JPS585429Y2 - ヒステリシスクラツチ - Google Patents
ヒステリシスクラツチInfo
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- JPS585429Y2 JPS585429Y2 JP12570475U JP12570475U JPS585429Y2 JP S585429 Y2 JPS585429 Y2 JP S585429Y2 JP 12570475 U JP12570475 U JP 12570475U JP 12570475 U JP12570475 U JP 12570475U JP S585429 Y2 JPS585429 Y2 JP S585429Y2
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- rotating
- rotating magnetic
- hysteresis
- magnet
- magnetic shield
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はオーディオテープレコーダ、ビデオテープレコ
ーダ等のリール台の駆動装置等に適用して好適なヒステ
リシスクラッチに関する。
ーダ等のリール台の駆動装置等に適用して好適なヒステ
リシスクラッチに関する。
従来、テープレコーダのクラッチとして例えばヒステリ
シスクラッチが用いられている。
シスクラッチが用いられている。
このヒステリシスクラッチはリール台の駆動部に設けら
れていて、モータよりの回転駆動力を円筒形のマグネッ
トに伝え、このマグネットを回転させることによってマ
グネットの外周に対向して設けられた回転磁気ヒステリ
シス体を回転させ、この回転磁気ヒステリシス体の回転
によりリール台を回転させるようにしていた。
れていて、モータよりの回転駆動力を円筒形のマグネッ
トに伝え、このマグネットを回転させることによってマ
グネットの外周に対向して設けられた回転磁気ヒステリ
シス体を回転させ、この回転磁気ヒステリシス体の回転
によりリール台を回転させるようにしていた。
しかしながら、従来のこの種ヒステリシスクラッチは伝
達トルクが略一定であるために、次のような問題があっ
た。
達トルクが略一定であるために、次のような問題があっ
た。
1個の共通モータで巻取側及び供給側リール台を駆動す
る場合、そのモータに伝達トルクの略一定なヒステリシ
スクラッチを取付けると、早送り及び巻戻し時に巻取側
及び供給側リール台を回転させるに要するトルクが異な
る場合は(例えば巻取側リール台にテープカウンタがベ
ルトを介して連結されている場合は、巻戻し時に供給側
リール台を回転させるに要するトルクは、テープ走行系
の影響から、早送り時に巻取側リール台を回転させるに
要するトルクの1.5〜2倍とある)、それに応じてヒ
ステリシスクラッチの磁気ヒステリシス体から各リール
台への回転力伝達機構を早送り及び巻戻時に応じて複雑
に切換る必要があり、操作釦の操作が重くなってしまう
。
る場合、そのモータに伝達トルクの略一定なヒステリシ
スクラッチを取付けると、早送り及び巻戻し時に巻取側
及び供給側リール台を回転させるに要するトルクが異な
る場合は(例えば巻取側リール台にテープカウンタがベ
ルトを介して連結されている場合は、巻戻し時に供給側
リール台を回転させるに要するトルクは、テープ走行系
の影響から、早送り時に巻取側リール台を回転させるに
要するトルクの1.5〜2倍とある)、それに応じてヒ
ステリシスクラッチの磁気ヒステリシス体から各リール
台への回転力伝達機構を早送り及び巻戻時に応じて複雑
に切換る必要があり、操作釦の操作が重くなってしまう
