JPS586222Y2 - 温風暖房機の制御回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気ヒータとファンモータを有する温風暖房機
の制御回路に係り、特に電気ヒータの初期運転電流減少
回路に関する。

従来の温風暖房機では、電気ヒータとしてセラミックヒ
ータが使用される場合、通電初期にヒータ素子の温度が
低いと、セラミックヒータの抵抗値が小さいため、非常
に大きな初期運転電流が流れるという欠点を有していた
。

本考案は上述の事実に鑑みてなされたもので、以下本考
案の一実施例を図面に基づき説明すると、１は交流電源
、２は運転スイッチ、３は単極双投のヒータ入切スイッ
チ、４はリレー、５は後述の電気ヒータの温度を検知し
、所定温度以上で閉路するサーモスタットで母線１ 、
、１２間にヒータ入切スイッチ３のａ−１）側接点と、
リレー４と、サーモスタット５とが直列に接続されてい
る。

６はセラミックヒータのようにヒータ素子の温度に応じ
て抵抗値の変わる電気ヒータ、４１及び４２は単極双投
のリレー第１接点及びリレー第２接点、７はファンモー
タで母線１１，１２間に電気ヒータ６と、リレー第１接
点４１のｄ −Ｃ側接点と、リレー第２接点４２のｇ−
ｈ側接点と、ファンモータ７とが直列に接続されている
。

又ヒータ入切スイッチ３のＣ接点と、リレー第１接点４
１のＣ接点とが接続され、ヒータ入切スイッチ３のｂ接
点とリレー第２接点４１のｉ接点とが接続され、更に、
リレー第１接点４２のｆ接点と母線１２とが接続されて
いる。

こうして、リレー４、サーモスタット５、リレー接点４
１．４２フアンモータ７から、ヒータ６との直列抵抗値
をヒータ６の通電初期大きく、その後小さくなる抵抗制
御手段を構成している。

送風運転のみ行なう場合はヒータ入切スイッチ３をａ
−ｃ側接点に入れ、運転スイッチ２を投入することによ
り、ファンモータ７が運転スイッチ２、ヒータ入切スイ
ッチ３のａ −Ｃ側接点、リレー第２接点４２のｇ−ｈ
側接点を介して通電され、送風運転が行なわれる。

この時電気ヒータ６はヒータ入切スイッチ３により短絡
されるため通電されず、リレー４も通電されることがな
い。

次に電気ヒータ６に通電して暖風運転を行なう場合はヒ
ータ入切スイッチ３をａ−１）側接点に入れると、サー
モスタット５が運転開始当初は開路していて、リレー４
が通電されないため、運転スイッチ２、電気ヒータ６、
リレー第１接点４１のｄ−Ｃ側接点、リレー第２接点４
２のｇ−ｈ側接点及びファンモータフの経路で電気ヒー
タ６及びファンモータ７が通電される。

この時ヒータ６の直列抵抗はファンモータ７の抵抗値と
なり電源電圧は電気ヒータ６とファンモータ７に分圧さ
れるために電気ヒータ６に印加される電圧は定格電圧以
下となる。

従って電気ヒータ６の初期電流値は定格電圧を直接印加
した場合より小さく押えることができる。

電気ヒータ６は定格以下の電圧で徐々に発熱していき、
電気ヒータ６としてセラミックヒータが使用されている
本実施例の場合では発熱と伴にその抵抗値が増大するた
め、電気ヒータ６に印加される電圧が次第に高くなり、
ファンモータ７に印加される電圧が逆に低くなる。

それに従ってファンモータ７の回転数が低下して電気ヒ
ータ６への送風量が減少するため、電気ヒータ６は増々
発熱量が多くなって抵抗値も増加する。

電気ヒータ６の発熱によりサーモスタット５の検知温度
が設定値に達すると、サーモスタット５が動作して閉路
し、リレー４がヒータ入切スイッチ３のａ−１）側接点
及びサーモスタット５を介して通電される。

これによりリレー第１接点４１がｄ−ｆ側接点に、又リ
レー第２接点４２がｇ−１側抜点にそれぞれ切換わるた
め、電気ヒータ６は第１リレー接点４１のｄ−ｆ側接点
を介して、又ファンモータ７はヒータ入切スイッチ３の
ａ−１）側接点及びリレー第２接点４２のｇ−１側抜点
を介してそれぞれ通電され、電気ヒータ６とファンモー
タ７が母線１１．１２間に並列に接続されヒータ６の直
列抵抗蓋は略零となり交流電源１の定格電圧が供給され
る。

電気ヒータ６は定格電圧が印加される時は既に抵抗値が
増大していて安定した運転電流が流れ、ファンモータ７
も通常の回転数で運転して暖風運転が行なわれる。

暖風運転を行なった後、一旦電気ヒータ６の通電を切り
、すぐに暖房運転を再開する場合は電気ヒータ６の余熱
により、サーモスタット５が閉路していてリレー４が瞬
時に通電され、リレー接点４１．４２が切換わっで最初
から電気ヒータ６とファンモータ７に定格電圧が供給さ
れるが、電気ヒータ６の抵抗値が大きく、電気ヒータ６
に大きな始動電流が流れることがない。

上述の如く本案は自らの温度が高くなるにつれて抵抗値
が大きくなる電気ヒータと、該電気ヒータへの送風用の
ファンモータと、前記電気ヒータの温度を検出する手段
により該検出温度が設定値以下の時解磁され設定値以上
の時励磁されるように通電が制御されるリレーと、前記
電気ヒータとファンモータとを電源に対し、前記リレー
解磁時直列接続し励磁時並列接続するリレー接点とを備
えたものであるから、通電初期の大電流が防止できると
共に通電初期ファンモータが低速回転するので電気ヒー
タへの送風量が少く電気ヒータの温度立上り特性を良く
することができ、更には大電流防止専用の抵抗を必要と
しないので構成簡単にして安価に得ることができる等効
果が大きい。

尚、本考案は電気ヒータを組込んだ空気調和機にも適用
でき用途の広いものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す電気回路図である。 １・・・・・・交流電源、４・・・・・・リレー、４１
．４２・・・・・・リレー接点、５・・・・・・サーモ
スタット、６・・・・・・電気ヒータ、７・・・・・・
ファンモータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自らの温度が高くなるにつれて抵抗値が大きくなる電気
   ヒータと、該電気ヒータへの送風用のファンモータと、
   前記電気ヒータの温度を検出する手段により該検出温度
   が設定値以下の時解磁され設定値以上の時励磁されるよ
   うに通電が制御されるリレーと、前記電気ヒータとファ
   ンモータとを電源に対し、前記リレー解磁時直列接続し
   励磁時並列接続するリレー接点とを備えた温風暖房機の
   、制御回路。