JPS5853738B2 - カネンセイガスケンチソシ - Google Patents

カネンセイガスケンチソシ

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JPS5853738B2
JPS5853738B2 JP13577375A JP13577375A JPS5853738B2 JP S5853738 B2 JPS5853738 B2 JP S5853738B2 JP 13577375 A JP13577375 A JP 13577375A JP 13577375 A JP13577375 A JP 13577375A JP S5853738 B2 JPS5853738 B2 JP S5853738B2
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gas
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fe2o3
mol
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正剛 鮎沢
篤志 伊賀
秀行 沖中
政次 山口
誠一 中谷
利明 八上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可燃性ガス検知素子、特にスピネル型結晶構造
のγ−Fe2O3を主成分相として含む焼結体を、ガス
感応体とする可燃性ガス検知素子に関するものである。
近年、ガス機器の普及に従って、ガスによる事故が多発
するようになり、事故を未然に防止するため、種々の方
策が検討されている。
そのひとつとして、ガス漏れを検知し、警報を発する装
置をあげることができる。
本発明は、このガス漏れを検知するための素子を提供し
ようとするものである。
γ−Fe2O3はn型の酸化物半導体であり、高温度下
で還元性ガスを接触す°ると、電気抵抗が急激に低下す
るという性質をもっている。
現在、この性質を利用して、γ−F203をガス感応体
としたガス検知素子の開発が、進められている。
このγ−Fe2O3は、250〜400℃の温度範囲で
、良好なガス感応性を示す。
感度と応答速度は、温度に対して反対の傾向を示し、2
50〜300℃では感度はよいけれども、応答速度が若
干遅く、また400℃に近づくと、応答速度が速くなる
けれども、感度が若干低下する。
したがって、この種の材料は、350℃前後の温度で使
用することが望ましい。
ところで、ガス漏れを検知するための素子には、爆発を
未然に防ぐためと、誤動作があってはならないことから
、かなりせまいガス濃度域で動作することが要求される
ようになって来ており、動作点のきわめて安定している
ことが必要とされる。
したがって、半導体の抵抗変化を利用してガスを検出す
る素子は、ガスにより抵抗がすみやかに変化するもので
なければならず、抵抗値が設定値に達した後も、徐々に
変化して行(ことの許されないものである。
ガスに対してすみやかに応答をするためには、ガス感応
部分は、ある程度高い温度下で、安定に動作しなければ
ならない。
しかしながら、γ−Fe2O3は、高い温度では不安定
な相であり、長時間、高温度下におくと、高温度下でも
安定なα−Fe203に相転移してしまう。
このγ相からα相への相転移は非可逆的なものであり、
一旦、γ−F e 203からα−F e 203 に
転移してしまうと、それを再びγ−Fe2O3に転移さ
せることは、容易なことではない。
α−Fe203は、可燃性ガスに対する感応性のきわめ
て低いものであり、またその電気抵抗も高いものである
したがって、γ−Fe2O3からα−Pe203に相転
移をしてしまうと、Fe2O3はガス感応体としての機
能を失ってしまう。
r−Fe203がα−Fe203に相転移をする温度は
、その作製条件によって異なるが、はぼ400〜630
’Cの温度範囲内にある。
たとえば、沈澱法によってマグネタイト(Fe304)
の微粒子を作り、これを、空気中において、150〜4
00’Cの範囲内の温度で加熱することにより、酸化す
ると、γ−Fe2O3が得られる。
このようにして作ったγ−F e 203は、相転移温
度が低く、特にマグネタイトを作る際の沈澱時のアルカ
リ濃度が低いものほど、それが低温度側へずれる。
またαF e203を還元してFe3O4とし、これを
、不活性雰囲気中において、高温度たとえば900℃で
焙焼し、さらに100〜700℃の範囲内の温度で加熱
して、酸化しても、γ−Fe2O3を得ることができる
この方法で得た?’−Fe203は、α−Fe203へ
の転移温度が比較的高いものである。
γ−F e 203可燃性ガス検知素子は、前述したよ
うに、感度や応答速度などの関係から、ガス感応部分を
かなり高い温度に保持しておかなければならないもので
ある。
γ−Fe2O3は高温度下でα−Fe203 に相転移
をするのはもちろんのこと、相転移温度よりかなり低い
温度でも、長時間放置しておくと、徐々に相転移をする
したがって、γFe2O3をそのままガス感応部分に使
用するには、その相転移温度が十分に高いとは言えない
ガス感応部分はかなり高い温度に保って使用されるので
、長時間、作動温度で放置されても、ガス感応性の安定
していることが必要とされることから、前記の相転移温
度をなんらかの方法でより高めなければならない。
転移温度がたかだか630℃である。
この相転移温度を高める方法として、異種元素の導入が
考えられる。
本発明は、可燃性ガス感応体としてのγ−Fe2O3の
変成に適した元素、および素子の組成について、種々研
究検討を重ねた結果、完成したものである。
すなわち、本発明にかかる可燃性ガス検知素子は、γ−
Fe2O3%およびLa2O3とCe2O3とFu20
3 と¥203とからなる酸化物群から選択された少く
とも1種をそれぞれ80〜99.8モル%、20〜0.
