JPS585484B2 - ワイヤ−ハ−ネス - Google Patents

ワイヤ−ハ−ネス

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JPS585484B2
JPS585484B2 JP9016874A JP9016874A JPS585484B2 JP S585484 B2 JPS585484 B2 JP S585484B2 JP 9016874 A JP9016874 A JP 9016874A JP 9016874 A JP9016874 A JP 9016874A JP S585484 B2 JPS585484 B2 JP S585484B2
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JP
Japan
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tape
weight
parts
radiation
pvc
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Expired
Application number
JP9016874A
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JPS5117584A (ja
Inventor
宇田郁二郎
多田昭太郎
太田晋一
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP9016874A priority Critical patent/JPS585484B2/ja
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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ワイヤーハーネス特に自動車の配線に用いら
れるワイヤーハーネスに関する。
近年、自動車のエンジンおよびその附属機器は自動車の
排気ガスに含まれるNOx、00等有害ガスを減少せし
めるような構造をとるようになってきており、そのため
、エンジンおよびその附属機器は、運転時に、従来に比
較して高温になりつつある。
従来は90℃であったものが120〜150℃にもなる
場合もある。
このためエンジン周辺の電線の絶縁体は、従来の塩化ビ
ニル樹脂(以下PVCという)を主体とするものでは不
充分となってきている。
一方自動車用の電線は自動車に組込まれる前に枝状に組
立てられたいわゆるワイヤーハーネスを用いるが、この
時複数体の電線を所定の枝状に束ね、これにテープを一
部もしくは全部にわたり捲回して結束し、ワイヤーハー
ネスを作成する。
このテープとして従来軟質PvCテープが用いられてい
るが、このテープも上記の温度上昇によって、老化、融
解、変形するようになり、結束物としての役目をなさな
くなる。
本願は上記の欠点を解決し、高温時においても、老化、
融解変形を起すことのないワイヤーハーネスを提供する
ものである。
すなわち、重合度700〜3000の塩化ビニル樹脂1
00重量部に対して、30〜80重量部のトリメリット
酸のエステル3〜20重量部の架橋助剤、0.01〜5
重量部の重合禁止剤を配合し、これをフィルム状に成型
した後0.1〜20Mradの放射線を照射した架橋塩
化ビニル樹脂テープにて、複数本の電線を結束したワイ
ヤーハーネスを用いることによって上記の欠点を解決し
得ることを見出したものである。
自動車ワイヤーハーネスに使用されるテープに要求され
る性能としては、■長時間の実用に対し、伸び、抗張力
等の性能の低下がないこと。
■難燃性、耐油性、耐寒性、耐摩耗性がすぐれているこ
と。
■捲回時の作業性が良いこと。すなわち適度の弾力性が
あり、柔軟性があること。
■安価であること等である。
これらの全てを満たすものとして、従来軟質PVCテー
プが使用されてきた。
しかしながら前述の如く耐熱性を要求される場合には、
これを用いることが出来ず、又耐熱性をあけようとすれ
ば、上記の■〜■の要求特性をなかなか満足させること
は出来ない。
本発明に使用するテープは、上記■〜■の要求特性を全
て満足し、かつ耐熱性のあるものであって、このテープ
を用いることによって耐熱性あるすぐれたワイヤーハー
ネスを得ることに成功した。
以下に本願発明に用いるテープの製造方法について述べ
る。
PVC1可塑剤、架橋助剤、重合禁止剤、必要とあれば
、充填剤、難燃助剤、安定剤、顔料等を混合し1これを
フィルム状に成型し2、これを照射架橋し3、これに粘
着剤を塗布し4、適当な巾に切断し5、テープを作成す
る。
粘着剤が不要な場合は4を省略してもよい。
もちろん、3,4゜5の工程はそれぞれ前後してもよい
しかし1と2、あるいは2と3.4.5の工程は逆転し
てはならない。
PVCテープの素材となる原材料の配合はテープの性能
に重大な影響をおよぼすので非常に重要である。
以下原材料のそれぞれについてテープ性能への寄与と最
適配合範囲を記す。
勿論それぞれは相互作用を持っており、一元的に説明す
るのは困難であるので主たる寄与について述べる。
