JP3692210B2 - 射出成形機の型盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機における金型取付用の溝を備えた型盤に用いて好適な射出成形機の型盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の金型取付用型盤を備えた射出成形機を図4〜図8を用いて説明する。 図4は従来の射出成形機の全体平面図、図5は固定側型盤の正面図、図6は可動側型盤の正面図、図7は可動側取付板の正面図、図8は可動側取付板の側面図である。
【0003】
図4に示すように、射出成形機では、ベッド(図示せず)に固定側型盤1と可動側型盤2とが対向するように配設されており、更に、固定側型盤1と可動側型盤2のそれぞれの四隅を貫通するようにダイバー5が配設されている。又、可動側型盤2の裏側(固定側型盤1の位置する側とは反対側)には、ブースタラムタイプの型締装置4が配設されており、このブースタラムタイプの型締装置4を駆動することにより、可動側型盤2はダイバー5に案内されて、前後に移動するようになっている。
【0004】
さらに、固定側型盤1と駆動側型盤2の間には、金型3が配設されるようになっているが、この金型3は、固定側金型6と、この固定側金型6を取り付けた固定側取付板7と、可動側金型8と、この可動側金型8を取り付けた可動側取付板9と、固定側取付板7及び可動取付板9のそれぞれの中央部に設けたロケートリング10及びガイドブロック片16とにより構成されている。
【0005】
また、固定側型盤1の裏側(可動側型盤2の位置する側とは反対側)には、図示しない射出成形機のノズルが出入り自在となるノズル孔11が形成されている。更に、固定側型盤1の表側(可動側型盤2の位置する側)には、ノズル孔11と連通するロケートリング用縦溝12が形成されており、更に図5に示すように、この縦溝12の底部12aはロケートリング10が安定して載置できるように半円形に形成され、上部は傾斜部12bを経て若干幅を広げ、上端開口部には案内部12cが形成されていて、これによりロケートリング10がロケートリング用縦溝12に上方から容易に嵌合できるようになっている。
【0006】
さらに、可動側型盤2には、金型3の取付側にガイドブロック用縦溝15が形成されており、更に図6に示すように、このガイドブロック用縦溝15の底部15aはガイドブロック片16が安定しかつ水平精度をもって載置できるように構成され、その底部15aの上部は傾斜部15bを経て若干幅を広げ、上端開口部には拡径された案内部15cが形成されていて、これによりガイドブロック片16がガイドブロック用縦溝15に容易に嵌合できるようになっている。
【0007】
一方、図7に示すように、可動側金型8に取り付けられた可動取付板9の中央部には、ガイドブロック片16が固定されているが、このガイドブロック片16の下端辺16aにより、このガイドブロック片16が前記ガイドブロック用縦溝15の底部15aに載置されたときに、金型3が、固定側型盤1,可動側型盤2それぞれに対して水平になるように位置決めをすることができるようになっている。
【0008】
また、図5,図6に示すように、固定側型盤1,可動側型盤2のそれぞれの表側には、複数の金型取付用のT溝(断面形状がT字型をしている溝)14が形成されており、これらのT溝14には複数個のクランプ装置19(図7参照)が配設されるようになっている。
次に、これらのクランプ装置19を図9〜図11を用いて説明する。
【0009】
図9はクランプ装置の断面図、図10は図9のC矢視図、図11はクランプ装置がクランプしている状態を示す断面図である。
図9〜図11に示すように、クランプ装置19は、クランプアーム23と、油圧シリンダと一体構造を成すクランプアーム受台21と、シリンダヘッド26及びピストン27とを備えて構成されている。
【0010】
ここで、クランプアーム23は、クランプアーム21上に支持板24及び支持軸25を介して回転自在に支持されており、その力点23aをピストン27により押し上げることにより、コイルスプリング31の付勢力に抗して、作用点(爪)23bを下方へ押し下げるようになっている。
また、クランプアーム受台21には、ピストン27が埋設され、そのピストン27の下方にはピストン駆動油室33とピストン駆動油室33に連通する油圧パイプ取付口32とが形成されており、この油圧パイプ取付口32には、図示しない油圧発生ユニットから圧油が供給されるようになっている。
【0011】
