JPS5858740B2 - ト−ンア−ム復帰位置検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレコードプレーヤのトーンアーム復帰位置検出
装置に関する。

レコード再生時に演奏終了を検知して、トーンアームを
自動的に復帰させる方法として、演奏終了後のレコード
の導出溝の送りピッチが大きいことを利用する方式によ
っている。

すなわち、演奏時のトーンアームの移動速度よりも演奏
終了後の導出溝をトレーするトーンアームの移動速度が
大きくなるために、移動速度が犬となったことを検知し
てトーンアーム復帰位置検出装置を作動せしめている。

第１図はＥＰ盤使用時の時間に対するトーンアームの変
位量を示すグラフ、及び検出装置の動作波形を示す図で
、Ｍ、Ｎは各々ＬＰ盤、ＥＰ盤の導出溝をトレースする
トーンアームの変位量でありこれ等導出溝Ｍ、Ｎに対応
してＰ−Ｑ、Ｒ−８間に感応範囲を有するセンサーを設
置し、トーンアームの移動に伴いセンサーは同図すの如
き信号を発生する。

この信号に同期した一定中を有する基準信号Ｃを発生さ
せて、両信号間のパルス巾を比較して導出溝を検知し信
号ｄを発生させている。

すなわち図ではＥＰ盤の場合であるから、ＬＰ盤の導出
溝を検知するセンサーからの信号は、パルス巾ｔ、の信
号１０で、この信号に同期した巾ｔの基準信号１１より
パルス巾が犬であるから、ｄに示す如く導出溝検知信号
パルスは出力されない。

ＥＰ盤の導出溝にトーンアームが突入すると（時間ｔ。

）、トーンアームの移動速度は犬となるから変位量はａ
に示す如く急に増大し、よってＥＰ盤導出溝のセンサー
はせまいパルス巾ｔ２の信号１２を出力し、これに同期
したパルス巾ｔの基準信号１１と信号１２とが比較され
る。

この場合、信号１２のパルス巾ｔ２が基準信号１１のそ
れより小さいために導出溝検知信号１３がｄの如く出力
され、復帰装置が作動されることになる。

かかる方式においては、レコード盤自身のひずみ等によ
り音溝に偏心があると、第２図に示す如き信号が発生さ
れる。

なお、第２図においては、第１図と同等のものは同一符
号をもって示されている。

ＬＰ盤の路溝検知域のＰ −Ｑ間に突入した後、偏心に
より再びＰ−Ｑ外にトーンアームが飛び出すと、センサ
ーの出力信号すと、それに同期した基準信号Ｃとが図に
示す関係となりＥＰ盤の導出溝にトーンアームが突入し
ていなくても導出溝検知信号ｄが発生され、誤動作を起
こす。

本発明の目的はかかる誤動作の発生を防止した信頼性の
高いトーンアーム復帰位置検出装置を提供することであ
る。

第３図及び第５図に本発明の実施例を示し、第４図及び
第６図に各部の動作波形を示す。

第３図において、トーンアーム１０回転軸２に取付けら
れた遮へい板３に４つのスリット４ａ１，４ａ２ 。

４ｂ１．４ｂ２を図の如く設け、発光体Ｌ１ｓ Ｌ２と
遮へい板３のスリット４ａ５，４ａ２，４ｂ１４ｂ２を
通過する光線を受ける受光素子からなるセンサーＳ１
、Ｓ２によりレコードの導出溝の位置に対応し、第４図
の如く感応し出力パルスを生せしめる。

すなわちセンサーＳ１ はＬＰ盤の導出溝にトーンアー
ムが突入する時点で先ずスリット４ａ、により信号Ｓ１
ａを出力し、所定時間後、センサーＳ２がスリット４ａ
２により信号Ｓ２ａを出力する。

次にＥＰ盤の導出溝に相当する時点でセンサーＳ がス
リン）４ｂ１により信号Ｓ、ｂを、又、所定時間後セン
サーＳ２がスリット４ｂ２により信号Ｓ２ｂを出力する
ことになる。

従ってＥＰ盤演奏時には、スリンｌ’４ａ１゜４ａ２に
よるセンサーＳ１及びＳ２ よりａ出力パルスＳｅａ
とＳ２ａ どの時間巾Ｔ１ は、トーンアームが音溝
をトレースしているので移動速度が遅いために、一定時
間より長い。

