JPS5852989A - 熱交換器用タンクの導水管取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、プロジェクション・ウェルディング法の利
用によって、タンクへの導水管の取付を簡単かつ確実に
打なうことのできる、熱交換器用タンクの導水管取付方
法に関する。

自動車用ラジェータのアッパ・り／りやロワ・タンクに
設置されるインレット・パイプ、アウトレット・パイプ
などの導水管ａは、従来、第１図に例示する如く、タン
クｂの所定位置に形成されている内向きのバーリング孔
Ｃに挿入して、その後端を前３ピバーリング孔Ｃの形成
壁との対峙壁にろう（半田）付は固定されているパッチ
材ｄに接合させ、このパッチ材ｄの接合部とバーリング
孔Ｃの接合部にろう（半田）付けｅ、ｆを施すことによ
ってタンクｂに対して２点支持構造にて取付固定してい
る。

しかし乍ら、上記従来の導水管ａの取付構造にあっては
、導水管ａ自体の取付安定性は相当高いものであるが、
昨今の自動車に対するニーズの変化によってバーリング
孔Ｃの形成壁にクランクが生じ、核部から冷却液が漏洩
してラジェータ機能を損なう事故が多発するようになっ
た。すなわち、居住性の拡大、高速化などの要求される
自動車は、車体とそれに装備されるあらゆるファクター
にまで及んで軽量化、コンパクト化が押し進められてい
るが、これにより、導水管ａを支承するタンクｂの薄肉
化、並びに導水管ａとエンジンのウオーク・ジャケラト
ラ接続する導水ホース（図示せず）の短寸化が為され、
従って、増大されたエンジン振動や走行振動が、これを
吸収減衰する機能の低下した前記導水ホースを介して導
水管ａに伝達されることになるから、導水管ａは導水ホ
ースの接続側の壁を袂じ開けるように作用することにな
り、これが連続して繰り返される結果上記クランクが発
生する。

このような事故全防止する対策として、第２図に示す如
くバーリング孔ｃｆ形成してい′るタンク壁部分にハツ
ト状の補強材ｇをろう（半田）付けｈｙ施して固定し、
そのフラン９１部分によってタンク壁の強化を図り、か
つ、ボッｊ部分によって導水管ａの取付安定性の向上を
図るようにした構造のものがあるが、これによると、な
るほどフランジｉ　ｇｌＸ分の機能によって上述の如き
問題に対処することが可能となるが、反面、部品点数が
増加する上、フラックス処理を要するろう（半田）付は
工程が益々増加する欠点を有している。なお、図中、ｋ
は導水用切欠、ｔは廻り止め突起、ｍはホース抜は止め
突条である。

そこでこの発明は、部品点数を増加することなく、かつ
、フラックス処理を要するろう付けを行なわずして導水
管の取付孔形成壁の強化を図ることのできる、熱交換器
用タンクの導水管取付方法を提供するものである。

以下、この発明を自動車用縦流れ式ラジェータのアッパ
・タンクＵＴに設置されるインレット・パイプ（導水管
）Ｐに適用した場合の実施態様について図面に基づき説
明する。

第３図は例示方法によってアッパ・タンクＵＴに取付け
られたインレット・パイプＰを示し、このインレット・
パイプＰはアッパ・タンクＵＴの所定位置に形成された
内向きのバーリング孔ｌに挿入すると共に外周部分に形
成されるフランジ状ビード２をアッパ・タンクＵＴのタ
ンク壁３にプロジェクション・ウェルディング法によっ
て電気溶着することによって取付固定されている。

上記インレット・パイプＰの取付を行なうには、先ス、
予めアッパ・タンクＵＴのタンク壁３に前記バーリング
孔１を形成しておくと同時にホース抜は止め突条４を形
成して成るインレット・パイプＰを用意しておく。而し
て、第４図に示す如く、アッパ・り／りＵＴをダイス構
造となっているプロジェクション溶接機の正電極５にセ
ットし、次いでインレット・パイプＰをバーリング孔１
及び正電極５の挿入孔６に挿入した後、その先端側にポ
ンチ構造となっている分割形の負電極７をセットする。