。
又、定速走行時に、供給側リール台に制動を掛けてテー
プにバックテンションを与える場合、供給側リール台に
伝達トルクの略一定なヒステリシスクラッチが設けられ
ていると、供給側リールに巻かれたテープの半径をr、
トルクをTとすると、供給側リール台の回転によるバッ
クテンションFはF=T/rで表されることから、供給
側リールに巻かれたテープの半径が小さくなるにつれて
供給側リール台の回転によるバックテンションが大きく
なり、テープテンションが増大してテープに悪影響を及
ぼす。
プにバックテンションを与える場合、供給側リール台に
伝達トルクの略一定なヒステリシスクラッチが設けられ
ていると、供給側リールに巻かれたテープの半径をr、
トルクをTとすると、供給側リール台の回転によるバッ
クテンションFはF=T/rで表されることから、供給
側リールに巻かれたテープの半径が小さくなるにつれて
供給側リール台の回転によるバックテンションが大きく
なり、テープテンションが増大してテープに悪影響を及
ぼす。
斯かる点に鑑み、本考案は回転方向の違いあるいは回転
速度の変化に応じて伝達トルクを変化し得る新規なヒス
テリシスクラッチを提案せんとするものである。
速度の変化に応じて伝達トルクを変化し得る新規なヒス
テリシスクラッチを提案せんとするものである。
本考案によるヒステリシスクラッチは、回転マグネット
と、回転マグネットとの間に閉磁路を構成して回転マグ
ネットの回転によって同心的に回転する回転磁気ヒステ
リシス体と、回転マグネットと回転磁気ヒステリシス体
との間に介在し、閉磁路を部分的に磁気遮蔽する回転磁
気遮蔽体とを備え、回転マグネットと回転磁気遮蔽体の
いずれか一方に一体的に突起部を形成するとともに、他
方に突起部と係合する回転軸を中心とした略円弧状の長
孔を設けて回転マグネットと回転磁気遮蔽体とを相対的
に所定角度範囲にて回動自在となし、回転マグネットと
回転磁気遮蔽体との相対位置が、突起部が長孔の一端に
当接する第1の相対位置にある場合と、突起部が上記長
孔の他端に当接する第2の相対位置にある場合とに於い
て閉磁路の磁気遮蔽度が変化するようにして成るもので
ある。
と、回転マグネットとの間に閉磁路を構成して回転マグ
ネットの回転によって同心的に回転する回転磁気ヒステ
リシス体と、回転マグネットと回転磁気ヒステリシス体
との間に介在し、閉磁路を部分的に磁気遮蔽する回転磁
気遮蔽体とを備え、回転マグネットと回転磁気遮蔽体の
いずれか一方に一体的に突起部を形成するとともに、他
方に突起部と係合する回転軸を中心とした略円弧状の長
孔を設けて回転マグネットと回転磁気遮蔽体とを相対的
に所定角度範囲にて回動自在となし、回転マグネットと
回転磁気遮蔽体との相対位置が、突起部が長孔の一端に
当接する第1の相対位置にある場合と、突起部が上記長
孔の他端に当接する第2の相対位置にある場合とに於い
て閉磁路の磁気遮蔽度が変化するようにして成るもので
ある。
以下、本考案をテープレコーダに適用した一実施例を第
1図及び第2図を参照して詳細に説明しよう。
1図及び第2図を参照して詳細に説明しよう。
この第1図及び第2図に示す実施例は、回転方向の違い
に応じて被駆動部への伝達トルクを変化し得るヒステリ
シスクラッチの場合である。
に応じて被駆動部への伝達トルクを変化し得るヒステリ
シスクラッチの場合である。
1はヒステリシスクラッチを全体として示し、2は巻取
側及び供給側リール台を駆動する駆動源たるモータ、3
はモータ2に取付けた回転シャフトで゛ある。
側及び供給側リール台を駆動する駆動源たるモータ、3
はモータ2に取付けた回転シャフトで゛ある。
4は円筒形の回転リングで゛あり、これは回転支持部材
13に取付けられている。
