JPS5852510B2

JPS5852510B2 - 印字装置

Info

Publication number: JPS5852510B2
Application number: JP4812876A
Authority: JP
Inventors: 高八木; 政孝鈴木
Original assignee: Tokyo Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1976-04-27
Filing date: 1976-04-27
Publication date: 1983-11-22
Also published as: JPS52132916A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、プラテンと活字輪との印字圧力を容易に調
節できるようにした印字装置に関する。

プラテン又は活字輪のいずれか一方を支持するアームを
回動してプラテンと活字輪とを当接させ、プラテンに巻
装した印字紙に印字を行なう印字装置が知られているが
、この種の印字装置にあっては、プラテンと活字輪との
印字圧力が、部品の寸法精度、組立精度、プラテンを構
成するゴムローラの硬度のばらつき等によって微妙に変
化するため、印字品質を高めるためには製造工程の最終
段階として、プラテンと活字輪との印字圧力を調節する
必要がある。

ところで、従来では、このような調節は、プラテンの径
、プラテン又は活字輪の一方を支持するアームの長さ、
このアームを駆動するためのカム機構等の寸法を変える
ことにより行なっていた。

したがって、常に、寸法の異なる多数の予備部品を用意
しておく必要上、コスト高となり、また、その調節作業
は、部品を交換することにより行なうためきわめて面倒
なものであった。

この発明は、このような事情にかんがみてなされたもの
で、プラテン又は活字輪の一方を支持するアームを回動
してプラテンと活字輪とを当接させ、プラテンに巻装し
た印字紙に印字を行なう印字装置において、プラテンと
活字輪との印字圧力を、部品を交換することなく、容易
に調節することができ、印字品質を高めることができる
印字装置を提供することを目的としている。

以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

フレーム１には、支軸２及びプラテン軸３が互に平行に
、かつ回転自在に装着されている。

支軸２はほぼ１回転ずつ往復回転動作するもので、この
支軸２には、外周に活字４を有する円板状の活字輪５が
多数、回転自在に支持されている。

なお、この各活字輪５・・・は摩擦伝達機構を介して支
軸２と一体に回転動作する。

前記プラテン軸３はプラテン６を固定的に装着し、前記
フレーム１に設けられた支持溝Ｉ内に、活字輪５に対し
て接離自在に支持されている。

また、プラテン軸３の両端は、回動自在に設けられたプ
ラテンアーム８，８に支持されている。

一方、図中９は、両端部がフレーム１に回転自在に支持
された調節軸である。

この調節軸９の両端には、第２図の如く同一方向に同一
寸法ａだけ偏心させた偏心軸１０，１０（一方のみ図示
）が形成されている。

そして、各偏心軸１０には前記プラテンアーム８の一端
が回転自在に支持されている。

また、プラテンアーム８は、他端に設けた二股状の支持
部１１で前記プラテン軸３の両端を支持するとともに、
中間部にはカムピン１２を突設している。

そしてこのカムピン１２は次の如く構成された駆動手段
により、偏心軸１０を支点として一定量往復回動動作す
る。

すなわち図中１３はカム軸で、このカム軸１３の一端に
はカム歯車１４が軸設されている。

このカム歯車１４は一側面に溝カム１５を有し、モータ
（図示せず）により矢印Ａ方向に回転駆動される。

この溝カム１５には、一方のプラテンアーム８のカムピ
ン１２を挿入させている。

この溝カム１５及びカムピン１２は確動カムを構成し、
この確動カムによってカム歯車１４の回転動作はプラテ
ンアーム８の往復回動動作に変換され、これによってプ
ラテン６が活字輪５に対して接離動作するように構成さ
れている。

なお、カム軸１３の他端にはカム板１６が軸設され、こ
のカム板１６外周のカム面を前記他方のプラテンアーム
８のカムピン１２に摺接させて、両プラテンアーム８，
８が同時動作を行なうように構成されている。

前記調節軸９には、円板状の位置決め板１７がフレーム
１の内面に近接させて固定されている。

この位置決め板１７は、外周に複誠（５〜１０個）の位
置決め凹所１８が形成されている。

図中１９は、調節軸９に設けられた環状溝に弾性的に嵌
着して位置決め板１Ｔの軸方向の移動を禁止するＥＩ
Ｊソング２０はフレーム１に対して着脱自在に設けられ
位置決め板１７の位置決め凹所１８に嵌合して位置決め
板１７の回転すなわち調節軸９の回転を禁止する位置決
めピンである。

また、図中２１はプラテン６に巻装した印字紙、２２は
この印字紙２１をガイドする印字紙ガイドである。

次に、この実施例の動作を説明する。

なお、この実施例で示す印字装置は、予め各活字輪５・
・・を順次、所望の印字位置にセットして、プラテン６
に対向する位置に活字４・τ）・を配列し、その活字列
にプラテン６を打当ててプラテン６に巻装した印字紙２
１に印字を行なう方式のものである。