2モル%の組成比率で含む焼結体をガス感応体とし、こ
れに電気抵抗測定用の1対の電極と加熱用のヒーターを
付与して、可燃性のガスの濃度変化により、該ガス感応
体の電気抵抗値が変化することを用いて可燃性ガスを検
知することを特徴とするものである。
以下、実施例にもとづいて、本発明にかかる素子につい
て詳細に説明する。
実施例 l FeCl2.FeCl3およびEuCl3をそれぞれ1
モル、2モルおよび、0.05モル正確に秤取して、こ
れを14の純水に溶解させた。
この混合溶液を、NaOH16モルを14の純水中に溶
解した溶液中に、ゆっくり滴下した。
これによって次の反応が生じる。
F e CI 2 + 2F e C13+ 0.05
EuC1a + 8.15Na OH→F e3E
uO,05o、o75 +s、i 5Na CI+4.
075H20上記反応式によれば、NaOHは8.15
モル必要であるが、溶液の水素イオン濃度(FH)の変
動を小さくするために、過剰のNaOHを添加した。
このように過剰のNaOHを加えておくだけでなく、鉄
塩混合溶液の滴下と同時に、NaOHを消費された量だ
け補うことにより、常に一定のpH値に維持してもよい
鉄塩溶液の滴下が完了したのち、沈澱物を頌瀉法により
洗浄した。
洗浄液中のC1−濃度が5×10−5M以下になったと
き、洗浄をやめ、濾過をした。
濾過によって得られた物質を、乾燥機を用いて80〜1
00℃の温度で4〜10時間乾燥させた。
乾燥物を乳鉢で粉末を300〜400℃の温度で1〜3
時間加熱して酸化処理によって、Euで変成されたγ−
Fe2O3を得ることができた。
このγ−Fe2O3を化学分析したところ、E 112
03が3.1モル%含まれていた。
また、X線粉末回折によってα−Fe203の存在を調
べたところα−F e 203の存在を認めることがで
きなかった。
さらに、示差熱分析によって求めたγFe2O3からα
−Fe203への相転移温度は、806℃であった。
上述のようにして得られたEu変変成−F e 203
を細かく粉砕し、有機バインダーを加えてペースト状に
した。
−力、5朋×5關X0.5mmの寸法のアルミナ磁器板
の主面に、焼付用金ペーストを、0、5 mmの間隔を
もつ櫛形に印刷し、800℃の温度で焼きつけて、電極
をあらかじめ形成した。
このアルミナ磁器板の電極焼付面上に、さらにEu変変
成−Fe203を厚さ20μmに塗布した。
これを加熱して、ひびがはいらないように注意して徐々
に温度を高め、350℃の温度で2時間保持してから、
冷却した。
焼付けを完了したEu変威γ−Fe203皮膜に接触し
ないように、アルミナ磁器板を他力の主面に白金発熱体
を接触させ、全体を100メツシユのステンレススチー
ル製の金網で囲って、可燃性ガス検知素子を完成した。
第1図に、この可燃性ガス検知素子の構造を示す。
図において、1はアルミナ磁器板、2は皮膜状のEu変
変成−Fe203ガス感応体、3はくし形の金電極、4
は白金発熱体、5,6はリード線で、それぞれ電極3、
白金発熱体4に接続されている。
白金発熱体4に通電し、γ−Fe2O3ガス感応体2を
、300℃の温度に保持した。
このときの空気中における電極3の間の抵抗値は、2.