次にトーンアームＥＰ盤の導出溝に突入すれば、先ず先
述した如く、スリン）４ｂ、によりセンサーＳ１から出
力パルスＳ１ｂが出力され、その後トーンアームの移動
速度は大となるから、Ｔ１ よりも小なる時間Ｔ２後
にスリット４ｂ２によりセンサーＳ２から出力パルスＳ
２ｂが出力されることになる。

次に、かかるセンサー出力パルスを第５図に示す回路に
導入する。

すなわちＳ、、Ｓ２出力を波形整形回路５，６に入力し
、波形整形し、その後セット・リセットフリップフロッ
プ７のセット端子Ｓに整形回路５の出力を、リセット端
子Ｒに整形回路６の出力をそれぞれ入力する。

すると、第６図に示す如き波形Ｅ１ がフリップフロッ
プ７より出力される。

一方整形回路５の出力を一定のパルス巾Ｔ３の出力パル
スＥ３を出力する単安定マルチ８に入力す。

この場合Ｔ３はＴ、〉Ｔ３〉Ｔ２に設定しておく。

従ってフリップフロップ７の出力Ｅ１ と単安定マル
チ８の出力Ｅ２ とのパルス巾を比較回路９により比較
し、フリップフロップ７の出力Ｅ１ のパルス巾が単安
定マルチ８の出力Ｅ２のそれよりも小のとき出力パルス
Ｅ３ を出すようにすれば、この出力パルスＥ３ で、
トーンアーム復帰装置１０を動作させることができる。

従ってレコードの偏心により、時間Ｔ１ の間にＳ、出
力が生じても、フリップ７０ツブ７はすでにセットされ
ているのでその出力でフリップフロップはセットされる
ことはなく、よって、フリップフロップの出力波形Ｅ１
は変化することがないので、偏心による誤動作は妨げ
ることになる。

従来方法では、レコードの偏心によりトーンアームが左
右にふれ、導出溝検出領域に突入したり出たりすること
により誤動作を発生したが、本発明によれば、導出溝検
出領域の開始点と終了点に独立して検出手段を設け、独
立の出力信号を発生させ、その出力間の時間を、基準時
間と比較するため、偏心により誤動作はなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の導出溝検出動作を説明する図、第２
図は従来装置の誤動作を説明する図、第３図及び第５図
は本発明の実施例を示す図、第４図及び第６図は本発明
の実施例の動作を説明する図である。 主な符号の説明、１・・・・・・トーンアーム、３・・
・・・・遮へい板、４・・・・・・スリット、５，６・
・・・・・波形整形回路、７・・・・・・セット・リセ
ットフリップフロップ、８・・・・・・単安定マルチ、
９・・・・・・比較回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも２種のレコードを再生するレコードプレ
   ーヤにおけるトーンアーム復帰位置検出装置であって、
   前記２種のレコードの各導出溝へのトーンアームの突入
   に応答して夫々第１のパルスを発生する手段と、前記ト
   ーンアームの移動速度に反比例した時間だけ前記第１の
   パルスに夫々遅れて第２のパルスを発生する手段と、前
   記第１のパルスによりセットされ前記第２のパルスによ
   りリセットされるフリップフロップと、前記第１のパル
   スと同期しかつ所定の時間幅を有する基準パルスを発生
   する手段と、前記基準パルスの幅と前記フリップフロッ
   プの出力パルス幅とを比較し、前記フリップフロップの
   出力パルス幅が前記基準パルス幅より短い場合にのみ前
   記トーンアームを復帰せしめる信号を発生する手段とを
   具備することを特徴とするトーンアーム復帰位置検出装
   置。 ２ 前記第１及び第２のパルスを発生する手段は、前記
   トーンアームと連動する遮蔽板と、前記トーンアームの
   前記２種のレコードの各導出溝への突入位置に対応した
   前記遮蔽板上の第１の位置に夫夫設けられた第１のスリ
   ットと、前記遮蔽板の前記第１位置より夫々所定距離だ
   け離れた第２の位置に夫々設けられた第２のスリットと
   、前記遮蔽板をはさんで相対する位置に夫々設けられて
   前記第１及び第２のスリットが当該相対する位置を通過
   したことを検出する発光及び受光素子とを含むことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のトーンアーム復帰
   位置検出装置。