JPS5852137Y2 - プリンタのスタンプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プリンタのスタンプ装置に関するもので゛
ある 従来、ラベルプリンタのようにラベルの一部に品名印等
を捺印し、重量や単価等を印字輪により記録する形式の
ものにおいては、印字輪へのインキ供給手段と印台取付
手段とがそれぞれ別個に設けられており、たがいに近接
したこれらの部品を狭い空間部分に配置することはその
構造上きわめて困難であるとともにそれらの着脱時の操
作性も悪いものである。

この考案は、このような点に鑑みされたもので、印台お
よびインキローラの着脱がきわめて容易でスペースもと
らないプリンタのスタンプ装置を得ることを目的とする
。

この考案は、機械本体に着脱自在に取付けられるカセッ
ト本体を設け、このカセット本体に印台が着脱自在に取
付けられるとともに往復動するスタンプ部とこのスタン
プ部を駆動する駆動体と印字輪に接合するインキローラ
とをそれぞれ着脱自在に取付けてユニット化したことを
特徴とするものである。

したがって、カセット本体は機械本体に着脱自在であり
、このカセット本体にスタンプ部と駆動体とインキロー
ラとが着脱自在に取付けられているため、インキ補充や
部品交換が自由に行なわれ、これにより、操作性を高め
うるとともに占有スペースも小さくてよいように構成し
たものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

まず、１はカセット本体で、このカセット本体１は下方
および前方開放のインキローラ収納部２を有し、このイ
ンキローラ収納部２の両側の側壁３にはインキローラ４
の軸部５が挿入保持される保持部６が切欠形式されてい
る。

この保持部６は手前側に山部７が突出形式されており、
この山部７の後方上部には弾性を有する舌片状の突部８
が形式され、挿入された前記軸部５を弾撥的に押えるよ
うに形成されている。

また、前記側壁３の外面には、図示しない機械本体に挿
入される二本のビン９と板状の舌片１０とが形成されて
いる。

また、前記カセット本体１の上面１１にはそれぞれ上方
へ突出する枠部１２とつまみ部１３とが一体的に形成さ
れ、その上面１１の片側にはスタンプ部１４が着脱自在
に挿脱される取付切欠１５が形成されている。

この取付切欠１５には前記スタンプ部１４のスタンプ部
本体１６がそのスタンプ部本体１６に一体的に形成され
た上下の案内片１７により取付けられている。

そして、前記スタンプ部本体１６には結合ピン１８が一
体的に形成されているとともに前面側にはつまみ１９を
係脱自在に保持する保合片２０が形成されている。

また、前記上面１１の他側には取付孔２１を備えた台形
状のボス２２とこのボス２２の前後に位置する係合孔２
３とが形成されている。

ついで、２４は駆動体となるスタンプアームで、このス
タンプアーム２４はその中央部に前記取付（Ｌ２１に挿
入される軸２５と前記係合孔２３に挿入されて抜は止め
突部２６により取付けられる二本の係合脚２７とを有し
、かつ、下面には前記上面１１と当接して倒れが防止さ
れる二枚の突片２８が一体的に形成されている。

また、前記上面１１が形成された案内孔２９に嵌合する
案内突起３０も形成されている。

しかして、前記スタンプアーム２４は前記つまみ部１３
との間に張設された引張ばね３１により反時計方向に付
勢されているとともにその一端には前記結合ピン１８に
嵌合する結合孔３２が形成され、他端には受力片３３が
形成されている。

ついで、機械本体内には固定軸３４に回動自在に取付け
られたスタンプレバー３５が設けられ、このスタンプレ
バー３５は引張ばね３６により反時計方向に付勢されて
いるとともに中央部にはソレノイド３７が連結されてい
る。

このスタンドレバー３５はストッパー３８により位置決
めされているとともに上端には前記受力片３３に当接す
る接触片３９が一体的に形成されている。

なお、４０は前記スタンプ部１４に取付けられた印台１
９が横方向に抜差しされる印台引出窓である。

このような構成において、カセット本体１にはインキロ
ーラ４が着脱自在であるとともに、取付切欠１５にはス
タンプ部１４が水平方向がら着脱自在である。

このスタンド部１４を取付けてからスタンプアーム２４
を取付けるが、このとき、結合ピン１８に結合孔３２を
合わせつつ取付孔２１に軸２５を挿入し、係合脚２７を
内方へ撓ませつつ係合孔２３に挿入する。

そして、引張ばね３１を取付ければ取付けを完了する。

このように組立ててからカセット本体１を機械本体に取
付けるが、この取付けによりスタンプ部１４はラベル等
の捺印面に対向し、インキローラ４は図示しない印字輪
に直接または間接的に接合する。

そのため、印字輪に対するインキ供給はインキローラ４
により行なわれる。

また、印台１９による捺印動作を行なわせる場合には、
ソレノイド３７に通電され、これにより、接触片３９が
受力片３３の前面に当接し、スタンプアーム２４を時計
方向に回動させる。

これにより、スタンプ部１４が前方へ突出し、捺印を行
なう。

なお、印台１９の交換はつまみ１９ ａを把持して印台
引出窓４０より抜差しすることにより行なわれ、インキ
ローラ４の交換またはインキ補充はカセット本体１を取
りはずして行な）０ つぎに、第３図に示すものは印台押圧部の変形例で、ス
タンプレバー３５の上部に案内溝４１が形成され、この
案内溝４１に接触片４２が摺動自在に取付けられている
とともに引張ばね４３により付勢されているものである
。

したがって、引張ばね４３による張力以上の力は作用せ
ず、これにより、印台１９の圧接力は一定値以下に押え
られる。

この考案は、上述のように機械本体に着脱自在なカセッ
ト本体にスタンプ部と駆動体とインキローラとを着脱自
在に取付けたので、印台による捺印と印字輪による印字
とが近接配置されているものに対して大きなスペースを
要することなく取付けることができ、しかもインキロー
ラへのインキ補充またはその交換が容易であり、印台の
交換も簡単に行なうことができる等の効果を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は分解
斜視図、第２図は一部の縦断側面図、第３図は変形例を
示す斜視図である。 １・・・・・・カセット本体、４・・・・・・インキロ
ーラ、１４・・・・・・スタンプ部、１９・・・・・・
印台、２４・・・・・・スタンプアーム（駆動体）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機械本体に着脱自在に取付けられるカセット本体を設け
   、このカセット本体に印台が着脱自在に取付けられると
   ともに往復動するスタンプ部とこのスタンプ部を駆動す
   る駆動体と印字輪に接合するインキローラとをそれぞれ
   着脱自在に取付けてユニット化したことを特徴とするプ
   リンタのスタンプ装置。