更に、クランプアーム受台21の下面には、図10に示すように、T脚(T字型の形状の脚部)22が形成されており、このT脚22を、固定側型盤1,可動側型盤2のそれぞれの表側に形成されている金型取付用のT溝14に係合させることにより、固定側型盤1,可動側型盤2にクランプ装置19を取り付けることができるようになっている。
【0012】
このようなクランプ装置19の構成において、図示しない油圧発生ユニットより油圧パイプ取付口32を通して油圧がピストン駆動油室33に供給されると、ピストン27がクランプアーム23の力点部23aを押し上げ、テコの原理にてクランプアーム23の作用点23bを取付台29に押し付けることにより金型3の固定側取付板7や可動側取付板9を固定することができる。
【0013】
このような構成により、射出成形機に金型3を取り付けるには、可動側型盤2を型締ストロークより若干大きく開いておき、固定側金型6と可動側金型8とを一体に結合した状態の金型3をクレーン等で吊り下げて射出成形機の上方に運び、金型3のロケートリング10を固定側型盤1のロケートリング用縦溝12に、また金型3のガイドブロック片16を可動側型盤2のガイドブロック用縦溝15にそれぞれ嵌合しながら金型3を下降させていく。そして、ロケートリング10及びガイドブロック片16が着座すると、金型3の位置及び姿勢が正しく決められることになる。
【0014】
次いで、固定側型盤1に取り付けられているクランプ装置19によって、固定側金型6に取り付けられている固定側取付板7をクランプすることによって、固定側型盤1に固定側金型6を固定し、同様に、可動側型盤2に取り付けられているクランプ装置19によって、可動側金型8に取り付けられている可動側取付板9をクランプすることによって、可動側型盤2に可動側金型8を固定する。
【0015】
最後に、固定側金型6と可動側金型8の結合を解放すると共に、図示しない多数の金型冷却用ホースをそれぞれの金型に取り付けるのである。
ここで、金型を、前述したクランプ装置によって固定側型盤及び可動側型盤に取り付ける場合に、金型の形状によって、金型の左右両側を水平方向にクランプする場合と、金型の上下両側を垂直方向にクランプする場合とがあるが、このような従来の射出成形機の型盤では、金型の左右両端部をクランプする必要のある金型を金型の上下両端部をクランプする必要のある金型に交換する、あるいはその逆に、金型の上下両端部をクランプする必要のある金型を金型の左右両端部をクランプする必要のある金型に交換する場合には、型盤上に成形された縦方向及び横方向のT溝に、あらかじめ、それぞれの溝専用のクランプ装置を取り付けておいて必要なものだけ選択して使用するか、あるいは、一旦、圧油供給ホースを外した後に、重量の大きいクランプ装置を一方のT溝から外して、他方のT溝に嵌め直した後、再度、油圧ホースを付け戻さなければならない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のように、縦及び横それぞれのT溝専用のクランプ装置を設ける場合は、余分にクランプ装置を用意しなければならず、これによりクランプ装置の費用がかさむとともに、型盤上に使用しないクランプ装置が配設されることになるので作業の邪魔になり、一方、後者のようにクランプ装置を移し換える場合には、移し換えに際し、多大な労力や時間がかかるという課題がある。
【0017】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、重量の大きいクランプ装置を金型固定用溝から脱着することなく、又、金型に連結している油圧ホースを連結したまま、異なる方向の金型固定用溝に移し換えることができるような工夫を施すことにより、金型の交換の際の、労力や時間の浪費を減じ、作業効率を高めることができるようにした、射出成形機の型盤を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の射出成形機の型盤は、仮想延長線が一点で交差しうる複数の金型固定用溝を有する射出成形機の型盤において、該複数の金型固定用溝の仮想延長線の交点を中心として回転自在に嵌挿した回転板を設け、該回転板に該金型固定用溝と同じ断面形状の溝を形成し、該回転板を回転させることにより、該回転板上の溝が、該複数の金型固定用溝のうちのいずれかひとつに対して連通するように配置されることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の一実施形態としての射出成形機の型盤について説明すると、図1から図3は本発明の一実施形態としての射出成形機の型盤における固定側型盤を示すもので、図1はその正面図(従来例の図5に相当するもの)、図2は図1のD矢視図、図3はその回転板周辺部を一部破断して示す分解斜視図である。