13に取付けられている。
この回転リング4は直径方向に対向せる断面円弧状の一
対のマグネット(円弧方向にN、Sと着磁されている)
4a、4aと、その間を連結する非磁性材料から成る一
対の連結部4 b 、4 bとから戒っている。
対のマグネット(円弧方向にN、Sと着磁されている)
4a、4aと、その間を連結する非磁性材料から成る一
対の連結部4 b 、4 bとから戒っている。
回転リング支持部材13の中心部には回転シャフト3が
一体に取付けられているので、回転リング4は回転シャ
フト3と一体に回転する。
一体に取付けられているので、回転リング4は回転シャ
フト3と一体に回転する。
5は断面コ字形の回転磁気遮蔽体で、これは円板状の底
板部5aと直径方向に対向せる断面円弧状の一対の垂直
板部11.12とから戊っている。
板部5aと直径方向に対向せる断面円弧状の一対の垂直
板部11.12とから戊っている。
そして、この回転磁気遮蔽体5がその底板部5aに於て
軸受6を介して回転シャフト3に取付けられている。
軸受6を介して回転シャフト3に取付けられている。
7は回転磁気遮蔽体5の上部に設けられた柱状の保合突
起であり、これは回転リング支持部材13の下部に穿た
れた円弧状の長穴14に係合しているので、回転磁気遮
蔽体5は長穴14の長さにて規定される所定回動角範囲
内で係合が解除されて回転リング4に対し相対的に回動
可能である。
起であり、これは回転リング支持部材13の下部に穿た
れた円弧状の長穴14に係合しているので、回転磁気遮
蔽体5は長穴14の長さにて規定される所定回動角範囲
内で係合が解除されて回転リング4に対し相対的に回動
可能である。
10は環状の回転磁気ヒステリシス体であり、之がカッ
プ状の保持部材8の内側に一体に取付けられ、この保持
部材8が軸受9を介して回転シャフト3に取付けられて
いる。
プ状の保持部材8の内側に一体に取付けられ、この保持
部材8が軸受9を介して回転シャフト3に取付けられて
いる。
そして、回転磁気遮蔽体5の一対の垂直板部11.12
が回転リング4と回転磁気ヒステリシリンス体10との
間に対向して介在せしめられている。
が回転リング4と回転磁気ヒステリシリンス体10との
間に対向して介在せしめられている。
15は巻取側及び供給側リール台を駆動するための被駆
動輪であり、これは保持部材8の外周に転接して設けら
れ、回転磁気ヒステリシス体10が保持部材8と一体に
回転することにより回転する。
動輪であり、これは保持部材8の外周に転接して設けら
れ、回転磁気ヒステリシス体10が保持部材8と一体に
回転することにより回転する。
次に、この第1図及び第2図に示したヒステリシスクラ
ッチの動作を説明しよう。
ッチの動作を説明しよう。
第2図に示す如くモータ2の回転シャフト3が時計方向
に回転しているとすると、回転リング4も時計方向に回
転する。
に回転しているとすると、回転リング4も時計方向に回
転する。
この時、係合突起7は長穴14内で左端に位置して回転
リング支持部材13に係合する。
リング支持部材13に係合する。
これにより、回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12は
第2図の実線で示す位置にあって、回転リング4に引か
れるように回転する。
第2図の実線で示す位置にあって、回転リング4に引か
れるように回転する。
従って、この状態では、回転リング4のマグネツ)4a
、4aは回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12によっ
て遮蔽されることがないので゛、回転リング4のマグネ
ツ)4a、4aの各磁極間に生ずる磁力線は、夫々図示
