JPS5857843B2 - 磁器誘電体組成物 - Google Patents

磁器誘電体組成物

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JPS5857843B2
JPS5857843B2 JP56055424A JP5542481A JPS5857843B2 JP S5857843 B2 JPS5857843 B2 JP S5857843B2 JP 56055424 A JP56055424 A JP 56055424A JP 5542481 A JP5542481 A JP 5542481A JP S5857843 B2 JPS5857843 B2 JP S5857843B2
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dielectric constant
mol
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composition
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峻 多胡
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁器誘電体組成物に係わり、特に温寒補償用
磁器コンデンサを作るのに適した組成物に関するもので
ある。
従来から、温度補償用磁器誘電体組成物として、ランタ
ン−チタン系、マグネシウム−カルシウム系、バリウム
−チタン系等の組成物が知られている。
しかし、従来の組成物に於いては、誘電率εが大きくな
ると温度係数(TC)も大きくなり、温度係数(TC)
を小さくしようとすれば誘電率εが小さくなってし1う
ことが避けられなかった。
例えば、第1図に示す如(、La−Ti系組成物に於け
る温度係数と誘電率との関係は線aに示す様になり、B
a−Ti系組成物に於ける温度係数と誘電率との関係は
線すに示す様になり、又MgCa系組成物に於ける温度
係数と誘電率との関係は線Cに示す様になった。
従って、温度係数が小さく且つ静電容量が大きいコンデ
ンサを得る場合には必然的にコンデンサの電極面積を大
きくするか、電極間の厚みを薄くする以外に方法はなか
った。
そして厚みを薄くすることは耐電圧の関係で制限される
ため、電極面積を大きくしなければならず、コンデンサ
素子が大型となった。
又、静電容量を同一として温度係数を変更したい場合に
、コンデンサ素子の形状を変更しなければならず、作業
か煩雑となり、成形用の型も多く必要となり、製造単価
が高くなった。
本発明は、主として上述の如き欠陥を是正することが出
来る磁器誘電体組成物を提供することを目的とするもの
である。
上記目的を達成するための本発明は、5モル饅から25
モル係の範囲のBaTiO3(チタン酸バリウム)と、
3モル係から15モル饅の範囲のBi2O3(酸化ビス
マス)と、55モル饅から70モル%の範囲のTiQ2
(酸化チタン)と、10モル%から20モル%の範囲
のLa203(酸化ランタン)とから成り、前記BaT
iO3と前記Bi2O3と前記Tie、、と前記La2
O3とで100モル条と成る組成物に、更に、該組成物
に対して5重量%から20重量饅の範囲のY2O3(酸
化イツトリウム)、Gd203(1酸化ガドリウム)、
及びNd2O3(酸化ネオジウム)から威るグループか
ら選択された1種以上の酸化物を添加したことを特徴と
する磁器誘電体組成物に係わるものである。
上記本発明によれば、極めて高い誘電率εを得ることが
出来、且つ温度係数(TC)を0から約220xlO、
/’c −1で変化させても誘電率εが殆んど変化し
ない組成物を提供することが出来る。
本発明の組成物に於いて、BaTiO3は誘電率を高く
する効果を有し、他方、品質係数Qを下げる要因ともな
る。
TiO2は焼成温度を下げる効果があるが、他方、品質
係数Qを下げる要因ともなる。
La2O3はキュリ一点を制御する作用を有するが、こ
こでは特にBaTiO3、Bi2O3、TiO2の3成
