JPS5858071B2 - 細菌菌体の製造方法 - Google Patents

細菌菌体の製造方法

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JPS5858071B2
JPS5858071B2 JP19479181A JP19479181A JPS5858071B2 JP S5858071 B2 JPS5858071 B2 JP S5858071B2 JP 19479181 A JP19479181 A JP 19479181A JP 19479181 A JP19479181 A JP 19479181A JP S5858071 B2 JPS5858071 B2 JP S5858071B2
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JP
Japan
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bacterial cells
methanol
culture solution
culture
cells
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JP19479181A
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JPS5898088A (ja
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貞治 浦上
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、メタノール資化性細菌によって細菌菌体を製
造する方法に関する。
細菌菌体は、飼料もしくは食品または医薬用原料もしく
は工業用原料として多重に使用されている。
従来、微生物菌体の製造原料としては、糖蜜、亜硫酸パ
ルプ廃液およびn−パラフィンなどが使用されてきた。
しかしながらこれらの物質は醗酵原料としては供給量お
よび価格の点でそれぞれ不安定であり問題がある。
さらに、n−パラフィンは水に難溶性乃至不溶性である
ことおよび微生物菌体の生産に多量の酸素が必要とされ
る点などで培養上問題が多い。
一方、メタノールは化学工業により大量に得られ、しか
も水溶性が犬であることなどから、醗酵原料として好ま
しい物質である。
本発明者は、他の炭素源の不存在下でもメタノールのみ
を炭素源として強力に資化する細菌の検索を行なったと
ころ、ミコプラナ ルブラ(My−cop 1ana
rubra)NCI Bl 0409 (”ANNAL
−BS BOOORIENSES、VOL、 1
.PART 2゜1953p53〜60)がメタノー
ルを主炭素源として資化して生育、増殖することを見出
し、この新知見にもとづいて本発明を完成した。
なお、上記において’NCIB’”は、「ナショナル
コレクション インダストリアル バクテリア(Nat
ional Co11ection of Indus
tri −al Bacteria−人berdeen
+ Sco t tand)Jの略称であり、細菌が
この機関に保存されていることを示す。
すなわち、本発明はミコプラナ属に属し、メタノールを
資化しうる細菌を、メタノールを主たる炭素源として含
有する培地を培養し、該培養液から細菌の菌体を分離す
ることを特徴とする細菌菌体の製造方法である。
本発明において、ミコプラナ属に属しメタノールを資化
しうる細菌として、通常、ミコプラナルブラが使用され
る。
メタノール資化性の有無および強さを検討するために次
の組成の液体培地を用いた。
すなわち、(NH4)2SO43P、、KH2PO41
,4グ、N a 2HPO42,1?、Mg504−7
H200,2:?、CaCl2 ・2H2030m9.
FeC607・XH2O30■、MnCl2 ・4H
205ml ZnSO4・7H20517+&、 Cu
SO4・5H20Q、5■および酵母エキス0.11を
純水1tに溶解し、pHを6.5に調整して1’flG
で20分間殺菌したのち、メタノールを10P添加した
本細菌の培養に使用する培地は、メタノールを主たる炭
素源として含有していることを要する。
なおメタノール以外の炭素源たとえば糖質などを併用す
ることもできる。
炭素源のほかにさらに窒素源および無機物などの適量を
含有する培地ならば合成培地または天然培地のいずれで
もよい。
培養液中のメタノール濃度は6重量饅以下が好ましく、
菌の生育および増殖の良好さからは3重量多塩下である
ことが特に好ましい。
窒素源としては、たとえばアンモニウム塩および硝酸塩
などの無機窒素化合物または、たとえば尿素、コーン・
ステイープ・リカー、カゼイン、ペプトン、酵母エキス
および肉エキスなどの有機窒素含有物が用いられる。
その他の無機化合物として、たとえばカルシウム塩、マ
グネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、リン酸城マ
ンガン塩、亜鉛塩、鉄塩、調風モリブデン塩およびコバ
ルト塩、ならびにほう素化合物およびよう素化合物など
が用いられる。
またさらにビタミン類などを添加してもよい。培養条件