の如くN極−回転磁気ヒステリシス体10−3極の経路
で流れるので、回転リング4から回転磁気ヒステノシス
体8への伝達トルクは最大となる。
、4aは回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12によっ
て遮蔽されることがないので゛、回転リング4のマグネ
ツ)4a、4aの各磁極間に生ずる磁力線は、夫々図示
の如くN極−回転磁気ヒステリシス体10−3極の経路
で流れるので、回転リング4から回転磁気ヒステノシス
体8への伝達トルクは最大となる。
次に、モータ2が上述とは逆方向、即ち反時計方向に回
転すると、保合突起7は一点鎖線にて示す如く、長穴1
4内の右端の位置7′に移動するので、回転磁気遮蔽体
5の垂直板部11.12は一点鎖線にて示すように11
’、12’の位置に移動する。
転すると、保合突起7は一点鎖線にて示す如く、長穴1
4内の右端の位置7′に移動するので、回転磁気遮蔽体
5の垂直板部11.12は一点鎖線にて示すように11
’、12’の位置に移動する。
この状態では、回転リング4のマグネツ)4a、4aの
各磁極から回転磁気ヒステリシス体10へ向う磁力線(
図示せず)は回転磁気遮蔽体5の垂直板部11′。
各磁極から回転磁気ヒステリシス体10へ向う磁力線(
図示せず)は回転磁気遮蔽体5の垂直板部11′。
12′で一部(大部分)が遮られるので、回転マグネッ
ト4から回転磁気ヒステリシス体10への伝達トルクは
、上述の回転磁気遮蔽体5の垂直板部11゜12が実線
で示す位置にあった時に比べて最小となる。
ト4から回転磁気ヒステリシス体10への伝達トルクは
、上述の回転磁気遮蔽体5の垂直板部11゜12が実線
で示す位置にあった時に比べて最小となる。
この場合、マグネツ)4a、4aよりの磁力線は、一部
(大部分)が垂直板部11’、12’に流れ、残りが回
転磁気ヒステリシス体10が流れる。
(大部分)が垂直板部11’、12’に流れ、残りが回
転磁気ヒステリシス体10が流れる。
かくして、巻取側及び供給側リール台のトルクが異なら
しめられる。
しめられる。
次に、本考案をテープレコーダに適用した他の実施例を
第3図及び第4図を参照して詳細に説明しよう。
第3図及び第4図を参照して詳細に説明しよう。
この第3図及び第4図に示す実施例は、回転速度の変化
に応じて被駆動部への伝達トルクを変化し得るヒステリ
シスクラッチの場合である。
に応じて被駆動部への伝達トルクを変化し得るヒステリ
シスクラッチの場合である。
第3図、第4図において第1図、第2図と対応する部分
には同一の参照符号を附して説明しよう。
には同一の参照符号を附して説明しよう。
16は駆動部であり、図示せざるもサーボモータにより
定速回転せしめられている。
定速回転せしめられている。
17は回転部材であり、これは軸受18を介して回転シ
ャフト(供給側リール台)3に取付けられており、駆動
部16によって駆動されて回転する。
ャフト(供給側リール台)3に取付けられており、駆動
部16によって駆動されて回転する。
19は摩擦クラッチであり、軸受18と6との間に配さ
れていて、回転部材17の回転力を軸受18−摩擦クラ
ッチ19−軸受6を介して回転磁気遮蔽体5に伝えるも
のである。
れていて、回転部材17の回転力を軸受18−摩擦クラ
ッチ19−軸受6を介して回転磁気遮蔽体5に伝えるも
のである。
20はバネ部材であり、これは回転部材17とシャツ1
−3に取付けられたバネ支持部材21との間に縮設され
ており、これにより摩擦クラッチ19の摩擦状態が良好
となるようになされている。
−3に取付けられたバネ支持部材21との間に縮設され
ており、これにより摩擦クラッチ19の摩擦状態が良好
となるようになされている。