分では焼成困難であるものを容易にする働きを有し、且
つ品質係数Qを上げる効果を有すると共に温度係数(T
C)を下げる効果を有する。
Bi2O3は誘電率εを一定にする作用即ち広い温度係
数に渡って安定した誘電率とする効果を有する。
添加成分としてのY2O3、Gd2O3、Nd2O3ば
これ等の内の1成分あるいはこれ等の内の2成分以上の
相乗効果によって、キュリ一点をプラス側に移動させ、
温度特性曲線をなだらかにする効果がある。
更に、夫々の成分に付いて述べると、Y2O3は温度係
数を下げる効果があり、Gd2O3は温度係数を下げ、
且つ品質係数Qを良くする効果がある。
又、Nd2O3は他の成分に比較して温度係数を制御す
る効果は少ないが、Y2O3又はGd2O3と共に添加
することによって他のそれぞれを1成分ずつ添加するよ
りは温度係数を下げ、且つ品質係数Qを良くすることが
出来る。
以上、各成分の働きについて述べたが、これら単独では
本発明の目的を達成することは出来ず、5成分を特定さ
れた比率で配合してはじめて所望の特性を得ることが出
来る。
本発明の組成物に於ける各成分の範囲は幾多の実験に基
づいて得られた次の理由によって決定されている。
筐ず、BaTiO3が25モル多を越えると品質係数Q
が低下し、5モル多未満となると誘電率ε及び品質係数
Qが低下する。
従って、BaTiO3を5〜25モル多の範囲とするこ
とが車重しい。
Bi2O3が15モル多を越えると焼成が不可能となり
、3モルφ未満では誘電率εが低下する。
従って、Bi2O3を3〜15モル幅の範囲とすること
が望ましい。
La2O3が20モル多を越えると誘電率εが低下し、
10モル多未満となると品質係数Qが低下する。
従って、La2O3を10〜20モル多とすることが望
ましい。
TiO2が70モル多を越えると誘電率ε及び品質係数
Qが低下し、55モル多未満では品質係数Qが低下する
従って、TiO2を55〜70モル多とすることが望ま
しい。
Y2O3、Gd2O3、Nd2O3を5〜20重量φの
範囲としたのは、5重量係未満ではこれ等に基づく効果
を得ることが出来ず、20重量幅を越えると誘電率が低
下し、品質係数が悪くなり、温度係数を下げる効果が小
なくなるためである。
この発明の組成物は、特に温度補償用磁器コンデンサを
製作するのに適している。
例えば、+150×10 7℃の温度係を有するインダ
クタンスを含む回路の温度補償をする場合は、150x
lO’/’cの温度係数を有するコンデンサを本発明の
組成物に基づいて製作し、これを温度補償すべき回路に
組み込む。
次に、本発明の実施例について述べる。
寸ず、BaTiO3、Bi2O3、TiO2、La2O
3、及び添加物としてのY2O3、Gd2O3、Nd2
O3を種々の比率に配合し、多数の試料を用意した。
次に、試料をボールミルに投入して約15時間湿式粉砕
混合し、しかる後、乾燥させた。
次に、約1050〜1100℃で約1時間仮焼成を行な
い、その後、再びボールミルで湿式微粉砕を行なった。
次に、微粉砕したものを乾燥した後、ポリビニルアルコ
ールを主成分とするバインダを添加して造粒及び整粒を
行った。
次に、これを直径18mB厚さ1間の円板になるように
約50kg/iで加圧成形した。
次に、成形した円板を酸化性雰囲気中で約1300℃、
約2時間加熱焼結した。
しかる後、焼結して得られた磁器素体に銀電極材料を被
着させ、これに約750℃、約30分間の焼付は処理を
行い、第2図に示す如く、円板状の磁器素体1に銀電極
2,3を設けた磁器コンデンサを完成させた。
第1表は上記の方法で配合率の異なる多数の磁器コンデ
ンサを製作し、その中から代表的なものを抽出し、これ
の配合比率と電気的特性とを示すものである。
尚、誘を率e (ril、=144XCXI2 (但し、Cは静電容量(PF)、tは試料の厚さ關、D
は電極の直径間である。
) で求めた。又、温度係数(TC)は、T C= ”
85−020静電旦1°0 XIO’(但し、C20は20℃の (PF)、
C85は85℃の静電容量(PF)、△Tは85℃20
℃=65℃である。
)で求めた。上記の第1表に於いて、試料番号/16.
