JPS585295B2 - 硬質フエルトの製造方法 - Google Patents
硬質フエルトの製造方法Info
- Publication number
- JPS585295B2 JPS585295B2 JP53023976A JP2397678A JPS585295B2 JP S585295 B2 JPS585295 B2 JP S585295B2 JP 53023976 A JP53023976 A JP 53023976A JP 2397678 A JP2397678 A JP 2397678A JP S585295 B2 JPS585295 B2 JP S585295B2
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- JP
- Japan
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- heat
- synthetic resin
- sensitive synthetic
- fleece
- hard felt
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は繊維物質を感熱性合成樹脂繊維を主体とする結
着剤によって結着し冷間によって圧延する硬質フェルト
の製造方法に関するものである。
着剤によって結着し冷間によって圧延する硬質フェルト
の製造方法に関するものである。
従来、この種の硬質フェルトにおいては、フェノール樹
脂を主体とした結着剤を繊維物質と混合かつ絡合してフ
リースとなし、該フリースを熱圧することによって製造
していた。
脂を主体とした結着剤を繊維物質と混合かつ絡合してフ
リースとなし、該フリースを熱圧することによって製造
していた。
しかしフェノール樹脂は硬化温度が高く、したがって熱
圧に高温を要し熱圧後の冷却にも長時間を要する。
圧に高温を要し熱圧後の冷却にも長時間を要する。
フェノール樹脂に熱可塑性樹脂粉末等を混合した混合結
着剤を用いる方法も提供されているが、フェノール樹脂
を硬化させるためにやはり高温の熱圧を要し、熱圧後の
冷却にも長時間を要することは従来と同様である。
着剤を用いる方法も提供されているが、フェノール樹脂
を硬化させるためにやはり高温の熱圧を要し、熱圧後の
冷却にも長時間を要することは従来と同様である。
しかも熱可塑性樹脂のために熱圧手段に樹脂が粘着した
り完全に冷却しないと形崩れを生ずると言う新たなる問
題が起る。
り完全に冷却しないと形崩れを生ずると言う新たなる問
題が起る。
熱圧の予熱を利用して冷間成形を行う方法が提供されて
いるが、加熱状態にあるフェルトを型にセットする際に
上記の理由によって形崩れが生じ作業性の極めて悪いも
のとなる。
いるが、加熱状態にあるフェルトを型にセットする際に
上記の理由によって形崩れが生じ作業性の極めて悪いも
のとなる。
本発明は上記欠点を改良して熱効率を向上し、しかも製
造後形崩れしないような硬質フェルトの製造方法を提供
することを目的とし、繊維物質の結着剤としてフェノー
ル樹脂にかえ感熱性合成樹脂繊維を混合し、該混合物を
加熱した後、冷圧延することを骨子とするものである。
造後形崩れしないような硬質フェルトの製造方法を提供
することを目的とし、繊維物質の結着剤としてフェノー
ル樹脂にかえ感熱性合成樹脂繊維を混合し、該混合物を
加熱した後、冷圧延することを骨子とするものである。
本発明を以下に詳細に説明する。
本発明に用いられる繊維物質とは木綿、絹、羊毛等の天
然繊維、レーヨン、キュプラ、アセテート、ナイロン、
ビニロン、アクリル、ポリエステル等の化学繊維、ある
いは上記繊維物質からなる編織物、不織物等をほぐして
再生した再生繊維等の一般的な繊維物質が用いられる。
然繊維、レーヨン、キュプラ、アセテート、ナイロン、
ビニロン、アクリル、ポリエステル等の化学繊維、ある
いは上記繊維物質からなる編織物、不織物等をほぐして
再生した再生繊維等の一般的な繊維物質が用いられる。
本発明に用いられる感熱性合成樹脂繊維とはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド
、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の加熱により迅速に
軟化、融着する合成樹脂を湿式法、あるいは乾式法等の
一般的な手段により繊維状にしたものであり、望ましく
は軟化点が150℃以下の感熱性合成樹脂を使用する。
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド
、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の加熱により迅速に
軟化、融着する合成樹脂を湿式法、あるいは乾式法等の
一般的な手段により繊維状にしたものであり、望ましく
は軟化点が150℃以下の感熱性合成樹脂を使用する。
上記繊維物質と、感熱性合成樹脂繊維とを混合する割合
は繊維物質:感熱性合成樹脂繊維が85:15〜70:
30(重量比)程度が望ましい。
は繊維物質:感熱性合成樹脂繊維が85:15〜70:
30(重量比)程度が望ましい。
上記繊維物質と感熱性合成樹脂繊維とは混合して加熱前
に既に強固に絡み合い、このように強固に絡み合った。
に既に強固に絡み合い、このように強固に絡み合った。
上記混合物を感熱性合成樹脂繊維の軟化点以上に加熱す
れば感熱性合成樹脂繊維が軟化して繊維物質に融着し、
かくして繊維物質は極めて強固に結着され、さらに冷間
圧延することによって効率よく冷却されつつ緊密な硬質
フェルト組成物が得られる。
れば感熱性合成樹脂繊維が軟化して繊維物質に融着し、
かくして繊維物質は極めて強固に結着され、さらに冷間
圧延することによって効率よく冷却されつつ緊密な硬質
フェルト組成物が得られる。
本発明の硬質フェルト組成物は例えば第1図に示すよう
な装置系において製造せられる。
な装置系において製造せられる。
まずベルトコンベアー2によって繊維物質1が移送され
つつ、供給装置3によって感熱性合成樹脂繊維4が所定
量供給され、ドラム式混合機5によって繊維物質1と感
熱性合成樹脂繊維4とが均一に混合され、該混合物1b
は絡合機6によって繊維相互が絡合されフリース1Cと