回転磁気遮蔽体5は上述と同様に底板部5a、一対の垂
直板部11.12及び保合突起7を有しており、この回
転磁気遮蔽体5は軸受6によりシャフト3に取付けられ
ている。
直板部11.12及び保合突起7を有しており、この回
転磁気遮蔽体5は軸受6によりシャフト3に取付けられ
ている。
22はシャーシ(図示せず)の上部に於いて回転シャフ
ト(供給側リール台)3に嵌着された供給側リールであ
る。
ト(供給側リール台)3に嵌着された供給側リールであ
る。
この場合、回転シャフト3は供給側リール22に巻かれ
たテープ(図示せず)が巻取側リール(図示せず)に巻
取られることにより回転数が0.3Hz(巻始め時)か
ら0.7Hz(巻終り時)迄変化して回転する。
たテープ(図示せず)が巻取側リール(図示せず)に巻
取られることにより回転数が0.3Hz(巻始め時)か
ら0.7Hz(巻終り時)迄変化して回転する。
回転リング4は回転リング支持部材13を介して回転シ
ャフト3に取付けられているので、回転シャフト3と一
体に回転する。
ャフト3に取付けられているので、回転シャフト3と一
体に回転する。
環状の回転磁気ヒステリシス体10はカップ状の保持部
材8の内側に一体に取付けられており、この保持部材8
は軸受9を介して回転シャフト3に取付けられている。
材8の内側に一体に取付けられており、この保持部材8
は軸受9を介して回転シャフト3に取付けられている。
又、回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12は回転リン
グ4と回転磁気ヒステリシス体10との間に介在せしめ
られている。
グ4と回転磁気ヒステリシス体10との間に介在せしめ
られている。
23はアイドラであり、早送り及び巻き戻し操作時には
保持部材8より離れて位置しているが、録音及び再生時
の如く定速走行時には、保持部材8の外周面に転接し、
その回転を抑えるように作用する。
保持部材8より離れて位置しているが、録音及び再生時
の如く定速走行時には、保持部材8の外周面に転接し、
その回転を抑えるように作用する。
次に第3図及び第4図に示したヒステリシスクラッチの
動作を説明しよう。
動作を説明しよう。
まず、供給側リール22にはテープ(図示せず)が略全
部巻かれているとし、操作釦を操作して録音又は再生状
態、即ち定速走行状態にした場合について考察しよう。
部巻かれているとし、操作釦を操作して録音又は再生状
態、即ち定速走行状態にした場合について考察しよう。
録音又は再生の動作開始時には、供給側リール22は巻
取リール(図示せず)の回転により略0.3士の回転数
で駆動されている。
取リール(図示せず)の回転により略0.3士の回転数
で駆動されている。
これにより回転シャフト(供給側リール台)3及び回転
リング支持部材13を介して回転リング4は略0 、3
I−Izで第4図に示す如く反時計方向に回転する。
リング支持部材13を介して回転リング4は略0 、3
I−Izで第4図に示す如く反時計方向に回転する。
前述したように、駆動部16は定速回転をしており、回
転部材17は駆動部16に転接して回転速度0.5臣で
反時計方向に定速回転している。
転部材17は駆動部16に転接して回転速度0.5臣で
反時計方向に定速回転している。
回転磁気遮蔽体5には回転部材17−軸受18−摩擦ク
ラッチ19−軸受6−回転磁気遮蔽体5の経路で回転力
が伝わるので、回転磁気遮蔽体5は回転部材17によっ
て駆動されて回転することになる。
ラッチ19−軸受6−回転磁気遮蔽体5の経路で回転力
が伝わるので、回転磁気遮蔽体5は回転部材17によっ
て駆動されて回転することになる。
いま回転リング4が略0.3Hz、回転部材17が0.
