JPS586589Y2 - プレス機械における成形品掴み工具の自動クランプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プレスラインの複数個所で成形品に異なった
加工を行うプレス機械において成形品を加工個所間で受
は渡す成形品掴み工具の自動クランプ装置に関するもの
である。

上記のような成形品掴み工具は、成形品を変更する場合
等に、交換することが必要であるが、従来交換するに際
し段取時間を多く要すると共に分解工具を要し且つプレ
スライン上で交換作業を行うので、交換作業を行い難く
しかも安全性に欠けていた。

本考案は、上記実情を考慮してなしたもので、成形品掴
み工具を先端に有するパイプアームの基端を、流体圧で
ピストンの如き支持体に自動的にクランプできるように
すると共に、成形品掴み工具を交換し易い向きに上記支
持体を介して水平旋回させ、更に掴み工具の交換と同時
にパイプアームと支持体に設けである掴み工具の操作用
流体通路が連通ずるようにして掴み工具の交換作業を容
易に行いプレス作業能率の向上を図り得るプレス機械に
ふ−ける成形品掴み工具の自動クランプ装置であり、そ
の要旨とするところは、流体によ勺操作される機構をも
つ成形品掴み工具を先端に取付けているパイプアームに
操作用流体通路を設け、基部が旋回可能に支承され且つ
流体圧で旋回をロック、アンロックできるようにした旋
回ロック機構を備えている支持体の先端に、前記パイプ
アームの基部を挿入する穴を有すると共に、該パイプア
ームの基部が挿入されたときに該パイプアームに設けら
れた操作用流体通路と連通できる操作用流体通路を前記
支持体に設け、更に前記支持体の先端に、前記パイプア
ームの基部を流体圧でクランプするクランプ具を設けた
ことを特徴とするものである。

図面を参照しつつ本考案の実施例について説明する。

基部がコラム１に旋回可能に支承されたピストン２の先
端部外側にシリンダ３がシリンダ室４を形成する如くス
ライド可能に設けられていると共に、このシリンダ室４
と外部のエア等の流体供給装置とを連通ずる連通路５が
ピストン２に設けられてかり、バキュームヘッド等を備
えた成形品掴み工具を先端に取付けたパイプアーム６の
基部が角形状になって訃り、この角形状部を挿入する穴
７がピストン２の先端に穿設されていてパイプアーム６
がこのピストン２の穴７に装着された際にピストン２内
に設けられたエア等の流体通路８とパイプアーム６内の
エア等の流体通路９とが連通ずるようになっている。

父上記シリンダ３の先端部に（反コラム１側の部分に）
ウェッジドライバー１０が螺着されていると共に、スト
ッパー１１がピストン２の先端部に螺着されており、こ
のストッパー１１とウェッジドライバー１０との間にス
プリング１２が設置されていてこのスプリング１２によ
りシリンダ３が常にシリンダ室４を小にする方向に力を
加えられるようになっている。

更に上記ウェッジドライバー１０と面接触しこのウェッ
ジドライバー１０のスライドにより上下動（ピストン２
の軸に対し直角方向に移動）するようにウェッジ１３が
ピストン２に取付けられており、パイプアーム６の基部
に設けられた溝に嵌入する突起付固定部材１４がウェッ
ジ１３の内側に設けられている。

更に又下記の如きピストン２の旋回をロックする旋回ロ
ック機構がピストン２の基部に取付けられている。

即ち旋回ロック機構は、ピストン２０基部に固定された
筒体１５と、この筒体１５内をスライドしコラム１の凹
部１７に入るロック用ピストン１６と、このロック用ピ
ストン１６のスライドを行うように筒体１５に設けられ
たエア等の流体供給路１８，１９とから形成されている
。

上記の如く構成された本考案のプレス機械に釦ける成形
品掴み工具の自動クランプ装置の作動について説明する
。

成形品掴み工具の使用状態時は、第１図に示すようにウ
ェッジドライバー１０によりウェッジ１３がパイプアー
ム６へ押され、固定部材１４及びその突起がパイプアー
ム６の基部に設けられた溝に入ってパイプアーム６とピ
ストン２とがクランプされた状態にあると共に、旋回ロ
ック機構によりコラム１にピストン２がロックされた状
態にある。

次いで成形品掴み工具を交換する際には、旋回ロック機
構のロック解除を行う。

即ち流体供給路１９から流体を供給すると共に流体供給
路１８から流体を排出してロック用ピストン１６を反コ
ラム１側に移動しこのロック用ピストン１６の先端をコ
ラム１の凹部ＩＴから出してロック解除を行う。

このロック解除後にコラム１を中心としてピストン２と
パイプアーム６と成形品掴み工具とを一体に適宜旋回さ
せてプレスラインの外側に位置せしめる。

その後にシリンダ室４から連通路５を介し流体を外部に
排出すると、スプリング１２０弾発力によりウェッジド
ライバー１０とシリンダ３とが一体にコラム１側に移動
してシリンダ室４０体積がほぼ零になり、このような移
動に伴ないウェッジ１３がパイプアーム６の外側に移動
して固定部材１４及びその突起がパイプアーム６の溝か
ら外れた状態になり、即ちクランプが解除された状態に
なってパイプアーム６と共に成形品掴み工具が取外され
る。

