹溝９内に
落下する。

以上のようにこの考案ではスラットコンベア１の上面の
両側縁に夫々所定の間隔を置いて姿勢制御用の突条１０
を設けるとともに、コンベア１の上方両側部には夫々そ
の上面に接近させて容量規制バー ｉ ４を備えるよう
にしたので、コンベアの空回りによる供給中断、あるい
は複数の鰹節の同時送出といった不具合を生じる虞れな
しに鰹節を１本ずつ確実に供給することができる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す縦断面図（第２図の
Ａ−Ａ断面図）、第２図は第１図のもののＢ力向矢視図
、第３図は鰹節投入箱内に鰹節を投入した状態を示す縦
断面図、第４図は突条の作用を示す説明図である。 １・・・・・・スラットコンベア、２・・・・・・駆動
軸、３・・・・・・従動軸、４．５・・・・・・スプロ
ケットホイール、６・・・・・・チェーン、７・・・・
・・ベルト、８・・・・・・スフ ７ ） 、９・・・
・・・凹溝、１０・・・・・・姿勢制御用突条、１１・
・・・・・側板、１２・・・・・・鰹節投入箱、１３・
・・・・・底板、１４・・・・・・容量規制バー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 急角度に傾斜させて立てたスラットコンベアの下部に鰹
   節投入箱を設け、該投入箱内に投入した鰹節を前記スラ
   ットコンベアにより上方へ移送するようにした鰹節自動
   供給装置において、前記スラットコンベアにその進行方
   向と直交する方向にのびた複数の鰹節搬送用の凹溝な設
   けると共にスラットの上面にはその両側縁に所望間隔毎
   に左右交互させて姿勢制御用の突条な設け、更にスラッ
   トコンベアの上方両側部にはその上面に接近すせて進行
   方向と直交方向にのびた容量規制バーを配設したことを
   特徴とする鰹節自動供給装置。