2MΩであった。
これを、■容量%のプロパンガスを含む空気中に置いた
とき、その抵抗値が44.2にΩであった。
これから、可燃性ガスの存在によって、抵抗値が著しく
変化することがわかる。
次に、白金発熱体4への通電を断ち、400℃の温度に
保持された電気炉中に1000時間放置した。
その後、再び白金発熱体4に通電して、γFe2O3ガ
ス感応性皮膜12を、300℃の温度に保持して、空気
中で抵抗値を測定したところ、2.49MΩであった。
そして、1容量%のプロパンガスを含む空気中では、抵
抗値が49.7にΩであった。
実施例 2 実施例1と同じ手順で、E u CI 3の添加量を変
えて、各種の試料を作製した。
これら試料のそれぞれについて、実施例1と同じ条件で
、特性を測定した。
第2図に、E u 203含有量と抵抗(RG )との
関係、およびEu2O3含有量と感度(RA/RG)と
の関係をそれぞれ示す。
なお、RGは可燃性ガスを含む空気中での値であり、R
Aはそれを含んでいない空気中での値である。
図において、曲線Iは可燃性ガスを含む空気中での、素
子の初期抵抗値特性を示す。
曲線■は初期感度特性を示す。
また、曲線■は、素子を一旦400℃の温度に1000
時間保持してからの、抵抗値特性を示す。
曲線■は同じく感度特性を示す。これらが明らかなよう
に、E u 203含有量が多くなるに従って、高温放
置による特性劣化が小さく、特定の安定していることが
わかる。
そして、ガス感度についてみると(曲線II 、 TV
)、Eu2O3含有量がγ−Fe203焼結体中に、
0.1〜20モル%含まれているとき、著しく改善され
ていることがわかる。
La2O3またはCe2O3またはY2O3、またはE
u2O3、La2O3、Ce2O3およびY2O3の2
種以上を組合わせて添加しても、はぼ同じ傾向を示した
実験結果を次表にまとめて示す。実施例 3 平均ね径0.1μmのFe3O4の粉末を1モル、L
a 2 (COa ) sを0.01モル秤取し、水を
加えて十分に粉砕し混合した。
混合物を室温で真空乾燥したのち、正方形状に圧縮成型
した。
成型体を、窒素気流中において、温度750℃で焼結し
た。
焼結体を冷却してから、徐々に昇温しで、酸化性雰囲気
中において、400℃の温度に保持し、γFe2O3を
主成分とする焼結体を得た。
このようにして作製した焼結体の主面のひとつに、金を
蒸着して、1対の櫛形の電極を成形した。
そして、他の主面(こは、白金発熱俸を無機接着剤で貼
りつけて、可燃性ガス検知素子とした。
第3図は、上述のようにして作製した可燃性ガス検知素
子の構造の一例を示す斜視図である。
図において、11はLa変変成−Fe203を主体とす
るバルク状焼結体からなる可燃性ガス感応体である。
12は対をなす櫛型電極、13は無機接着剤、14は白
金発熱体、15.16はそれぞれ櫛型電極12、白金抵
抗体14に接続されたリード線である。
この素子全体を、ステンレススチール製の金網で覆って
、白金発熱体14に通電し、γFe2O3焼結体11を
350℃の温度に加熱保持した。
このときの可燃性ガス検知素子の、空気中での抵抗値は
149にΩであった。
これを、0.5容量%のイソブタンを含む空気中におい
たところ、抵抗値は6.6にΩであり、可燃性ガスの存
在によって、その抵抗値が大きく変化した。
次に、この素子を、400℃の温度に保たれた電気炉中
に1000時間放置した。
それから、γFe2O3焼結体1を350℃の温度に保
って、空気中、および0.5容量%のイソブタンを含む
空気中におけるときの、抵抗値を測定したところ、それ
ぞれ163にΩ、7.5にΩであった。
実施例 4 FeC12、YCl3およびKu Cl sをそれぞれ
1モル、0.01モルおよび0.01モル秤量し、11
の純水に溶解させた。
これとは別に、(NH4)2C204を1.2モル秤取
し、21の純水に溶解させた。
この(NH4)2C204溶液に、前記鉄塩混合溶液を
撹拌しながら加えた。
5〜lO分間撹拌して、黄色の沈澱物を生成させ、これ
を傾瀉法で洗浄した。
CP濃度が5X10−5M以下になったところで洗浄を
やめ、済過してから乾燥させた。
洗浄が長引くと第一鉄が酸化して第二鉄となり、それが
溶解して上澄液が橙色になる。
このときFe成分のみ溶出するので、還元剤たとえばア
スコルビン酸を加えてその酸化を防止する。
乾燥後、水蒸気を飽和させた温度400℃の窒素気流中
で3時間、熱分解させた。
熱分解後、空気を遮断したまま室温まで冷却して、Yと
Euを含むFe3O4を得た。
次に、このFe3O4を空気中において、100〜15
0℃の温度で、ゆっくり酸化させて、YとEuで変成さ