しかる後に成形品掴み工具の交換作業を行い、パイプア
ーム６の基部をピストン２の穴７に挿入して連通路５か
らシリンダ室４に流体を供給し、スプリング１２０弾発
力に抗してシリンダ３とウェッジドライバー１０とを一
体に移動する。

これによりウェッジドライバー１０がウェッジ１３の傾
斜面に沿い移動し、この移動によりウェッジ１３がパイ
プアーム６側に移動して固定部材１４及びその突起がパ
イプアーム６の溝に入ｂクランプされた状態になる。

この状態でピストン２とパイプアーム６と成形品掴み工
具とを一体に適宜旋回移動して任意個所にセットし、旋
回ロック機構のロック用ピストン１６をコラム１の凹部
１７に移動挿入してコラム１にピストン２をロックする
。

次いで成形品掴み工具に流体通路８から流体を供給又は
吸引する等して成形品の掴み作業を行う。

この際エア等の流体回路が自動的に接続されている。

第３図及び第４図は本考案の他の実施例を示すものであ
る。

このものは、シリンダ３にウェッジドライバー２０が螺
着されていると共に、このウェッジドライバー２０と嵌
合し又内面に摩擦板２２が固定されたウェッジ２１がピ
ストン２にこの軸方向に対し直角に移動可能に配置され
ており、通常はスプリング１２の弾発力により第３図に
示す如くウェッジドライバー２０及びシリンダ３がコラ
ム１側へ移動して摩擦板２２がパイプアーム６に押付け
られた状態になり自動的にクランプされると共に、連通
路５から流体を供給することによりスプリング１２０弾
発力に抗しシリンダ３及びウェッジドライバー２０を移
動してウェッジ２１と一体に摩擦板２２を一体にパイプ
アーム６の外側に移動しクランプを解くようにしたもの
である。

更に第５図及び第６図に示すものは前記したウェッジ型
のものとは異なりパイプアームを直角方向よりピストン
で直接クランプする実施例である。

即ちコラム１にパイプアーム６をロックスル旋回ロック
機構は同じ構造であり、パイプアーム６０基部を挿入し
支持する筒体２３が上記旋回ロック機構の筒体１５の下
端に取付けられていると共に、ピストン２５をスプリン
グ２６０弾発力に抗しスライドし得るよう収納したシリ
ンダ２４が前記筒体２３に取付けられており、且つクラ
ンプ片２７がピストン２５に取付けられていて該クラン
プ片２Ｔがパイプアーム６の溝に入ることにより該パイ
プアーム６がクランプされるようになっているものであ
る。

尚本考案は、上記実施例にのみ限定されることなく、例
えば第１図及び第３図に示す実施例においてウェッジド
ライバー及びウェッジの接触部のテーパーの向きを逆に
すること、プレス以外の分野で適用すること等は任意で
あシ、その他車考案の要旨を逸脱しない限り種々の変更
を加え得ることは勿論である。

以上述べたように本考案のプレス機械における成形品掴
み工具の自動フラング装置によれば、成形品掴み工具の
着脱（交換）を容易に行い得て作業能率の向上を図り得
ると共に、着脱時に段取時間を多く要することなく又従
来必要とした分解工具が不要であう、パスラインの外側
に釦いて成形品掴み工具の交換を行うことができて安全
性を向上でき、しかも機構簡単にして容易に組立て得る
、等の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のプレス機械における成形品掴み工具の
自動クランプ装置の構成要領を示す縦断側面図、第２図
は第１図の■方向矢視図、第３図は本考案のプレ又機械
における成形品掴み工具の自動クランプ装置の他の例の
構成要領を示す縦断側面図、第４図は第３図の■方向矢
視図、第５図及び第６図は本考案の他の実施例を示す説
明図である。 １・・・・・・コラム、２・・・・・・ピストン、３・
・・・・・シリンダ、４・・・・・・シリンダ室、５・
・・・・・連通路、６・・・・・・パイプアーム、γ・
・・・・・穴、１０，２０・・・・・・ウェッジドライ
バー、１１・・・・・・ストッパー、１２・・・・・・
スフリング、１３，２１・・・・・・ウェッジ、１４・
・・・・・固定部材、２２・・・・・・摩擦板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 流体により作動して成形品の掴み作業を行うようにしで
   ある成形品掴み工具を先端に取付けているパイプアーム
   に操作用流体通路を設け、基部が旋回ＯＴ能に支承され
   且つ流体圧で旋回をロック、アンロックできるようにし
   た旋回ロック機構を備えている支持体の先端に、前記パ
   イプアームの基部を挿入する穴を有すると共に、該パイ
   プアームの基部が挿入されたときに該パイプアームに設
   けられた操作用流体通路と連通できる操作用流体通路を
   前記支持体に設け、更に前記支持体の先端に、前記パイ
   プアームの基部を流体圧でクランプするクランプ具を設
   けたことを特徴とするプレス機械における成形品掴み工
   具の自動クランプ装置。