本願で用いる塩化ビニル樹脂は、通常の塩化ビニル樹脂
及び、若干のビニル化合物との共重合体例えば酢酸ビニ
ル、アクリル酸、エチレン等との共電体あるいは混合物
が含まれる。
重合度は700〜3000のものが最適である。
重合度が犬なる場合は、混合、フィルム成型がやりにく
いきらいがあるが少量の放射線、照射量で充分な耐熱変
形性が得られる。
一般的に放射線はPVC分子中に活性点を作り、これが
テープとなったのち性能に悪影響を与えることがあるの
で、放射線照射量は少ない方が好ましい。
従って混合やフィルム成型性と耐熱変形性と放射線によ
る活性点の生成防止のバランスがとれた分子量のものを
用いるのが良い。
可塑剤の質(種類)は耐老化性、難燃性、耐寒性等に影
響を与える。
本願の最大の特徴は、可塑剤としてトリメリット酸のエ
ステルを用いることである。
トリメリット酸のエステルを特定量用いかつ、樹脂等地
の混合材料を特定量配合することによってはじめて、耐
熱性でかつ、他の特性も満足するテープを得ることが出
来る。
従来よく用いられているジオクチルフタレート、シフチ
ルフタレート、トリクレジルフオフフユート等の可塑剤
では、本願の如くすぐれた特性を有するテープを得るこ
とは出来ない。
トリメリット酸のエステルの量は、PVC100重量部
に対して30〜80重量部配合しなければならない。
より好ましくは50〜80重量部である。
トリメリット酸エステルとしては例えば、トリブチルエ
ステル、トリヘキシルエステル、トリー2−エチルヘキ
シルエステル、トリーn−オクチルエステル、トリーイ
ソオクチルエステル、トリデシルエステル、トリイソデ
シルエステル等が用いられる。
PVC配合物は特に架橋助剤を配合しなくても放射線照
射によって架橋させることができるが、かなり大量の放
射線が必要である。
ところが放射線によって脱塩酸を起し、その物性を低下
させる現象も同時に起るため、できるだけ少い放射線照
射量で必要な架橋を達成させる必要がある。
これには、架橋助剤、特に分子内に不飽和二重結合やエ
ポキシ基を2ヶ以上有する化合物をあらかじめPVCに
配合しておくのが良い。
これ等の化合物としては、ポリエチレングリコールのジ
アクリル系エステル、トリメチロールプロパンのトリア
クリル系エステルなど多価アルコールのアクリル酸、メ
タクリル酸エステル、トリアリルシアニュレート、ジア
リルフタレート等の多価酸のアリルアルコールエステル
、ジビニールベンゼン等の化合物脂肪酸のエポキシ化物
、グリシジルエーテル、グリシジルエステル等の低分子
重合物がある。
これらの化合物のうちエポキシ系のものは放射線への感
応性が小さいので安定剤的な効果を合せて期待する場合
に使用するとよい。
配合量が多くなると架橋後の硬度が大となりテープの伸
びが減少するのであまり大量の配合は好ましくなく3〜
20重量部配合しなければならない。
より好ましくは、5〜15重量部である。
上記した架橋助剤のうち (A。
B、D、EはH,F、C1,Br、CH3,C2H5゜
OH,CH30,C6H5等の元素もしくは基)で示さ
れる不飽和二重結合を含む化合物は高温で架橋しやすい
したがって加工中あるいは保管中に架橋してしまい成型
不能になることがある。
これを防止するため重合禁止剤を用いねばならない。
通常用いる重合禁止剤はラジカル重合禁止剤が良い。
例えばピクリン酸、トリニトロベンゼン、2.5−ジオ
キシ−1,4−ベンゾキノン、1.4−ナフトキノン、
1.5−ベンゾキノンクロルアニル、9.10−フエナ
ントラキノン、tert−ブチルカテコール、4.アミ
ノ−1−ナフトールヒドロキノン、フェニル−β−ナフ
チルアミン等である。
これらの架橋防止剤は熱重合は充分防止するが、放射線
による重合架橋の防止効果はほとんどないので、成型加
工時の架橋は防止でき、テープ成型後の架橋は防げない
ので都合が良い。
この他必要とあらば、安定剤、難燃助剤、顔料等を加え
てもよい。
上記の配合物に放射線を照射することにより架橋がおこ
るが、同時に劣化も起ることが多い。
したがって最も良い照射量が存在する。
この最適照射量は種々の配合剤の配合量にある程度左右
されるが0.1〜20Mradの範囲が好ましい。
これ以下では架橋剤を大量に用いても充分な架橋が行わ
れないし、20Mrad以上では安定剤を大量に配合し
ても性能の劣化が激げしく使用に耐えない。
以下実施例によって説明する。
上記配合物を180℃のロールで20分間混合した。
Fはロール上で一部固化し混合が不能であった。
A−Eをカレンダーロールにて巾500mm、厚み0.
1mmのシートに成型した。
A−Dは良好な表面平滑のフィルムができたが、Eは表
面に若干のざらつきが発生した。
このA−Eのフィルムに電電子線を1〜30Mrad照
射して種々の特性を測定した。
その結果を第2表に示す。この結果から■重合禁止剤を
用いない場合(配合F)は加工ができない■PVCの重
合度が小さい場合(配合A)は大量の照射(10Mra
d)を行わないと熱変形率を少くできないが重合度が大
きいPVCを使用すると(配合D)少い照射量でよい。
すなわち、PvCの重合度に応じて照射量を変化させ最
適物性が得られるがあまり重合度が小さいPVCを使用