【0020】
本実施形態としての射出成形機の型盤も、図4に示すような射出成形機に適用されるが、本実施形態にかかる射出成形機の型盤は、図2に示すように固定側型盤本体50の表面側(金型3の取り付け側)に、固定側T溝プレート60が固定された構造をしており、これにより図4に示す従来例における固定側型盤1の役割を果たすようにしたものである。
【0021】
固定側T溝プレート60は、図1に示すようにその四隅にタイバー51と干渉しないための切欠き80を有する四角形の厚板で構成され、その表側(金型取付側)に、複数の縦T溝(断面形状がT字型をしており縦方向に延在する溝)61及び横T溝(断面形状がT字型をしており横方向に延在する溝)62(いずれも金型固定用溝)が形成されるとともに、回転板用孔63,雌ねじ孔64,段付孔65及びリーマ孔66が形成されている。
【0022】
そして、この固定側T溝プレート60は、取付ボルト71(図2参照)を段付孔65に装着して固定側型盤本体50の雌ねじ部に螺合させるとともに、位置決めピン72(図2参照)をリーマ孔66に通し固定側型盤本体50の孔部に係合させることにより、固定側型盤本体50の金型3(図4参照)の取り付け側に固定されるようになっている。
【0023】
また、固定側T溝プレート60の中央部には、ロケートリング受け70が設けられ、更に、固定側T溝プレート60上に形成された縦T溝61や横T溝62には、前述した従来例と同様のクランプ装置73が、それぞれのT脚を嵌合することによって装着されるようになっている。
また、図1に示すように、固定側T溝プレート60の上下の各端面には、各端面を鉛直に3等分するよう、固定側T溝プレート60の側端面の約1/3の長さの縦T溝が2本ずつ形成されている。また、同様に、固定側T溝プレート60の左右の各端面には、各端面を水平に3等分するように、固定側T溝プレート60の側端面の約1/3の長さの縦T溝が2本ずつ形成されている。又、それぞれ対応する縦T溝61と横T溝62とは、その仮想延長線が一点で交差するように配設されているが、各溝の仮想延長線の交点位置には、その交点位置を中心とする回転板用孔63がそれぞれ設けられており、縦T溝61と横T溝62の端部は、それぞれこれらの各回転板用孔63の円周面に開口している。
【0024】
各回転板用孔63は、図3に示すように、固定側T溝プレート60の裏面部分(型盤側部分)に、回転板用孔63と同心で径がやや大きい円弧状溝63aを備えている。この円弧状溝63aは、縦T溝61及び横T溝62の底面位置よりも深い位置において、縦T溝61及び横T溝62の底面位置を越えないように設けられており、更に、この円弧状溝63aは、横T溝62の開口部の反対側に相当する部分を上下方向にそれぞれ45°ずつの範囲にわたって残して形成されていて、その両端部63bは外周部から中心に向って平面となっている。なお、この端部63bは、後述する回転板67に形成されている円弧状フランジ部67bの両端部67cと当接するようになっている。
【0025】
一方、回転板67は、図3に示すように、その表側に縦T溝61及び横T溝62と同じ断面形状のT溝67aを形成されており、その裏側には、縦T溝61及び横T溝62の底面位置を越えない厚さで、T溝67aに対して、中心角度45°の位置から180°(半円周)の範囲に、回転板67と同心の円弧状フランジ部67bが形成されている。又、このフランジ部67bの両端部67cは外周部から中心に向かって平面となっている。
【0026】
なお、この回転板67は、その表面が固定側T溝プレート60の表面と面一になるように、T溝プレート60の回転板用孔63に回転自在に嵌装され、その際、フランジ部67bは円弧状溝63aに嵌まり、その裏面を型盤50によって挟まれることによって厚み方向の運動を拘束されるようになっている。
また、回転板67上のT溝67aは、フランジ部67bの両端部67cを結ぶ線と一定の角度(本実施例では45°)を持つように設けられており、例えば、図1の右下側の回転板67の場合では、回転板67を図示されている状態から時計回りに90°回転させると、回転板67に形成されているフランジ67bの(先行)端部67cが、回転板用孔63に形成されている円弧状溝63aの端部63bに当接して、T溝67aと縦T溝61とが一直線に並んだ状態で(両溝67a,61が直線的に連通する状態で)停止するようになっている。また、その状態から今度は反時計方向に回転させると、回転板67に形成されているフランジ67bの反対側の端部67cと、回転板用孔63に設けられている円弧状溝63aの端部63bとが当接して、T溝67aと横T溝62とが一直線に並んだ状態で(両溝67a,62が直線的に連通する状態で)停止するようになっている。