5止の回転速度で同方向に回転しているので、回転磁気
遮蔽体5の回転速度が回転リング4の回転速度に比べて
速いので、回転磁気遮蔽体5が回転マグネット14に先
行して回転しようとする。
5止の回転速度で同方向に回転しているので、回転磁気
遮蔽体5の回転速度が回転リング4の回転速度に比べて
速いので、回転磁気遮蔽体5が回転マグネット14に先
行して回転しようとする。
この時における係合突起7の長穴14への係合状態を第
4図を参照して説明する。
4図を参照して説明する。
回転シャフト3が反時計方向に0.3Hzの回転速度で
回転しているとすると、これに固定された回転リング4
は反時計方向に0゜3止の回転速度で回転する。
回転しているとすると、これに固定された回転リング4
は反時計方向に0゜3止の回転速度で回転する。
一方、回転磁気遮蔽体5は回転速度0.5市の駆動部1
6で駆動されて回転しているので、回転マグネット4に
先行して回転しようとする。
6で駆動されて回転しているので、回転マグネット4に
先行して回転しようとする。
即ち、回転磁気遮蔽体5に植立された係合突起7は長穴
14内の左端の位置にある。
14内の左端の位置にある。
結局回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12は実線で示
す位置にあって回転リング4とともに略0.3ルの回転
速度で回転することになり、回転部材17との回転速度
の差は、摩擦クラッチ19で吸収されることになる。
す位置にあって回転リング4とともに略0.3ルの回転
速度で回転することになり、回転部材17との回転速度
の差は、摩擦クラッチ19で吸収されることになる。
この状態では、回転リング4のマグネツ)4a、4aは
回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12によって遮蔽さ
れることがなく、回転磁気ヒステリシス体10と確実に
磁気的に結合する。
回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12によって遮蔽さ
れることがなく、回転磁気ヒステリシス体10と確実に
磁気的に結合する。
従って、回転リング4のマグネツ)4a、4aの各磁極
からの磁力線はN極−回転磁気ヒステリシス体10−5
極の経路で流れるので、回転リング4から回転磁気ヒス
テリシス体10への伝達トルクは最大となる。
からの磁力線はN極−回転磁気ヒステリシス体10−5
極の経路で流れるので、回転リング4から回転磁気ヒス
テリシス体10への伝達トルクは最大となる。
従って、回転すング4は回転磁気ヒステリシス体10と
の確実な磁気結合により保持部材8を回転させるようと
するが、アイドラ23が保持部材8の外周面に転接して
いるために回転リング4の回転は負荷を受けることにな
る。
の確実な磁気結合により保持部材8を回転させるようと
するが、アイドラ23が保持部材8の外周面に転接して
いるために回転リング4の回転は負荷を受けることにな
る。
次に、供給側リール22に巻かれていた磁気テープ(図
示せず)が逐次巻取リール(図示せず)の側へ巻かれて
ゆくと、供給リール22の回転速度は略0.3止から0
.7Hzまで変化する。
示せず)が逐次巻取リール(図示せず)の側へ巻かれて
ゆくと、供給リール22の回転速度は略0.3止から0
.7Hzまで変化する。
供給側リール22及び回転リング4の回転速度が駆動部
16の回転速度0.5Hzより大きくなった場合には、
回転リング4が回転磁気遮蔽体5まっ先行して回転する
。
16の回転速度0.5Hzより大きくなった場合には、
回転リング4が回転磁気遮蔽体5まっ先行して回転する
。
この場合は回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12は一
点鎖線にて示す11’、12’の位置に移動する。
点鎖線にて示す11’、12’の位置に移動する。
即ち、回転磁気遮蔽体5に植立された係合突起7は長穴
14内の右端に一点鎖線にて示す7′に移動する。
14内の右端に一点鎖線にて示す7′に移動する。
回転リング4は垂直板部11.12が一点鎖線にて示す
11’、12’に移動して回転磁気遮蔽体5とともに回
転する。
11’、12’に移動して回転磁気遮蔽体5とともに回
転する。
これにより、回転磁気遮蔽体5の垂直板部11.12は
回転リング4のマグネツ)4a、4aを遮蔽し、その各
磁極からの磁力線は図示せざるも回転磁気遮蔽体5の垂
直板部11’、12’で一部(大部分)遮られるので、
回転リング4から回転磁気ヒステリシス体10への伝達
トルクは最小となる。
回転リング4のマグネツ)4a、4aを遮蔽し、その各