するのは良くない。
実施例 2 次にPVC重合度1100のものを用い次の実験を行っ
た。
材料を混合する際Gは可塑剤が少く混合がやりにくいか
とに角混合した。
その他の配合は混合可能であった。
この配合を用いて実施例1と同じ方法でフィルムを製造
した。
Gはカレンダー圧延加工がやゝ行いにくく表面があまり
平滑ではなかった。
0についてもカレンダー加工は可能だが表面にザラツキ
が出る他、G、0ではカレンダー機の負荷電力がかなり
大きく無理な加工を行わねばならなかった。
その他の材料の加工は特に問題はなかった。
これらについて5Mradの放射線照射を行ない特性の
測定を行った結果を第4表に示す。
○△×は第2表と同じ内容を示す この表の結果から ■可塑剤トリオクチルトリメリテートの配合量の少いG
、Hについては老化後件残率が悪い。
配合量の多いJについては熱変形率が太きい。
■ 架橋剤トリメチロールプロパントリメタクリレート
の配合量の少いMについては熱変形率が悪く、配合量の
多いNは老化後件残率が悪い■ 重合禁止剤ハイドロキ
ノンの少い0はカレンダー加工が行いにくい他色相が悪
くなる。
配合の多いLは架橋が不充分で熱変形が悪い外表化にも
悪影響を与えることが判った。
熱変形の悪いJ、に、L、Mについて照射量を増大させ
てみたが色相および老化後件残率が悪くなった。
以上の実験例から重合度700〜3000のPVCを使
用し、30〜80PHRの可塑剤、好ましくは50〜8
0PHR,架橋助剤3〜20PHR好ましくは5〜15
PHR,0,01〜5PHR好ましくは0.03〜0.
2PHHの重合禁止剤を配合し0.1〜2.0Mrad
好ましくは1〜10Mradの放射線を照射した架橋P
VCテープ(フィルム)が実用上すぐれた特性を示すこ
とが判明した。
実施例 3 上記りに示す配合物で製造したフィルムに5Mradの
放射線の照射を行ない巾20mmに切断しテープとした
このテープおよび現在自動車用電線の結束に用いられて
いる通常のPVCテープも比較用として準備した。
電線として現在自動車用に用いられているPVC絶縁の
もの、および上記配合Cで絶縁し、これに10Mrad
の放射線を照射したものを準備した。
実験条件として電線10本をテープで捲回しこれを12
0℃7日間および180℃6時間の雰囲気に放置し外観
色相の変化をみた。
その結果を第5表に示す。
以上の結果から放射線架橋PVCテープで結束した電線
束は耐熱性に非常に優れていることが判明した。
テープを電線に捲付ける場合に粘着剤が付着していた方
が都合が良い場合がある。
この時は本発明のテープに通常のPVC粘着テープの製
造と同じ方法で粘着剤を塗布すればよい。
また粘着剤を用いないで、テープを巻いた後テープの端
末のみを金具や別の粘着剤付テープで止める方法もある
さらには一般に粘着剤は高温になると接着力が弱まるの
で端末のみをハンダゴテ等で熱融着させたり、電線束全
体をオーブン中で加熱する方法もある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重合度700〜3000の塩化ビニル樹脂100重
    量部に対して、30〜80の重量部のトリメリット酸の
    エステル、3〜20の重量部の架、橋助剤、0.01〜
    5重量部の重合禁止剤を配合し、0.1〜20Mrad
    の放射線を照射した架橋塩化ビニル樹脂テープにて、複
    数本の電線を結束したことを特徴とするワイヤーハーネ
    ス。
JP9016874A 1974-08-05 1974-08-05 ワイヤ−ハ−ネス Expired JPS585484B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9016874A JPS585484B2 (ja) 1974-08-05 1974-08-05 ワイヤ−ハ−ネス

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JP9016874A JPS585484B2 (ja) 1974-08-05 1974-08-05 ワイヤ−ハ−ネス

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JPS5117584A JPS5117584A (ja) 1976-02-12
JPS585484B2 true JPS585484B2 (ja) 1983-01-31

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ID=13990943

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JP9016874A Expired JPS585484B2 (ja) 1974-08-05 1974-08-05 ワイヤ−ハ−ネス

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JPH0373183U (ja) * 1989-11-16 1991-07-23

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