なり、該フリース1Cはベルトコンベアー7によって加
熱炉8に移送される。
つつ、供給装置3によって感熱性合成樹脂繊維4が所定
量供給され、ドラム式混合機5によって繊維物質1と感
熱性合成樹脂繊維4とが均一に混合され、該混合物1b
は絡合機6によって繊維相互が絡合されフリース1Cと
なり、該フリース1Cはベルトコンベアー7によって加
熱炉8に移送される。
該フリース1Cは加熱炉8によって加熱されフリース1
C中の感熱性合成樹脂繊維4は軟化して繊維物質1を結
着する。
C中の感熱性合成樹脂繊維4は軟化して繊維物質1を結
着する。
該フリース1Cは更に冷ロール9によって冷間圧延され
緊密な硬質フェルト1Dとなる。
緊密な硬質フェルト1Dとなる。
この際のロール圧は約2〜5kg/cm2望ましくは3
〜4kg/cm2とすることが望ましい。
〜4kg/cm2とすることが望ましい。
該冷間圧延によって感熱性合成樹脂繊維4は冷却され固
化して硬質フェルト1Dは良好な保形性を有するように
なり形崩れしなくなる。
化して硬質フェルト1Dは良好な保形性を有するように
なり形崩れしなくなる。
かくして製造された硬質フェルト1Dは裁断機11によ
って適当寸法に裁断される。
って適当寸法に裁断される。
以上に述べたように本発明においては結着剤として感熱
性合成樹脂繊維が用いられるから、繊維物質と極めて強
固に絡み合い、混合後粉末状のもののように分離するこ
ともなく加熱によって繊維物質に融着して優れた構造強
度を発現するものであり、したがって熱硬化性樹脂を混
合する必要がないのでフェルトの製造に要する温度も1
50℃以下の低温でよく、また熱圧も必要ない。
性合成樹脂繊維が用いられるから、繊維物質と極めて強
固に絡み合い、混合後粉末状のもののように分離するこ
ともなく加熱によって繊維物質に融着して優れた構造強
度を発現するものであり、したがって熱硬化性樹脂を混
合する必要がないのでフェルトの製造に要する温度も1
50℃以下の低温でよく、また熱圧も必要ない。
それ故にフリースを押圧することなく加熱してから冷間
圧延することが出来、冷間圧延すれば圧延手段に樹脂が
粘着することもなく、またフリースは効率よく冷却され
るとともに硬化して形崩れしない作業性のよいフェルト
が得られるのである。
圧延することが出来、冷間圧延すれば圧延手段に樹脂が
粘着することもなく、またフリースは効率よく冷却され
るとともに硬化して形崩れしない作業性のよいフェルト
が得られるのである。
第1図は本発明に用いる製造装置の一実施例の系統図で
ある。 図中、1・・・・・・繊維物質、4・・・・・・感熱性
合成樹脂繊維、8・・・・・・加熱炉、9・・・・・・
冷ロール。
ある。 図中、1・・・・・・繊維物質、4・・・・・・感熱性
合成樹脂繊維、8・・・・・・加熱炉、9・・・・・・
冷ロール。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 繊維物質と感熱性合成樹脂繊維とを混合かつ絡合し
てフリースとする工程1 該フリースを加熱することによって感熱性合成樹脂繊維
を軟化せしめる工程2 加熱せられた該混合物を冷圧延することによって繊維物
質を軟化した感熱性合成樹脂繊維によって結着せしめ緊
密な硬質フェルトを形成する工程以上の工程1,2,3
よりなる硬質フェルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53023976A JPS585295B2 (ja) | 1978-03-01 | 1978-03-01 | 硬質フエルトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53023976A JPS585295B2 (ja) | 1978-03-01 | 1978-03-01 | 硬質フエルトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54116478A JPS54116478A (en) | 1979-09-10 |
JPS585295B2 true JPS585295B2 (ja) | 1983-01-29 |
Family
ID=12125577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53023976A Expired JPS585295B2 (ja) | 1978-03-01 | 1978-03-01 | 硬質フエルトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS585295B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58115159A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-08 | ミドリシ−・エム・ビ−株式会社 | 板製品の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50142866A (ja) * | 1974-05-02 | 1975-11-17 | ||
JPS5153072A (en) * | 1974-11-06 | 1976-05-11 | Toray Industries | Fushokufuno seizohoho |
-
1978
- 1978-03-01 JP JP53023976A patent/JPS585295B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50142866A (ja) * | 1974-05-02 | 1975-11-17 | ||
JPS5153072A (en) * | 1974-11-06 | 1976-05-11 | Toray Industries | Fushokufuno seizohoho |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54116478A (en) | 1979-09-10 |
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