は、温度20〜40℃、好ましくは25〜37℃、およ
びpHば5〜9、好ましくは6〜8である。
このような条件で好気的に培養を行なう。
これらの条件をはずれて培養した場合には、本細菌の増
殖は悪くなる。
また、培養液中の溶存酸素濃度には特に制限はないが、
通常//′i0.5〜20ppIIlが好ましい。
そのために通気量を調節したり、撹拌したり、また培養
槽内の圧力を高めるなどの手段が採用される。
また培養方式は、回分培養および連続培養のいずれでも
よい。
窒素源としてアンモニウム塩を利用する場合は、培養期
間中にアンモニアが菌体生成のため消費されて培養液の
pHが低下する。
従って培養液のpHを一定に保つためにアンモニア、苛
性カリまたは苛性ソーダなどのアルカリを添加する。
これらのうち、アンモニアを添加することが好ましい。
このようにして細菌を培養した後、菌体を培養液より分
離する。
分離の方法としては、培養液そのままを遠心分離すると
の手段、培養液中に本細菌よりも大きい他の微生物の細
胞をろ過助剤として加えたり、あるいはプレコートする
ことにより培養液から菌体をろ過分離するとの手段、培
養液中に種々の凝集剤を加え菌体を凝集させ、これをろ
過あるいは遠心分離により培養液から菌体を分離すると
の手段、培養液のpHを5以下にすることにより、もし
くはpHを5以下にし、さらに50〜100℃で加熱す
ることにより菌体を凝集させ、これをろ過あるいは遠心
分離により菌体を分離するとの手段などを適用しつる。
分離された菌体は必要ならば各種の有機溶剤あるいは水
で洗浄され湿潤菌体を得る。
湿潤菌体は乾燥され、そのままあるいは、さらに種々の
処理がほどこされた後、飼料として利用される。
また得られた菌体からさらに核酸、ビタミン類、補酵素
、蛋白質または脂質などの菌体含有物質が単独の物質と
して、またはこれらの相互の混合物として抽出され、飼
料、食品、医薬品および工業原料などに使用される。
本発明によって、工業生産により容易に入手しうる物質
であるメタノールを原料として使用することができ、し
かも高収率で蛋白含量の高い菌体を得ることが出来、か
つ、原料物質のメタノールは水溶性であるため培養が容
易であり、簡単な後処理で清浄な菌体を得ることが出来
、工業上極めて有利な方法である。
実施例によって、さらに具体的に説明する。
実施例 1 純水1tあたり(NH4) 2 SO43グ、KH2P
O41,41、Na2HPO42,1?、、MnCt2
・4H205■、Zn504−7H205mg、CuS
O4・5H200、5弘Mg 804 ・7H20Q2
S’、CaCl2・2H2030m9およびFeC6H
507・XH2O30m9を溶解し、pHが65に調整
された液500就を1を容ミニ・ジャーに入れ120℃
で20分間殺菌した後、メタノール 51を無菌的に添
加し、これを培地とした。
これに、前記と同様な培地を用いて30℃で48時間前
培養されたミコプラナ ルブラ NCIB 1040
9の菌体を含む前培養液を前記の培地に3容量饅接種し
、培養期間中の培養液のpHが65に維持されるように
アンモニア水を添加しながら、30℃で通気撹拌培養を
行なった。
12時間の増殖誘導期間の後、対数増殖期となり対数増
殖期では世代時間4時間で増殖し、培養開始48時間後
に培養液中のメタノール濃度は0.001wt%以下と
なった。
この培養液を遠心分離して菌体を分離回収し、こ0菌体
を105°Cで24時間乾燥して、培養液1tあたり3
71の乾燥菌体を得た。
培養液と同量の水を含む回収槽に排ガニスを通じて培養
中に蒸散するメタノール0.6P(培養液1tあたり1
.21に相当する)を回収した。
菌体収率は42%であった。得られた菌体の粗蛋白含量
は約78φであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ミコプラナ属に属し、メタノールを資化しうる細菌
    をメタノールを主たる炭素源とする培地に培養し、該培
    養液から細菌の菌体を分離することを特徴とする細菌菌
    体の製造方法。
JP19479181A 1981-12-03 1981-12-03 細菌菌体の製造方法 Expired JPS5858071B2 (ja)

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JPS5898088A JPS5898088A (ja) 1983-06-10
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03107961U (ja) * 1990-02-20 1991-11-06

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JPH03107961U (ja) * 1990-02-20 1991-11-06

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JPS5898088A (ja) 1983-06-10

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