JPS5852705B2 - ハトムギの果皮の除去方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 近年、食生活の高実質化に伴なう美食、と運動不足によ
る成人病が注目され、健康食品についての関氾・が高１
っている中で、特にハトムギが注目されている。

ハトムギは米の生産過剰から転作作物に指定され、国内
でも本格的に生産されることとなり、輸入に依存してい
たものが国内産に変ることも予想されているものである
が、ハトムギは固い果皮に包１れて釦す、果皮に衡機を
与えて割り中の果実を取り出さなくてはならず、果実の
破粒を少ない様になして取り出すことは難しい技術を要
し、また取り出した果実を食用として炊飯する場合も１
日中浸漬したり、２度炊きしたり、圧力釜を使用したり
しなくてはならないために、食用としての用途面での普
及を阻害されているものであった。

本発明方法は前記の諸欠点を解消する目的で、種々の研
究開発をなした結果、ハトムギの果実を粉体の１１で取
り出すようになしたハトムギの果皮の除去方法の創作に
関するものであって、破粒の発生を少なくして歩留り良
く果実を取り出し、その後の精白や２次加工を容易とな
し、普通の白米と同じように炊飯し得る等の特長を有す
るものである。

以下、本発明の構成を実施用例により説明する。

精選して混入物を除去した・・トムギを水洗して表面に
付着している土砂類を洗い落し、次に浸漬、水切り、蒸
煮の諸工程を経由させて果実をアルファ化させ、そして
熱風等で乾燥させ、次に該乾燥ハトムギをもみすり機等
にかけて果皮を果実より剥離させると共に風力等でもっ
て果皮を除去し、そして粒選別や比重選別して果皮が剥
離していないハトムギと剥離したハトムギとに選別し、
さらに果皮の剥離していないハトムギはもう一度ロール
等にかけ、用途に応じて精米機等でもって種皮の剥離を
なしてハトムギの果実を粒状の１１取り出すべくなして
成るものである。

次に、本発明の作用効果を実施用例により説明する。

本発明方法において、ハトムギの果皮の除去に際し肝要
なことは、ハトムギの果実を粒状の１−１取り出すこと
と、炊飯時の困難性を如何に解消するかの２点の解決で
あるが、本発明方法ではこれラノ諸点の解決をハトムギ
のアルファ化によって全て解消したものである。

つ１す、ハトムギの果実をアルファ化、乾燥することに
より、果実の部分が生の状態と比較した場合比べものに
ならない様に固くなり果皮に衡機を与えると簡単に割れ
た果実が少々の衡機では割れなくなり、破粒の発生を少
なくシ、歩留り良く果実が取り出せるものである。

・・トムギの果実を粒状の１１取り出すためには本発明
方法は至極効率的で、かつ確実性の高いものであって、
浸漬時間、蒸煮時間を調節することによって果実の完全
アルファ化、胚乳外層部のみのアルファ化と・・トムギ
の用途に応じて選択し得るものであり、蒸煮後連続して
乾燥工程へ移行させれば・・トムギの果実は胚乳吾人あ
るいは胚乳外層部がアルファ化した状態で堅くなり、し
かも・・トムギ特有の風味も保持し得るものである。

かくて、アルファ化させて粒状の１１取り出した・・ト
ムギの果実は炊飯する場合に釦いてもｍり扱いが至極容
易になせるものであって、１度アルファ化しであるため
に、普通の白米と同様な炊飯方法によって炊けるもので
、従来のように１日中浸漬させたり、２度炊きしたり、
あるいは圧力釜を使用したりする繁雑な手間をかける必
要もないので、何人も容易に炊飯し得て食べられるもの
であって、ハトムギの有するたんばく、脂肪、でんぷん
質に富む栄養成分を損なうことなく満喫し得ると共に、
漢方にも使用される薬効成分をも付加的に享受し得るこ
とにより健康食品としての用途を普及させ得るものであ
る。

それ故、転作作物としての国内生産による供給を確実化
し得ることにより、需要の増大傾向にも間接的に寄与し
得る等、前記した様な顕著な諸効果を奏するものである
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 精選したハトムギを水洗し、次に浸漬、水切り、蒸
   着の諸工程を経由させて果実をアルファ化させ、そして
   熱風等で乾燥し、次にロール等にかけて果皮を果実より
   ・剥離させると共に風力等でもって果皮を除去し果実を
   粒状の１１で取り出すべくなして成る、ハトムギの果皮
   の除去方法。