磁極からの磁力線は図示せざるも回転磁気遮蔽体5の垂
直板部11’、12’で一部(大部分)遮られるので、
回転リング4から回転磁気ヒステリシス体10への伝達
トルクは最小となる。
この場合、マグネツ)4a、4aよりの磁力線は一部(
大部分)が垂直板部11’、12’に流れ、残りが回転
磁気ヒステリシス体10へ流れる。
大部分)が垂直板部11’、12’に流れ、残りが回転
磁気ヒステリシス体10へ流れる。
従って、回転リング4の回転は回転磁気ヒステリシス体
10による負荷を受けることはない。
10による負荷を受けることはない。
次に、この第3図及び第4図のヒステリシスクラッチの
動作を第5図を参照して更に説明しよう。
動作を第5図を参照して更に説明しよう。
第5図は供給側リール22の回転数に対するキャプスタ
ン(図示せず)のテープテンションの特性図を示す。
ン(図示せず)のテープテンションの特性図を示す。
先ず、曲線群Aは本考案によるヒステリシスクラッチを
用いないで供給リール22の回転トルクを20g−cm
一定とした時の供給リール22の回転数に対するテープ
テンションの特性を示す。
用いないで供給リール22の回転トルクを20g−cm
一定とした時の供給リール22の回転数に対するテープ
テンションの特性を示す。
曲線群Bは本考案によるヒステリシスクラッチを用いた
場合のテープテンションの特性を示す。
場合のテープテンションの特性を示す。
尚、曲線群A、Bにおける特性のバラツキはカセットテ
ープの損失トルクのバラツキによる。
ープの損失トルクのバラツキによる。
本考案によるヒステリシスクラッチを用いない場合には
巻終り近くでは、供給側リール22に巻かれたテープの
巻径が小さくなるので、この場合テープテンションは増
大して許容値を越えてしまう。
巻終り近くでは、供給側リール22に巻かれたテープの
巻径が小さくなるので、この場合テープテンションは増
大して許容値を越えてしまう。
しかし、本考案によるヒステリシスクラッチを用いた場
合には供給側リール22に巻かれたテープ(図示せず)
が略中間程度まで巻取リールに巻取られた時に、回転磁
気遮蔽体5の垂直板部11.12が回転リング4のマグ
ネツ)4a、4aを遮蔽してしまう。
合には供給側リール22に巻かれたテープ(図示せず)
が略中間程度まで巻取リールに巻取られた時に、回転磁
気遮蔽体5の垂直板部11.12が回転リング4のマグ
ネツ)4a、4aを遮蔽してしまう。
これにより、供給側リール22の回転トルクは例えば2
0g−cmから10g−cmに変化し、供給側リール2
2に巻かれたテープ(図示せず)の巻径が小さくなって
もテープテンションはある程度迄増加するのみでその許
容値を越えることはない。
0g−cmから10g−cmに変化し、供給側リール2
2に巻かれたテープ(図示せず)の巻径が小さくなって
もテープテンションはある程度迄増加するのみでその許
容値を越えることはない。
従って本考案ヒステリシスクラッチによれば、回転リン
グ4のマグネット(回転マグネット)4a、4aの回転
方向の違い、回転速度の変化により回転リング4のマグ
ネツ1−4a、4aの回転磁気ヒステリシス体10への
伝達トルクを変化させることができる。
グ4のマグネット(回転マグネット)4a、4aの回転
方向の違い、回転速度の変化により回転リング4のマグ
ネツ1−4a、4aの回転磁気ヒステリシス体10への
伝達トルクを変化させることができる。
これによりテープレコーダの性能を改善できる。
即ち、上述した第1の実施例のように、ヒステリシスク
ラッチを早送り及び巻戻し兼用のクラッチとして使用し
た時は、モータの回転方向を変化させるだけで、早送り
及び巻戻し時のトルクの切換えが可能となるので、トル
クを切換えるための複雑な回転伝達機構を操作釦によっ
て切換る必要がなく、操作釦の操作が軽くなる。
ラッチを早送り及び巻戻し兼用のクラッチとして使用し
た時は、モータの回転方向を変化させるだけで、早送り
及び巻戻し時のトルクの切換えが可能となるので、トル
クを切換えるための複雑な回転伝達機構を操作釦によっ
て切換る必要がなく、操作釦の操作が軽くなる。
又、上述した第2の実施例のように本考案ヒステリシス
クラッチを供給側リール台に対するクラッチとして使用
した場合には、定速走行時にバックテンションを略一定
にすることができるのでテープテンション(バックテン
ション)を許容値内に維持できる。
クラッチを供給側リール台に対するクラッチとして使用
した場合には、定速走行時にバックテンションを略一定
にすることができるのでテープテンション(バックテン
ション)を許容値内に維持できる。
更に、本考案によるヒステリシスクラッチを、コンパク
トカセットテープにバックテンショントルクを与えるた