れたr−Fe203を得た。
そして、実施例1と同じ手順で可燃性ガス検知素子を作
った。
この可燃性ガス検知素子のガス感応性皮膜を、温度30
0℃に加熱して、空気中で抵抗値を測定したところ、8
13にΩであった。
さらに、l容量%のイソブタンガスを含む空気中におけ
る抵抗値は、41.7にΩであった。
次に、電気炉を用いて、400’Cの温度で1000時
間加熱してから、前述と同様にして抵抗値を測定した。
その結果、空気中では824KOであり、1容量%のイ
ソブタンガスを含む空気中では43.6にΩであった。
実施例 5 FeCI2.CeCl3をそれぞれ1モル、0.02モ
ル正確に秤量しこれらを0.51の純水に溶解した。
この溶液を5N−NaOH溶液ll中に滴下した。
次に、この中に空気を0.51/分の割合で送りこんで
酸化した。
得られた沈澱物を洗浄乾燥してCe変変成−FeOOH
を得た。
これをペースト化し、金電極を有するアルミナ磁器板に
塗布して実施例1と同様に可燃性ガス検知素子を作製し
た。
発熱体に電流を流し、ガス感応部を350℃の温度に保
持した。
このときの素子の空気中での電気抵抗値は、4.63M
Ωであり、0.4容量%プロパンガスを含む空気中での
値は57.5にΩであった。
次にこの素子の発熱体の電流を絶ち、400℃の温度に
保持された電気炉中に1000時間放置し、そののち先
と同様の測定を行なったところ、空気中では4.22M
Ω、0.4容量%プロパンガスを含む空気中での値は5
9.OKΩであった。
以上のように、La2O3,Ce2O3、Eu2O3お
よび¥203の酸化物群から選ばれた少なくとも1種を
、0.1〜20モル%含む、γ−Fe2O3は、ガス感
応特性に優れているとともに、高温放置に対して特性が
きわめて安定している。
高温放置に関しては、上記実施例では無通電で空気中に
放置という条件下での結果についてのみ述べたが、通電
加熱状態で放置しても、あるいは可熱性ガスを含む空気
中に放置しても、特性の安定性に優れていた。
そして、煮沸や湿田放置、混生電圧印加という試験でも
好結果が得られた。
これらの結果は、有機バインダーを加えてペースト状に
して焼付けた皮膜状焼結体および有機バインダーを加え
ずに圧縮成形したバルク状焼結体のいずれにおいても同
じ結果が得られており、L a 203 + Ce20
3 tEu203.Y2O3の添加効果によるものと考
えられる。
γ−Fe2O3系のガス感応体の検知素子としての劣化
には主として熱によるものであるが、大きくわけて(1
)ガス含有雰囲気中の焼結体の抵抗値の上昇と、(2)
ガス感応特性(ガスによる抵抗変化率)の減少の2種が
あり、これらの二つの劣化は同時に進むことが多い。
従って、この両者は互に関連があると考えられ、γ−F
e2O3の相転移によって説明出来る。
一力、高湿中通電や煮沸処理などを組み合わせると上述
の如き劣化は促進されるが、これらのことは湿度が直接
か又は間接的に上記相転移に影響を与えるものと考える
と理解しやすい。
そのときには、r−Fe203の耐熱性を向上させる添
加物は耐湿性をも向上させる可能性が大きい。
さらに、温度サイクルや振動に対しても、安定しており
、バルク状あるいは皮膜状の焼結体としての特徴が十分
に得られた。
そして、その形状は、使用目的や使用場所などに応じて
、バルク状あるいは皮膜状のいずれかにもすることがで
きる。
また、ガス感応後の抵抗値復帰時間を、使用温度を高め
ることができるため、Laなどを含まないものに比べて
、3分の1〜5分の1に短縮することができた。
出発材料としては、実施例に示した化合物に限られるも
のではなく、最終的にγ−Fe2O3に、La2O3y
Ce2O3+ Eu2O3y Y2O3のうち少なく
とも1種が含まれている焼結体になるものであればよい
実施例におけるような焼結の際の雰囲気は、窒素に限ら
れるものでなく、アルゴンをはじめとする不活性ガス、
炭酸ガス、あるいは少量の水素を含む不活性なガスなど
の非酸化性雰囲気、または真空であってもよい。
そして、バルク状のγ−Fe203焼結体を作製するた
めの焼成温度は、500〜1200℃の範囲内とするこ
とが推奨される。
焼結温度が500℃より低くなると、焼結が不十分にな
り、機械的強度や耐水性が低下する。
また、それが1200℃を越えると粒成長が著しくなり
、Fe3O4を酸化してγ−Fe2O3とすることが困
難になるとともに、応答時間と復帰時間が長くなる。
そして、この場合、変成Fe3O4を酸化してγ−Fe
2O3を得るときの酸化温度は、700℃以下とするこ
とが、望ましい。
それが700℃を越えると、α−Fe203が多量に析
