JPS5852903B2 - 合成樹脂シ−ト製容器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連結縁部分を介して蓋部分と青部分とが二つ折
り状に重合するように合成樹脂シートから一体連結され
た合成樹脂シート製容器に関するものである。

。一般にたとえば卵容器にあっては折曲げ部分から蓋部
分と青部分とを二つ折り状に重合させて卵を包装した後
、折曲げ部に対向する対辺７ランジ部分をホッチキスで
止めたり熱融着したりして閉止している。

このような容器においては閉止の作業が容易であるが、
開封に当ってはワンタッチで開封することが容易ではな
かった。

開封を容易とするために卵容器において米国特許第２８
６５５４８号明細書にみられるように蓋部分と青部分と
を連結する蝶番縁部にミシン目を入れたものがある。

この容器は紙製であるため、切断方向が乱れることなく
ミシン目に沿って引裂くことができる。

しかしながら容器が合成樹脂シートで成形されていると
、ミシン目を入れても時には切断方向が乱れて不規則な
引き裂は方をすることがあり、容易に開封し難い場合が
ある。

本発明はこの様な欠点を解消し、開封作業が極めて簡単
でワンタッチで容易に開封することができる合成樹脂シ
ート製容器を提供することをその目的とするものである
。

本発明はかかる目的を達成するために次のような構成を
採用した。

すなわち、連結縁部分を介して蓋部分１と青部分２とが
二つ折り状に重合するように合成樹脂シートから一体連
結状に成形されたものであって、前記連結縁部分３の長
手方向に沿って設けた折曲げ可能な折シ曲げ部４の内面
側に該折り曲げ部４よシも大きい引張シ耐力を有する糸
状体５を添設し、この糸状体５の一部をつまみ持ち部８
として前記折曲げ部４をその長平方向に沿って切断開封
するようにしたものである。

以下本文中で「糸状体を添設する」ということは以下の
ようなことをいう。

折曲げ部の少くとも一点で切断時例えば貼着、一体形成
のような手段等により支持されるように折曲げ部に沿っ
て設けた糸状体の状態をいう。

本発明は以上のように構成することによって。

次のような作用効果を奏するものである。

すなわち、蓋部分１と青部分２とは連結縁部分で結合さ
れているが、その連結縁部分にはその長手方向に沿って
折曲げ可能な折曲げ部４を設けたものであるから、この
折曲げ部４によって青部分２の上方に蓋部分１を二つ折
り状に重合させることができるもので、折曲げ部４のそ
の長手方向と直交する方向の断面形状如何によって連結
縁部は補強されてみだりに彎曲することはなく、しかも
折曲げ部４の長手方向に沿ってその内面側に切断用糸状
体５を添設し、折曲げ部４よりも大きい引張り耐力を有
せしめたものであるが故に、糸状体をその一部８又は容
器の側端から突出した部分８′を持ってこれを容器の横
外方に引張り移動させるだけでその引張９力を糸状体５
に集中させ、前記連結縁部分が彎曲しないことと相俟っ
て容器の折曲げ部分４を軽快かつ簡単に切断することが
できる。

一般に合成樹脂シートから容器を成形したものにあって
は、連結縁部分の端部に切目を入れて切目から切断する
場合、その切断方向が一定しないが、本発明にあっては
折曲げ部４に沿って切断するものであるため、切断方向
が一定して蓋又は身の薄肉成型部に向って切断線が流れ
ることはない。

しかして本発明の糸状体５は折曲げ部４の内面側に添設
するもので、外面側に添設するものではなしので、外面
側に添設したような糸状体の引張シカが引剥し方向、す
なわち折曲げ部から糸状体が引き離される方向に作用し
てその引剥し力により糸状体が折曲げ部に接着剤で接着
したような場合、折曲げ部から糸状体が剥がれて折曲げ
部が切断されないというようなことなく、糸状体５の横
外方への引張りによって薄いシートの厚みの一点に横外
方に向う押圧力が働くので、容易に切断されるのである
。

したがって鋏みや他の道具類例えばナイフ、フォーク等
を使用することなく、容器の蓋部分１を極めて容易に開
放でき、青部分２の上方を大きく開くことができるので
、青部分の上方から内容物を直ちに取出すことができる
。

以下図面に基づいて本発明を説明する。

第１実施例（第１図、第２図参照） 本実施例にかいては卵容器を例にして説明する。

蓋部分１と青部分２とは連結縁部分３を介して合成樹脂
シートで真空成形により一体成形しである。

そして、連結縁部分３には折曲げ可能な折曲げ部４がそ
の長手方向に沿って設けである。

そして、前記連結縁部分３の中間に位置して連結縁部分
の長手方向に沿って形成１−た折曲げ部４の内面に第２
図に示す通り糸状体５の一例であるたこ糸を接着剤にて
貼着して糸状体５を設けである。