すなわち、制御回路より印字信号が発せられると、これ
によって駆動モータ（図示せず）が回転する。

このモータの回転力は支軸２に伝達され、支軸２がまず
矢印Ｂ方向に一定角度回転し、この支軸２と一体に活字
輪５が回転動作する。

一方、支軸２の回転により、図示しない検出装置が作動
して、電気信号が発せられ、所定の活字（文字、数字、
記号）が選択され、所定のタイミングをもって図示しな
い係止機構が作動して、活字輪５を強制的に所望の印字
位置に停止する。

なお、各活字輪５・・・は、電気信号によって順次所望
の印字位置にセットされる。

このようにして、各活字輪５・・・が所望の印字位置に
セットされ、プラテン６に対向する位置に活字列が配列
されると、続いて、カム歯車１４が矢印Ａ方向に回転動
作する。

この回転動作は、確動カムを介してプラテンアーム８の
往復回動動作に変換される。

したがって、プラテンアーム８は偏心軸１０を中心とし
て回動し、プラテン６は、支持溝７に沿って、まず活字
輪５方向に移動して、プラテン６と活字輪５との間に介
在するインクリボン（図示せず）の上から活字列に打当
たり、プラテン６に巻装した印字紙２１に印字を行なっ
た後、支持溝７に沿って原位置に復帰する。

また、活字輪５も係止機構による印字位置への係止が解
かれるとともに、支軸２の反転動作に伴なって原位置に
復帰し、次の印字操作に備える。

ところで、プラテン６が活字輪５に最接近したときのプ
ラテン６と活字輪５との位置関係が適当でないと、轟然
ながら適当な印字圧力は得られず、その結果、高度な印
字品質が得られないので、これを調節する必要がある。

この位置調節＋４プラテン６を支持しているプラテンア
ーム８の回動中心を移動調節すればよい。

これは、プラテンアーム８の中央部に設けたカムピン１
２の位置が溝カム１５によって規制されているために、
プラテンアーム８の回動中６が移動すると、これに伴な
って支持部１１すなわちプラテン６の位置が活字輪５に
接近する方向または活字輪５より離間する方向へ移動す
ることになるからである。

たとえば、第２図に示すように、プラテンアーム８が活
字輪５側に回動した際、プラテン６が図中仮想線で示す
位置まで移動してしまうような場合は印字圧力が強すぎ
るので、プラテン６が同図中実線で示す位置にくるよう
に調節する必要があるが、この場合、プラテンアーム８
の回動中心を点ｙより点Ｍへ移動するようにすればよい
。

この調節は次のようにして行なうことができる。

すなわち、位置決めピン２０をフレーム１より離脱して
、調節軸９をフレーム１に対して回転すると、プラテン
６を支持している偏心軸１０は調節軸９の中心軸を中心
として回転し、偏心軸１０の中心すなわちプラテンアー
ム８の回動中心は点ｙより点Ｍへと移動する。

そこで、位置決めピン２０を適当な位置決め凹所１８を
通してフレーム１に挿着すれば、調節軸９の回転は禁止
され、プラテン６の活字輪５に対する位置調節は完了す
る。

なお、プラテンアーム８の回動中心の最大移動量は、偏
心軸１０の偏心量ａの２倍に相当する。

したがって、この実施例によれば、調節軸９を回転し、
位置決めピン２０に嵌合する位置決め凹所１８を適当に
選択することによって、プラテンアーム８の回動中心位
置を適当に設定することができ、これによってプラテン
６の活字輪５に対する印字圧力を容易に調節することが
できる。

なお、この発明は、上記実施例に限らず、たとえばプラ
テンに対して活字輪を接離移動するものにも適用するこ
とができる。

この場合、活字輪を、回動自在に設けたアームで支持し
、このアームを調節軸に偏心して枢着するようにすれば
よい。

以上詳述したように、この発明によれば、プラテン又は
活字輪のいずれか一方を支持するアームを回動してプラ
テンと活字輪とを当接させ、プラテンに巻装した印字紙
に印字を行なう印字装置において、前記アームを調節軸
に偏心して枢着し、調節軸の回転によってアームの支点
位置を変更することにより、部品を交換することなく、
容易にプラテンと活字輪との印字圧力を調節し、高度な
印字品質を得ることができる印字装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は斜視図
、第２図は側面図である。５・・・・・・活字輪、６・・・・・・プラテン、８・
・・・・・プラテンアーム、１０・・・・・・偏心軸、
１７・・・・・・位置決め板、２１・・・・・・印字紙
。

Claims

【特許請求の範囲】

１接離自在に設けられたプラテンを活字輪とを当接さ
せ、プラテンに巻装された印字紙に印字を行なう印字装
置において、回転自在な調節軸と、一端を前記調節軸に
偏心して枢着し他端を前記プラテンまたは活字輪の軸部
に係合させた回動アームと、この回動アームの中間部分
の一点を同アームの一端を支点として一定量往復回動動
作させることによりプラテンと活字輪とを接離させる駆
動手段とを具備し、前記調節軸を回転して前記回動アー
ムの支点位置を変更することにより、プラテンと活字輪
との印字圧力を調節可能としたことを特徴とする印字装
置。