【0027】
ここで、図3に示す回転板67は図1の左上側及び右下側に配設される回転板の形状を示すものであり、図1の左下側及び右上側に配設される回転板には、図3に示されているフランジ部とT溝に対して線対称となるような角度でフランジ部67bが形成されている。
なお、本実施形態では、固定側T溝プレート60は、固定側型盤本体50の金型取付面のメッキやT溝あるいは雌ねじ等の加工を容易にし、また金型を取り付ける取付面が痛んだときにその金型取付面の交換を容易に行なえるようにするために、固定側型盤本体50と別体として製作されているが、それに限定されるものではなく、前記の縦T溝61、横T溝62、回転板67等を直接固定側型盤本体50に一体加工するような構造のものでもよい。
【0028】
また、射出成形機において固定側型盤と対をなすように設けられた、図示省略の可動側型盤については、ロケートリング受け70が無く複数のエジェクタピン用の孔が設けられた可動側T溝プレートが可動側型盤本体に螺着される他は、本発明の要件となる構造に関して、前述の固定側型盤本体50及び固定側T溝プレート60の組み合わせで構成された固定側型盤の構成と同様である。
【0029】
上述の構成により、例えば、金型の左右端面をそれぞれクランプしている金型3を金型の上下端面でそれぞれクランプする必要のある図示しない金型3′に交換する場合には、先ず、固定側型盤,可動側型盤に取り付けられているクランプ装置73のアーム23による締め付けを緩めて金型3を取り外す。これにより、T脚22(図10)と横T溝62との間に作用するの摩擦力が減じて、クランプ装置73は横T溝62に案内されながら移動することができるようになる。
【0030】
このとき、図1の状態において左上側に配設されている回転板67については、この回転板67を反時計回りに90°回転させると、回転板67に設けられているフランジ部67bの端部67cと、回転板用孔63に設けられている円弧状溝63aの端部63bとが当接することにより、これらの端部がストッパの役割を果たし、回転板67の回転が抑止され、回転板67上のT溝67aと横T溝62とが一直線に並んだ状態で(両溝67a,62が直線的に連通する状態で)停止する。同様に、図1の右上側に配設されている回転板67については、この回転板67を時計回りに90°回転させることにより、回転板67に設けられているフランジ部67bの端部67cと、回転板用孔63に設けられている円弧状溝63aの端部63bとが当接することにより、これらの端部がストッパの役割を果たし、回転板67の回転が抑止され、回転板67上のT溝67aと横T溝62とが一直線上に並んだ状態で(両溝67a,62が直線的に連通する状態で)停止する。
【0031】
ついで、人手等によって各クランプ装置73を横T溝62に案内させながら移動させて各回転板67上に配置した後、各回転板67をそれぞれ回転させる。すなわち、図1の左上側及び右上側の回転板67については、これらの回転板67を時計回りに90°回転させると、回転板67に設けられているフランジ部67bの端部67cと、回転板用孔63に設けられている円弧状溝63aの端部63bとが当接してストッパの役割を果たすことにより、回転板67の回転が抑止され、回転板67上のT溝67aと縦T溝61とが一直線に並んだ状態で(両溝67a,61が直線状に連通する状態で)停止する。同様に、図1の左下側及び右上側の回転板67については、これらの回転板67を反時計回りに90°回転させると、回転板67に設けられているフランジ部67bの端部67cと、回転板用孔63に設けられている円弧状溝63aの端部63bとが当接してストッパの役割を果たすことにより、回転板67の回転が抑止され、回転板67上のT溝67aと縦T溝61とが一直線に並んだ状態で(両溝67a,61が直線状に連通する状態で)停止する。
【0032】
その後は、各クランプ装置73を、回転板67上から縦T溝61上に移動させることにより、縦T溝61に移すことができる。
なお、クランプ装置73を縦T溝61から横T溝62に移す場合には、上述の逆の手順に従った操作を行なえばよい。
また、このクランプ装置73の移動にあたって油圧ホースを取り外す必要はない。
【0033】
