JPS5851454Y2 - ユニバ−サルジヨイント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、キャップで軸受を固定する改良されたユニバ
ーサルジヨイントに関するものである。

従来、ボルトでキャップをヨークに固定して、十字軸の
軸受をヨークに支持するようにしたユニバーサルジヨイ
ントは、第１図に示したように、キャップ１に突部２を
設け、この突部２をヨーク３の凹部４に嵌合してキャッ
プ１をヨーク３に固定したり、第２図に示したように、
キャップ１とヨーク３の接合面にそれぞれ多数の三角の
突条５゜６を設け、この三角の突条５，６を互いの突条
の間に挿入してキャップ１とヨーク３を固定していた。

このように構成した従来のユニバーサルジヨイントにお
いて、第１図に示したインロー合わせのものは、インロ
ーによる非荷重側の保持力がなく、突部２の高さ及び凹
部の深さをそれ程大きくできないために、大荷重の時に
接触面圧が高くなり、突部２や凹部４が圧縮陥没し、大
荷重によりキャップがずれ、軸受の保持力が減少してし
まうという欠点があった。

また第２図に示したように、ユニバーサルジヨイントの
キャップ１及びヨーク３に三角の突条５゜６をそれぞれ
設けたものでは、第３図のように、この三角の突条の斜
面７，８の回転軸心９に対する内配置０．１１が大きく
摩擦角を越えているため、回転軸心に対してほぼ直角方
向に加えられる荷重が大きくなった時に、この三角形の
勾配に沿ってずれ、軸受の保持が不完全になるという欠
点があった。

また勾配摩擦角以内に小さくしたものは、細い針条とな
るために、突条が荷重により破壊されるという欠点があ
った。

本考案は、上記従来例の欠点を解消するために、キャッ
プとヨークの接合面にそれぞれ複数の台形角型突条と、
この台形角型突条に嵌合する溝を交互に設けたユニバー
サルジヨイントを提供するものである。

以下、図面により実施例を詳細に説明する。

第４図は、本考案の１実施例２示していので、１２はキ
ャップ、１３はヨークであり、このキャップ１２とヨー
ク１３の接合面にそれぞれ複数の台形角型突条１４，１
５と、これらの台形角型突条１４，１５のそれぞれの間
に互いに嵌合される溝１６．１７が設けられ、十字軸の
軸受１８はキャップ１２をボルト１９で固定することに
よって支持される。

またこの台形角型突条１４，１５は、例えば第５図及び
第６図に示したように、両斜面２０．２１もしくは一方
の斜面２２がそれぞれユニバーサルジヨイントの回転軸
心２３．２４に対して勾配２５．２６もしくは２７を有
し、勾配が摩擦角として期待しうる２０°以下になって
いる。

なお、第７図に示したように、溝の底２８は丸くなっで
もよい。

このように構成された本実施例のユニバーサルジヨイン
トでは、キャップ１２及びヨーク１３に設けられた台形
角型突条１４，１５の斜面の勾配が摩擦角以下であるた
め、台形角型突条の間に設けられた溝１６．１７に、ボ
ルト１９の締め付けにより、それぞれ互いに密着嵌合さ
れる。

また大負荷がかかつても、台形突起の傾斜に沿ってキャ
ップ１２が滑るようなことはなく、台形角型突条である
ため、突条の強度が強く、この台形角型突条１４，１５
が破壊されることはなく、軸受の保持が完全である。

以上説明したように、本考案によれば、キャップとヨー
クの接合面にそれぞれ台形角型突条と、この台形角型突
条が互いに嵌合する溝を台形角型突条の間に設けたので
、軸受の保持が完全になるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、従来のユニバーサルジヨイントの一
部の側面図、第３図は、第２図の三角型突条の拡大図、
第４図は、本考案のｌ実施例のユニバーサルジヨイント
の一部側面図、第５図、第６図は、第４図の台形角型突
条の拡大図、第７図は、第４図の台形角型突条及び溝の
拡大図である。 １２・・・・・・キャップ、１３・・・・・・ヨーク、
１４，１５・・・・・・台形角型突条、１６，１７・・
・・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヨークにキャップを固定することによって、十字軸の軸
   受をヨークに固定するユニバーサルジヨイントにおいて
   、前記ヨークと前記キャップの接合面に複数条の台形角
   型突条及びこの台形角型突条が嵌合する溝を交互に設け
   、台形角型突条の台形の斜面の一方または両方の勾配が
   ユニバーサルジヨイントの回転軸心に対して０８〜２０
   ０であることを特徴とするユニバーサルジヨイント。