7から扁15迄は本発明の特許請求の範囲内のものであ
り、A61〜6及び/16.16から應29は範囲外の
ものである。
第1図の線dは本発明に係わる組成物の配合比率を種々
変えた場合の温度係数(TC)の変化と誘電率εの変化
との関係を示すものである。
第1図及び第1表から明らかな様に、本発明の組成物に
よれば、誘電率εの大きな磁器コンデンサを得ることが
出来る。
従って、従来の磁器コンデンサと同一容量のものを作る
場合、その幾何学的大きさを小さくすることが出来る。
例えば、従来、ランタン−チタン系の磁器素体に於いて
、その直径7,2關、その肉厚0.2mm、銀電極直径
6.0mmであって、温度係数がOのものに於いては6
2PFLか得られなかった。
これに対して、本発明によれば、磁器素体の直径5.5
關、その肉厚0.2mm、銀電極直径4.5mmCあッ
テ、温度係数が0のものに於いて84PFを得ることか
出来る。
それ故、従来直径7.2關の磁器素体としていたものを
直径5.5mm以下の磁器素体とすることが可能である
又、従来の組成物によれば、容量を変化させないで温度
係数を変化させることは不可能であった。
従って、従来、容量を変えないで温度係数のみを変化さ
せたい時にはコンデンサの幾何学的大きさを変えなけれ
ばならなかった。
これに対して、本発明の組成物によれば、幾何学的大き
さを変えないで、温度係数のみの異なる同一容量の種々
のコンデンサを得ることが出来る。
このことは、第1図の曲線dから容易に理解することが
出来る。
即ち本発明の組成物によれば、組成物の配合比率を変え
て温度係数(TC)をO〜−220X10 ’/℃程度
昔で変化させても、誘電率εは一定である。
従ってコンデンサの静電容量もこの範囲に於いて例えば
84PF一定に保つことが出来る。
そのため、1つの成形用の型で、同一容量に保ちっつ異
なる温度係数の素子を作ることが出来る。
これに対して、ランタン−チタン系等の従来の組成物に
於いては誘電率εが変化するので、温度係数を変化させ
且つ静電容量を一定に保つことは不可能であり、静電容
量を一定にするためには幾何学的大きさを変えなければ
ならず、成形用の型を多く用意しなければならず、製品
の単価を高くしていた。
又、第1表から明らかな様に、本発明の組成物によれば
、品質係数Qが良好となる。
又、本発明に係わる試料の絶縁抵抗を測定したところ1
07MΩ以上であり、従来のものと同等であった。
以上本発明の実施例に付いて述べたが、本発明は上述の
実施例に限定されるものではなく、本発明の特許請求の
範囲に記載の配合比率範囲内に於いて、配合比率を種々
変更することが可能である。
又、添加物の種類及び量も適宜変更してもよい。
又、コンデンサの製造法を変えても同一の効果を得るこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の組成物及び従来の組成物に於いて温度
係数(TC)を変化させた場合の誘電率の変化を示す図
、第2図は本発明の組成物に基づいて形成した温度補償
用磁器コンデンサの側面図である。 また図面に用いられている符号に於いて、1は磁器素体
、2,3は銀電極である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 15モル%から25モル係の範囲のBaTiO3と、3
    モル多から15モル%の範囲のBi2O3と、55モル
    %から70モル%の範囲のT io 2と、10モル係
    から20モル%の範囲のLa、Q、、とから成り、前記
    BaT io 3と前記B12O3と前記Tie2と前
    記La20 sとで100モル%と成る誘電体組成物に
    、更に、前記誘電体組成物に対して5重量%から200
    重量%範囲のY2O3、Gd2O3及びNd2O3から
    成るグループから選択された1種以上の酸化物を添加し
    たことを特徴とする磁器誘電体組成物。
JP56055424A 1981-04-13 1981-04-13 磁器誘電体組成物 Expired JPS5857843B2 (ja)

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