めのクラッチとして使用した場合には、テープテンショ
ンが一定化することにより3ヘッド機構が採用しやすく
なる。
トカセットテープにバックテンショントルクを与えるた
めのクラッチとして使用した場合には、テープテンショ
ンが一定化することにより3ヘッド機構が採用しやすく
なる。
又、本考案によるヒステリシスクラッチを巻取ノール側
のクラッチとして設けた場合には、テープテンションが
一定化し、過大のテンションがテープに加わらないので
テープの寿命が延びる。
のクラッチとして設けた場合には、テープテンションが
一定化し、過大のテンションがテープに加わらないので
テープの寿命が延びる。
第1図は本考案によるヒステリシスクラッチの一例を示
す縦断面図、第2図はその要部の横断面図、第3図は本
考案によるヒステリシスクラッチの他の実施例の縦断面
図、第4図はその要部の横断面図、第5図は第3図に示
す実施例の説明に供する特性曲線図である。 1はヒステリシスクラッチ、4は回転リング、4a、4
aはマグネット(回転マグネット)、5は回転磁気遮蔽
体、10は回転磁気ヒステリシス体、11゜12 (1
1’、 12’)は垂直板部である。
す縦断面図、第2図はその要部の横断面図、第3図は本
考案によるヒステリシスクラッチの他の実施例の縦断面
図、第4図はその要部の横断面図、第5図は第3図に示
す実施例の説明に供する特性曲線図である。 1はヒステリシスクラッチ、4は回転リング、4a、4
aはマグネット(回転マグネット)、5は回転磁気遮蔽
体、10は回転磁気ヒステリシス体、11゜12 (1
1’、 12’)は垂直板部である。
Claims (1)
- 回転マグネットと、該回転マグネットとの間に閉磁路を
構成して該回転マグネットの回転によって同心的に回転
する回転磁気ヒステリシス体と、上記回転マグネットと
上記回転磁気ヒステリシス体との間に介在し上記閉磁路
を部分的に磁気遮蔽する回転磁気遮蔽体とを備え、上記
回転マグネットと上記回転磁気遮蔽体のいずれが一方に
一体的に突起部を形成するとともに、他方に上記突起部
と係合する上記回転軸を中心とした略円弧状の長孔を設
けて上記回転マグネットと上記回転磁気遮蔽体とを相対
的に所定角度範囲にて回動自在となし、−上記回転マグ
ネットと上記回転磁気遮蔽体との相対位置が、上記突起
部が上記長孔の一端に当接する第1の相対位置にある場
合と、上記突起部が上記長孔の他端に当接する第2の相
対位置にある場合とに於いて上記閉磁路の磁気遮蔽度が
変化するようにして成るヒステリシスクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12570475U JPS585429Y2 (ja) | 1975-09-12 | 1975-09-12 | ヒステリシスクラツチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12570475U JPS585429Y2 (ja) | 1975-09-12 | 1975-09-12 | ヒステリシスクラツチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5239953U JPS5239953U (ja) | 1977-03-22 |
JPS585429Y2 true JPS585429Y2 (ja) | 1983-01-29 |
Family
ID=28606183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12570475U Expired JPS585429Y2 (ja) | 1975-09-12 | 1975-09-12 | ヒステリシスクラツチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS585429Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0714270B2 (ja) * | 1989-08-28 | 1995-02-15 | いすゞ自動車株式会社 | 渦電流式減速装置 |
JPH0767269B2 (ja) * | 1989-08-30 | 1995-07-19 | いすゞ自動車株式会社 | 渦電流式減速装置 |
-
1975
- 1975-09-12 JP JP12570475U patent/JPS585429Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5239953U (ja) | 1977-03-22 |
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