このように、本発明の一実施形態としての射出成形機の型盤によれば、金型3の交換時に、重量の大きいクランプ装置73をT溝61,62から脱着することなく、又、連結している油圧ホースを付けたまま、交差する他のT溝62,61に移し換えることができるので、労力や時間の浪費を減じ、作業効率を高めることができる。
【0034】
また、本発明の一実施形態としての射出成型機の型盤によれば、回転板67をT溝61,62の交点を中心として中心角が90°の範囲で回転しうるように配設することにより、回転板67の位置決めを容易に、且つ、確実に行なうことができるので、金型交換の際に、より作業効率を高めることができる。
なお、本実施形態では、型盤上に縦T溝61と横T溝62をそれぞれ4本ずつ形成しているが、T溝の数はそれに限定されるものではなく、それぞれ必要に応じて、何本形成してもよい。
【0035】
また、本実施形態では、型盤上に形成された縦T溝61と横T溝62とが互いに直交し、それに応じて回転板67も90°回転するように設けられているが、それに限定されるものではなく、縦T溝61と横T溝62とが、90°以外の角度で交差するようにそれぞれの溝を設け、それに合わせて回転板67が90°以外の角度で回転するようにフランジ部63bの角度を変更して設けてもよい。
【0036】
さらに、本実施形態では、回転板67のフランジ部67bの中心角度を180°とし、回転用孔63の円弧状溝63aの中心角度を270°として構成することにより、回転板67が90°だけ回転するように設けられているが、それに限定されるものではなく、回転用孔63の円弧状溝63aを、その中心角度が360°となるように全周にわたって設けることにより、回転板67が360°回転するようにしてもよい。
【0037】
さらに、本実施形態では、回転板67に直線状に形成された溝が、同じく直線状に形成された金型固定用のT溝61又は62に、直線的に連通するように設けているが、それに限定されるものではなく、回転板67に曲線状に形成された溝が、同じく曲線状に形成された金型固定用のT溝61,62と、曲線的に連通するように配設してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の射出成形機の型盤によれば、複数の金型固定用溝の仮想延長線が交差しうる位置に、それら複数の金型固定用溝の仮想延長線の交点を中心として回転自在で、型盤上の金型固定用溝と同じ断面形状の金型固定用溝を形成し、厚み方向に拘束されている回転板を嵌合することにより、回転板上にクランプ装置を配置した状態で回転板を回転させ、クランプ装置を、一方の金型固定用溝から交差する他の金型固定用溝へと移し換えることができ、これにより重量の大きいクランプ装置を金型固定用溝から脱着することなく、又、金型に連結している油圧ホースを付けたまま、異なる方向の金型固定用溝に移し換えることができるので、金型交換の際の労力や時間の浪費を減じ、作業効率を高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての射出成形機の型盤としての固定側型盤の正面図である。
【図2】図1のD矢視図である。
【図3】本発明の一実施形態としての射出成形機の型盤における回転板周辺部を一部破断して示す分解斜視図である。
【図4】射出成形機の全体平面図である。
【図5】従来の固定側型盤の正面図である。
【図6】従来の可動側型盤の正面図である。
【図7】従来の可動側取付板の正面図である。
【図8】従来の可動側取付板の側面図である。
【図9】クランプ装置の断面図である。
【図10】図9のC矢視図である。
【図11】クランプ装置がクランプしている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
50 型盤
60 固定側型盤
61 縦T溝(金型固定用溝)
62 横T溝(金型固定用溝)
63 回転板用孔
63a 円弧状溝
63b 端部
67 回転板
67a T溝
67b 円弧状フランジ部
73 クランプ装置
Claims (1)
- 仮想延長線が一点で交差しうる複数の金型固定用溝を有する射出成形機の型盤において、
該複数の金型固定用溝の仮想延長線の交点を中心として回転自在に嵌挿した回転板を設け、
該回転板に該金型固定用溝と同じ断面形状の溝を形成し、
該回転板を回転させることにより、該回転板上の溝が、該複数の金型固定用溝のうちのいずれかひとつに対して連通するように配置されることを特徴とする、射出成形機の型盤。
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