JPS5851817Y2 - 掛止め金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、時計などを壁面に取り付けるための掛止め金
具に関するものである。

従来、掛止め金具を壁面に取り付け、これに時計などを
掛ける場合、壁面が柱などの木材であるか、コンクリー
ト壁であるかにより、掛止め金具の形状や取付は方法が
異なっている。

したがって壁面の材質により多数の部品を備えねばなら
ず、取り付けが煩雑であるばかりでなく、掛止め金具の
形状も複雑となり、製造に手間を要するなどの問題があ
る。

本考案は上記問題点を除去するもので、形状が簡単で成
形が容易で、安価な掛止め金具を提供するものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図において、掛止め金具１は、ステンレス
鋼などの金属をプレス加工で曲げて、壁面に取り付ける
基部２と掛時計などを係止可能な引掛部３とを一体的に
形成している。

まず、第１回のプレス加工により壁面４などに平行に当
接する上端部５から前面に向けてほぼ３０°程度傾斜し
ている傾斜部６を屈曲し、この傾斜部から立ち下り部７
を介して壁面に平行に当接する垂直部８を一体的に成形
して基部２を構成している。

傾斜部６には、傾斜面に垂直な傾斜取付は穴９を透設し
ている。

この傾斜取付は穴は、外形の打抜き加工と同時に開口し
ておけば、プレス加工で傾斜部６を成形することにより
、穴は自然に垂直となるから製造が容易である。

垂直部８には、壁面４などに垂直な穴１０を外形の打抜
き加工と同時に透設している。

第２回のプレス加工では、垂直部８の末端部を前面に向
けてＵ字状に湾曲して引掛部３を基部２の下方に一体的
に成形している。

１１はビート部で、垂直部８と引掛部３との湾曲部分の
中心部を前面に向けて三角錐状に突出させており、引掛
部の強度を増すためのものである。

このような構成であるから、傾斜取付は穴９に釘１２を
貫通させて柱や木製の壁面４などに取り付けると、掛止
め金具１は、上端部５と垂直部８とにより壁面に弾性的
に圧接固定される。

引掛部３に掛時計を掛ければ、時計の自重により釘１２
を壁面にくい込ませる方向に作用するから、掛止め金具
１は壁面にさらに強固に固着され、脱落することはない
。

コンクリート製の壁面４は、釘を傾斜して打込むと割れ
やすいので、壁面に対して垂直な穴１０を用いて釘を打
込めばよい。

以上述べたように、本考案によれば、形状が簡単で２度
のプレス加工により成形できるので、製造が極めて容易
であるからコストが安価となる。

その上、曲げ構造が簡単であるにもかかわらず頑丈であ
り、薄形化も可能である。

また壁面への取り付けが簡単であるとともに、傾斜取付
は孔を貫通して打込まれる釘は、掛止め金具を壁面に弾
性的に圧接固定するので、時計は安定に強固に取り付け
られ、脱落することはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は正面図、
第２図は背面図、第３図は第１図ＩＩＩ−ＩＩＩ線拡大
断面図である。 １・・・・・・掛止め金具、２・・・・・・基部、３・
・・・・・引掛部、５・・・・・・上端部、６・・・・
・・傾斜部、７・・・・・・立ち下り部、８・・・・・
・垂直部、９・・・・・・傾斜取付は穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 壁面に当接する上端部と、この上端部から前面に向けて
   傾斜する傾斜面に垂直に傾斜取付は穴を透設した傾斜部
   と、この傾斜部の立下り部を介して上記壁面に当接する
   垂直部とからなる基部と、この基部に一体的に成形した
   引掛部と を具備した掛止め金具。