この際、正電極５の前端はタンク壁３の内面と接合され
、かつ、挿入孔６は庭付孔であってその深さはインレッ
ト・パイプＰのタンク内突出長さに合わせられており、
挿入孔６はバーリング孔１の中心線上に配置されている
。また、負電極７のタンク側端面８はタンク壁３の外端
面と所定の間隔をもって位置し、更に正電極５の前端及
び負電極７のタンク側端面８は夫々タンク壁３と接合す
る平面を形成している。

次に正電極５及び負電極７に（好ましくはパルス電流を
）通電しつつ可動側の負電極７を矢視の如く固定側の正
電極５に向けて移動させる。すると、両極５，７間を流
れる（パルス）電流によってインレット・パイプＰの、
夕／り壁３の外端面と負電極７のタンク側端面８の間に
位置する露出部分９への熱集中が（パルス電流では徐々
に）為されると同時に負電極７のスラスト方向の加圧作
用によって、露出部分９０周壁はその中央部分よりバッ
クリング現象を生じて外方に向いたビードが形成され、
このビードは負電極７が更に移動するに連れて潰され、
第５図に示す如く、フランジ状ビード２となってタンク
壁３と圧接固定する。

なお、図中１０．１１はバーリング孔１及びホース抜は
正め突条４の逃げである。

以−Ｆ要するに、この発明に係る熱交換器用タンクの導
水管取付方法は、タンクの所定位置に形成されている取
付孔に導水管を挿入して、この導水管の内・外画端部分
にダイス・ポンチ構造の正電極及び負電極を嵌着し、こ
れら正電極及び負電極に通電すると同時に可動側の電極
を固定側の電極に向けて移動させ、この可動側の電極の
移動によって固定側の電極との間に位置する導水管の周
壁部分に座屈による環状ビードを形成して、更に可動側
の電極を移動させて前記環状ビードを潰し乍らタンク壁
に圧接固定するようにしたものであるから、タンク壁に
圧接固定される環状ビードによってタンク壁の強化が為
される上、このタンク壁の強化を図る環状ビードは導水
管の一部を成形することによって形成されるために特別
のファクターを要さず、しかも電気抵抗溶接によって固
定するものであるから、ろう付けによる固定に比べて作
業性が高く、フラックス処理が不要となり、かつ、温度
劣化を来すことがないので取付強度（安定性）も高い。

加えて、前記環状ビードの形成は可動側の電極が固定側
の電極に向けて移動する際に形成されるために、プレス
加工などの工程を要さず、実施するに用いるプロジェク
ション溶接機の正電極並びに負電極の構造も比較的簡単
なもので良いなどの実益を有す。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々従来の熱交換器用タンクの導水
管の取付構造を示す縦断面図、第３図はこの発明の例示
方法によってアッパータンクに設置されたインレット、
パイプを示す縦断面図、第４図は同可動側負電極の移動
前の状態にある実施態様を示す縦断面図、第５図は同可
動側負電極の移動後の状態にある実施態様を示す要部拡
大縦断面図である。 ＵＴ川用ッパ・タンク、Ｐ・・・インレット・パイプ、
１　・・バーリング孔、２・・・フランジ状ビード、３
・・タンク壁、５・・・正電極、７・・負電極。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　タンクの所定位置に形成されている取付孔に
   導水管を挿入して、この導水管の内・外画端部分にダイ
   ス・ポンチ構造の正電極及び負電極を嵌着し、これら正
   電極及び負電極に通電すると同時に可動側の電極を固定
   側の電極に向けて移動させ、この可動側の電極の移動に
   よって固定側の電極との間に位置する導水管の周壁部分
   に座屈による環状ビードを形成して、更に可動側の電極
   を移動させて前記環状ピードを潰し乍らタンク壁に圧接
   固定するようにしたことを特徴とする熱交準器用タンク
   の導水管取付方法。
2. （２）　　正電極及び負電極に通電される電流はパルス
   電流である特許請求の範囲第１項記載の熱交換器用タン
   クの導水管取付方法。