出するようになる。
量産するときには、100〜200℃の比較的低い温度
から徐々に高めることがよく、このような酸化処理をす
ると、焼結体にひび割れを生じたりするようなことはな
くなる。
また、皮膜状の焼結体とするときには、変成γFe2O
3の粉末は、0.1μm以下の粒径とすることが望まし
い。
あまり粒径が大きくなると、基板に対する接着性が悪く
なり、容易に剥離してしまう。
そして、その焼結温度は500℃を越えないことが望ま
しい。
それが高すぎると、変成γFe2O3の粒径が小さいた
め、過燐酸になりやすく、可燃性ガスに対する感応性が
悪くなる。
以上説明したように、本発明にかかる素子は、γ−Fe
2O3、およびLa2O3とCe2O3とFu203と
Y2O3とからなる酸化物群から選択された少くとも1
種をそれぞれ80〜99.8モル%、20〜0.2モル
%の組成比率で含む焼結体をガス感応体とし、これに電
気抵抗測定用の1対の電極と加熱用のヒーターを付与し
て、可燃性ガスの濃度変化により、該ガス感応体の電気
抵抗値が変化することを用いて可燃性ガスを検知するこ
とを特徴とするものである。
この素子は、可燃性ガスに対する感応性、および特性の
安定性に優れており、また焼結体であるため、熱衝撃や
機械的振動に対しても強いものである。
さらに、可燃性ガスに対する応答時間および復帰時間が
短く、特に復帰時間はγ−Fe2O3のみの場合に比べ
て、大巾に短縮され、応答性が著しく改善される。
外気温度の変動に対しくも、素子の抵抗変化が小さく、
実用性の高いものである。
なお、本発明においては、α−Fe203成分などが焼
結体中にある程度含まれていても、その本質的な性質が
失われてしまうようなことがない。
そして、より特性を向上させたり、あるいは用途により
適した性質を得たりするために、他の成分をさらに添加
含有させることも可能である。
そして、可燃性ガスとしては、プロパンやイソブタン以
外に、都市ガスやエチルアルコール、メチルアルコール
、水素、アセトン、その他一般の炭化水素をはじめ、種
々の可燃性のガス状物質をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる可燃性ガス検知素子の一実施例
の構造を示す斜視図、第2図はこの素子の組成比率と抵
抗、感度との関係の一例を示す図、第3図は他の実施例
の構造を示す斜視図である。 2・・・・・・皮膜状のガス感応体、3・・・・・・電
極、4・・・・・・白金発熱体、11・・・・・・バル
ク状のガス感応体、12・・・・・・電極、14・・・
・・・白金発熱体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 γ−Fe2O3、およびL a 203とCe2O
    3とEu2O3とY2O3とからなる酸化物群から選択
    された少くとも1種をそれぞれ80〜99.8モル%、
    20〜0.2モル%の組成比率で含む焼結体をガス感応
    体とし、これに電気抵抗測定用の1対の電極と加熱用の
    ヒータを付与して可熱性ガスの濃度変化により、該ガス
    感応体の電気抵抗値が変化することを用いて可燃性ガス
    を検知することを特徴とする可燃性ガス検知素子。
JP13577375A 1975-11-08 1975-11-11 カネンセイガスケンチソシ Expired JPS5853738B2 (ja)

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DE19762651160 DE2651160C3 (de) 1975-11-08 1976-11-05 Sensor für reduzierende Gase
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JPS6311416U (ja) * 1986-07-10 1988-01-25
JPH01162670A (ja) * 1987-12-04 1989-06-27 De La Rue Giori Sa 有価証券の分類積重ね装置

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JPS6311416U (ja) * 1986-07-10 1988-01-25
JPH01162670A (ja) * 1987-12-04 1989-06-27 De La Rue Giori Sa 有価証券の分類積重ね装置

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