そして、この連結縁部分３の一端部には第２図に示す通
り、切込み７を入れ、この切込部７内に前記たこ糸の糸
状体５の一端を突出させ、この突出部分をつｌみ持ち部
８としである。

９，９′は前記蓋部分１と青部分２との周辺のうち前記
連結縁部分３と対向する対辺に設けたフランジ状部分で
。

閉止時には該対辺７ランジ状部分９，９′のみをホッチ
キスで留めるか、あるいは熱溶着して連結し閉止するよ
うに構成しである。

なお、たこ糸の糸状体５は折曲げ部４の全長にわたって
貼着したもののみに限らず、その両端部のみあるいは、
所定間隔をおいた複数個所で貼着しただけでも良い。

第２実施例（第３図参照） 前記たこ糸の糸状体５を折曲げ部４に付着するに、テー
プ状の合成樹脂シート１０をこの折曲げ部４の内面に溶
着、又は貼着してたこ糸の糸状体５を、このシート１０
と折曲げ部４との間に挾んで固定する。

その他は上記第１実施例と同様とする。

第３実施例（第４図参照） 前記折曲げ部４の内面に細い幅の突条１１を一体形成し
て糸状体５を設ける。

そして、この突条１１の端部両横側に切込み１２．１２
’を入れて、つまみ持ち部８を設ける。

その他は第１実施例と同様な構成とする。

なお、前記突条１１の断面形状は、第４図の様な略半円
形に限らず、三角形あるしは四角形等の形状であっても
良い。

第４実施例（第５図参照） 細い幅のテープ状合成樹脂６を糸状体５として折曲げ部
４の内面に貼着する。

また、糸状体５は折曲げ部４の長平方向の側端よりも長
く形成してあって、この側端から突出した部分８′を持
って容器の開放作用をするようにしである。

なお、このテープ状合成樹脂６にかえて硬質のプラスチ
ックを細い幅のテープ状にしたものを用いるのも良い。

糸状体をテープ状のものとしても、それが第５図に示す
ように細い幅のものであれば充分に容器の開封なするこ
とができる。

上記諸実施例において以下の１つ又は複数の組合せによ
る変更が可能である。

■ 容器としては卵に限らず、合成樹脂シート製容器で
あれば、その他の食品、あるいは工具や器具などを収納
するものであっても良い。

従って、蓋部分と身部分とはその形状を上記収納物に合
った形状とすれば良い。

■ 第４実施例のように糸状体そのものをつまみ持ち部
８としたものでも良い。

■ 切除部７のないものでも良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る合成樹脂シート製容器の実施例を示
し、第１図は第１実施例を示す展開斜視図、第２図は第
１実施例における閉止状態での連結部を示す一部切欠き
斜視図、第３図は第２実施例の要部を示す断面図、第４
図は第３実施例の要部を示す一部切欠き斜視図、第５図
は第４実施例の要部を示す一部切欠き斜視図である。 １・・・・・・蓋部分、２・・・・・・身部分、３・・
・・・・連結縁部分、４・・・・・・折曲げ部、５・・
・・・・糸状体、９，９′・・・・・・対辺フランジ状
部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連結縁部分３を介して蓋部分１と青部分２とが二つ
   折シ状に重合するように合成樹脂シートから一体連結状
   に成形されたものであって、前記連結縁部分３の長手方
   向に沿って設けた折曲げ可能な折曲部４の内面側に該折
   曲げ部４よシも大きい引張り耐力を有する糸状体５を添
   設し、この糸状体５の一部をつ１み持ち部８として前記
   折曲げ部４をその長手方向に沿って切断開封するように
   しであることを特徴とする合成樹脂シート製容器。 ２ 前記糸状体５はたこ糸で構成された特許請求の範囲
   第１項記載の合成樹脂シート製容器。 ３ 前記糸状体５が細幅テープ状の合成樹脂材からなる
   特許請求の範囲第１項記載の合成樹脂シート製容器。 ４ 前記折曲げ部４の中央に、他の個所よりも厚くした
   突条１１を形成し、これを前記糸状体５とした特許請求
   の範囲第１項記載の合成樹脂シート製容器。 ５ 前記糸状体５は折曲げ部４の長手方向の側端よシも
   長く形成しである特許請求の範囲第１項乃至第４項のい
   ずれか一つに記載の合成樹脂シート製容器。