JPS5851553Y2 - 風呂釜 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は風呂釜の改良に関するものである。

風呂釜においては、風呂焚回路が設けられている。

この風呂焚回路は、パイロットガスバーナの種火による
加熱で起電力を発生するサーモカップルと、同起電力に
よる励起でガスバーナの電磁バルブを開にする電磁コイ
ルと、空焚時の異常温度上昇で作動して上記電磁コイル
の通電を遮断するバイメタル式空焚防止スイッチとから
構成されている。

従来の風呂釜においては、上記空焚防止スイッチが熱交
換器の外面に取付けられている。

この空焚防止スイッチは、熱交換器内に水が存在しない
状態で、風呂焚きが行なわれたとき、熱交換器の異常温
度上昇を感知して、上記励磁コイルをサーモカップルの
起電力から遮断し、電磁バルブを閉じる作用を営む。

空焚防止スイッチの作動温度は熱交換器の耐熱温度に基
づいて設定されている。

しかし、従来の風呂釜において、空焚防止スイッチは、
上記した通り熱交換器に直接取付けられており、バーナ
の燃焼炎に直接曝されるから、同スイッチがバーナ燃焼
炎でも直接加熱される。

従って、正常な風呂焚時において、空焚防止スイッチが
熱交換器よりも相当に高温に達し、本来、風呂焚を継行
すべきであるにもかかわらず、空焚防止スイッチが作動
して、風呂焚きが停止されてしまうことがある。

本考案に係る風呂釜は、上述の難点を解消するために案
出されたものであり、風呂釜ケースの正面壁の中間部を
陥没させ、該陥没部の上端段部を開口し、風呂釜ケース
内の熱交換器後端を陥没壁の裏面に接触させ、陥没壁表
面にバイメタル式空焚防止スイッチを取付け、陥没部を
プレートで覆い、該プレートの下端部にはスリットを設
けたことを特徴とする構成である。

以下、図面により本考案を説明する。

図において、１は風呂釜ケースであり、ケース内下部に
はバーナ２が挿入され、ケース上端には排気筒３が連結
されている。

１１は風呂釜ケース１の正面壁を示し、中央部が陥没さ
れ、この陥没部１１１の上端段部１１２が開口されてい
る。

４は熱交換器であり、風呂釜ケース１内に納められ、後
端４１が陥没壁１１の裏面に接触されている。

５はバイメタル式空焚防止スイッチであり、陥没壁１１
の表面に取付けられている。

６はプレートであり、上記陥没部１１１を覆うように、
ケース正面壁に取付けられている。

このプレート６の下端部にはスリット６１・・・・・・
が設けられている。

７は遮熱板であり、ケース下半部の外面が高温化するの
を防止し、風呂焚きを行う者を火傷から保護する。

上記において、熱交換器４の後端４１と空焚き防止スイ
ッチ５とは、金属体である陥没壁１１を介して接触され
いるから、熱交換器４の温度上昇に追従して空焚防止ス
イッチ５も昇温する。

また、プレート６の下端部スリット６１・・・・・・か
ら外気が図の矢印で示すように吸引されるから、プレー
ト６と陥没部１１１との間へのバーナ燃焼気流の流入は
ない。

従って、空焚防止スイッチ５は熱交換器４からの伝導熱
により加熱されるだけであり、バーナの燃焼気流は勿論
のこと、他の一切の要因によっても加熱されることはな
い。

この結果、空焚防止スイッチが正常な風呂焚時に、熱交
換器よりも著しく高温に加熱されるといつたことは起り
得す、空焚防止スイッチの誤動作、すなわち熱交換器が
危険温度に達していないのに空焚防止スイッチが動作す
るといったことや雨水がかからないので錆びたりする事
は全く生じなし） 上述のように、本考案によれば、空焚防止スイッチの誤
動作を防止でき、円滑な風呂焚きが保障できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る風呂釜を示す説明図である。 図において、１は風呂釜ケース、１１は陥没壁、１１２
は開口、４は熱交換器、４１は熱交換器４の後端、５は
バイメタル式空焚防止スイッチ、６はプレート、６１・
・・・・・はスリットである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 風呂釜ケースの正面壁の中間部を陥没させ、該陥没部の
   上端段部を開口し、風呂釜ケース内の熱交換器後端を陥
   没壁の裏面に接触させ、陥没壁表面にバイメタル式空焚
   防止スイッチを取付け、陥没部をプレートで覆い、該プ
   レートの下端部にはスリットを設けたことを特徴とする
   風呂釜。